So-net無料ブログ作成
ラーメン&人間ドラマ ブログトップ

東京豚骨ばんから [ラーメン&人間ドラマ]

見てください。
私のカテゴリにないラーメンです。背脂ギットギト。
ば1.jpg
ます行かない路線です。これは失敗したな~。写真メニューをよ~く見るか事前にチェックすればよかったのだが、入る前にちょっと奇禍があって脱力してチェックするアタマが働かなかったのだ。
ば3.jpg
場所は東京郊外・・・埼玉か千葉だと思ってください。都心から片道1時間半かかるある現場に出向いたのです。2年生社員のB4サイズの大事なものを預かりに・・・。
その大事なものとはその社員の資格証明書です。ウチの社員は店舗で新規に従事する際、その者が従事する旨の届出と、有資格者であることを証明する為に資格証明書の原本提示が必要なのですよ。それはコピーじゃNGなのです。
役所の相手は偽造じゃないか裏面を見て、すかしを見て、光にかざしたりします。ちゃんと厚生省に登録されているか照合するのです。
新人は4月の時点では国試の合格者であっても、合格した申請をして資格証明書が手許に届いてないと従事できない(原則では)ことになっています。
資格証明書は個人のものですが「それで会社から録を貰ってんだから半分は会社のモノだぞ」って言い放ってますワタシ。

証明書はB4サイズ。私は新人研修の時に「こういうB4サイズの賞状のようなものが届いたら私に連絡しろよ」と言っています。サンプルとして先輩薬剤師から借用して来たホンモノを見せたのですが、ここ数年はZ女史のものを借用しています。「今年も貸してよ」と言うと女史はイヤ~なカオをするのですが、渋々貸してくれます。
「毎年毎年アタシを新人の前で笑い者にするんでしょ」
「・・・」
「どうせアタシは旧い社員よ」
「・・・」
旧い社員?かもしれないな(笑)。女史の証明書にある厚生労働大臣署名は小泉純一郎氏なんですよ。

台風13号が来る前日でした。その証明書を借りに数ヶ所廻ったのは、その週を逃がすと店舗は盆休みに入ってしまうので休み前に回収したかったのです。
この行程を私は「刀借り」と呼んでいます。返却するから「刀狩り」ではないです。
私は前日、本人に電話しています「明日、持ってきてくれないかなぁ。」って。相手も納得して「明日持っていきます」
翌日の10時頃に出向いたら、その子の顔色が変わった。
「す、すみません・・・」
「???」
「家に置いてきちゃいました・・・」
「ええっ!!忘れたってかぁ!!」

「・・・」
「・・・」
その子は項垂れている。しばしの沈黙の後、
「どうすっかなこれから」
「あの・・・明日アタシお休みなんで本社に持っていきますっ」
泣きだしそうに言うから、
「いや、それには及ばない。台風きてるし。また出直すワ」
「・・・」
「人間だから忘れることもあるさ」
そう言い捨ててプイと出てしまった。私のカオを見るまで思い出さなかったフシはある。途中で忘れたのに気付けば連絡をくれたらいいのに。
そしたら奥から店長が出てきて「申し訳ありません確認しないで」と平謝りだった。
怒鳴りつける気力も無かったですよ。忘れたその子は真面目な子で私にも物怖じしないし、家が遠いのにあっちこっちに応援勤務に行くのを厭わない子なので、日頃の印象は好ましく思ってたのだが・・・。

やっちゃったね。
気が抜けたよ。
往復3時間が無駄になった。
気を取り直して次に行かないと。(荒川区へ)
やれやれ。駅までトボトボ歩いた。片道10分以上歩くんですよ。脱力感がある。途中でこれから出向く現場に「今しがたこういうことがあったが、そっちは揃ってるか?」って3箇所ほど電話しながら歩いていたら、左手にド派手な外観のこの店があって、冒頭のギットギト背脂ラーメンがこれなんですよ。
店1.jpg
東京豚骨ばんから、本店は池袋で東京千葉埼玉他、郊外にある。神奈川と群馬にはないようです。
店3.jpg
店の外壁にメニューがベタベタ貼ってあるんです。過剰なくらいに。
基本ベースになるものの他にセットやトッピングまで貼ってありましたからね。メニューボードをデカく拡大して張りつけた感がある。後でわかったのですが、店内のテーブル席とカウンター席にメニューは殆ど置いてない。少なくとも私が座ったカウンター席にはメニューは一切なかった。
店壁1.jpg
店壁2.jpg
店壁3.jpg
店壁4.jpg
店壁5.jpg
店の外壁メニューをよ~く目を凝らして見てチェックするべきだったのですが、まださっきの「家に置いてきました」のショックが尾を引いて思考が働かなかった私は、ここから片道1時間半で帰京する前に昼をすませるかと半ば投げやりな気持ちで入ってしまった。
扉を開けたらまだメニューがある.jpg
券売機がよくわかんない。松屋さんのようなタッチパネルストーリー式ではないが、ボタンが多過ぎるのだ。
店員さんに目を向けて、
「餃子セットはどれを押せばいいんだ?」
若い女性店員さんがスッとんできたよ。「こちらを押してください」と教えられたがその時だけで理解できたかどうかわからないまま。
カウンター席に座った。卓上にメニューは一切ない。店の外壁がメニューだらけで、そこで決めてからでないと券売機を押せない。席に着いたらもう必要ないだろということね。
店内1.jpg
店内2.jpg
カウンタ2.jpg
卓上2.jpg
厨房.jpg
店内広いです。席数わかりません。スタッフは厨房に3人いた。だがまだ時間が早いのをいいことに、6人テーブルでスタッフの家族とおぼしきチャイルドが遊んでましたよ。卓上にチャイルドの玩具やぬいぐるみや衣服が散らかってるの。あ、ご飯を食べてるな。床にご飯粒が散らばってるし。
呆れた光景.jpg
子供をひとりで置いておけないから連れてきたのはわかるけど。せめて営業時間中は客から見えない席に子供を置いとくべきだろうね。高崎や本庄の飲食店じゃあるまいしさ。
で、出て来たものを見て絶句してしまった。
ば2.jpg
シマッタ・・・。
やっちゃった・・・。
背脂ギトギト系だったのか。店の外壁に貼ってあった写真をよく見ればよかったとここで初めて後悔したんですよ。
知ってたら背脂少なめって言ってますよ。魁力屋ではそう言ったモン。
ば4.jpg
ば5.jpg
背脂ギトギトギトです。スープはもちろんですが、麺も具も脂まみれです。
脂を除けながらすすってみると甘いです。背脂を全くカットすると単にしょっぱいだけかもしれない。
麺に脂がまとわりついています。
ば6.jpg
ば7.jpg
くどいしょっぱさ、甘さでもなく、意外とスルスルイケます。ですがこの見た目がね。これを全部飲み干したら体内脂肪がUPするだろうなと考えてしまう。見ないで食べた方がいいかも知れない。。
餃子は、スカスカです。味もコクもラーメンスープに負けちゃってるし。
ぎょ1.jpg
ぎょ2.jpg
まぁこういう路線が好きな人が来る店ですよ。後から来るお客は「ばんから」、「ばんからつけ麺」、「ばんから何とか」ばっかりでしたから。
ば8.jpg
脂を避けながら食べてたらまたグズグズ思い出した。前日電話で依頼したのに忘れやがって、ここまで往復3時間が無駄になった、そして普段有りえない路線のものを食べている、等々無駄した後悔が湧きあがってきたのです。
この後、私は荒川区でもチョンボをやらかしてる。これは駅に戻る前に気付いて事無きを得たけど。
店2.jpg
台風13号も近づいているので早く退勤命令が出され、習志野市であがりました。
「わざわざ行ったのに忘れたんだ」(ジャン妻)
「稀にあるんだよな。こういうのが」
「持って来てるか?って連絡しなかったの?」
「連絡したのが昨日だからしなかった」
「ああ、連絡した翌日ね。間が開いてなかったのね。次回からは遠い場所ほど、持ってきてるか?って連絡入れとくんだね」
「・・・」
今日、連絡しなきゃ。気を取り直して。いい子だから怒鳴らないでよかった。
コメント(4) 

だるま食堂 [ラーメン&人間ドラマ]

店1.jpg
初夏の青空の下、茅ケ崎市内国道1号線沿いに映える赤テントと赤暖簾。
沼南界隈にお住まいの方でこの界隈を走行していたら必ずこの店が目に入ったことがあるでしょう。
私は茅ヶ崎保健所からトボトボ歩いていてたまたま見つけたのですが。時刻は11時前なのに暖簾が出ていたのです。飲食店は早くて11時、または11時半~と決まっているが、パタパタはためく赤い暖簾が出ているということはもう営っているのか。
中からひとりの会社員が出てきたのである。もう営ってるのか。
店2.jpg
ボード1.jpg
ボード2.jpg
メ1.jpg
写真入りボードには「ラーメン、タンメン、サンマーメン、味噌ラーメン」
もう1枚の写真入りボードには、「焼肉定食、チャーハン、ニラ玉定食」
黒いボードには「モツ煮、ホルモン、魚定食、サンマーメン」
どういう路線なんだろう。
店3.jpg
入ってみて愕然としたのは、言っちゃぁ悪いですが普段着を着ている2人の老婆で営っていたのです。かなりのご高齢です。
そうだよな、他に人いないよな、あ、壮年期の男性がいる、息子さんかな・・・?違った。電気屋さんだった。何処か故障して修理修繕に来ていた業者さんだった。作業が終わったらに逃げるように出ていきましたね。
店内1.jpg
店内2.jpg
店内も暗い。お世辞にもキレイとはいえない。生活感が出過ぎている。
だが意外にもメニューが豊富なのです。赤暖簾だけど居酒屋なのかこの店は。老婆2人でこれだけのメニューに対応できるのか。奥の冷蔵庫にはものはスッカラカンでも「刺身420円」なんて札も置いてあったし。
メ2.jpg
メ3.jpg
失敗したかな~と後悔したが、もうここで何が起きるか楽しむしかない。
初めての店ではラーメン、炒飯と決めています。結局はダルマラーメン+半チャーハン(864円)をいただくことになったのだが・・・。
店の婆さん2人はこの記事で年上を1号、年下を2号とします。2人がそれぞれ別々に2回オーダー聞きにきたのです。
本日のランチ.jpg
ラーメン&半チャーハン、店の名前を冠しただるまラーメン&半チャーハン、値段が同じなのです。婆さん2号に前者を言ったのだが、後から婆さん1号がヨッタヨタと歩いてきた。腰は曲がっていないが曲がった首を傾げながら現れ、不気味なニタニタ笑顔(これも失礼ですが、そう比喩するしかないのだ。)で言うには、
「だるまラーメンてってのもあるよ」
そしたら厨房から婆さん2号がぶっきら棒に、
「そのお客さんもう注文すんでるよ」
「あ、そうなの」
婆さん2号は自分がオーダー聞いたのに要らんことすんなよってか。ややトゲトゲしく言い放ったのはおそらく姉妹だろうか。
でも婆さん1号は引き下がらない。
「値段同じなんだけどさ」
「ああ、そう、じゃぁだるまにする」
姉妹の諍いが始まりそうだったので私が折れたんです。
「いいよ。だるまで」
年長者とおぼしき婆さん1号は「今日は暑いからねぇ」と言いながら、冷水をサワーグラスに氷入りで持ってきた。
グラスがデカい.jpg
募金箱.jpg

カウンター.jpg
婆さん2号が一生懸命炒飯を炒めてる。その間、もうひとりの婆さん1号はというと・・・
・・・何をしてるでもないぞ。実はスープを器に移していたらしいのだが、私が見た限りでは炒飯を炒めるのと麺を茹でるのは婆さん2号でしたね。2号(姉妹の妹か)はまだシャキッとしているんです。
炒めた炒飯は小さい茶碗でかたどられて小皿に移された。
ラーメンも茹であがった。ざるの上で黄色い麺がピチャピチャ撥ねてたが水切は甘そうだ。これを見た私は麺のコシを諦めて期待感が失せました。
そしてここからが異様に長いのです。カウンターの隙間からできあがった炒飯と、茹で上がって丼に移されたラーメン、この先の作業工程が丸見えなのです。
スタンバイされているのに.jpg
厨房.jpg
婆さん1号がラーメンに具を載せ始めたのですが、具が置いてある位置に真っ直ぐ手が届かないので調理台の角をゆっくりゆっくり、一歩一歩、たどたどしく歩いて薬味ネギを取りにいく。
そこには刻んだネギが置いてあってラップに覆われていた。婆さん1号はラップを取り払い、ネギをちょっと摘まんでまたゆ~っくりゆ~っくり戻ってきた。
ラーメンの上にネギをパラパラ撒いた。
自分の役目が済んだかのよう視界から消えていた婆さん2号が再度現れ、ボウルから生野菜を摘まんで小皿に載せる。
マヨネーズとゴマドレを店られれた。
「どっちがいい?」
私に聞いてきたものである。え?私のサラダなの?
ここで「マヨネーズ」とでも言おうものなら子供扱いされると思いゴマドレにした。
婆さん2号はゴマドレを塗してまた私の視界から消えた。
今度は婆さん1号が冷蔵庫から何か別の小皿を出した。小皿の上に載ってる小さい白い物体は何だ?その上にカツオブシを塗しているぞ。
そして婆さん1号は思い出したようにまたまた調理台の角に沿ってゆ~っくり歩みだした。刻みネギが置いてある場所へ再度ゆ~っくりゆ~っくり歩いていく。調理台の角に沿って一歩一歩、ヨタヨタ歩いて薬味ネギを取りにいく。ネギを摘まんで、またゆっくりゆっくり戻ってくる。さっきと同じ往復運動が繰り返されているのです。このもどかしさ。一度の作業で済まないのである。
白い物体が載った小皿の上にネギをパラパラまいていた。冷奴らしいぞ。
別にサラダも冷奴も要らないんだけど私。それよりそんなことを長々とやってたら既に仕上がっている炒飯とラーメンが冷えてしまうじゃないか。自分が出てって替わってあげたくなった。
その場を一旦立ち去っていた婆さん2号がまた戻ってきて、
「チャーシュー忘れてるでしょ」
「あ、これ(だるまラーメン)は肉が載るからチャーシュー要らないの」
まだ作業工程があるのか。どんな肉なのか覗き見たら、ラップでくるまれた肉が見えた。ラップをほどいて薄切り肉をラーメンの丼に移している。
そういえばさっき、チン!!って音がしたな。あらかじめ仕込んで冷凍してあった薄切り肉を解凍したのだな。
既に麺は茹で上がっていて器に移されているんですよ。2人の婆さんのこれらのゆ~っくりゆ~っくりした所作の間、麺がどれだけ伸びるか、スープが冷えるか、置きっぱなしのチャーハンが冷えて固まるか、想像するだに恐ろしくなったのだが、婆さん1号と婆さん2号の遅くてまどろっこしい共同作業、タッグ連携に途中からオカしくなってしまい「もうどうにでもなれや」という気になり、ついには「婆ちゃん頑張れ」のエールに変わった。
この異次元空間から抜け出せなくなったのである。料理は諦め、目の前のショーを楽しむことにした。

(前に載せた弘明寺商店街の廣州亭を思い出した。あそこは男性2人と婆さん1人の異界だったね。
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2018-01-14-2

そこからも気を揉んだ。1号2号どちらが持ってくるのか。やや背筋がシャンとして動きのいい2号ではなく、動きの遅い1号がヨタヨタと持って来ようとしているではないかい。
その枯れた細腕でラーメン、半分チャーハン、サラダ、小鉢、4品が載ったトレイを持って来れるだろうか。
何しろヨタヨタだし、身体が斜め前に傾いてるし、こぼしたり滑ったりしないか心配だ。
無理して持ってこないでカウンター越しで受け取ってもよかったのだが。ぐるっとまわって厨房を出て私の場所へ持ってきたんですよ。
「はいお待たせしました」
そのニンマリした笑みは何だ。お待たせしたどころではない。確かに待たせられましたってこっちも言いたくなったよ。
ラ1並んだ.jpg
ラ2.jpg
ラ3.jpg
ラ8.jpg
ラ5.jpg
薄い豚バラ肉は辛味がついていた。器の半分がノーマル、半分が薄辛い味だった。2種類違った味を味わえる・・・よく言えばそうなんだけど、至って普通で家でもできそうな味だよ。
ラ7.jpg
ラ6.jpg
麺はそれほど伸びてもいなかったがダマだし。
ラ4.jpg
チャ1.jpg
チャ2.jpg
炒飯は冷えて固まってるし。
サラダはまぁ見たままのものですよ。冷奴は指の先サイズだった。店側の気持ちなんだろうけど別に要らないよね。その分だけ肝心要のラーメン&チャーハンの足を引っ張っているんだからさ。
サラダ.jpg
冷奴.jpg
「あ~、やれやれどっこいしょ」
2人の婆さんは共同作業にくたびれたのか、私とひと席空けてカウンター席に座った。
お腹が空いたのか、賄を食べ出したのです。私にも出された生野菜サラダをおかずにご飯をパクパク。
2号はそのうち椅子にふんぞり返り、
「今日は暑いねぇ」
私に話しかけてるのか。
仕方がないので「まだ5月なのに・・・」ってボヤくように返事した。
「もう夏の陽気だよねぇ」
「春と秋が無い。冬が終わったらすぐ夏になったし」
そしたら店の引き戸が開いて女性がひとり入ってきた。
「おはようございまぁす。あ、いらっしゃいませ~、賄食べてるの~?」
この女性は婆さんじゃなかった。私よりやや若い女性・・・娘さんだろうか。至ってごく普通の女性でしたよ。「いらっしゃいませ」と言うあたりはお店の関係者だな。来るの遅いよ。
お会計は後から現れたその女性だった。
お花.jpg
〇〇ログにあったこの店をひとことで表す見事な比喩、表現は「天国に一番近い店」というもの。
ヒドイ言い様でもあるがまさにその通りといっていい。実際そうなのだ。いずれどうなるか?たたむか、違った経営者に譲渡されるか。この日を見る限りあまり時間が無いような気がする。あとから女性が登場したのが救いかも知れないが、場末感を超越したアンダーワールドを楽しむなら今すぐ行くべし。
店4.jpg
コメント(2) 

ピリカ [ラーメン&人間ドラマ]

亀有駅北口.jpg
京成青砥駅から歩いて葛飾区の某行政へ出向いて、1時間に3本か4本のバスで千代田線亀有駅に来たところ。
千代田線と常磐線のガード下にある赤い看板、店の名前を見て「!!!」固まった。
過去の忌まわしい記憶が蘇ったのです。
ピリカ2.jpg
看板には大きな文字で「らーめん 餃子 つけ麺」と描いてあり、その横に小さい文字で「ピリカ」と書いてある。これが店名です。
ピリカとは美しい、きれい、良い、立派、豊か、縁起のいいキレイなのもを表すアイヌ語です。その意味をここではなくこれから述べるピリカ綾瀬店で聞いた。
漢字では「美利河」と書きます。「知床旅情」2番の歌詞に、
旅の情か酔う程にさまよい
浜に出てみれば月は照る波の上
君を今宵こそ抱きしめんと
岩陰によればピリカが笑う
アイヌ語でググってみれば出て来ますよ。
私は「あ、あの店の系列か」と感慨深く思い出すものがある。
ピリカを頻繁に利用していた時期があったのです。
カウンタ.jpg厨房1.jpg
厨房を囲むカウンター席と背後にテーブル席。40名以上入れそうなキャパだった。
飾り気が全くない店内だが
こういう店はラーメンよりは定食か逸品料理の方が美味しいケースが多い。
高級なものはないが、一般大衆の求めるメジャーどころはひと通り揃っているようだ。
あ、もやしラーメンがある。でも今回は久々に来たのでオーソドックスにいこう。
お品書き.jpg
私が前に利用していたピリカはここじゃないです。今から10年前かそれ以上前、自分はここ亀有の隣駅、綾瀬に通っていたことがあるのです。
綾瀬駅前にピリカがあった。駅前どころかガード下で改札を出てすぐ、20歩も歩かず雨に濡れないで済む店だった。今でもあるのかと思い出した。
ピリカを利用していた時期はハッキリ言って唾棄すべき、消去してしまいたいメモリーなのですよ。
厨房2.jpg厨房3.jpg
綾瀬駅からやや遠かったその職場は今は閉鎖されたが、本社総務勤務だった私は都落ちするかのようにトバされたのです。今も私の前にいるソリの合わないオンナが私の直属の部下で、今は大分マシになったというか許せる部分もあるが(というか15年も在職してれば)当時は「今以上~♪そ~れ以上~♪」生意気でイヤなオンナだったね。
私を綾瀬にトバした当時の私の上司は、今思えば恩讐と愛憎の入り混じった人だった。出会って数年間は私を「俺の右腕だ」とまで言ってくれるほどに2人の関係は良好だったのですが、後年ピリカで食べてた頃は人格が変わったのか悪魔の一面がムキ出しになった。もしかしてこの上司は私を潰しにかかってるのかということが再三あって、それに気付いた私へのアタリがキツくなった。
当時、綾瀬にいた私の同僚もその上司には私よりも酷くヤラれていて、よく2人でピリカに来たものです。その同僚とは年賀状の遣り取りしかないが同僚が言ったので今でも覚えているのが、
「ピリカもそうですが、ラーメン屋で飲む日本酒って翌朝必ず残りますね」
そりゃ単に飲み過ぎではないかと思うのだが。「安酒だからね。何飲まされてるかわかんないしね」っていい加減に応えたことがある。
あの小さい小瓶にホントにその銘柄酒が入ってるのかい?って疑うべきだと気付いたのがピリカ。

その同僚から「ピリカのもやしラーメンは餡で絡めてますかねぇ?」って聞かれたことがある。
私は神奈川在住だから餡でからめたサンマーメンのイメージがあるので、ピリカではもやしラーメンをよく食べていたものです。
「絡めてますよ餡で。もやしとニラかな」と答えた。
でも同僚は東京都民なのでサンマーメンを知らない。
「そうですか~。絡めてるんだ~。自分は絡めないのが好きなんですが~」
「ピリカは餡で絡めないでくれって言ったらやってくれそうですけどね」
だけど同僚は気が小さいので、店側にそういう交渉ができる人じゃなかった。

その同僚と、問題の上司、他、取り巻き何人かで夜にピリカで食事したことがある。悪魔の一面を見る前の頃です。夜のピリカは殆ど居酒屋状態で、ビール、サワー類がガンガン出ていたね。
半炒飯というものを始めて食べたのもピリカだった。半分だけに塩加減が難しいのか、味はその時々によってバラつきがあった。
ピリカ綾瀬店で私の隣に座った堅気じゃない風の若い者が、店のおっさんに怒鳴った光景に出くわしたことがある。
「こっちに来て注文取れよぉ~」
店のおっさんは中華鍋を振るっていて手を休めず首だけ廻して注文を受けようとしたのだ。それきり大人しくなったけどなるほどそういう仕草で着火するお客さんもいるんだなって思った。
その頃のピリカさんの系列、赤い看板が、ここ亀有で10何年ぶりに私の前に現れたので入ってみたのです。過去が過去でもそろそろいいんじゃない?って。
綾瀬のピリカです。
まさか閉めちゃったんじゃないだろうな。
綾瀬のピリカ.jpg

チャ1.jpg
先に炒飯がきた。あ、キャベツの千切りも添えてある。
チャ2.jpg
つけあわせのキャベツ.jpg
チャ3.jpg
チャ4.jpg
ラ1.jpg
ラ2.jpg
醤油スープにやや縮れた麺。昔の生麺タイプか。東京ラーメンですねこれ。
ノリ、メンマ、ネギ、ウレシイことにワカメではなく青物。
ラ3.jpg
ラ4.jpg
ラ5.jpg
ラ6.jpg
ラ8.jpg
ラ9.jpg
もしかして自家製味噌スープかな。タマネギと味噌をミキサーにかけていたんですよ。
もしかして自家製味噌か.jpg
私にとっての忌まわしいピリカでランチを食べてた時代は半年続いた。上司は私らに対してキツく当たるようになり、試すような問いかけが脅すような言い回しが続いた。
ジャン妻と2人で富士宮市の浅間神社に行ってお祓いまでしましたよ。願い事は「今置かれている自分の状況を変えたい」というもの。
私らの他に何人かいたのだが「裁判に勝ちたい」とか。生臭い願事ばかりだったのを覚えている。
果たしてその御利益はあったか?

上司は千代田線沿線の喫茶店で私にこう言ったんです。
「こんな会社辞めちゃえ。後は俺に任せろ」
部下に言う言葉かよ!!
これで吹っ切れた。この人に付いていくまいと人間不信になって会社を去ろうとしたのですが、運命の悪戯か社内で政変があったのです。上司の行動を前から疑っていたその頃の社長が己が信頼する部下を送り込み上司の行動を逐一報告させた。その中に社長を欺いていた見過ごせない内容があったのです。
社長は上司を呼びつけて会議室で怒鳴り合いになり、その職位から解任した。1ヶ月後、上司は自ら辞表を出して去った。
浅間神社の御利益があったのかも。
そして綾瀬の職場も閉鎖されて今はない。ピリカも忘れました。私は本社に戻され、一緒だった同僚は去った上司の後任の座に就いた。今はいないけど。
あの忌まわしい時代(といっても半年程度だが)の傷はとっくに癒えています。でもこれまで綾瀬駅からは遠ざかったままで下車したことはなかった。千代田線は綾瀬止まりが多いので、その先の安孫子まで直通に乗り換える為にホームに下りたことは何回もある。その時はピリカと併せて、あの上司はどうしてるかなと思い出すことがある。
だが今現在の私を顧みると、その頃の上司のいい部分もコピーしたつもりだが、悪い部分も発しているな~と自分で気付くことが少なくないのだ。自分の口から出た台詞が「あ、あの当時、彼が言ってたことだ」って。イントネーションもそう。
ジャン妻もその頃は私に影響を与えた上司と同年代のこれまたクセのある別の鬼上司に厳しく叩かれ教え込まれていた。今現在ジャン妻の口から出る言葉やもの言いも往時の上司とやや似てたりする時がある。やはり良かれ悪しかれ影響を受けている。
ソリの合わないオンナが部下の女性に、
「昔は凄い上司が2人か3人、もっといたかな?いたのよ。ですよね〇〇さん?(私のこと)」
オンナは私に同意を求めているのだが、その後、オンナの口から出た台詞は私を傷つけた。
「あの頃は〇〇さん(私のこと)がマトモに見えたもの」
どういう意味だ。今はヒドいってか。
それともあの頃いたモンスター上司に比べたらマトモって意味かよ。
二重に侮辱しやがって。
ピリカ1.jpg
鬼上司は今いたら〇〇ハラの典型だが、そういう世相がまだ無かった頃のハナシである。
ピリカはピリカラ(辛)な想い出?いや、ピリ辛どころじゃない。激辛か激苦(ニガ)ですね。店のせいじゃないですよ。長く勤めてれば誰でもそういう時期ってあるんじゃないかな。
コメント(0) 

寒いバス [ラーメン&人間ドラマ]

初秋になった頃。
朝晩は涼しいけど、晴れた日中の陽射しはまだ熱く感じられる。
もうすぐクールビズは終わりになる。ま~た管理社会に生きるスタイル、囚人服(スーツ)に首輪(ネクタイ)のカッコに戻らなくてはならないのか。ブツクサ。
久々.jpg
江東区の公用に向かう途中、半蔵門線の住吉駅で地上に出て、久々に前によく行ってたこの店へ。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-11-16
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2014-09-09
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2015-04-05-2
「あれぇ?いらっしゃぁい」
「久々。。。」
「お元気でしたか?」
「ええ、まぁ。出張が多くって・・・」
高崎のレジェンド、ラのロのおやっさんにちょっとだけ似ているのです。
チャ1.jpg
チャ2.jpg
炒飯だけだと足りないので野菜炒めも。
よくないのは炒飯を大盛りにすることです。炒めとはいえ野菜を追加するくらいいいでしょ。
「油(炒飯)油(野菜炒め)じゃないの」
野菜炒め1.jpg

喰ったらバスで東陽町方面へ。
江東区内の公用その他を終えて、夕方に東陽町駅前からJR錦糸町駅行のバスに乗ったところ。起点から終点まで通しです。お年寄りが多い路線です。
生駒軒のネタが主題ではないです。この後に起きたバス車内での珍事について。
そのバス、車内が寒かったんです。
電車もそうだがバス車内も寒いと言っていい。いちばん寒いのはデパ地下だけどね。
バス車内.jpg
でも私は暑がりです。
弱冷房車なんか真っ平ごめんです。損した気分になるし、人工的な温い風が嫌いなの。
ウチの社は女性が多いので社内の空調は弱めです。あまり寒いと昨日の記事でも登場したソリの合わないオンナは私に向かって「もしかして温度下げました?」
「操作の仕方がワカラン」
オフィスの空調って意外とめんどくさいのですよ。そうやって容疑者扱いされたるのが気に入らない。俺じゃないっつーの。
でも暑がりな私はエアコンがガンガン効いてる寒いくらいの車内環境は大歓迎な方。ずっとそこにいる訳じゃないし。

バスでは短い距離なら立ってますが、中距離や長距離だったら座ります。その時私はエアコンの空調吹き出し口を全開にして自分にだけ向けます。自己中なので。それで文句言われたことないです。車内は大抵寒いですから。
バスの車内温度設定は28℃が基準だという。クールビスもそう定められている?
でもそれは28℃設定にしないといけないということではないです。28℃設定って暑いですよ。28℃設定にしても部屋の温度がすぐさま28℃になる訳じゃない。28℃以上ある温度が28℃になるまでが暑いんですよ。
路線バスはバス停に停車する度に前後のドアを開閉するから車内の温度を低めにしてあるのかも。夏場にバス車内が寒いのは運転席に温度設定ボタンか空調スイッチがあるからで、運転席は前方一面ガラスだから客席より暑いからだと思う。日射しが直撃するしね。
だから運転手は自分の体感で温度設定をしてしまうのでしょう。
運転席と車内で温度差があるだけでなく、乗客もそれぞれ異なり、座席に座っている、立っている、座席の位置、陽射しが射す側と反対側、会社員、お年寄り、学生、主婦、子供、全ての客に合わせた温度環境なんかできっこないです。

だがこの日のバス車内は何故か寒かった。私は後部車輪の上の2座席窓側にいたのだが、後から乗って私の左に座った女性が気持ち身体を左に(通路側)に斜めに向けたのがわかった。私を避けているのかなと思ったが気にしなかった。
車内全部が寒いのではない。私んとこだけ寒いのかも。暑がりの私が寒いとヘンに思ってエアコンの吹き出し口を見たら。。。
バカ穴.jpg
吹き出し口に穴が開いた状態で、吹き出す風を調整するフードが無いのです。バカ穴が開いてそこからモロに冷風がビュービュー吹き出していた。
誰かが故意に外したのだろうか。

バスによってエアコンの吹き出し口は丸かったり四角かったりする。
いずれもクルクル回るかスライドするか、パカッと開閉するようになっている。斜めにすることで方向を逸らしたり吹き付ける向きを調整できるようになっている。自分に向けたり、向かないようにしたり。
座席に座って吹き出し口を見て閉じてたりすると、あ、ここに座ってた客は寒がりだったんだなとわかりますが、風量や風向きを調整するフードそのものが外れてるもんだから冷風が私の頭上に直撃した。アタマが寒いぞ。
そのうち混んできた。途端に空調の勢いが増した。冷たい強風になった。
左隣の女性客は住吉駅バス亭で下りた。誰も私の隣に座ろうとしない。寒いからです。空いた状態で撮影したので、後ろの乗客や立ってる常客は私の頭上に気付いた筈です。
私の頭上だけだった。ひとつ前の座席のエアコン吹き出し口はこれ。
エアコン吹き出し口2.jpg
あまりに寒いので私は上着をアタマに被った。
私は夏場でも上着を持って外出するのですが、ヘンなカッコになったので失笑する客もいたかも知れない。
毛布を常備している夜行バスと違って、不特定多数が乗ってる路線バスだから多少はガマンしなきゃいけないのだろうが、アタマが首筋が寒くてしょーがない。汗が体温を奪っていく。
錦糸町駅前までがやけに遠く長く感じられた。
バス.jpg
これは終点錦糸町駅で私が乗ってきたバスです。乗客全員が下りたところで私は運転席に歩み寄り、
「私が座ってた後5番目の座席のエアコン吹き出し口が外れてるぜ」
「???」
運転手は若い男で私の言ってる意味がすぐにはわからなかったらしいが、運転席から通路に出て確認したら、
「ああっ!!」
驚いたように声を上げた。
「外れてますね」
俺が外したんじゃねぇぞ。
「外れたか誰かが故意に壊したか。ずーっと寒くて寒くてよぅ。上着被ってたんだよ」
ホントは暑がりのクセに、私は自分のアタマを撫でたがらそう言った。
錦糸町2.jpg
横浜市営バス車内で品のいいお年寄り、お婆さんが「すみません、それ(空調、エアコン吹き出し口)を閉じていただけますか?」と言ってるのを見たことがある。
私に言って来たらどうするか。俺ぁ暑いんだよと返したり、何か着ればいいじゃねぇか・・・これだと穏やかじゃないな。どこそこで俺が下りるまで待ってよって言うか。
上着をアタマから被れって言おうかな。
寒けりゃ着ればいい。暑くてもこれ以上脱ぐことはできないよな。
私は下りる時、必ずといていいほど吹き出し口を閉じて下車しますが、それそのものが無かったんだからシャレにならん。でもバスはそのまま次の路線系統に戻ったようだな。
厚紙でも貼って応急処置ぐらいはしただろうか。
コメント(0) 

てっぺん [ラーメン&人間ドラマ]

てっぺん4.jpg
てっぺん2.jpg
吉岡町の三国街道沿いに見つけた赤い看板に赤い暖簾。
私はこういう赤い暖簾に弱く、ラーメン専門店や大陸系のハデな外装の本格中華屋よりもこっちの系統に走ってしまいがち。
入った結果、後悔する方が多い。後悔というか、もうちょっと何とかならんのかいなと思うケースが殆どである。
そういう店は、老夫婦で営ってたり、これまで出してきたものや味に頑なに拘り、時代に取り残され、クオリティがイマイチで、老いと病と後継者不在でいきなり閉めてしまうことがあるから。
初めて入った店で、こうすればいいのにな、ここんとこ改善して欲しいな、と思っても、そういう店には長年そこで営ってきて積み上げたものがある。こちらは一期一会の飛び込み一見客なので、あまり考えないようにしている。
でも惹かれてしまう赤い暖簾。この店も街角中華かと思い込み、ロクに調べもせず、出張先で野菜が不足がちになるところを肉野菜炒定食でもいくかと踏みこんだ。
てっぺん3.jpg
もっとも11:30には開かなかった。
11:35だったかな。田舎の店には(失礼)そういう店が多いです。1分か5分かそこら遅れたってすぐに客なんか来やしないよが見えちゃうんですな。
ガラガラ引戸を開けたら、こりゃ大陸から来た人かな?と思わせる女性が迎えてくれた。
メニューを見たらラーメン専門店だった。街角中華じゃなかったのである。定食類ゼロだった。
メ1.jpg
メ2.jpg
メ3.jpg
メ4.jpg
仕方がない。入ってしまったし。
メニューを見たら咲いた花のように広げて載せたチャーシューメンがインパクト大だった。
味噌は止めとこう。私は味噌ラーメンを食べたいと思うのは1年に1度あるかどうか。オソドックスに醤油。
「ネギチャーシューって辛いの?」
「カラクナイ」
イントネーションからして大陸から来た人ですね。醬油のネギチャーシューにした。
「ショウユノネギチャーシューネ」
滅多にチャーシューメンも食べない。飽きてしまうし、チャーシューはその店その店によって特徴があり、ハズレだったたら後悔するからね。
「オマチクダサイ・・・」
奥に引っ込んじゃった。厨房にいるらしい店主はガードされてこちらからは全く見えない。
意外と広い店で、入って正面にカウンター席が4つか5つ、左にテーブル席、背後の駐車場側にも2人テーブル席、右奥に座敷があった。
店内1.jpg
店内2.jpg
店内3.jpg
待ってる間、ここに来るまでに社員からの相談を受けたのを思い出して考えてみた。
前に(http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-03-18)他に登場した女性(仮名、N)が、「アドバイスないですか?」と話しかけてきたその内容は、Nは西毛のさる地の出身で今でも実家がそこにあるのだが、嫁いだ男性の実家が北毛で、その実家の敷地内に、「家を建てようかって話になってるんです」
「建てりゃぁいい。転勤族でない限り家なんてのは若いウチに買っちまった方がいいんだ」
「義理の親もそう言うんですけど」
「何坪?」
「100坪・・・かな・・・?」
「ひゃ・・・ひゃくつぼ!!」
俺ん家なんて30坪だぜ。
「ふぅん・・・」
私は鼻白んだ。
「何処さ?」
「吉岡町です」
私がいま入ったラーメン屋のある町です。お隣の榛東村と並んで群馬県で人口が増加傾向にある。
何故だかわからないが宅地開発が進んでおり、前橋市、高崎市、渋川市からの引っ越し、マイホーム購入家庭が多いそうである。
渋川駅前のタクシー運ちゃんが言ってた。「ウチ(渋川)からあっちの方(吉岡、榛東)へ流れちゃって・・・」
吉岡町に住むとなると、西毛のN実家の老親の助けができない。できなくはないが遠くなるので躊躇している。もちろん義理の親のこともあるし。
「こっちに住む男性を選んだのは君だろ」
「そうですけど・・・。〇〇さん(私のこと)と〇〇さん(ジャン妻)のご実家はどうなんですか?」
「ウチらは・・・」
説明したが参考にならなかった。ウチとジャン母実家の距離は近いからね。
ラ1.jpg
ネギチャーシューメンがキタキタ。
いったん考えるのを止めた。
大輪の花が咲いたようなチャーシュー。薄いチャーシューがベロ~ンと丼の縁にタレ下がっている。ひっついている。
ラ4.jpg
スープは濁った動物系で、ラーショのスープを上品にしたような。背脂が無いからだと思う。
ラ2.jpg
上州だけあってネギもドッサリ。
ラ3.jpg
メンマもある。
ラ7.jpg
麺は・・・博多一風堂のような細麺かぁ?
こういう麺は写真撮ってると伸びるんだよね。最初のひとくちでもすすらないとボワ~ンと増えてくる。案の定そう。急いで喰わなきゃ喰わなきゃ。だが。。。
ラ5.jpg
ちょっと疑問符がついた。スープが少ないのである。
見て下さい。左がメニューから切り取ったもので、右が私がいただいたもの。
おや?.jpgラ1.jpg
メニュー切り取り写真にサイズを合わせたので小っちゃくなっちゃってますが、明らかにメニュー写真と違いますよね。メニュー写真は丼の縁に洗濯物のようにベタッと跨ったチャーシューの半分より上に、スープの喫水線があるのにさ。
ラ6.jpg
そのウチ麺が普通に伸びてきて、唯でさえ熱々でないスープ、量が少ないスープにネギとチャーシューが浸ったからぬるくてぬるくて。
最後の方は汁が多めの和えそば、混ぜそばのようになってしまった。
「写真と違うジャン」と言っても、「写真はあくまでイメージです」ってか。

この日の翌日、再度、前述のNに会ったのです。
「昨日も走ったけど、吉岡町っていい町じゃないか」
「町はいいんですけど・・」
高崎、前橋、渋川も駅前よりロードサイドの方に出店が多い。吉岡町はまさにロードサイソなので、意外とソソる店が多く、ショッピングセンターが街道沿いにあるのだ。
いい町だがヘンなものもあって、珍宝館とか命と性のミュージアムとか、水沢街道のラブホ街とか。私も女性読者のことも考えてそっちの分野は今日まで観ていないがいつか見に行くかも知れない。
Eは真面目なので、私自身が軽蔑されないようそういうネタは伏せておいて、
「いいじゃんか吉岡だって。あの町が高崎市からの合併話を頑なに拒否ってるのは町が金を持ってるからだろ」
これはテキトーに言っただけです。
「らしいですね。整備は進んでいるし」
「インフラとか道路とか工事が多い町だね。それは地下を新幹線が通っていても駅がないから、国から補助金が下りてるからだよ」
これもかなりテキトーに言った。ホントはどうなんだろう?
「今後も人口が増えるんだから、生まれて来る子供のことを考えたら吉岡や榛東の方がいいんじゃないか?」
群馬県民でもないのに我ながらベラベラ解説できたなと思ったよ。要は相手の迷いを断ち切るしかないのです。
「実家まで遠いです」
「気持ちの問題さ。そこは旦那と話し合わなきゃ」
「今の店に通えないです。辞めなきゃダメですかね?」
そう来ると思ったよ。
「辞めたいのか?」
「辞めたくないですけど」
じゃぁ俺が、辞めなきゃダメかもなって言ったらお前さんは辞めんのかい?
「でもこんなにしっかりした会社、にないです」
給料は安いけどな。でも他を知らねえクセによく言うよな。
「そういうのは異動でクリアするのが人事というものさ。エリア長に相談しなさい」
「・・・」
「お前はマジメ過ぎる。自分ひとりで解決できないことを、幾ら考えこんたってしょうがないぞ」
「そうなんですけど・・・」
てっぺん1.jpg
吉岡町は高崎、前橋、渋川から見たら郊外で、ロードサイドに飲食店が多い。電車が無い代わりに、幹線道路、バイパス、利根川を渡る橋、それら南北に伸びる道路の整備が進んでいるという。駅は無いけど、今後も人口が増え、大型商店や飲食店が増えるような気がします。
いい町だとは思いますが。ただちょっと風が強過ぎるきらいはある。
ベテランの女性社員にこう言われた。
「〇〇さん(私のこと)、群馬を好きになってくれてるのはウレシイけども。群馬って自分でくるまを運転できるウチだけよ。運転できなくなったら住めないわよ」
私はそれには思い至らなかった。
Nの老親はこのままだと西毛に取り残される。決めるのはN本人だが、次回会ったら、また別のアドバイスをしなくてはならないな。
てっぺん5.jpg
あ、そうそう、この日、吉岡町の竜苑が臨時休業だったんですよ。
ちゃんと営るべき日には営って欲しい。わ・ざ・わ・ざ・行って閉まってた衝撃は小さくないよ。
コメント(0) 
ラーメン&人間ドラマ ブログトップ