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子供たちを想う [普通に日記]

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JRと小田急線がクロスする登戸駅南側は再開発されつつあった。かつてあった個人店の殆どが撤退、移転していた。
数年前、問題児U子と飲んで泣かれた店もクローズしていた。
再開発という大義名分には逆らえない。いずれデカい箱物が建ってこれまでとは全く違った別の賑わいになるのだろう。
でも今は、それまでいた人たちが去った風景でしかない。
登戸駅.jpg
で、駅前にこんな複合テナントの箱があって、
駅前に花やさんがある.jpg
私は昼間っからフィリピンパブに行くんじゃないですよ。1階の花屋さんに行くの。
花屋さん1.jpg
花屋さん2.jpg
花屋さんに飛びこんだら、TVにも写ってた女性店長さんがいた。
「献花の花をお願いしたいのだが」
「ハイ、どういうのがよろしいでしょう」
店内1.jpg
店内2.jpg
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「花なんか買ったことないからわかんない。お任せします」
「ハイ、よく出るのはですねぇ」
よく出る?
そうか。出るだろうな。
「こちらの1000円のと、1500円のですね」
何の花なのかワカラン。
1000円?1500円?どっちにしますか?のように効かれたら、安い1000円の方にするなんて言えないですよ。
「1500円のにする」
「ハイありがとうございます。消費税が入りますので1600何円になります」
花をワゴムで閉じて、包装紙で包んでレジ打ってる時間にイヤらしく聞いてみた。
「嫌な言い方して悪いけど、あれから売り上げ上がった?」
店長さんは一瞬固まったが、マスコミ攻勢にも慣れてるのかこう返してきた。
「あの直後は上がりました。もう来るお客さん100%献花でしたね。今はもうマスコミの方も落ち着いたようですが」
外線電話が鳴って、会話はそこで終わった。
私が買った花.jpg

多摩区役所遠望.jpg
再開発目前の駅前です。
真ん中に遠望されるのが私の公用先でもある多摩区役所ですが、そちらへ行く前に右折して南武線の踏切を渡ります。
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線路沿いを歩きます。こうして花を持って歩いているとすれ違う人々は皆「ああ、現場に献花に行くんだな」と誰もがわかりますよ。そういう目で見られた。
その目が、視線がねぇ。
私の人相と手に持った花束を一瞬見比べたりする視線なんですよ。似合わないのはわかってら。悪かったなっつーの。
花を掲げて?.jpg
南武線川崎方面がやってきた。
車窓からも私が見える筈です。献花に向かってるんだなって。
花束なんて普段持ったことないから、肩に担ぐようにして持って歩いた。
ガッタン.jpg
ゴー.jpg
着いたらそこは平穏で、今は落ち着きを取り戻しているように見えたが・・・。
現場の写真は載せません。実は私、今回の事件で有名になってしまったK学園の子と過去にちょっと関わったことがありまして。
関わったったってその時の一期一会ですけどね。

行政担当の自分は、ここから徒歩10分にある多摩区役所にちょいちょい公用で出向いていました。
今は陰の部下、草の者11号(異動した4号の後任で、群馬に行く前に私が面接採用した人)に任せているので、私が直接出向く回数は減りました。11号が異動したので今日は久々です。
多摩区役所への案内を見るとJR南武線登戸駅から徒歩10分、小田急線向ヶ丘遊園駅北口から徒歩5分とあって、ホントは向ヶ丘遊園駅から歩いた方が近いのですが、私はJR横須賀線の武蔵小杉駅の長いコンコースを歩いて南武線に乗り換えるルートが多かったのです。今は小田急線のホームが改造されて快速急行が停車するようになったので、遊園駅ではますます下車しなくなったのもある。

群馬に転勤する前、いつの日かJR南武線の車内で、ホームで、騒いで走って大声出して、はしゃいでる子たちに気付いた。それがK学園の子たちです。
赤子の泣き声なんかと違って小学生だからまぁ元気のいいこと。赤子は泣くだけで走れないじゃないですか。走ったりはしゃいだりの小学生らは学校の休み時間の教室や廊下と同じなんだろうね。アブなくてしょーがない。
見かねて言ったことがあります。目撃したのは1回や2回じゃないのです。
「コラコラコラコラ電車の中ではしゃぐんじゃないよ」
「・・・」
「他のお客さんもいるんだから」
「ハイ・・・」
その時は素直な返事だったね。でも私の言い方も大人の言い方で、ウチの社員に注意するのと変わらない。
(私は子供に対しても大人の言い方しかできないのです。なの地元自治会のイベントも子供主体のイベントは辞退しています。)
ちょっとキツめに注意したこともあるけどね。
「ホームで走るんじゃない。アブねぇぞ」
でも小学生ってコワイモノ知らずなのでそんな言い方してもダメなんだよね。

その子らの親でもないのに何でそんなこと言ったのかって?
周囲の大人が誰も注意しないからですよ。中には眉をしかめて子供らの動きを追ってる者もいた。それは見て見ぬふりではないかもしれないが、何もしないのと同じですよ。
傍らに親御さんでもいれば私のことを「何あのヘンな人?」ってなるかも知れないけど。
でも何かあってからでは遅いじゃないですか。それでなくてもJR登戸駅のホームは狭いし、2線2面の島式ホームでややカーヴしているので、真っ直ぐ走ってるつもりがどっかのカーヴで足がもつれて転んだり誰かにぶつかったらアブないし、その時に電車が入線したら危険度が増す。
でも注意したのは見かねて言ったその時だけなので、その後はどうなったかはわからない。多少なりとも改ためたかなぁと想像するしかないです。

子供相手じゃダメかなと思って、多摩区役所の帰途、JR南武線の改札でK学園の引率の先生に言ったことがあります。
改札で先生と別れて「せんせぃ、さぁようなぁらぁ~」と元気な声で挨拶して、手を振って改札に入ったら開放されて脱兎の如く・・・。(苦笑)
K学園の先生に言ったのは、
「見てよあの子ら。電車の中やらホームやら走り回ってアブなくてしょーがない。他の乗客にも迷惑だし、K学園さんはそういうの注意したり教育したりしてないの?」
「生徒の子たちは駅までくる途中はおとなしいのですが・・・」
駅までくる途中とは、登戸駅から徒歩5分のところにスクールバス停があって(そこが事件の現場ですが)そこから駅までアヒルの行列よろしくヨチヨチ歩いて来るらしい。
「私たちの手を離れると解放感に溢れて元気になってしまうのでしょうか。私どもも改札に入るまでしか引率できませんので、」
そこを何とか教育するのが先生方の勤めでしょうよってその時は思ったけどね。
向こうは余計なお世話と思ったかも知れない。でも余計なお世話をやきたくなる時ってあるよ。

そして群馬から戻ってまた多摩区役所を含めた公務に就いたのですが、下校したK学園の子らの縦列に出くわした。ワイワイガヤガヤです。下校時間帯だったのです。
私はこの子らと同じ電車になったら堪らんと思い、短いけど大人の脚でスタスタ追い抜いたら、先頭歩いてた何人かの子に言われたよ。
「あ、お坊さんだぁ」
「お坊さんだぁ」
「お坊さんだぁ」
連呼しやがったな。私は口に出たよ。
「るせぇなぁこのガキめら」
そしたら引率の先生(女性)と目が合っちゃって。
「すみませんねぇ」
「いいよ別に。見た目は間違ってねぇし、子供は正直だからな」
苦笑して追い抜きました。怖いもの知らずだね子供は。
でもこの件も印象に残った。上州安中小学校の生徒に「あっ、お坊さんだっ」って叫ばれたのを思い出したよ。

それから今年までも年に1~2回子供らを見たかも知れない。相変わらず元気元気。でも「もういいや」って何も言わなくなった。

で、突然、あの惨劇が起こった。
(え?あの子たちが・・・)
声には出さなかったです。でも「嘘だろ?」ってなるじゃないですか。
あの子たちが・・・って括ってしまいましたが、事件に遭った子たちは私が関わった当時の子たちではないです。でもあの時の子らと重なった。名前もその後も知らないけど、私が気に留めた子が惨劇に、被害に遭ったような気持ちになった。
あとは報道を観た皆さんと一緒です。敢えて言葉で多く言いませんが、あの子らが、あの子たちが何故そんな目に遭った?衝撃は消えないです。思い出すと今でも・・・。
駅から近いようで遠かった献花の場所に来ました。幾分少なくなっていたようだが、途切れることなく続いているようです。
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花を置いたところ。
(電車ん中で騒ぐんじゃない)
(ホームで走るんじゃない)
(お坊さんだと?このガキめ)
あの時の模様が脳裡に浮かんだ。あれから何年も経っているのに。
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被害に遭った生徒さんたちとは数年遡ります。いずれも一期一会で、いいトシした大人対子供の素っ気ない関わり方だった。あの時の子らはもう進級して中学生か高等学年になっている筈です。
お坊さん呼ばわりされたのはともかく「走るんじゃないよ」と注意した私の気持ちをあの子らがわかるようになるのは、もっともっと大きくなってからだろう。
でもそうなる前に尊い命を失った子がいる。傷を負った子も。
目を瞑って祈りました。
私が立つ背後を通行人が何人か歩いて行った。

来て下さった皆様、今日は自分がその学校の生徒さんと、過去に幾つか接したことを書きたかったのです。
あまりこういうことはしたくないのですが、今日の記事に限りコメント欄は閉じさせてください。コメントをいただいても、私の稚拙な語力ではお返しする自信が無いのだ。
初めてじゃないかなコメント欄閉じるの。
明日からはいつもの通常記事に戻ります。