So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

経を唱える [グルメ&人間ドラマ]

ぶらくり丁の翌朝、和歌山駅に向かって歩いています。
次回いつ和歌山に来れるかなぁ。その日が早く来ればいいのだが。
和歌山の朝.jpg
電車を待つ.jpg
旅記事がもう少し続きます。今から名古屋へ向かうのです。そして夜は大阪阿倍野へ取って返すのですよ。
名古屋・・・この旅の発端はジャン妻の親戚の法事なのです。ジャン妻の実母に連なる法事に参加する為に名古屋方面へ向かうのですが。旅の途中で気付いたのが、
「ごめん名古屋じゃなかった。岡崎だった」
「岡崎?」
三河岡崎か?
「東岡崎だって」
「何線で行くのさ?」
新幹線で大阪、京都を素通りして、名古屋で名鉄で乗り換えるんだと。
「ふぅ~ん。お義母さんは?」
「来れないって」
「〇子さん(ジャン妻妹)は?」
「来ないって」
「何でだい?」
「2人ともギックリ腰」
この時点でもまだ私は法事に行くのに気が乗らない。知らない人ばかりだからです。自分も嘘でもいいからギックリ腰になればよかったよ。
「実の母親が来ないのに何で私が・・・」
「アナタを従姉妹に紹介したいのよ。アタシは子供の頃、さんざんお世話になったひとたちなんだからさ」
見世物か俺は。
これは晒し者になるは必定だな。
気が重い。気がすすまない。楽しみは「法事の後の会食はどんな料理かな」と考えるぐらい。
でもまぁBlogのネタにはなるだろう。ボヤくよりネタにしてしまえである。
上り電車.jpg
JR和歌山駅から快速、日根野駅で特急に乗り換え、新大阪駅でのぞみに乗り換えた。
天気はよくない。あの台風21号が迫ってきているからです。
和歌山を出て紀ノ川を渡ったら、進行方向がドス黒い雲に覆われて暗くなった。台風21号が近畿に上陸して関空に人が取り残され、タンカーが橋に激突するのはこの日から4日後だが、その激突した橋の空港線への分岐駅が日根野駅です。
日根野駅1.jpg
日根野駅2.jpg
ホームに屋根が無いのだ。特急電車に乗るのに傘を差さなきゃならないんですよ。JRは東も西も本業をおろそかにして副業ばかりしている証がこれだよ。

軽食.jpg
車内で軽食。これを2人で分けてるから少食だな~と自分でも思うよ。

名古屋へ.jpg
25年以上ジャン妻と一緒にいるが、未だにジャン妻の幼少の頃や多感な青春時代は私の中で謎に包まれている。
彼女が三重県出身なのは間違いないが、20代で上京するまでが謎なのだ。どうも実の両親の許を離れて名古屋他の親戚を転々としていた時期があるらしい。その頃のことをあまり話さない。思い出したくないのだろう。
私に話してもくれないのに、その頃の関係者の法事に「アナタも出なさい」なのですよ。
名古屋だけではなくもっと山の方にいたという。それが今回の法事に連なる一族の拠点だったところで、名古屋どころか、お隣の岐阜県恵那市岩村町というところ。
大和(奈良県)の高取城、備中(岡山県)の松山城と並んで日本三大山城のひとつ、海抜717mに本郭がある岩村城のある町ですよ。織田信長の叔母がおんな城主だった。
岩村は「半分 青い」のロケ地でもあるの?見てないけど。
途中で思い出したのだが、私も一度だけ岩村に行っている。岩村城にも登った記憶がある。岩村城は石垣だらけだった。だんだん思い出してきた。
岩村城.jpg
名古屋から中央本線、恵那から明智鉄道の単行に乗ったのです。山間をゆっくり走る沿線風景がつまんない単行の気動車だった。乗客が少なかったね。会津鉄道よりガラ空きでした。失礼ながらこりゃすぐ廃止になるんじゃないかって思ったもの。
現在は第3セクです。あの頃も既に3セクだったかも。写真のようにカラフルにデザインされたディーゼルカーが走っているようです。
半分青い.jpg
泊まった宿の名前は覚えていませんが、離れの個室だった。馬刺が出ましたね。
「何で自分も行ったんだろ?」
「結婚前に紹介したかったからじゃないかな~」(ジャン妻)
そうじゃないよ。結婚してからですよ。このようにジャン妻もあまり覚えてないらしいのだ。過去に岩村に連れてったのを忘れている。私を初めて紹介するなんて言ってるくらいだからね。

岩村にいた長老はジャン妻の実母の長兄で亡くなって13回忌、その長老の奥さんも無くなって7回忌が重なったので同時に法事を催すという。
施主はジャン妻の従姉妹たち。私の知らない人たちである。これまで私はジャン妻のそっち方面の親戚とは全く付き合いが無かった。
「俺は人見知りなんだよ」
「何を言ってるのさ」
ジャン妻は知らん顔している。社で面接、面談、対行政、人相手の仕事なのと、町内会自治会に飛び込んだアナタが何を言ってんだと。
どういう系列の方が来るのかよくわからないので、フリーハンドで系図を書いて貰ったのだが、ジャン妻が揺れる車内で書いた系図は名前が読めない。
処理済~系図1.jpg
系図の流れの中に、敦子さんという人がいたが、それが餃子に見えたからね。
新大阪からのぞみで名古屋へ。私も中部の地理感覚は疎く、岡崎って名古屋からひと駅ぐらいかと思っていたのだが、名古屋から名鉄に乗り換えて40分、意外と時間がかかった。
せっかくなので初めて見る沿線風景を堪能した。河川が多かったね。美濃や三河が豊穣だったのも頷ける。
途中で「??」って思ったのは、沿線の道路標識に「大高」「鳴海」とあったのである。
戦国ファンならすぐわかるでしょう。桶狭間の前哨戦の場所を走っているのです。丹下、鷲津、善照寺、中島とかのあれです。
この日の夜、明日の記事でリンクしているヒロ旦那と奥様にお会いするのですが、ヒロ旦那は私なんかより名古屋に詳しく「それ桶狭間ですよ」って言ってたもん。
名古屋どころではないぞ。もっと東だ。和歌山から大阪、京都を素通りして来たのだが、今日はこの後また大阪、阿倍野まで戻るんだぞ。
ちょっと飛躍した行程だったかも知れない。

西岡崎駅に到着したところ。
赤い電車です。白い線は無い。
赤い電車1.jpg
西岡崎駅から斎場へ歩いた。タクシーが無かったのである。あったかな?
市街地に川がある風景はいいですね。
東岡崎1.jpg
東岡崎2.jpg
東岡崎が岡崎の中心地で、この川に沿って少し歩けば家康が生まれた岡崎城に出るのを帰宅してから知ったよ。

会場入りしたら挨拶の繰り返しですよ。初めて会う親戚筋なので私は丁寧な挨拶をしたつもりだよ。
ジャン妻にしてみれば「彼は私の傍にいてもう25年以上ですよ。それはこんなオトコです」と言いたいらしい。
さすがに法事の会場は撮ってませんが、遺影を見て驚いた。
見たことある人だ。知っている。やはり岩村で会っている。一度だけだが。
「会ったことあるな」
「???」
「あの時は入籍前で親族の手前だったんだな。」
この後の会食でも言った。「岩村へ行ったことあります。家のそばを用水路が勢いよく流れていた。
「水が多いところでしたな」って。
その岩村の家はもう無いそうです。

時刻になって遺影、祭壇の前へ。
「何でまたいちばん前に座るのよ」
自分は会議でも研修会でも一番前の席に座るのです。だがジャン妻は「遠慮して後ろへ下がりなさい」と言わんばかりである。でも会場の職員が「前列を空けないでお座りください」って言ったんだぞ。
そして配られたのがこれ。
登場したどっかの寺の坊さんが言うには「皆さんも合わせて声に出して唱えてください」という。
へぇ。自分らで唱えるのか。これはオモシロい。

観自在菩薩
行深般若波羅蜜多時
照見五蘊皆空
度一切苦厄
舍利子
色不異空
空不異色
色即是空
空即是色
受想行識亦復如是
舍利子
是諸法空相
不生不滅
不垢不浄不増不減
是故空中
無色無受想行識
無眼耳鼻舌身意
無色声香味触法
無眼界乃至無意識界
無無明亦無無明尽
乃至無老死
亦無老死尽
無苦集滅道
無智亦無得
以無所得故
菩提薩埵
依般若波羅蜜多故
心無罣礙無罣礙故
無有恐怖
遠離一切顛倒夢想
究竟涅槃
三世諸仏
依般若波羅蜜多故
得阿耨多羅三藐三菩提
故知般若波羅蜜多
是大神呪是大明呪
是無上呪
是無等等呪
能除一切苦真実不虚
故説般若波羅蜜多呪
即説呪曰
羯諦羯諦
波羅羯諦
波羅僧羯諦
菩提薩婆訶
般若心経

これだけだとぜんぜん読めないけど、ちゃんと振り仮名も振ってあった。カンジーサイホーサー ギョウシンハンニャーハーラーミタジ・・・って唱えるんですよ。
歌と違って息継ぎが無いから、途中途中で切れるのですが、ただ棒読みするだけじゃオモシロくないから、途中のところどころ音階の変化をつけたんですよ。柴崎コウさんの直虎みたいにところどころで音程を高くしたり、低くしたりしてみた。
「何か歌ってたわねアナタ」
「・・・」
ジャン妻は口に出して唱えてなかったので、隣にいた私の美声?読経がよく聞えたらしい。

読経と説法が終わり、次に食事会場へ移動するのだが、私は職員さんに、
「これ(般若心経の紙)貰ってええんか?」
「聞いて参ります」
職員さんはそんな要求をされると思わなかったらしく、坊さんに聞きに行ったらしい。私は自分だけ貰うつもりが「どうぞ皆様お持ち帰りください」となり、回収することなく参列者全員にそのまま配られた。
心神深い人と思われただろうか。私はネタとして貰っただけだよ。他の方たちは貰っても迷惑に思ったかも知れないな。
般若心経.jpg
意味.jpg

会場1.jpg
場所を移して会食です。そこは創業80年になる料理屋だった。
居酒屋じゃないですね。料亭までいかないが、割烹か。
昼も夜も完全事前予約の店らしい。

狭くて急な階段をギシギシ音立てながら2階へ上がった。そこの畳座敷に椅子、テーブルが用意されていた。法事で利用される店は高齢者が多いので、畳の上でも椅子とテーブル席なのだね。
窓が無いので(閉められていたのかも)押し込められた感も無くはないが、店というよりは旅館風だった。
幕末の池田屋のような。階下から新選組が斬り込んできそうである。

HPから。
「当店は完全予約制で、お食事は個室でお楽しみ頂けます。
旬の素材を和食の技と真心で丁寧に仕上げた料理の数々は味はもちろん、見た目も美しく、何度でも食べたくなるとご好評頂いております。最大80名様収容の大広間をはじめ、少人数の個室、テーブル席もご用意しておりますので宴会、接待、法要などにもご利用頂けます。
完全予約制ですが、敷居が高すぎることなく、美味しい御料理をお値打ちに食べて頂きたいとの思いから出来る限り料金を抑えていますので、お気軽にご予約下さい。」
私らがいただいたコース、金額はわからないの。幾ばくか出そうとしてもジャン妻従姉妹さんが受けないので。
料理1.jpg
料理はまぁまぁだったな。お造りはイマイチだな。カツオがちょっとね。
鮎が美味しかったぞ。揚げ物も。
料理3.jpg
料理4.jpg
料理5.jpg
料理6.jpg
料理8.jpg
料理7.jpg
あの狭い階段を着物の仲居さんが運んでくるのかと心配したが、廊下の方から、グゥィ~ン、ガシャンってモーター音がしたので、1階の厨房からリフトで上げ下げしているようだ。
生ビールが最初はよかったのだが途中からイマイチになった。ぬるくはないが泡が少ないのだ。
仲居さんはガサツというか、やや手荒いところがあるな。食器を下げる際にカチャカチャ音を立てない方がいいよ。
で、顔触れを改めて見たら、私がいちばん若かったようだね。殆どリタイア組でね。
よう喋ってましたよ。ジャン妻もよう喋っとったが、食べるより喋るのに忙しい人たちばかりでしたな。
私は聞いてる側で、さっきの敦子さんがジャン妻の悪筆で「何これ?餃子?」に見えた話をしたぐらいですね。
料理2生ビール.jpg

料理1.jpg
あ、日本酒飲んでるし。日本酒を飲んだのはジャン妻だけでしたよ。普通こういう席では抑えるだろう。
こういうところの日本酒は何て銘柄かわからないよ。
締めのご飯.jpg
デザート.jpg
会場2.jpg
ウチの親戚もそうですが、私が初めて会う親戚筋とジャン妻との関係は、ジャン妻が幼い頃からずーっと変わらずそのままらしい。力関係というか。アタマが上がらないというか。
「あの頃はピィピィ泣いてたんだから」とかね。
だから親戚は嫌いなんだよな。もちろん世話になったひとたちだし、自分の一族には違いないが、過去をあれこれ言われるのって嫌いです。連中は思い出話のつもりらしいが、言われた側にとっては恥ずかしいところもあるしね。
親戚1.jpg親戚2.jpg
親戚3.jpg親戚4.jpg
いやぁ気を遣うね。
まぁまぁ話せたけどね。群馬に行って話せるようになったから。
中にはアブない話もあった。幾つバッテンとか、一族の誰かが失踪して行方不明だとか、誰々がどんな病気をして、この場にいない方はどんな死に方をしたとか。どこでも誰もが何がしかの秘密を抱えてるものなんだな。
連中が私をどこまで受け入れてくれたか。その後で感想や印象を聞くのがコワいので聞いてません。そうそう会うことはないだろうな。
親戚のオジさん.jpg
東岡崎駅で親戚のオジさんと談笑するジャン妻。
他の方々は東岡崎から程近いところにお住まいのようでそれぞれに帰って行かれたが、私らの旅はもう一晩続くのですよ。
「横浜に帰らないの?和歌山から来て、ここからまた大阪へ戻るの?」
いちいち説明するのもめんどいのでケムに撒いた。
今宵は大阪阿倍野に引き返して、夜は藤井寺で餃子パーティーなのだ。
コメント(6) 

コメント 6

峠おやじ

あはは、般若心経で良かったじゃないですか!もっとも一般的なお経ですよ。私とこの浄土真宗だとお経の本が配られて「正信偈」を読経させられまして、最後に「御文章(ごぶんしょう)」という「あなかしこ、あなかしこ」で終わる蓮如上人の言葉を坊さんが詠みあげます。

しかし、先回の朝ドラの舞台「岩村」が一族のアジトだったとは凄いです。そして岡崎というこれまた戦国史に輝くところで法事とは史家さんのために行われたようなものじゃないですか。お料理はお口に合わなかったようですが、ロケーション的に話題だらけで良かったですね。

by 峠おやじ (2018-10-08 20:43) 

船山史家

峠おやじさん(ナワさん)おはようございます。
般若心経って一般的なんですか。聞いてるだけの法事しか経験してないもので。口に出して詠んだ(唱えた)のは初めてでした。

岩村城下にあったジャン妻本家はもう無いそうです。継ぐべき人がいなくなり10年前に売っちゃったんだとか。
瑞々しい町でしたね。家の前の道、家の脇に小さい用水路があって、冷たい水が勢いよく流れていました。
明智鉄道沿線は再来年の大河でまた脚光を浴びるのではないでしょうか。
岡崎城は未訪に終わりました。せっかくそこまで行ったのにもったいなかった気もします。
by 船山史家 (2018-10-09 06:30) 

佐奈田堂

お疲れ様でした

般若心経は、読むと魑魅魍魎がどんどん寄ってくるそうです
何でも浮かばれない霊にとって、非常に救われるお経だそうで・・
by 佐奈田堂 (2018-10-09 17:17) 

船山史家

佐奈田堂さんこんにちは。
え?魑魅魍魎が寄って来る?
もう読んじゃったですよ。家に持ち帰ったくらいだし。
ウチは浄土真宗(らしい)ですが、ご住職が里見姓なんですよね。その辺を住職の奥様に聞いてみたら「よくわからないんです」と言われました。
by 船山史家 (2018-10-10 08:15) 

佐奈田堂

あぁ里見さんw、意外といないようでいるんですよね・・

>もう読んじゃったですよ。家に持ち帰ったくらいだし。
なるほどぉ、、ではいっそのこと毎朝読んで、浮かばれない魂達の救済を新たなご趣味としてみるとか、、
船山史家様は仏門姿もお似合いかと思われます!
by 佐奈田堂 (2018-10-11 10:24) 

船山史家

佐奈田堂さん。
>仏門姿もお似合い・・・
安中市の安中小学校(安中城跡)の生徒に「あ、お坊さんだ」と叫ばれたことがあります。平成24年でした。「このガキめ」と思いましたが怒る訳にもいかず手を合わせました。
本庄市の某寺(これも館跡だった)では作業中の植木職人さん数人から「お世話になります」と言われたから、その寺の住職と間違えられたんでしょうな。
こっちはスーツ姿だったんですが。
by 船山史家 (2018-10-12 05:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。