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ファニー [ドラマ]

久々に外で洋画観ました。ジャック&ベティは、その名を冠した2つのスクリーンのミニシアター。最寄駅は市営地下鉄の阪東橋か京急の黄金町です。阪東橋は私の公用圏内で時折下ります。
(大岡川とそれを渡る橋や、京急ガード下が印象的だった黄金町は今はキレイになりましたね。平成14年(2012年)からの浄化運動が功を奏したのか、かつてのアヤしい面影は皆無だった。)
末吉橋の手前、横浜風俗の向かいにあります。
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複数作品を上映していますが、ひとつの作品は1日1回の上映のみなので作品と曜日によっては混みます。私らは土曜日の午後だったのですが、廊下から階段に並んで整理券の順番に案内されました。「1番から10番までの方ご案内・・・」、「101番から110番までの方ご案内・・・」・・・のように。
これは上映前です。右にチケット売り場があって、左にタムロってるひとたちが整理番号順に呼ばれているところ。
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ひとつの作品は1日1回の上映ですが、上映作品が複数あるので、その気になれば幾つかハシゴが可能なようです。
単館系の新作やインディー作品、他では上映機会の少ない作品が取り上げられます。
ハリウッド系とか、大手の映画配給会社がバラ撒き上映する大作はまず取り上げられない。

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ドイツ兵が執拗に追跡してくる。
途中でファニーたちを匿い、越境請負人(左後姿)のトラックに乗せるカッコいい農夫はジャンといいます。
請負人は「国境に着いたら網の破れた箇所を探して対戦車バリケードに向かってジグザグに走れ。(弾が)当たり難くなるから」
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中立国スイスの赤十字旗が立つ建物の前には対戦車バリケードがあった。
ひとりがそこへ走る途中で転んで立ち上がれなくなり、ファニーが取って返す。
狙撃兵が狙ってる。
仲間たちの見守る中、ファニーはその子を背負って駆け出す。これは創作だろうけど。
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パンフから。これはファニー・ベン・アミという実在の女性の実体験がベース。作品中ではファニーを含めて9人だが、実際は17人の子供たちを連れた逃避行だったそうです。
ファニー・ベン・アミはリーダーになる以外に「選択肢はありませんでした」

スイスにたどり着いた後はどうなったのか。
「(同行した)他の子供たちとは一緒にいられませんでした。スイスでは別々の家庭に預けられたのと、戦時中の辛い体験なのでなるべく忘れようとしていたのもあります」
その後の交流は無かった。
戦後はフランスに強制的に帰されたが、叔母に引き取られたものの、家族(両親)との再会も叶わなかったそうです。

今の時代、その女性は言う。
「戦争を決して容認しないことです。例え戦争に勝ったとしても、失うものしかありません」
「戦争を始める前に、いちばんの被害者となる子供たちのことを考えるべきです。大人の決断によって、最も苦しめられるのは子供たちなのですから・・・」
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昨夜は大河っぽかった [ドラマ]

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毎回観てますが、大河という気がしないね。
舞台が井伊谷だけだと小河ドラマ??
気賀に繋がったから湖畔のドラマになった?
でも昨夜は久々に大河に近かったのは、前半で主役の世界を離れ、往時の世情を描いたからかも。
信玄公も登場したし。
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心の病を抱えたオババ様(寿桂尼)以外に外交官はいないのかね今川家は?
隣国とはいえ、駿府から甲斐府中まで行くかよ。今だったら船山温泉に1泊すりゃいいさ。猪肉で血液サラサラになるでしょ。で、ちょっと気になったのだが、オババ様を引見する前のマツケン信玄公の傍らに、山県昌景が控えておったこと。
初めて見る顔の長い俳優さんだった。
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この山県が赤備えの軍勢引き連れ、井伊谷に攻めてくるのだが。。。

寿桂尼は信玄に向かって若い頃の名前で「晴信殿」と呼んでいた。信虎のことにも触れていた。
これは視聴者が背景を知ってないと通じないだろう。知っているという前提で描かれていた。
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小田原開城の数ヶ月前に亡くなった北条幻庵という人は享年97歳とも。
演じた品川徹さんは「風林火山」で北条氏綱役だったな。
おバカな2代目にグサッと刺さったひとこと。「今の今川家に勝ち目があるとお思いか?」
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「泣きごとを言うた者から負けるのです」(寿桂尼)

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粛清されたこの人は知多半島の水野氏の誰なのだろうか。
カオを見て「あっ!!本間江州!!」と叫んでしまったよ。
一度見たら忘れられないお顔である。
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人事考課を超えている。こういうのをデスノートというのか。だから死の帳面?
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井伊が如何に小さいかということ。この絵図のスケーリングだと、井伊の領土は置かれた碁石1つか2つ分しかないだろう。
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私はこの2人のキャラはあまり好きじゃない。柳楽さんやムロさんがどうとかこうとかじゃないけど、彼らが出てくると大河が空想時代劇っぽくなるな~。
史料が少ないから想像で膨らますしかないのだろうけど。
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でもこの2人、実在してたかモデルがいて、もしかしたら同一人物説があるのを発見したよ。

昨日は出なかったが、ジャン妻はこの子が大のお気に入り。カワイイって。
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でもまだまだガキ・・・失礼、子供だよね。井伊家中で武術に長けたキャラは彼とイケメンマッチョ坊主しかいないのか?
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この城の候補地を探す旅に出たい。
候補地は3つ。いずれも浜名湖畔。
行くなら浜松市の居酒屋「貴田乃瀬」とセットで行こう。
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中小企業の女社長さん。
これからどうなるのか。今は笑顔だが、その美しいお顔が涙で濡れる場面が増えるだろう。
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上州だけど伊勢守 [ドラマ]

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これ、録画して観たんですよ。
八木沢駅でポスター見つけて、ああ、こういうのやるんだって覚えてたのですが。
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序盤に描かれた合戦シーンは運動会みたいだった。
合戦よりも2人の弟子たち、疋田景兼(文五郎)、神後伊豆守との稽古の方が迫力あったな。打ち据えられて痛そう。
このロケ地は何処だろう。
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主役の上泉伊勢守って全く知らないのです。
私はスポーツが嫌いで、剣豪(剣聖)や忍者はその道の専門アスリートにしか見えないし、そこには真剣勝負だけで政治ドラマが殆ど無いから全く見ないし読まないです。
主役がどんな人なのか全く知らなかった。柳生新陰流の祖だってことぐらいしか知らない。その前半生は箕輪城にいた上州一揆衆の盟主・長野業政の旗下にいたってことぐらい。
長野業政を演じた田中健さん。トシとったな~。
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地元の家臣たちも数人登場。武田に通じた小幡氏のいた国峰城は山の尾根だけでなく中腹の居住区や麓の村まで囲った大城郭だった。
ゼェゼェしながら上り切った。下山時に花粉症になった。
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山上氏と山上城。
城域はダダっ広かった。芝生が植わった憩いの場になっていました。
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山上城は広いけど南北に長いだけで、敵を誘い込んで殲滅するキルゾーンが無かった。

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倉賀野氏です。
「出たね倉賀野」(ジャン妻)
勘助で大門正明さんが演じていたのをジャン妻も覚えていた。
烏川に面した倉賀野城は住宅地になっている。
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熱血漢の村上さんもいいトシ(60歳)ですよ。でも相変わらず純粋で青臭い。
「村上さんって柳生も演ってたよね」(ジャン妻)
NHK金曜時代劇の10番勝負だったかな。
「長野業政って勘助(風林火山)にも出てた人?」(ジャン妻)
そうそう。バカ管領、上杉憲政に疎まれてた人だよ。北条ではない伊勢じゃって怒られてた。
「本で何かウチにある?」
ないです。ないから知らないの。池波正太郎さんの長編があった筈。

一面識もない長尾景虎をアテにして上泉城を放りだして国峰へ退去しちゃう辺りはどうなんだろう。
剣豪だけに勝ち目の無い勝負は最初からしないのだろうか。
疑問符???が付いたのは、川越城を攻囲した関東管領軍の陣中に、何故に兜跋毘沙門天の旗があるかな~。
「これってオカシくない?」
「オカしい!!」
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川中島から北を諦めた?信玄率いる甲州軍団の西上野進攻が繰り返されるのは、だいたい弘治3年(1557年)以降で、長野業政は本拠地の箕輪にデンと構え、上州に300近くあった城塞ネットワークを駆使して、信玄に勝てないまでも負けず、再三撃退した。
業政には男児の他に娘が十二人もいて、全員を近隣の諸将に娶せたのだが。
長女、小幡・小幡信貞夫人 
次女、国峰・小幡景定夫人 
三女、忍・成田氏の誰かの夫人
四女、山名・木部定朝夫人
五女、大戸・大戸左近兵衛夫人
六女、和田・和田業繁夫人
七女、倉賀野・家内秀景夫人
八女、羽尾・羽尾修理亮夫人
九女、浜川・藤井氏(箕輪長野家家老)夫人
十女、厩橋・長野氏夫人
十一女、板鼻鷹巣・依田氏夫人
十二女、鷹留・長野業固夫人
長女が嫁した小幡信貞、六女が嫁した和田業繁が甲州軍に寝返った。
「そんなに娘がいたんだ」
「12人もいりゃ誰かひとりか二人は敵国に通じるだろうよ」

ロケ地は二宮赤城神社・・・前橋市二ノ宮町にある赤城神社本宮です。合戦シーンは箕輪城と大胡城とあったが、先日大胡城に行ったのですが、何処の場面でロケに使われたのかワカランかった。
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中央前橋駅から乗車した上毛電鉄の大胡駅に至る幾つか前の駅に上泉駅があり、そこの案内版には上泉伊勢さんの云々が書かれてはいましたが。
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他には群馬県前橋市大手町にある臨江閣が使われてたそうですね。最初の群馬県令・楫取素彦(大沢たかおさんが演じたあの人)が作った明治の迎賓館だから中世のセットには合わないよ。

3月3日の放送日に渋川と前橋をウロついていたら、前橋のケヤキ通りに、「本日放送」の応援幕が風にパタパタ靡いてた。でも高崎市にはそういう宣伝は見当たらなかった。
CMも如何にも群馬です。
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すき焼き自給率100%.jpg
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高崎駅の改札を出た正面ディスプレイでもこのCMが流れていた。
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2人の高弟を従えて旅立つ伊勢守。
軽くサッと観終えた後で、
「この後、どうなっちゃうの?」
「さぁ」
弟子2人と旅に出て終わり。その後の人生は特に触れられていなかった。
「しばらく資料として保存しといていい?」
「いいけど・・・」
上泉伊勢も長野業政も大河の主役にはならないだろうな。
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井伊の虎 [ドラマ]

とうとう最後まで観てしまいました。
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いい悪いは別にして各方面で話題になり盛り上がったのだから、ここ数年低迷中の大河の中では一線を画するものはあったのかな。
最後までウザかったこのオンナ。
いつまで経っても側室にならないので最後の方は可哀そうになってきた。
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冬の陣、真田丸攻防はともかく、夏の陣は兵数スカスカだし。
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まるでVシネマの世界。
毛利勝永が後藤又兵衛を、「アニキ」と呼んだのには大笑いしちゃったよ。
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いい脇役さんも何人かいましたけどね。
もう三谷さんが脚本書いたドラマは観ません。

さてこちらです。
第一話観ました。個人的にはかなり期待しています。
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第一話を観てジャン妻の感想は、
「なかなかいいじゃない」
「子役が可愛い」
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小林楓君なんか、大人になったらそのまんま高橋一生さんになりそうだし。

「ゲッ、馬に乗ってる!!」(ジャン妻)
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アンタねぇ。謀叛の企てが稚拙過ぎやしないか。
井伊谷の立地で相州小田原の北条家と組んでも援軍は来ないだろう。尾張の織田ならともかく。

大丈夫かこの一族?
御隠居は血の気が多いし、当主は胃の腑が弱そう。
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一見していい加減そうだが、実は軍師?
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アナタはどっち派なのですか?
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いいですね。子供の頃に見た悪の組織の首領みたいだ。
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このロケ地、何処かで見たことがあるな。
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「行ったことあるよ」
「アタシも覚えてる。東北じゃない?」
浜松市北の水窪にある高根城ですよ。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2010-10-26
2010年の記事ですが、行ったのは2006年。10年前です。
10年前に訪城した時は登城する道の足場が悪い箇所があった。整備されたのだろうか。
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英雄譚と比較してしまうと正直、大河という感じはしなかった。
主人公は井伊谷から外へは殆ど出ていかないようです。ドラマ全体の舞台もいいとこ西は桶狭間、東は駿府城まででしょう。舞台は駿州と遠州だけだから、描かれる世界はそこに限定されそうだね。
主人公が生きた時代も決して長くない。生誕は不明ですが、没年は甲斐武田家と織田信長が滅んだ天正10年までのようです。
往年の大河の中では如何せんスケールが小さい感は否めない。
井伊谷での井伊家庭内のドラマだけでは大河として成立しないのではと懸念している。下手したら大河でなく連ドラで充分ではないかと。大河として考えなけりゃいいのだろうけど大河は大河なんだから。
でも私的には第一話としては及第点。これから井伊家は万千代(直政)が家康に召し出されるまで悲劇の連続で、井伊家に関係する主要な男どもは殆どが何らかの形で死ぬので(謀殺、暗殺、戦死、毒殺)、脇を固める男性陣が薄くなる可能性があるが、その謀略の辺りを徹底してドロッドロに描くことで凛とした主人公が引き立つかも。
井伊家に直接関係ない話を挿入する必要はないが、今まで知られていない細かい事件に光を当てればいいのです。桶狭間以降の今川氏真の治世とか。ホントに蹴鞠ばっかりやってたのだろうか。そして今川家が滅亡する過程とか。
今川家はもちろんだが、ドラマ後半に井伊谷を荒らしにやってくる甲斐の武田軍・山県昌景を悪役に描いてもいいと思う。(登場しないかも知れないけど。)

主人公の履歴が不明な部分が多いので、ハズさない程度にいろいろ創造して膨らますことはできるでしょう。
楽しみです私的には。
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頼れる叔父貴・矢沢”頼”綱 [ドラマ]

信州小県郡真田家は、真田一徳斎幸隆で突然登場するのだが、その前の系譜がよくわからない。
後世の私らが知る大衆の情報は大抵が真田三代で纏まっている。幸隆~昌幸~信幸&信繁である。そこからひとつ前の四代から祖は、後年に松代藩真田家が編纂した系譜がベースになっている。
幸隆が信濃小県郡真田郷を治めたから真田姓を称した・・・ぐらいならすんなり納得できるが、ではそれ以前の出自は何だったのか。海野、滋野、禰津といった小県郡の国衆が絡んでいるらしい・・・としておく。
2007年の大河、真田幸隆の実弟で常田隆永というのが単発で登場している。演じたのは橋本じゅんさん。この常田隆永という人も情報が少ない。俳優さんはクランクインする前に自分が演ずる歴史上の人物を調べたり墓参したりするが、橋本さん自身も真田は知ってても常田隆永という人物を調べようがなかったのではないだろうか。
だが同じ兄弟で、2007年の大河でこの人は登場しなかった。矢沢頼綱。
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真田(丹波)昌幸は、「叔父後」と呼んでいる。加藤嘉さん。(故人)
「源五郎殿、おぬし源三郎を嫌うておるのか?」
ズバッと言ってましたね。
「嫌うてはおりませぬが。源三郎は出来が良すぎます。煙たくもござりまする」
破顔一笑である。でも、叔父より嫡男が煙たいとはな。
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真田(草刈)昌幸は、「叔父上」と呼んでいる。綾田俊樹さん。
沼田に固執するので、「血の気が多いにもほどがある」なんてボヤいていましたね。
親族筆頭、重臣筆頭でもあるから軍議の席でも上席。こういう人はそういう席順、番付に拘るから昌幸としても粗略にできないのである。
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第一次上田合戦の軍議の時に昌幸が段取りを指示しているのに、自分だけ声がかからない。
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「ワシは??」
「叔父上はすぐに沼田に戻ってくだされ」
自分だけ去れといわれたようで不満そうである。
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「徳川と呼応して北条が攻めてくる。沼田を守り抜いてくだされ」
得心したようである。上田、岩櫃、沼田は三大拠点なので、誰かが守らなくてはならないのだから。
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真田丸では最初から真田家が上州吾妻を支配して登場するが、信州小県から東へ侵攻した司令官は矢沢頼綱なのである。
岩櫃を手に入れたのが永禄6年(1563年)。真田本家を昌幸が継いだが、昌幸は甲府の勝頼に付く時間が多いので、頼綱は先頭になって吾妻郡から沼田へ侵攻した。天正8年(1580年)に沼田を手に入れる。
矢沢頼綱は岩櫃城代や沼田城代を歴任している。だから思い入れが強く、「沼田は真田の聖域。北条、滝川に渡せるか」・・・ドラマではいいトシして血の気が多い爺さんのように描かれたりするが、そう言うのも無理ないのである。もっとも単に短気な爺さんなのかも知れないが。
私が調べたところ、矢沢頼綱は対北条戦で2回、大勝しないまでも退けている。第一次上田合戦の時、家康に呼応した北条氏邦軍が沼田に攻めて来たが単独で撃退。
第2回めが天正17年(1589年)の名胡桃城事件の後で北条氏邦が大軍率いてまたやって来る。吾妻郡五道に分かれて侵攻させた。
箱島口(吾妻川に沿った道で、小野上温泉のある辺り)
小野子口(小野上温泉の北に小野子山があるが、その辺りの旧道か?)
大戸口(草津街道)
中山口(現在の国道145線沿い)
大道口(中之条町の北方にある大道峠)
吾妻史料には兵の総数1万とある。1万は多過ぎる。現地に行くと、吾妻川に沿った平野部は決して広いとはいえないので、1万もの兵が攻め入ったらタイヘンである。
だがこの時、総司令官の北条氏邦は前線には出ていないで。上州白井城にいて指揮だけ執っていた。五道侵攻軍の司令官筆頭に長尾左衛門尉とあるが誰だかわからない。他、多米周防、内藤丹波、小幡上総(上州小幡氏の流か?)他で、北条一族がいないのである。バラバラ。
家康自身が出馬しなかった第一次上田合戦と似ている。
矢沢頼綱はそこを見抜いたに違いない。北条軍の侵攻して来る前述の吾妻五道に兵を分散させ、敵をあしらいながら吾妻郡内に引き入れ、現在の群馬原町で合流する2つの川、吾妻川と山田川の合流地点の断崖に誘い込んで殲滅する作戦を立てた。
が、大勝には至らなかった。中之条まで攻め込んだ北条軍へ小田原征討の情報が届いたので、随時撤兵していったからである。
おそらくコメディ真田丸では描かれるかどうか。出典は吾妻史。
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昌幸が叔父と呼ぶからには、常田隆永と共に昌幸の父幸隆の兄弟には違いないが。真田幸隆、常田隆永、矢沢頼綱、この3兄弟?の父は誰なのだろうか?
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第一次上田合戦の顛末 [ドラマ]

城内囲碁、敵前高砂、
竹の束、楯、
熱湯、投石、乱杭、落とし穴、
袋小路、一斉射撃、伏兵、挟み打ち、
斬新な描写だったが。。。
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攻め込む徳川軍1.jpg
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何してんだこのオンナは!!

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城内で戦見物してたんだよねっ!!
それが唐突に、
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何でこうなるっ!!
この唐突な結末に唖然!!
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まだ敗残兵がいるかも知れないのに乳飲み子抱いて。。。
またこのオンナか.jpg
「ちょっとヒドくないこの脚本?」(ジャン妻)
だいたい何で側室が城外をウロついているのか。上田城内におればよいものを。
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時代劇専門チャンネルでも真田太平記が再放送され録画しています。並行して観て、プラス、ジャン妻は池波正太郎原作も読んでいる。
「納得できない終わり方だ」(ジャン妻)
「・・・」
「(真田)太平記と比べると軽過ぎる」
「・・・」
「まだ観続けるの?」
「う~ん。。。」
「アナタが観るなら(アタシも)観るけど」
「・・・」
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戦国ヤンキー娘の大暴走 [ドラマ]

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信濃国衆室賀正武に真田昌幸暗殺を示唆する本多正信。
「近藤正臣さんいいねぇ」(私)
「ピッタリだね」(ジャン妻)
築城建設中の海士淵の城(上田城)を預かるのは真田昌幸の名前だけで、他の信濃国衆の名前が無い
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だが、(真田)信尹が見ていた。
「何で来てたのかな?」(ジャン妻)
「沼田問題じゃないか?」
台詞は無いけど、無言でもこれは本家へ、「室賀が浜松に来てました」伝えたな。
最悪の場合を想定して、如何に返り討ちにするか談合中の4人。
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「祝言の席を血で汚すおつもりですか?」
「室賀がワシの命を狙う確たる証がない。それを見極める為じゃ」
室賀がその気なら、祝言の席といえども血を見ずにはいられまいと言ってるようなものである。

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想う相手、源次郎信繁の婚儀の席上、いたたまれずに席を外すヤンキー娘。
だがこれから惨劇の場になるであろう昌幸の居間に何で現れるかな~。
私はジャン妻とちょっと眉をひそめた。嫌な予感がする。
これから修羅場になるというのに.jpg

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出浦昌相に目配せされて、隠部屋から座敷を覗く高梨内記。
己の娘がいるじゃないか。
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囲碁の対局も終盤に差し掛かっている。
「わしを殺し、徳川あらこの城を貰い受けるつもりだったか」
既に別座敷で、室賀が連れて来た刺客は殺害されている。
「お主の家来にはならぬ」
昌幸の背後に廻って得物を構えたその時、冥府の扉が開いたかのように出浦がスーッと現れ、飛び道具を放った。
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背後から.jpg
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深手を負って縁側に出た室賀の前には何度も怒声、「小童!!」を浴びせた源三郎信幸がいる。
ヤンキー娘の前だが源三郎もやるしかない。
室賀の脾臓を切り裂いた。
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憤怒の形相になった室賀の背後から、高梨内記も一閃。トドメは出浦が。
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目の前の惨劇に唖然.jpg
ここでヤンキー娘が大暴走。
新郎新婦をこの惨劇の場に連れて来てどーするっ!!
耳打ちすりゃぁいいんだよっ。「源二次郎様、不測の事態がおきまいた」ってね。
そしたら源次郎だって、「梅、そなたはここにいろ」、花嫁を置いて現場を見にいっただろうに。
せっかく病弱な信幸夫人が雁金踊で釘づけにしていたのに。
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何が起こった?.jpg
連れていく.jpg
犯行現場.jpg
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しまいにこのオンナ、
「何突っ立ってんのよ。アナタたちそれでいいの?」
タァメ口かぁぁぁぁぁぁぁ!!
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昌幸は淡々と、「ワシが命じたのだ。室賀がいては真田が困るのじゃ。全ては真田家の為じゃ」
親父の高梨も「控えろ」って何故叱らないのだろうか。
現代ドラマの犯行現場じゃないんだぞ。
「ちょっとヒドいね」(ジャン妻)
「・・・」
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背後の花嫁に気付くのが遅くないか?
気付くのが遅い.jpg
困ったキャラではある.jpg
要らないですこのキャラ。
前にも書いたが長澤まさみさんのせいではないよ。キャラクター設定と演出、台詞の言いまわしが悪過ぎる。
苦渋の真田男優陣の演技や、長野里美さんの懸命の舞が台無しだよ。
舞台と違って映像だから、このキャラ無しで再度録りなおしたらどうです?
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清左衛門残日録 [ドラマ]

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全14話。平成5年(1993年)に放映された。原作は故・藤沢周平さん。
舞台は東北の小藩です。海坂藩。
第1話「昏ルルニ未ダ遠シ」
第2話「白い顔」
第3話「梅雨ぐもり」
第4話「川の音」
第5話「平八の汗」
第6話「梅咲くころ」
第7話「花のなごり」
第8話「草いきれ」
第9話「霧の夜」
第10話「夢」
第11話「立会人」
第12話「闇の談合」
第13話「嫁のこころ」(これはTVオリジナルの色が強い)
第14話「早春の光」
何回も繰り返し見てます。再放送時にビデオで。そのうちDVDで録画。とうとう画質が悪くなったので購入しちゃった。
もちろん原作もありますよ。何度も読み返して黄色く変色しています。
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原作の味を損なわない脚本だった。映像になると原作のイメージと差が生じがちだが、原作の世界や雰囲気を壊さずに伝えるだけでなく、映像であることを活かして原作以上に見事な場面も散見される。
一話完結ですが、全編を通して藩内の権力闘争が背景にある。
回を重ねるごとに緊迫の度を強めてゆく。

今日の記事は登場人物の個人的な評伝です。

三屋清左衛門(演:仲代達也)
御納戸組、近習組、供頭、留守居役を経て用人に抜擢された。
(小姓組、近習頭取は経験していないらしい。)
長く御用人として君側にいたので無派閥だったように描かれているが、立身するきっかけとなった最初の選択は先の遠藤派だった。
妻と先代藩主の死去をきっかけに家督を又四郎に譲って隠居する。当時は50で隠居するのは珍しくないし遅くもない。60を過ぎれば長寿と言われる時代だったのだ。
清左3.jpg清左1.jpg
隠居を機会に、子供の頃からの友人との厚誼や、
道が分かれて疎遠になってしまった人たちとの再会、
自分が人生を変えてしまったかも知れない朋輩たち、
小料理屋の女将との淡い恋模様、
嫡男又四郎と嫁の里江が清左に寄せる厚情、
他家へ嫁がせた末娘、奈津への心配事、
藩内二派の領袖から誘いの水を断れず遠藤派に与したことで暗闘に巻きこまれ、
竹馬の友だった金井の倅を救わんと奔走、
そして、現藩主から密かに下される密命が藩内抗争を終息させる。
でも、清左衛門は人を斬らない。抜く場面はあるが斬っていない。

里江.jpg清左と里江2.jpg
里江(演:南果歩)
清左にとっては息子又四郎のいい嫁だが、又四郎にとってはいい嫁なのかどうか。
隠居の清左を立てるあまり、「お義父様が・・・」を言い過ぎて又四郎を立てないところがある。
「力の無い者が派閥に関わると弱い者が真っ先に犠牲になるのでございましょう?」これに又四郎はムッとしていた。己の亭主を見くびるなと言いたくもなるさ。
清左の末娘・奈津の気鬱の理由を聞きだしたり、平松与五郎と再婚相手・多美との不慣れな諍いや、町奉行佐伯の好物の鮎を実家の服部家から取り寄せて清左に持たせたり、平松与五郎に急を知らせたり、朝田派の手の者に見張られている金井祐之進への見舞い等、清左のブレーンを担うこともある。
真の父娘になったのは、オリジナル脚本の色合いが強い13話ではないか。
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みさ(演:かたせ梨乃)
二度不縁になった複雑な過去がある小料理屋「涌井」の女将。
みさ.jpgみさを庇う清左.jpg
初回で板前&渡世人の清次に追われてるところを清左に助けられ、店の前で朝田幅派の走狗たる金井、犬井、他1名を追い払い、水まで貰った清左だが、佐伯に誘われて初めて客として上がった時はみさの店だとすぐには気付かなかったらしい。
町奉行佐伯の行き付けの店で、佐伯の方が上客だった筈だが、止せばいいのに清左を同道、紹介したらそっちに情が移っちゃった。
行き付ける回を重ねる毎に他の客には見せない厚情を寄せるようになる。
涌井の小上がり.jpg涌井の小上がり2.jpg
みさと清左1.jpgみさと清左2.jpg
みさと清左3.jpg清左雪の夜.jpg
涌井.jpg涌井の2階.jpg
最終話の長柄町事件で行き違いになった場面は原作にはないが、隠居所へ上がらせて貰い、そこの文机に置いてあった残日録、自分のことが記されてた頁に紅を重ねた。
でも失礼ながらかたせさんってお顔がポッテリ厚いので、原作中のみさのイメージ通りだったのかどうかはちょっと疑問です。その辺の商売上手の小料理屋、スナックにいそうですな。
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三屋又四郎(演:赤羽秀之)
原作では殆ど登場しない。清左衛門の嫡男で隠居と同時に家督を相続した。
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又四郎(多美殿).jpg又四郎播磨屋で.jpg
重みはないが軽くもない。爽やかさも醸し出している。三枚目ともいえないが二枚目半といったところ。里江が清左を立てるあまり当主である自分を立てないのにフクレたりもする。
平松と夫婦喧嘩して三屋家に駆けこんで来た多美に、風呂上がりの勢いで「飲みませぬか?」と切り出し、傍らの里江が多美に「私は時々そう(子が欲しい)言いますよ」、これに酒を喉に詰まらせた。
清左の「風邪だとでも言っといてくれ」をそのまま正直に間島に伝えてドカッと見舞いの品が届いたり。
清左の鰻釣りを無理矢理交替させられたり。
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何かと清左を立てる嫁の里江に向かって、「お前は私と父上のどちらが好きなのだ?」と正直に言ったり。
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又四郎と里江3.jpgはぁ?.jpg
吹雪の夜に里江に凍えた顔を擦って暖めて貰い、「父上にはこうして心を暖めてくれる母はもうおらぬ」、
これに里江は喜んでいるのだが、又四郎は自分の言った台詞が嫁を喜ばせているのに気付かない。
心が温まりますか?.jpg
随所に長男だなと思わせる場面もあるし、又四郎なりの考えもあって、「誰かが浮かべば誰かが沈むのは世の倣い。父上が浮かんだことで金井殿の不幸が始まったのかも・・・・」
己が属する遠藤派の勝利が見えても猟官運動すらしない。
意外と剣の腕も強く、動揺していたとはいえ金井祐之進の剣を鍔迫り合いの末に叩き落したり、山根の妾宅に立て籠もった金井を救わんとヤクザキックで戸を蹴破って突入した辺りは名場面。
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鴨居にアタマをぶつけるんじゃないかと心配するくらい背が高い俳優さんだった。引退されたのか、近年は見ないなぁと思ってた。近年は無名塾の舞台で活躍中です。

佐伯熊太(演:財津一郎)
清左の第一の親友。外見はガサツだが実はアタマの切れる町奉行。
町奉行だけあって清廉な清左よりも世情に通じている。情報量も多い。無派閥なのに政変後も町奉行で留任する辺りは相当有能と思われる。
町奉行佐伯1.jpg町奉行佐伯4.jpg
町奉行佐伯3.jpg仕事の話での.jpg
友情に厚く、相手の喜びも悲しみも怒りも共有するが、自らの内々の頼みごとには清左に頼むクセに、清左の頼みには「役目柄その話はできない」と突っぱねたり、公私混同を是とするのか非とするのか統一性が無いところもある。
でも清濁併せのむタイプなのである。
妻女を亡くした親友清左と、亭主に死に別れた小料理屋の女将、「いい光景ではないか」という辺りはエラい。
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何を想う町奉行.jpg半蔵と佐伯.jpg
ナマズの方が好きだ.jpg涌井の小上がり3.jpg

奈津(演:江口ともみ)
清左の末娘。夫の杉村要介が料理茶屋播磨屋に頻繁に通うのは店に女がいると思い込み気鬱になる。舅の政子にも厳しくされ、何かと用事にかこつけては実家の三屋家にカオを出しがち。
奈津から見たら里江が清左を独占しているように見えるのか若干のライバル心があるような。でも決して仲が悪いわけではない。
江口さんは現在、セサミンで大ブレイクした。「何歳に見えますか?」のあれですよ。
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奈津3.jpgお父様お帰りになったでしょうか.jpg

杉村要介(演:山下規介)
御蔵方。清左の末娘奈津の夫。
遠藤家老の命令で朝田派の集まる播磨屋へ頻繁に通い探りを入れるアブない役目を引き受けたがそんなことを嫁の奈津に明かす訳にはいかない。
正体がバレて路上で斬り合いになり、2対1のところへ雨中ズブ濡れになって張りこんでいた佐伯が登場して分けたので助かった。
政変後に加増された。身体を張ってアブない橋を渡った甲斐があったというもの。
山下さんは独眼竜政宗で豊臣秀頼を演じた人。
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平松与五郎(演:山下真司)
藩で一番の剣の使い手。無外流中根道場の師範代。
城の務めは兵具方だから武器庫の番人か。
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良い漢だが、せっかく清左が世話した嫁の多美が贅沢病で出奔するくらいの単純な無骨者。山下さんそのままで演技に見えないくらいである。素でやってないか。
又四郎に誘われて遠藤派へ加担。どうも藩内には彼以上の凄腕はいないようである。
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金井奥之助(演:佐藤慶、故人)
もとは清左と竹馬の友だったが藩内を二分した抗争が2人を分けた。清左は用人まで出世したが、奥之助は零落して二度と陽の目を見なかった。
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奥之助1.jpg奥之助3.jpg
原作では冬の海に清左を突き落そうとして逆に助けられそれきり登場しないが、第12話で病で伏しているところへ清左が見舞いに行く。
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「会わぬと言った筈だ」
でも微かに笑っている。
「清左・・・元気だったか?」
「・・・」
「倅(祐之進)を頼むぞ」
清左、又四郎を敵視し、禄高25石に甘んじていた父を白眼視していた倅・祐之進も、少しずつ素直になっていく。

金井祐之進(演:渡浩行)
失意の金井奥之助の嫡男。
三屋親子を失脚した父奥之助の敵と逆恨みしている。
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佑之進5.jpg佑之進3.jpg
このキャラは原作から膨らませてあり、原作と違って初回から最終話まで通しで登場する。いつも山根備中に走狗のようにコキ使われ、朝田や山根が「斬れ」と命令した時は殆ど金井が請け負っている。
とうとう石見守事件にまで関わらせ、最終話では自分を散々コキ使った山根備中を人質に立て籠もった。(原作では村井寅太という別人が下城中の安富忠兵衛を人質にしている。)
最後に見舞いに来た清左に、「これ以上朝田の命令に従うな」言われたことをギリギリ守って船越喜四郎暗殺を断念。雨中ズブ濡れになって涌井を訪ね、「三屋又四郎は来ていないか?」
この時、会っていたらどうなっていたのか。
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江戸に同行した黒田欣之助は始末されたが、清左の嘆願が功を奏して罪一等を減ぜられ領外追放になった。
渡さんはキレイな顔をしている。もう俳優業は引退されたのかも。
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武田信玄の盲目の次男、竜宝役、こちらの方が有名かもしれない。

大塚平八(演:河原崎長一郎、故人)
右筆の家柄。惣領平三郎が幕府要人に宛てた文書の宛名を書き間違え、重大な処分を受けるところを清左を謀って間島家老に紹介状を書かせて軽い処分で済ませる。
これに激昂した佐伯に涌井に呼び出され、女将みさの前でブン殴られたのは気の毒だった。そんなん裏でやればいいのに。
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中風で倒れたが14話の最後の方でリハビリで歩き出した。このドラマのテーマの締めを担ったともいえる。
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朝田弓之助(演:鈴木瑞穂)
藩には朝田派と遠藤派の二派閥がある。朝田派の領袖、筆頭家老。現藩主の弟、石見守と組んで藩政を牛耳ろうとする。
本人は大物のつもりだが、気儘に動く清左がことあるごとに自派の動きに引っかってジャマをする。やることなすことが後手後手になり自派を追い込んでいく。
貫録は充分だが深謀遠慮に長けてるとは言い難い人物。
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朝田派はやたらと人を斬ろうとしたがる。お梅、弥一、おみよ、成瀬喜兵衛、樋口孫右衛門、船越喜四郎、石見守・・・その手足となっているのが金井や犬井だが、最後の方になると口封じの為に金井の屋敷に刺客を差し向け、後で出てくる黒田欣之助も送り狼のように犬井に殺害させている。でも金井は平松に助けられたことで山根へ報復する行動に走った。
藩を次男に継がせる野望を諦められない石見守を毒殺したのがバレ、清左と船越の説得に屈し、遠藤派に政権を明け渡すことになった。要はバカなのである。
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遠藤治郎助(演:御木本伸介、故人)
藩内二派、もう一派の領袖。
地味で表情が暗い。華が無いのである。もうちょっと何とかならないものか。でも朝田に比べたらずっと穏健派で、朝田派のように暗殺を示唆するような指示は一切ない。清左にも相当に気を遣っている。
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遠藤さんは鬼平犯科帳で与力、天野甚造役でレギュラーだった人でもある。

間島弥兵衛(演:久米明)
朝田遠藤どちらにも与せず中立派の筈だったが実はいつの間にか遠藤派のナンバー2になっていた。清左も知らなかった。
一見して温厚だが、大塚が清左を謀って書かせた紹介状を持って来たのを逆手に取って、三屋親子を遠藤派にクビまでどっぷり引きずり込んだタヌキ爺である。
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金井の助命を嘆願する清左に向かって口では「若手が強硬でのう。人の痛みをよう知らぬ。私は領外追放で良いと思っているのだが」・・・そのクセ自分の手は汚さないのである。本当はこのドラマで最も腹黒いのではないか。
遠藤、間島も、三屋を自派に引き入れて良かったと安堵しただろう。

山根備中(演:中田浩二)
朝田派。傲岸な万年組頭でモンスター上司といっていい。犬井や金井を走狗のようにコキ使い、「斬って捨てろ」だの、いい若い者をやたらと見張りに立てたり、追手をかけたり、結局は自身の保身の為にしか人を使っていない。
今の世の中にもいそういだが、刀という凶器を振り回せる時代だからオソロしい。
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郡奉行配下の金井祐之進を自分の手下のように使う辺りはどうなっているのか。懐中から小判1枚、犬に餌でもくれてやるように金井に投げ与える。そんなの受け取るなって思った。
だがこういう人物は何処にでもいるもの。人に嫌われ、本人はエラいつもりだが実はバカにされているのに気付かないのだ。
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妾宅にいたところを金井に襲われ人質にされた。事件後はおそらく厳重な処分が下ったと思って溜飲を下げたいものだが、藩中の名門らしいので案外軽い処分で済んだのかもしれない。
中田さんはマリオネーションのサンダーバードでトレイシー一家の長男、スコットの声優だった人です。

船越喜四郎(演:平田満)
朝田家老に引導を渡すのにわざわざ清左を同道したのは主命だが、暗闘に明け暮れる藩の場合、江戸から来る用人は大抵、暗殺対象になるのに、江戸から連れて来た徒歩目付樋口孫衛右門も同道していないのは不思議である。
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船越の帰国の段階で、江戸表の藩主の意向は、「藩に一切波風たたないよう、遠藤派に政権を移せ」に定まっているのだが、遠藤治郎助に帰国の挨拶の席では案にそれを匂わせるようなことをせず、自分は藩主の意志で動いていますとハッキリ釘を刺している。藩主の威を借りながらの船越の軽い口調にいなされた遠藤治郎助はムッとしていた。
清左に同道を願う際は清左を立てる立てる。でも原作では、「殿は御家老に討手を放たれましょう」この台詞は船越が言っているのである。
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石見守(演:金田明夫)
清左が現藩主からも絶大な信用を得ているのは、前藩主が跡目を誰に継がせるか迷いが出た時、「長幼の序を乱しては藩内に争いを生じかねません」と進言したことによる。
その結果、器量が現藩主より上と噂された弟のこの人が弾きだされ、徳川3000石の旗本に収まらなくてはならなかった。
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清左を恨んだりしている場面は無いが、朝田家老を後盾にして己の次男を次期藩主に推そうとする。でも朝田はそれを理由に豪農から派閥運営資金を出されるダシに石見守を使っただけである。
案に相違して病弱だった現藩主の嫡男は壮健に育つ。自分の次男が継承する目はなくなった。だが野望を捨てられず、味方だった筈の朝田から危険視されるようになる。
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金田明夫さんは風林火山で飯富兵部を骨太に演じていた。

桑田倫之助(演:黒田アーサー)
政変で中老に抜擢され三屋家に挨拶に来た時は丁寧な口調だった。若くして早い出世と男ぶりが里江に眩しく写り、辞を低うする清左の姿に驚いている。
だが清左が金井祐之進の助命嘆願に行った時は態度を豹変させ、本来の悪い性格がモロに出た。
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遠藤派閥の中で最もイヤな野郎である。
平松与五郎を呼びつけ、「明朝、朝田一派が金井を襲う。だが金井は斬れまい。お主が金井を斬って朝田の犯行にすれば・・・」と示唆した。穏健な遠藤派で暗殺を示唆したのはこの人物だけである。
だが平松にそういう示唆をすること自体がそもそも間違いで、平松は金井を襲った刺客を撃退してしまう。金井の目もようやく覚め、長柄町事件に繋がる。
「人を斬らない剣術は棒振りと一緒だぞ」とも言ってましたね。だったらてめぇがやれよと言いたくなる。
個人的にあまり好きでない続編、「播磨屋の決闘」の最後、間島弥兵衛が隠居した後で家老に就任したことが知られる。悪人は出世するのである。

成瀬喜兵衛(演:内藤武敏、故人)
中根道場の師範代だった鬼の喜兵衛が聞いた朝田の密談は、派閥を超えてすぐ遠藤派に報告しなくてはならないくらいの重大情報だが、清左は紹介状を書かせた大塚平八の一件があって躊躇してしまった。
すぐさま報告すれば石見守の毒死は防げたのではないだろうか。
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納谷甚之丞(演:寺田農)、中根弥三郎(演:中山仁)
藩を二分した抗争や暗闘に全く関与しないライバル同士である。
納屋は長男ではあるまい。養子に入った中根もおそらく無役か中士ではないだろうか。
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小沼金弥(演:加藤武、故人)
この方も亡くなられた。風林火山で「信繁さまぁ~」と絶叫しまくってた。
清左が久々に思い出して会いに行ったが人物が変わり過ぎていた。でもそれは仕方がない。今日の自分は昨日の自分ではないし、何十年も歳月が過ぎていては誰だって変わる。
子供の頃に喧嘩できなかった彦四郎は若くして死んだが、金弥にしてみれば忘れたい記憶だったに相違ない。生きて勘定奉行にまでなった自分は勝利者だという自負もあるだろう。
昔を求めて再会してもこっちが思うほど相手は感じてないものなのだ。
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小木慶三郎(演:奥村公延、故人)
原作では、同僚の高村光弥を讒し、度重なる越権行為で殿の御不興をかって村廻りに左遷させられた。
清左は殿に聞かれたから答えているだけで別に告げ口でも何でもないと思うのだが。
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半田盛右衛門(演:斎藤晴彦、故人)
過去の冤罪が原因で家禄が減ったのは清左も絡んでいる。清左に江戸の殿から調査命令が内々に下る。
だがその時、既に半田は本当に賄賂に手を染めていた。孫の高価な薬代を取り寄せる為にあくどい高利貸から金を借り、その返済は出入りの商人からの賄賂で返済しているのがバレてしまった。
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清左は過去の冤罪を晴らしてやりたいが無罪放免という訳にはいかなくなった。
人が人を裁くことはその人の運命を変えかねないというお話。弁済しただろうか。

松江(演:友里千賀子)
ジャン妻は「みないいストーリーだけど、この人をひとりにしたままで終わったのは不満」
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実は原作ではひとりの男性キャラがいて、清左はその者に娶せるのを匂わせて終わっている。
でもそうするともう1人役者さんを登場させて伏線に繋がるようにしなくてはならない。省略するのも演出のうちなのだろう。

多美(演:喜多嶋舞)2話、6話、11話に登場。
いっときこの方の醜聞でかますびしかったが、ようやくベッキーさんや清原和博容疑者の覚醒剤事件で下火になった感がある。
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初婚の相手が酒乱で再婚を勧める清左に、「男の人が怖くてなりませぬ」。。。
今だと「アナタが言うか」と笑ってしまうね。
再婚相手の平松とお互い遠慮しあって夫婦喧嘩して実家の加瀬家にすぐ戻るでもなく三屋家に転がり込む辺りは甘え、贅沢病としか言いようがない。
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喜多嶋さんは時代劇に出る顔ではないように思う。質素な武家の妻には見えないのだ。亭主の平松の無骨ぶりに救われてる。

みよ(演:石野真子)
第4話「川の音」で登場するが、第2話「白い顔」をパクって、「白い足」とでもすればよかったのに。
清左に葉っぱ付きの大根を両手に数本山のように持たせるが重くてあんなに持てないと思う。野塩村から城下までどうやって持って来たのだろう。
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横山半蔵(演:石井喧一)
佐伯の配下で清左や平松とも親しい。佐伯が可愛がる同心。
石井さんもトシを取った。真田丸で木曾義昌で登場しました。
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清次(演:草見順平)
チンピラである。もしかして、いや、もしかしてなくてもみさの情夫だったのではないか。
清左に向かって、「なんなんだてめぇはぁ?」の安っぽい恫喝が印象的。
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政子(演:佐々木すみ江)
絵に描いたような武家の舅で嫁の奈津を厳しく躾けるが、遠藤派勝利の暁には猟官運動よろしく貯めて置いた小金を奈津に授ける。亭主を出世させるのは今この時とばかりに・・・。
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中根の妻女(演:岩本多代)
岩本さんは独眼竜政宗で、故・原田芳雄さんが演じた最上義光の正室、大崎御前を演じた人ですよ。
秀次に差し出した悲劇の姫、駒姫の母です。
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黒田欣之助(演:河西健司)
野塩村のおみよに近づかないよう清左を恫喝に来たが逆に子ども扱いされた。その後も朝田家老にいいように使われ、密命を帯びて金井祐之進と2人で江戸表へ。
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口封じに殺害される辺りは金井祐之進より気の毒な人物である。
河西さんは独眼竜政宗で伊達成実の家臣、羽田右馬助役。成実が出奔した後、角田城を接収に来た屋代勢と戦闘になり討死した。
風林火山で真田幸隆の義理の兄を演じた時はトシをとったなぁと思った。

三宅藤右衛門(演:前田武彦、故人)
隠居の秘訣があるらしい。
「1日に剣術、2に学問、3に酒」(清左)
「それと、艶やかな花であろう?」(三宅)
隠居して枯れるどころかなかなか生臭いことを言う。御納戸組頭と用人の関係は持ちつ持たれつというか、あまり気を遣わくていい仲間だったのだろう。
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金橋弥太夫(演:庄司永健、故人)
小木慶三郎左遷の真相を知る当時の清左&小木の上司だが、原作では清左が聞きに来た時はその場で思い出せず、「何処かに書付がある筈だから探しておこう」と保留にし、後日、その書付を持って清左に教えたことになっている。
その話、「夢」もそうだが、原作を相当に膨らませた脚本である。
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庄司さんは「北条時宗」でうじきつよしさんが「一番手柄じゃぁ」と絶叫してた竹崎季長の郎党、浅川平八郎を演じてた人。

藤川金吾(演、増田由紀夫)
多美のもと夫。名家のボンボンだが登城の際も酒がきれず半年の謹慎を命ぜられた。今の時代でいうアル中である。
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夫の酒乱に耐えかねて実家の加瀬家へ戻った多美に未練があり、酒を喰らっては加瀬家に押し掛けて罵詈雑言している大馬鹿者。
多美を平松に縁付けさせた清左に含むところがあり、里道で待ち伏せしたが、清左の合気道であっさり捻じ伏せられた。

加瀬伝八郎(演:井上昭文、故人)
多美の親父殿である。こんな個性ある顔だちの加瀬伝八郎が、家中いちの美人だった波津殿を娶るとは世の中わからないもの。
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もっとも当時の武家の婚儀は家柄と家格で決まるようなものだから。だけど大番頭(カシラ)は警備隊長のような位置づけだから上士の中でも相当に身分が高いですよ。それプラスこれだけの風貌で、酒乱の藤川(娘の多美の初婚相手)ぐらい出入り禁止にできないのだろうか。

児玉屋(演:前田昌明)と、駿河屋(演:上田忠好)
2人とも半田盛右衛門に関係する。
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前者は城下で有名なあくどい高利貸。
「評判の悪い児玉屋の金が、半田様のいずれは後をお継ぎになるお子の命を救った訳でございますよ。フッフッフッツ」
後者は腰が低く、気の弱い。
三屋家に呼びつけられただけで平身低頭、ソワソワして落ち着きがない。
「借りたとも、貸したとも、証文もなく・・・これはやはり仰る・・・ワイロでございましょう」
ドラマが基本、清廉路線だけに、こういう悪役やおバカな役が引き立つのである。

城下菓子屋鳴戸のおうめ(演、神津はづき)と呉服屋近江屋の三男坊竹之助(演、熊谷俊哉)
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たった一度、先代藩主のお手がついたが為に実家に戻され、三人扶持を得て何処にも嫁げず10年も暮らしていたのを哀れに思ったのはいいが、何処で情を交わしたのかね。
原作「醜女」ではおうめ&竹之助は出奔していない。それと金井奥之助「零落」を組み合わせた絶妙の初回「昏ルルニ未ダ遠シ」である。
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樋口孫右衛門(演:三上真一郎)
江戸で石見守事件の真相を調べた徒歩目付。山根備中配下の犬井ともう1名に襲われた時も2対1で撃退したから相当な手練れである。
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逆に言えば、樋口の腕がどのレベルなのか、何流なのか、事前に調べもせずに襲わせた辺りが朝田&山根のバカなところ。
何故、船越喜四郎と2人で帰国したのに船越の護衛に加わらなかったのかは謎。

播磨屋の座敷廻り、おひで。(演、高橋真美)
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「お客様のことは喋らないように言われておりますので」
最初はそう言ってたが、清左が猪口1杯か2杯飲ませただけでまぁペラペラと喋る喋る。
「よくお見えになるのは朝田様、山根様、岡安様。。。」
ウチの店は朝田様一派ご用達のお店でございますと言ってるようなもの。
演じた高橋さんは現在、見違えるくらいなスレンダーになっていて往時の面影はない。

みさが去った涌井を引き継いだ女将、おなみ(演、岡本佳織)
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佐伯は黙って去ったみさの後任のおなみがお気に召さないようで。
確かに酒の銘柄指定や二度返事はよくないが。
「あの枝豆めは気に入らん」
「二度返事はいかん」
「酒も持って来んじゃないかあの枝豆はぁ」
そのクセ、後日になって、「あれから何回か涌井へ行ったのだが、女将が変わると味まで変わってしまうものだのう」
町奉行殿は通ってるようである。まぁ全然別の店と割り切ることですな。

脇役たちは他にも、犬井、江戸屋敷の年寄、平助、多枝、つばな屋のおしま、涌井の小女、杉村と斬り合った矢部、畑野、金井を襲撃した佐藤、豪農の多田掃部・・・まぁこれぐらいにしておきましょう。
隠居当初は薄い小冊子だった清左の日記、残日録は、回を追うごとに、日々歳月が過ぎて行く度に厚くなっていく。
残日録1.jpg残日録2.jpg
残日録3.jpg残日録4.jpg
清左2.jpg清左10.jpg
清左9.jpg清左と里江1.jpg
繰り返し見ています。連続しなくてもいい。その季節その時に応じて。
殆ど台詞も覚えてしまい、日ごろ、ドラマ中の台詞をそのままパクって使ったりしている。
「明日にもいい人が現れて心が動く時もある。それが人の世での」(第6話)
この台詞は社内で妙齢の女性に随分と使ったね。普段毒づいて稀にこういう台詞を言うと見直したような目をされますよ。
清左4.jpg
平成5年(1993年)のドラマだからもう20年前か。私が30台前半だった頃。あの頃は隠居、今で言う定年なんてのは遠い先のことだと思っていたが、今観ると、清左が思ったように、「年よりにまだ何ができるか」を考えたり、佐伯のように、「儂ゃぁまだまだぁ」と思ってみたりする。
私も隠居した清左と同じトシになって来たのだ。
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いい加減にしろ戦国ヤンキー娘 [ドラマ]

ジャン宅の録画済みフォルダに、今年の真田丸と真田太平記(1985年だから昭和60年)が格納してある。「見比べたい」とジャン妻が言うので録画してる。
殆ど同時進行で放映されているので、どちらを見てどちらを未視聴かわからなくなる時がある。
「これ見たっけ?」
「そっちは見た筈」
見比べてると、時代考証は昭和の方がしっかりしている(台詞の部分)。真田丸で表裏比興しまくってる草刈正雄さんが幸村(信繁)を爽やかに演じている。
今年の方は私は時代劇として見ていない。家康の内野聖陽さんはコメディか。でも二枚目俳優、アイドル俳優が殆どいないのと、男性俳優陣が概ねいいと思う。
ちょっと一部の女優さんがフザケ過ぎの感はあるね。
見てるとイラつくのがこのキャラ。
長澤さん1.jpg
人質にされた真田家のゴッドマーザーが。
「喉が渇きました」
「ガマンしてください人質なんだから」
耳を疑ったよ。口ごたえしやがった。
主従だろうが.jpg
お前は家来筋だろうが.jpg
耳を疑う.jpg
「これはマズイでしょう」(ジャン妻)
現代ドラマの嫁姑の会話じゃないんだから。手筋と侍女だろうがよ。
親父の高梨内記(砥石、葛尾にいた村上義清が争っていた北信濃の豪族筋?)はシブくていい味を出しているが、どういう娘教育をしているのか。
閑を出されてもオカシくない行状である。
もうひとつある。
この場面である。
ゲッ.jpg
これはあまりに酷い演出ではないか。
食べ物を粗末に扱うなとか、子供の教育上ヨロシくないとか、私が言いたいのはそれだけではない。口の利き方もそうだが時代考証がなってない。
この時代は天候不良による飢饉(干ばつや水害)、疫病の蔓延、郷士同士村人同士の争い(境界、作物、水、炭火を焚く薪の奪い合い)が絶えず頻繁にあった。戦国大名が敵国に攻め入ったのは自国に食い物が無い為で、賦役(夫役)で駆り出される足軽は農民でもあり、食料や人身の略奪(乱捕り)しに行ったのである。
兵農分離されるのは秀吉が全国を平定して農村から刀槍を取り上げるまで待たなくてはならないし、後方輜重や兵站を機能させる為に、石田三成や長束正家のような卓越した手腕の行政官が登用されたのである。
真田、室賀、海野、禰津、望月といった国人衆が、信濃小県~上州吾妻に跋扈していた頃、真田荘がどれだけ平和で裕福でも、その日を生きるのに必死だったこの時代に食べモノを粗末に扱う訳がないのだ。
2007年の大河第3話「摩利支天の妻」で、登場人物同士の諍いで草粥の椀を引っくり返してしまい、「何(あにょ)するだぁ。もったいないにゃぁ」と涙しながら何かに取り憑かれたように零れた草粥をすする・・・あの場面、演出が正しい。
これも主従だろうがよ.jpg
またやりたがったな.jpg
食い物を粗末にするな.jpg
2回もやりやがったな。
何を投げつけたのか。赤飯かこれ?
この時代にそういうのを普通に食べてたのかね。
贅沢な握り飯だな.jpg
信繁も次男坊とはいえ主君筋なんだから叱れよ。
叱れよ.jpg
戦国ヤンキー娘?.jpg
別に長澤まさみさんが悪いわけではない。
演出が悪い。やらせた人は誰だ?
NHKがあんな演出(食い物投げつけ)するなよ。
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越後主従のルックス [ドラマ]

敵味方も家族も身内も表裏比興に振り回す真田昌幸の弟、真田信尹(ノブタダ)が越後国へ来た。
迎えたのは遠藤憲一さん演ずる上杉景勝公。
Vシネマかよって言いたくなりません?
景勝公2.jpg
相変わらずの強面です。過去に景勝公を演じた歴代俳優さんで最も強面ではないか。
「ちょっと老け過ぎじゃない?」(ジャン妻)
「遠藤さんは確か私より2つ3つ年上の筈だが・・・」
その強面景勝公の背景にある壁紙はというと、
壁紙.jpg
「アハハハ、これって・・・」(ジャン妻)
言いたいことはすぐわかった。背景の壁紙がGacktと同じじゃないか。
「使い回し?」
「捨てないで取ってあったんだろうね」
背後の壁紙.jpgガックン.jpg
Vシネマ景勝が真田昌幸の意向を伝えに来た真田信尹に応えるには、
「そういうことであれば小県(チイサガタ)はこの上杉が預かろう。ただし、織田勢を信濃から追い払う件はお断りいたす」
何でさ?
その理由がフルっている。
「今は信長が討たれ織田は弱っている。そのような時に戦を仕掛けるような真似はできぬ」
「弱っているからこそ好機なのではございませぬか」(信尹)
この時代なら誰だってそう思うだろう。
「上杉はそのような戦はせぬ。弱気を助け強気を挫くのが当家の家風。織田と戦う時は織田が立ち直り再び力を蓄えた時である。」
はぁ??
よくそれで御館の乱の勝利者になったものである。景勝公ってそんな甘い人じゃないと思うよ。
この時の上杉家は乱の影響で国力、軍事力が疲弊し、超駄作「天地人」で全く描かれなかった新発田重家の反乱がしつこく続いており、トテモ信濃の織田勢力を追い払う余力は無かったようである。武田家が滅びて僅か3ヶ月後の本能寺の変の後、最後の関東管領滝川一益が上州神流川の戦いで北条軍に破れて撤退し、飯に汁かけ男・北条氏政が上州信濃に色気を出して来る。おそらく第8回で上杉軍と北条軍があの場所で対峙することになる。
遠藤さんの風貌が風貌だけに、何も喋らなければ上杉景勝公がVシネマの悪役にしか見えないが、景勝公が言った台詞は青クサ過ぎるぞ。このギャップは何とかならんものかな。
なお食い下がる真田信尹を村上信悟さん演ずる直江兼続が無下にも却下。追い払うが如く退ける。
でもこの村上信悟さんが2007年に真田家に仕える役だったのを御存じでしょうか。
疑惑.jpg
真田昌幸の父幸隆が、砥石城の村上義清勢を松尾城内におびき寄せる策を講じた時のこと。
幸隆.jpg
敵味方を欺く為にニセの間者に仕立て上げられ、家臣の前でボコボコに打擲された重臣、春原(スノハラ)若狭守の弟、惣左衛門を演じた俳優さんですよ。
兄.jpg弟.jpg
ボコボコに足蹴にされたがこれは芝居です。
足蹴にされる.jpg芝居.jpg
しっかり手当てしてるし。
治療中.jpgそこまでやるか.jpg
偽って村上義清(演、永島敏行さん)に内通する。
砥石城へ.jpg
村上義清はまんまと騙され、小島五郎左衛門(演、高田延彦さん)、矢崎十五郎(演、岡森諦さん)と村上兵を松尾城の郭に引き入れ、惣左衛門本人は館の中に消える。攻め入った村上兵は全滅した。
「ああ、あの目つきのよくない人ね」(ジャン妻)
松尾城へ誘い込んで.jpg
私は配役テロップを見て直江兼続役は誰だろう?と訝しみ、寝てんだか起きてんだかわかんない目をしてるなぁ、八の字髭がダサいなぁと思い、調べて見たら、えっ?あの春原惣左衛門かよとオドロいた。
ヒゲが似合わないぞ.jpg
素顔を見てもっとオドロいた。
村上新悟さん.jpg
カオが良すぎですっ!!
反面、髭も月代も全く似合わない。この人は総髪で髭無しの方が絶対いいですよ。
脇役とはいえ大河に毎年のように出演されてるぞ。
NHKって起用する役者はどうしても偏りがちだからね。いやぁこれはいいカオだワ。主君がワリ喰ってる。(笑)
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あれから10年 [ドラマ]

タイトルは引っ掛けですからマトモに受け取らないでくださいね。
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内野聖陽さん演ずる家康が焼け落ちた新府城内で呟く。
「武田が滅びたはめでたいことじゃが・・・」
・・・の後がいただけない。
「ちっとも嬉しゅうないのは何故じゃ」
視聴者に謎かけをしおってからに。内野さん、アナタは10年前に武田家に仕えてたからでしょうよ。
隻眼で。ビッコひいて。
かって仕えた主家が滅んだのが納得できないのかな。
勘助.jpg
「勝頼は決して愚鈍な男ではなかった」
「むしろ武勇には秀でておりました」(近藤正臣さん演じる本多正信)
「何故じゃ・・・信玄が偉大過ぎたか・・・取り巻きが間抜け過ぎたか・・・正信よ・・・何が一体人を滅ぼすのか。」
何が滅ぼしたって・・・?
アナタは諏訪の姫にこう言ったよね。
「和子さまをお産みになることです。その和子さまにどのような魂を吹き込もうと姫様の自由」
その和子さまです。
和子さま.jpg
諏訪の姫様が産んだこの子が武田家を滅ぼしたのですよ。

あれから10年、聖陽さん演じる家康が今度は高遠城にいる。
城は既に落ちている。
戦わずして離散した武田家中の中で勝頼の異母弟・仁科盛信が織田信忠の降伏勧告を拒否、3000人の手兵で徹底抗戦して玉砕した城。
城の図面.jpg
何故この段階で城の縄張り図を見るかな。
そこには勘助郭とあるけどさ。それってアナタが縄張りしたのではないかい?
誰の縄張り?.jpg
「此度の甲州攻め、武田家で応戦したのはここ高遠城だけでございました」(正信)
「かなり激しい戦いだったようだな」
「はい」
家康は高遠城攻めに参戦していない筈です。もし参戦していたら、アナタが縄張りした城を攻めるとはどんな心境だった?と皮肉を言ってやりたくなる。
「殿」(正信)
「??」
「あれを・・・」
そこには本多平八郎忠勝が合掌している。
「戻ろう」
「おお、殿・・・」
「どうした平八郎?」
「城の外で城主仁科信盛が自害した場所を見つけ申した。血の痕がしっかりと残っておりまする。参りましょう。」
「見とうないワ」
「よき武士(モノノフ)の一生に思いを馳せるのも武将のたしなみでござる。さぁこちらへ。さぁ。さぁ。さぁ」
「表には出とうない」
「殿」
「武田の残党がいたらどうする?」
アナタも武田家に仕える役だった。残党のようなものではないかと言いたくなる。
三者三様.jpg
「そういえば武田勝頼の首はどうなった?」
呼び捨てかい。
「信長公が直々に首実検をなさる手筈です。」
「その後(のち)は?」
「見せしめに何処ぞで晒すのでは?」
「それからでよい。勝頼の首、我らで手厚く供養してやろう」
「おう、それは良きお考えでございますな。勝頼公も浮かばれましょう」
「供養が済み次第、そのこと甲斐信濃の隅々まで知らせましょう」。
「さすが正信。大事なのはそこじゃ」
供養の後で人心掌握ですか。せっかくだから諏訪へはアナタ自身で行ったらどうです?
「これからは生き残った武田の家来衆の心を掴むが肝要・・・」
アナタは武田家中では一部を除いて浮いてたもんね。胡散臭く見られてた。でもそれが軍師です。
勘助.jpg
「三谷さん流の脚本だからじゃない?」(ジャン妻)
「???」
「基本はコメディだから」
「そうなのか?」
「そう」
逃げろ家康.jpg
それにしたってどうも回を追う毎に滑稽な場面が増しているような気がするが。
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汁を飯に2度かけちゃいけないのですか? [ドラマ]

初登場の北条氏政公(演、高嶋政伸さん)が飯を喰っている。
飯に汁をぶっかけてる。これはもしかして氏政公を愚物と決めつける例のネタではないか。
いきなりこれが出るかね。
氏政公1.jpg
北条氏政で検索すると必ずトップにこの汁かけ飯が上がって来る。
有名なこのネタは、氏政が喰ってた飯に汁をブッかけて喰ったけど、「汁が足りねぇな」とばかりに再度汁をブッ欠けて喰うんです。
その頃は存命中だった氏政の父氏康公も一緒に飯を喰っていて、氏政の二度かけを見て嘆息する。
「お前は毎日飯を喰っていて飯にかける汁の量もわからんのか。それでは北条家も自分の代で終わりだ」
氏政は父、氏康が何を言い出したのかすぐには理解できない。傍らにいる家臣や近習も、何を仰せですか縁起でもござらんとしか言えない。
氏康が言いたいのは、「飯にかける汁の量も量れないヤツに領国を治める(領民や家臣を推し量る)ことなどできるわけがない」というのです。
このネタ、私は中学の頃に学研か何かの本で見た。ジャン実家にまだあるかも知れない。小学生や中学生対象の本だからそこに脚色も加わっていて、氏康の言うことが全く理解できない氏政は、「いけませんか?」と口答えしてました。氏康は呆れを通りこしてやや怒気を含み、「わしの言うことがまだわからんのか」と。その後、一度で済むところを二度三度とするような無駄なことを云々とあったような。
締めは、「今や近隣に強国がひしめいている。家の行く末が案じられるのだ」
近隣の強国とは武田、上杉(長尾)はもちろんだが、佐竹、里見、宇都宮といった関東に蟠踞する勢力も含めてのこと。自分だったら勝てないまでも互角に拮抗し得るが、息子では厳しいと思ったのであろ。
氏康公晩年の頃の逸話だろうか。せっかくの食事が砂を噛むようになってしまったかも知れない。
氏政公2.jpg
北条氏政の施政を知らない人でもこのネタは知っているか耳にした人は多いのではないか。
氏政を愚鈍の代名詞のように決めつける逸話だが、後年に太閤秀吉の強大過ぎる軍事力をナメかかって北条家を滅ぼした当事者だから有名ともいえる。
結果としては氏政が存命中に家を滅ぼしてしまった訳だが、氏政自身の武功はよく知らないし、信玄、謙信、織田のように迅速さに欠けるイメージは拭えないし、慎重で外交も小狡く・・・ええっと、どうも私も氏政公を持ち上げようにもなかなか持ち上げられないのですが・・・でも豊臣軍が来るまでは父氏康より勢力を拡大したし、治世も悪くはないようである。
氏邦、氏照、氏規といった有能な野戦司令官クラスの兄弟たちとの関係もすこぶる良い。(どうも小田原北条家にはお家騒動がないようです。)
でも氏政といえばやはりこのネタが最も有名である。いずれ上州争奪戦や、あの名胡桃城事件も描かれるだろう。やはり氏政が原因、主犯格のように描かれるのだろうか。
氏政公.jpg
ドラマのスタート天正壬午は二度かけをたしなめた父氏康公が亡くなってからおよそ11年ほど経過している。初登場の場面を鵜呑みにすると、このネタを知ってる人なら、親父殿が亡くなってからも飯に汁を2回かけて喰ってたように印象つくじゃないか。
「これってあれだよね?」(ジャン妻)
これって?もしかして?あれだよね?が多い女だが、脳裡に浮かんでも何なのか出て来ないらしい。
「汁を3回、ブッかけたネタだろ」
「1回しかかけてないじゃん」(ジャン妻)
失礼、逸話としては2回です。3回もかけていません。3回かけたらアホだよな。
「串揚げ屋だってソース2度かけは禁止なんだから」
「それとは違うと思うけど」
「アナタ何で知ってるのさ?」
「このネタはいろんなところで出てくるよ」
氏政公3.jpg
高嶋さんの表情を見ると、「これが美味いんだよなぁ。亡き父上はああ言っておられたが・・・」
飯に2度汁をかけて悪いんかとでも言いたげである。
ウチなんか汁をブッかけようものならジャン母に叱られたからね。でも納豆や生卵に醬油を2度かけちゃいけないのかい?
刺身醬油が足りなくなる時だってあるさ。
最近、控えていえるけど、マヨネーズやタルタルソースだって。。。
どっかの女性議員さんが言った口調で、「2回じゃダメなんですか?」
冗談です。でもいきなり初登場で飯に汁をブッかけるシーンとはな。これでまた後北条氏の大河が遠のいたかもしれない。
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同一人物です [ドラマ]

まぁ好スタートのようですな。
滅亡寸前の武田家でスタートしたので、裏切り者たちの履歴書というか、長篠以降に武田家が置かれた厳しい状況や、これから天正壬午に突入する前のプロット、最強を謳った武田家中がボロボロ崩れていく辺りがイマイチ説明不足だった気がしますが・・・。
でもまぁ細かい注文を付けてたらキリがない。アイドル系の二枚目や美少女が皆無で、二枚目半や三枚目だらけなのがいいですね。後半に登場する秀頼役の中川大志さんぐらいではないか。
子役でスタートしなかったのもいい。親父が息子にベタベタせず、成人した男児として接している。信幸はとっくに成人しているようだし、主役の信繁は武田家滅亡の時だとおそらく15歳頃と思われます。
さて、ウチには2007年大河のDVDが揃っているので、続編、後日譚として見てしまう時がある。
ジャン妻が昌幸の母役、草笛光子さんを見て気付いた。
草笛さん.jpg
「これってもしかして?」
よく覚えてたな。私もジャン妻が何を言わんとしてるのかすぐわかった。
「清水美砂さんだろ?忍芽がトシとったんだよ」
清水さん.jpg
「同じだよね?」
「そう。清水美砂さんのなれの果て」
なれの果ては草笛さんに失礼だが、2007年の大河で演じていたのは清水美砂さん。忍芽という名前だった。幸隆役は佐々木内蔵助さん。
忍芽改め、今年はとり、草笛光子さん。
「前のに昌幸って出てたっけ?」
「どうだったかな~。昌幸は三男で、長篠で上2人が戦死したから養子先から戻って継いだんだよ」
「そうなの?」
「そう。武藤っていう家に養子に出されてたのを戻ったの」
その辺りは何処かで説明があるのかな。
真田氏の出自は昌幸の父幸隆(幸綱とも、出家して一徳斎)が突然史上に現れるのだが、その前はよくわからないそうです。
滋野三家(海野、禰津、望月)の海野氏の流れということにしておこう。昌幸の母であり、父幸隆の夫人(清水美砂さん&草笛光子さん)は海野氏の家臣河原隆正の身内という。恭雲院とも。
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表裏比興の予感 [ドラマ]

なかなかいい味を出していますね。安房守昌幸殿は。
このワシがおる限り.jpg
「まぁ話を聞け。新府城はこの真田昌幸が知恵の限りを尽くして築いた。天下に聞こえた名城じゃ。この新府こそが最も安全な場所じゃ。安心せい。この真田安房守がいる限り、武田が滅びることは決してない!!」
家族の前ではそう言い切った安房守だが、部屋を変えて息子たちに言うには。。。
武田は滅びるぞ.jpg
「武田は滅びるぞ」(ボソッ)
「ええっ!!」
驚愕の兄弟.jpg
「むろんギリギリまでわしが食い止める。しかしそれにも限りがある」
「それだけ織田勢の力が強いということですか?」
「強い。長篠の頃の比ではない」
「源次郎・・・」(報告を促す信幸)
「父上、実は源次郎、勝手に南の様子見てきてしまいました。差し出た真似を致しました。お許しを・・・」(信繁)
「しかしそのおかげで徳川勢の動きがいち早くわかりました。どうか源次郎めを許してやって下さい。申し上げよ」
「私が見たところ徳川勢は・・・」
「もういい」
「え?」
「興味なし!!」
「いや、しかし・・・」
この城を捨てるぞ.jpg
「わしはこの城を捨てることにした」
「はぁ!!」
「ここにいても先が見えとる」
「しかしここは天下に聞こえる名城と・・・」
「誰が言ったんだ?」
「ち、父上が・・・」
あ、そうだったなという表情の親父殿。
「・・・いや、いずれはそうなる筈だった。しかし如何せん未だ出来あがっておらん。織田が攻めてくるのがちと早すぎた・・・」
言いつくろう親父殿。
諭す昌幸.jpg
勝頼公の前ではこう言い切っている。
「富士や浅間の山が火でも吹かん限り、武田のお家は安泰にござります。」
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(ナレーション)2月14日、48年ぶりに浅間の山が噴火した。
ドッカーン.jpg
口あんぐり.jpg
口あんぐり。。。
父・安房守から答えはなかった。。。
「そりゃ火山ですからたまには火も噴きましょう・・・」
そうかも知れないがタイミングが悪過ぎる。甲斐、韮崎(新府城)から噴火が直接見えたかどうかわからないがこの浅間山の天正噴火は記録にもあるそうです。当時の甲斐信濃の住民は武田家滅亡の兆と大騒ぎしたに違いない。
ジャン妻は安房守のコロコロ変わる方策やトボケた言い回しにゲラゲラ笑っていたが、
「まだ表裏比興してないでしょう」
そう。これからである。
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彼らの言い分 [ドラマ]

赤い信繁.jpg
まだ坊ちゃん坊ちゃんした主人公は脇に置いといて、私が「ようやく登場した!!」と喝采を挙げたひとたちを取り上げます。

穴山梅雪
駿河の太守が今川氏真になってから甲斐武田は甲・相・駿・三国同盟を一方的に破棄し、火事場泥棒のように駿州に押し入った。
駿河侵攻後、武田家親類衆筆頭穴山梅雪は、山県三郎兵衛昌景の後任として清水の江尻城代に就任している。
山深い甲斐から駿河に居住し、毎日海を見て過ごすことになる。獲れたての海産物も口にするようになった。
駿河に赴任して海産物を喰らったら視野が広がった。すぐ西にいる徳川家康と接することになる。
そのまた西には家康を同盟国としてコキ使う織田家が大邦を得て京に君臨、武田を潰す好機を狙っている。
梅雪1.jpg
設楽ヶ原で大敗、名のある将星が消えた。
梅雪には武田宗家への不満が芽吹いている。
遠州の楔だった高天神城は後詰めが無く見捨てられ、先方衆の不満が募った。
自身の嫡男穴山勝千代と勝頼の娘との婚儀も見送られた。
梅雪は彼なりに今後の武田家はどうなるのか考える。国境(クニザカイ)で海を見て潮の匂いを嗅いだことで心中変化が起きていく。
国境を接する徳川家から密使が何回ともなくやってくる。表向きは誼を通じる内容だが、実は内応を迫られている。
勝頼は甲斐府中を出て韮崎にデカい巨城を造営しようとする。その為の資材や建設費の調達で、木曾谷の木曾義昌が不満爆発寸前なのを知った。
人心は武田家から離反しつつある。
梅雪の胸中に火が点った。

小山田信茂
小山田弥三郎信茂は甲斐の東、郡内を治めている。現在の都留市。甲斐の中心部たる甲斐府中から見たら郡内は地方を意味する。
甲斐は峡(カイ)から来ている。山の峡の間をまるで蔓(ツル)が伸びるように細い僅かな平野部が曲がりくねっているから蔓=都留という郡名があてられた。
その蔓は桂川に沿って伸びている。地図上で見れば同じ甲斐国内だが、桂川に沿った狭い群境を笹子峠といって、小山田信茂はその群境に柵を結んだ。
新府城を焼き、甲斐府中を捨てた勝頼一行を郡内に聳える巨大な岩城、岩殿城に迎え、織田軍を迎撃する為の柵だった。
信茂1.jpg
信茂は、甲斐国を蹂躙する織田軍の情報や、武田家末期の暴政に不満を爆発させた暴徒たちを見ている。
勝頼一行を迎えるべく先んじて郡内入りした信茂は己が故郷を見て驚いた。郡内は甲斐府中と違って全く荒れておらず日々そのままだったのである。新府城が焼けてから甲斐全土に燃え上がった恨みの焔は郡内には全く無かったのだ。それは同じ甲斐国内とはいえ、地理的に一線を画していたのだろう。
柵の目的が変わった。郡内を守る為の柵、暴徒乱入を阻止する為の柵となった。
勝頼一行はもうすぐやって来る。だが信茂の胸中にはもう迎える気は無かった。勝頼を迎える為に先別れて郡内に戻り、甲斐とは別世界のような平穏な郡内を見たら迎える気が消えてしまったのだ。

跡部勝資
江戸時代に描かれた武田二十四将という括りがあって、信玄に仕えた武将で後世になってからも講談や軍記物なので知られた人たち、もしくは人気者を23人集めて絵に描いた武田家臣団。
富士宮市で山本勘助生誕地たり吉野家の主人が言うには、
「武田二十四将は、その時々によって人物が違うんだよね」
これには幾つかバージョンがあるらしいのだ。吉野家の主人は「どの絵にも勘助がいるよ」と仰りたいのだが、本当は活躍した時期がズレてるのに、一緒にいるバージョンがある。例えば天文17年の上田原で戦死した板垣信方&甘利虎泰と、勝頼の代になってから頭角を現す真田昌幸が同時に描かれてたりするそうです。
別に彼らが「俺らが二十四将」と謳っていた訳ではない。だが、跡部勝資は二十四将には入れないだろう。
佞臣?.jpg
誰が言ったのか。長坂長閑斎と並んで佞臣・君側の奸といふ。甲陽軍鑑の影響だろうか。
古参の武断派に対して勝頼の側近であり、武田家を没落に向けて梶をきった戦犯のように言われたりする。
設楽ヶ原の戦で主戦論を主張したとか。御館の乱で上杉景勝方から賄賂を受けたとか。
跡部は勝頼時代の家老格らしいが、後年で言うところの御用取次、奏者番だったのではないか。武田家の領土が拡張されて、他国への外交や、他国を併呑して服属された他国衆(先方衆)が増えたことで、取次をしていたお側御用人のような立場だったと思う。そこが古参の宿老や譜代家臣団との対立という恰好の背景に置き換えられた。
この記事をUpした時点では跡部勝資は逃亡したのか、勝頼に殉じたのかわからない。
長坂長閑斎も登場して欲しかった。汚名を多少なりとも挽回するいい機会だったのだが。

木曾義昌
この人にも言い分はある。
遠州高天神城が陥落してから甲斐国内で大規模な新城築城の賦役が各方面へ発せられた。場所は韮崎。
美濃との境を守る信玄の娘婿、木曾義昌は、木曾山谷から大量の材木調達と、普請に伴う御用金の徴収を命ぜられて愕然とした。
木曾谷は大部分を急峻な山地が占める為、耕作地が少なく平地は狭小。ただ、木はある。良質な巨木を産するからそんな賦役を割り当てられた。
義昌.jpg
だが巨木を伐るだけではない。伐ったら曳綱をつけて人力で搬送するから作業員(曳子)も自前で提供しなくてはならない。
途中には鳥居峠や塩尻峠という難所があるし、交代要員も含めて木曾から韮崎へ曳く日程、曳子や大工の数、賃金や食糧、割り当てられた普請御用金、どれくらいなのか。算出したことすらない天文学的な数値に見えただろう。しかもその期間中は農作事ができないのである。
義兄・勝頼から「韮崎に材木をもっと送れ」と督促が来るが、これまで認められていた売買、良木を木曽川に流して美濃の仲買を経て上方に売るルートを停止せよとも言われた。
やってられなくなった義昌は織田方に通じる。義兄・勝頼が差し向けた追討軍も鳥居峠で撃退する。だが人質に預けた老母70歳、嫡男13最、長女17歳が処刑された。
木曾家は武田家が滅んだ後で加増されて一旦は存続しする。だが、三か月後の本能寺の変が木曾家をアヤしい方向に転がしていくことになるのだが、ここでは触れない。

惜しむらくは第1話の前にもう1話欲しかった気がする。
初回で唐突に裏切るのではなく、何故裏切りに至ったか、そのプロットを描いて欲しかったですね。
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