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折れた暖簾 [人間ドラマ]

うらぶれた店があった。
表通りから1本入った路地にあった。
埋もれた店?の雰囲気がある。
店名が読めないのである。邨昌とはなんて読むのか。
暖簾1.jpg
暖簾2.jpg
入るのに躊躇したのですが、赤地に白い文字の暖簾は絶滅しつつある街角中華の証である。勇んで飛び込もうとしたら、営業は「11:30から・・・」の貼り紙が。。。
時刻を確認したら11:00か。先にここからほど近い行政で公用を済ませ、11:32頃に戻って店内を覗いたらお婆ちゃんがでてきて、私に向かって右手で手刀を形作ってコウベを垂れたんです。
「ゴメンなさい」の仕草?
まだ開店できないらしい。
11:30OPENとなってるんだから刻限は遵守しなきゃダメじゃんか。仕方がないのでしばしその辺りを徘徊、携帯で業務電話したり業務メールしたりして時間を潰した。
陽射しが暑い。もう夏の陽気である。
11:40くらいに戻って店を背に立っていたらお婆ちゃんがでてきて、
「お待ちどうさま。ごめんね」
中に誘われた。
店内1.jpg
外から見て想像するより広い店で、薄暗い店内はカウンターがなく、4人テーブル席×8つあり、真ん中に10人テーブルがデンとあって、そこが一人客の相席と察してそこの端にカバンを置いたら、
「大丈夫ですよそちらでも。まだ空いてますから」
4人テーブルをススメられた。
壁1.jpg
場末感アリ過ぎである。
年季が入ってくたびれ変色した紙に書かれたメニューを見ると1品1品はいい値段してるんです。ラーメン620円で炒飯が・・・おや?・・・ノーマルな炒飯がなくて、いきなり五目チャーハン820円という強気価格。
こういう店にランチ時だけある半炒飯セットというものが見当たらない。
壁2.jpg
壁3.jpg
壁4.jpg
壁5.jpg
壁6.jpg
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だが初めての店ではまずラーメン、そして炒飯と決めています。2回目は野菜炒め系。
最初は勇んで入ったが、あまり期待しない方がよさそうだなこりゃ。
奥で男性(息子さんか?)が中華鍋を振るってる音が聞こえたがオペレーションは全く見えない。
お婆ちゃんは幾つか並んだ小鉢の冷奴に生姜を載せていた。指先で生姜を摘まんでチョンチョンチョンと載せている。
定食に添える小鉢らしい。最初にゴメンなさいされたのはこれが準備できてなかったのかな。
ラーメン1.jpg
ラーメン、可もなく不可もなく。
ワカメでなくて青物が載っているのは好評価。
ズルズルすすってたら、突然、アクシデントがおきた。
「ありゃりゃりゃ・・・」
お婆ちゃんが素っ頓狂な声をあげて、慌てたように外へ出ていった。その前、何かボトッと落ちたような音がしたものである。
店の外で声が聞こえる。お婆ちゃんが通行人と喋ってる。
お婆ちゃんはバタバタ店内に戻ってきて、足場(椅子?)を持って外に出ていき、足場の上に載って暖簾を掲げてる。暖簾の竿が片方ボキッと折れたらしいのだ。
私は首を90度後ろに曲げて様子を窺った。折れた暖簾も気になるが、足場に乗ったお婆ちゃんが足元滑らせて転倒しないか心配した。
ラーメンの味どころじゃなくなったよ。だが幸い、私が出て行くまでもなく、近所の人や通行人か、見かねた人が暖簾を片方上げて手伝ってようだった。
アクシデント1.jpgアクシデント2.jpg
アクシデント3.jpgアクシデント4.jpg
暖簾は店の命、カオです。折れるなんて縁起でもないし、折れたからって下げたりしたらお客さんは来ないだろう。
お婆ちゃんは店のどっかからガムテを持ち出した。でもガムテで巻きなおしても暖簾がヒン曲がって落ちてしまうのだ。
暖簾の竿を片方だけ地面に下ろしてる。店の入り口を暖簾が斜めに遮っちゃった。お客が入れない。歩道側に逸れたらアブないし。通行のジャマでもある。
いったん諦めたように店内に入ってきて、私の五目炒飯を持ってきてくれた
。どう見ても普通の炒飯だが。どっかからバサッと仕入れたであろう漬物も添えて、食べ終える頃にはティッシュや換えの水を持ってきてくれる気の配りようでしたが、折れた暖簾が気になってしょうがない様子。私もそう。
すっかりテンパっちゃったお婆ちゃんは、後から来たお客にも、私に最初にしたように右手で手刀を造って「ごめんなさい」の仕草で入店をお断りしようとしたが、そのお客さんには通じず、委細構わず入ってきて10人テーブルに着座された。
お婆ちゃんはその客のオーダーを後回しにして、厨房奥と外の折れた暖簾を行ったり来たりしてる。それまでこの騒ぎに我冠せずだった息子さん?が厨房から出てきて、そこらの引き出しから何かの棒を取り出し、それを暖簾の竿に添えて、ガムテでグルグル巻きにしてようやく何とか暖簾が掲げられた。
でも後から来たお客さんはポカンとしている。まだオーダーしていないからである。
何とか応急処置を済ませて、
「ごめんね待たせちゃって」
「肉炒飯・・・」
「ハイ、ランチチャーハン」
散々待たせたそのお客(地元の方か、常連さんか)に、
「この辺りに竿屋さんないよねぇ」
「ない・・・ん・・・じゃないかな・・・」
竿屋、竹竿、物干竿、それだけ売ってる店は今の時代にないだろう。いろんなものを揃えてある金物屋か、ホームセンターへ行かないと。
ラーメン2~何故か漬物とティッシュ.jpg
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チャ1.jpg
チャ2.jpg
チャ3.jpg
お会計は安くない。620円プラス840円=1460円という金額になった。
味は・・・どうということはないです。そこらにもっと美味しくて安い店あるでしょう。でもタイトルのとおり、小さいミニシアターを見せて貰ったのでヨシとします。
そして店を出た私は暖簾の折れた部分をじーっと見てた。
最終的にどう補強したのか。ガムテでぐるぐる巻きにしただけとしか見えないが。風の強い日は要注意。また折れるに違いない。昨日みたいな日は大丈夫だったかな。
心配そうにお婆ちゃんが出てきた。
「大丈夫かなこれ?」と私。それには答えず、
「バタバタしてすみませんでした」
背後からまた、「ありがとうございましたお待たせしてすみませんでした」
私は右手を挙げてその場を立ち去った。
暖簾3.jpg

暖簾4.jpg
数日後の夕方。
竿の箸はガムテでぐるぐる巻き。
竿全体の強度が足りないのか、弓のようにしなっていた。
新しい竿にしましょうよ。
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なんですって!! [人間ドラマ]

上州の結婚披露宴にお呼ばれ。
都内の結婚式場や披露宴会場はホテルだったり駅から近かったり、そこまで行くのに公共交通機関を利用したりしますが、上州は駅チカやホテルのブライダルプランや式場があまり見当たりませんな。くるま社会なので会場は郊外にあるようです。
これが安中市だと披露宴会場を求めて高崎まで出て来るか、西の県境を越えて軽井沢まで出るそうです。
今回の披露宴も結婚式場兼レストランのようなスタイルで、くるまでないといけない場所にあった。
「歩いていけるよね?遠いかな」(ジャン妻)
ジャン妻は何か勘違いしています。
「前に(住んでた)近くになかったっけ?」
違うよ。それは私らが住んでた羅漢町から、線路を越えて江木町交差点を左折した先にあるジョージアン何とかのことで、
「ちゃうな。そこじゃない」
「じゃぁ駅からタクシーだね」
日帰りもキツいので泊まりにしました。私とジャン妻はいったんドーミイン高崎のチィンにチェックインして部屋に荷物を放りこみ、フロントでタクシーを呼んで会場に向かったのですが。。。
会場所在地が意外に遠く、土曜日渋滞に巻き込まれて大幅に遅刻してしまった。
会場に向かう途中で前方の空模様がアヤしくなり、ゴロゴロピカピカドッカン、煌めく稲妻 轟く雷鳴、昭和47年(1972年)に放送された変身ものHERO主題歌の様相になり、会場に着いたらドシャ降りの大雨がザバーッ。
乗りつけたタクシーに会場の係員が案内に出てきたが、そヤツは自分のしか傘持ってなかった。濡れた私は年甲斐もなくプッツンしてしまい「迎えに出てんなら傘ぐれぇ持って来いよっ」使えねぇなぁコイツと言わんばかりに罵りながら会場入り。
濡れたアタマを拭き拭きしながら足を急いだらフロアに新郎新婦がいて、今や揃って入場せんとしているじゃないか。
私らを招待した新婦をSとしておきます。白いウエディングドレスを身に纏ったSは私らを見て「あ、遅れてきた。それでいてまた口悪く言い放ってる」というジト目をしとったよ。
ズカズカ入ろうとしたら係員に制止された。
「少々お待ちください」
新郎新婦入場の後でご案内しますという。
「金は・・・?」
我ながら無粋な物言いをしたものだ。金とはご祝儀のことです。遅れて来ておいて「金は?」もないもんだ。
「あ、それも後でご案内します」
体裁悪いことに新郎新婦入場の後、目立たず小さくなって会場入りして着座した。上州の仲間たちは既に席に着いている。遅れて来た私らをジト目でみてる。
「遅かったですね」
「意外と遠かった・・・」
「雨?雷が鳴ってましたけど」
俺が雷雨を招いたんじゃない。
「嵐を呼ぶ新婦・・・アイツ(S)のせいだ」
「・・・」
「演出でちょうといいや」
悪態を放った私はまだ祝儀を渡してないので、「新郎新婦のご入場です拍手でお迎え・・・」と成ってもソワソワ落ち着かない。
雷雨はすぐ止んだ。私らが到着したその時だけ雨だったのです。雲間から陽が射し、夜には星空になった。あの雷雨はなんだったんだ。
人前結婚式というスタイルだった。披露宴会場=式場で参加者全員が証人という訳である。だが私らの主役たる新婦のSは2年前に入籍済みで、S本人の口から「家のこともやらなきゃならないしさぁ」主婦丸出しのボヤキを聞いたりしているので、今更ここで2人の出逢いとか、今日に至るまでの経緯とか、説明朗読を聞いても新鮮さが全くなく、退屈でしょーがない。
「入籍して2年経ってんだろ」
「・・・」
「今まで2年何してたんだ」
「シーッ」
遅刻してきたのに、早く飲み食いが始まらねぇかなって思った。
さんざん待たされてようやく披露宴が始まった。
前菜.jpg
写真がボケボケなので拡大しません。
前菜が出されてるのに、私は会場の係員を探してウロウロ。
「何してるんですか?」
「まだ金を払ってないんだ」
さっき「後でご案内します」と言った係員も来やしないのである。
このままだと食べるだけ食べて飲んで、ご祝儀を渡さずに持ち帰ってしまいそうである。
チーフっぽい係員を掴まえて「金を渡したいのだがな」私は遅刻してきたのを棚にあげ、そっちの対応が遅いと言わんばかりに言い放った。
「あ、こちらへどうぞ」
思い出したように外に出された。会場を出て、いったん撤去されかかった受付へ案内され、そこで記帳して祝儀を渡した。
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パン.jpg
お定まりの披露宴内容でツマんねぇ祝辞が続いたが、今時(イマドキ)の子は歌とか余興なんてやらないんですね。写真撮影ばかりで撮影会の様相を呈してきた。どいつもこいつもそこらじゅう作り笑顔だらけでわざとらしいったらありゃしない。
私も何枚か撮った。撮らなきゃ後でSにブゥブゥ言われるに決まっている。撮ったり席に戻って料理に専念したりを繰り返す。
魚と肉が美味かった。さすが上州、肉は美味い。
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肉1.jpg
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披露宴は夕方4時~だったので、殆ど飲み会タイムでしたね。
モザイクとボカシだらけの上州の仲間たち。
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Sは平成24年に私らが赴任した頃からいた。
この記事で初登場した。頭角を表してきた頃です。

http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2014-12-08
連雀町の交差点で私を目ざとく見つけた2人のうちの1人がSです。

Sはこっちに来た頃、ジャン妻が育てた部分が大きい。
ジャン妻の評価は「Sさんはアタマの回転が速いし、理解力がズバ抜けてる」というもの。
出会ってから数年経ったが、上州エリア全体のリーダー格にはならなかった。後から登場した草の者6号に替わられた。
この記事で草の者6号がくるまのキーを忘れて取りに戻った時「そこにあるのがそれじゃないの?何でそんなとこに置くっかな-」って斜めに構えて言い放ったのがSです。

http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2017-04-03
草の者6号は呼ばれていなかった。ライバル意識があるのかどうかわからないが、イマイチタイプが合わないらしいのです。
年長者の6号の方がSに気を遣って言葉遣いも丁寧です。

過去にSよりもっと度々登場したヤンキーっ子がいたのですが。

http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-03-01
Sもややヤンキーぽいところがあるのだが、Sとヤンキー、この2人は同僚でお互いに合わせてはいたが、最後の方に些細なことで衝突した。
互いに殆ど口をきかないままヤンキーは退職し、Sは今でも在職している。
この記事中でSは私を憐れむように「まだ引きずってるんですね」と言い放った。
「アイツ(ヤンキー)は呼ぶのか?」
「まさか呼ばないですよ。まだ連絡取りあってるんですか?」
「いや・・・」
・・・の後は濁したが、実はヤンキーから「30までには結婚するから来てください」ってCメールだけきてる。

このBBQ記事で、服装云々で私をからかってるのがSです。よう登場しよるないつの間にか。

http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-08-22
今年も開催されるけど私はパス。アウトドアに向いてないので。

社員の席から離れ、地元友人の席にNという女性がいた。NはSと同期なのです。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-03-18に登場している。
この記事で私は思い込みと勘違いでNを怒らせたがNも既に1児の母。クソ真面目なNは自分の披露宴に私らを招待するのをド忘れしてそれを今でも気にしている。
「すみませんごめんなさい。〇〇さんご夫妻を呼ぶの忘れました」って言われてもなぁ。忘れたんなら忘れたでいいよ。
Nもジャン妻が育てた部分が大きい。結局私は問題児ばかり対応して、普通の子~優秀な人材には対応しないのです。
Nは地元の友人席にいてそこだけ同窓会になっていたので、挨拶程度しかしなかった。
「Nさん来てたね」(ジャン妻)
「NとSは同期らしいぞ」
上州の人間関係でよくあるのが、小学校中学校高校短大とずーっと同じでそのまんま関係が継続しているというもの。これが先輩後輩でもそうだと社会人になってからも上下関係が崩れない。

あ、日本酒なんか飲んでる。
何でもあり.jpg

新婦のSは2年前に入籍した時に「披露宴やらないのか?」と聞いたら「それより家を建てたいんです」
「若いウチに家を持つのはいいことさ」
「そうですか?何でですか?」
「しっかりした会社に勤めてる証になるからだよ」
辞めないで守りに入るという意味でもある。
この時私はSに向かって暴言を吐いた。
「すぐトシとるんだから、若くて見れるうちに披露宴やっちまった方がいいぞ」
「なんですって!!」
2年経つうちに市の郊外に1軒家を建てちゃった。
注文住宅で、ホームBARカウンターがあり、暖炉があって薪までくべてあるとか。
ただ、かなり田舎らしいので、
「煙突の先っちょから動物が入ってきても知らんぞ」
「ネットが張ってあります」
「温泉は出ないのか?」
「出ませんよ。〇〇さん(私のこと)掘ってください」
掘れば出るだろうな。
ウチも今年の秋に25年ローンが終わるけど、ウチなんか坪数はSの家の1/3ですよ。それでいて購入金額も〇倍するからね。
招待状が届いた時、
「相手は2年前と同じだろうな」
「なんですって!!」
「あ・・・いや・・・。見たことないからさ」
「同じ人ですっ」
後日、写真をデータで渡した際に、
「ボケてる写真が多いけど。多少はボケてるくらいがいいよな」
「なんですって!!」

今年の新人社員の歓迎会で、
「来ていただいてありがとうございました」
「おう、キレイだったよあの時は」
「ホントですかっ??(嬉々)」
キレイだったよあの時は・・・私が過去形で表現したのにSは気付いていない。Sは既にもとの普段着に戻っている。その時の服装を指して、
「今はもとの木阿弥に戻っちまったな~」
「なんですって!!」

出張時に某現場へ行ったらそこにSがいた。
40代の女性職員・主婦が驚いていた。
「ええっ?Sさん主婦なんですか?」
本人は一瞬、目が釣り上がりかけたがそこは大人なので、すぐに作り笑顔で、
「そうでぇす。これでも主婦してるんでぇす~」
私は横から余計な口出しをした。
「主婦に見えねぇだけだよ」
「なんですって!!」
なんですっての多いオンナである。
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行政窓口人間ドラマ [人間ドラマ]

某区役所.jpg
今回、写真は本文中とは直接関係ありません。イメージです。
都内の某所の行政窓口でのこと。
フロアが薄暗かった。
2時~13時の間だからです。
窓口の前のフロアに長テーブルの筆記スペースがあって、窓口が混んでればそこで対応してくれるのですが、いつも対応してくれる野田さん(仮名)という女性が、自分のデスクでお弁当食べてたのが見えたので、遠慮して待ってたの。
座ってi-Phoneいじったりしてたらいつの間にか寝てしまい、男性職員に起こされる始末。
「もうお伺いしておりますか?」
「いや、まだです。13時までお待ちしようかと・・・」
「大丈夫ですよ。仰って下されば対応致します」
交替制なのは知ってましたが、各段急がないので休んでた。
起こされて気付いたらまだ昼休憩時間帯で、省エネ照明の薄暗いなかで2組か3組受け付けてましたね。
某行政.jpg
私はまだ寝惚けながら、「(担当の)野田さんがお弁当食べてたのが見えたので遠慮したんですよ・・・」
「ああ、野田は4月1日から別の管轄に異動しました」
なぁんだ。
その場で初めて会う私を起こしてくれた方に対応して貰った。その野田さんは昼食の後、流し場へ歯磨きに行って戻りに私に会釈だけして自分の席に戻っていかれた。

役所1.jpg
草の者(直属ではない陰の部下?)2号から「届出済みました」・・・完了した旨、連絡があった。
そこにはhttp://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-12-21で載せた厳しい方がいる。
「何か厳しい指導めいたこと言われたか?」
「いえ全然」
「どんな方が対応してくれた?」
「ええっと・・・」
特徴を聞いたら前述の厳しい人ではなかった。どうも最近は後輩?部下に対応させてご本人はあまり窓口に出てきてくれないらしい。
その厳しい人の後輩・・・というか、部下の方も私も知っています。初めてその後輩を私に担当させようと紹介された時、その厳しい方が言うには、
「今日は慣れていない者が対応致しますのでお時間よろしいですか?」
慣れていない者?
そんな表現で紹介されたので私も面食らった。見たらその人も、「すみません私でもいいですか?」のようにうつむき加減なんですよ。
私はやや困惑したがすぐに覚った。私は後輩の教育のサンプルにさせられたんですよ。選ばれたのです。私なら付き合い長いしこちらの目的も伝わり、ご理解を得られるでしょうというもの、と私は自分で勝手に思った。
「慣れてない者」の教育も兼ねたのでその時は通常の倍の時間がかかったのですが、その人も今は慣れてきたので、先輩格の厳しい当人は窓口に出てきてくれなくなったのです。
だったら、という訳ではないが、私も自身で出向かなくなり、草の者に代行させるようになった。
その代わり、「最近○○さんはお見えにならないですが、どうかされたんですか?って言われましたよ」(2号)
「クビになったと言え」
「・・・。でもそう言ってくれるなんてすごいですね」
(得意満面鼻高々・・・)
「これでも私は窓口の職員に人気があるんだよ」
「さすがですねぇ」
お世辞言わんでもいい。

役所2.jpg
神奈川県内の某窓口で。
一昨年から産休に入ってた担当者(女性)が復職してた。多岐沢さん(仮名)という女性です。
「あらぁ、こんにちはぁ」
「あ、どーも」
「戻ってきましたぁ。またよろしくお願いしますぅ」
「お世話になりまぁす」
この女性、私には愛想がいいですが、実は前述の厳しい方の指導を受けた後輩なので、相手によってはCold状態になります。
多岐沢さんが他社の者に厳しい口調、冷たい言い方で、「そんな書類内容だと許可が出なくても知りませんよ」・・・ツンツン言い放ってるのを目撃したことがある。どうも不誠実な言い方でいい加減な書類を持ってきたみたいですね。あっちこっち訂正されてたし。
人の対応は鏡のようなものなのです。

処理済~窓口1.jpg
首都圏郊外の某市の行政に、複数の課や窓口が集合している合同庁舎があって、そこの分館5階によく行くのですが、建物が旧くてエレベーターが超ボロい。
押しボタンは幾つか欠けたままで、エレベーター本体は運行中に上下にガクガク揺れるくらいボロい。
ついにエレベーターが故障し5階まで歩くハメになった。「節電と健康の為に低い階へは階段をご利用お願いします」と貼ってあるのでが、2~3階までならともかくも、5階だとさすがにキツい。
そこの担当官は顔馴染みの男性です。彼は私の歩調が如何にもヨロヨロとくたびれていたのに気付いた。私はわざとヨレった演技をして軽い挨拶の後で書類を渡して、
「エレベーター壊れたんですか?」
「すみませんねぇ○○○○○○さん(〇は会社名)、故障しちゃったんですよ」
「さすがにこの階まではキツいです」
「旧いエレベーターなので修理するのに時間がかかるんですよ。部品がなかなかなくて」
「私なんかが見ても確かに旧いですよね。結構かかるんですか?」
「いつになるかわからないんです」
相手はすまなそうにしていた。このせいで書類チェックが甘くなり、後で私の簡単な記述ミスを自分で見つけたのだが窓口では気付かずそのまま通ってしまったのである。ミスは漢字の誤記で戸籍上の文字になっていなかったのです。例えば高橋→髙橋(ハシゴの髙)、沢田→澤田、のように。

その1ヶ月後に別件で行ったらエレベーター修理完了して稼動していた。
「(エレベーター)直りましたね」
「おかげで直りました。あ、前回誤字があったの、こちらで修正しておきました。お名前が難しい漢字になってなかったので・・・」
「ア・・ハイ・・・」

両毛線.jpg
群馬県内の電車は吾妻線の奥まった箇所以外は乗車しました。
高崎線、長野&上越新幹線、上越線、信越線、吾妻線(岩櫃山の見える郷原駅まで)、八高線、そして意外と乗車回数が多いのが両毛線でして、栃木県小山市の公用と群馬エリアの公用を組み合わせたせいです。
ある行政に両毛線で向かったのですが、強風で遅延になったのです。両毛線は高崎方面と小山方面とどっちが上りで下りなのかわからないのですが、単線なので主要な駅で行き違い列車交換をするのでどちらかが遅れると本数少ないくせ上り下りとも足を引っ張り合うことになる。
高崎駅発16:07の桐生行だったと思いますが発車が遅れた。湘南新宿ラインの接続を待って・・・だったと思います。
高崎駅のJR職員は遅延に関してはのんびりしたもので、乗客を待たせている間、男性車掌や助役が女性車掌と楽しそうにくっ喋っている光景なんてザラです。
12分ほど遅れて発車したのですが、新前橋駅までは普通に走っていたのに、「この先強風の為速度を落として運転いたします・・・」
新前橋駅を出たら高架橋になるのですが、10kmくらいの低速になった。利根川を渡る橋梁が凄い強風でそこだけ木々がバタバタ揺れている。
汚れた窓に叩きつけるような空っ風に煽られてそろそろと前橋駅へ。
その先も遅れた。前橋大島駅の次の駒門駅で列車交換待ちになった。高崎行の電車も遅れているというから、17時までの窓口に間に合うかどうかアヤしくなってきた。
車内は地元の乗客ばかりで、こういうのに慣れているのか皆じーっとしています。
駒門駅に停車したままなかなか動かないし、高崎方面の電車も来ないので、ドア開閉手動ボタンを押していったんホームに下りたんです。相手に電話した。
「いつも窓口でお世話になってます。今月分の変更の届け出を一式持参してそちらへ向かって駒門まできてるのですが、両毛線が強風で遅れてまして・・・」
・・・まで言ったら高崎方面の電車がゆっくり入線するのが見えたので、
「あ、今、交換列車来たようです。今からだとギリギリ・・・17時過ぎてしまいますが、時間外で恐縮ですが受けていただけないでしょうか」
「あ、大丈夫ですよ~」
明るいお声はどうも何処かで聞いたような気がした。後で聞いたら相手も私のことを、どこかで聞いた声と思ったそうである。
私は最後尾の車両に乗っていたので、私がホームでかけた電話TALKは車掌室から顔を出した女性車掌に筒抜けになった。
女性車両は申し訳なさそうに私に一礼した。わざと聞こえるように言ったんじゃないですよ。だけどこの女性車掌はさっき高崎駅では男性助役とピーチクパーチクくっ喋っていたからね。強風だから仕方がないけど、ちったぁ肝に銘じなさいよ。
Total20分遅れで目的駅に着いたのが16:50。私は駆け出した。誰よりも早く階段を下りて改札を抜け、駅前にヒマそうに停車していたタクシーをふん掴まえる。
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タクシーは市街地をソツなく飛ばしてギリギリ間に合った。タクシーを待たせてわざとバタバタ駆け込み、ゼェゼェ息をしながら窓口に立った。
走ったのとゼェゼェ息を荒くするのは演技でもあります。急いできましたという体裁を繕えば相手の対応がやわらかになるのです。(いつもこの手は使えません。時間ギリギリの時に有効です。)
「遅い時間にすみません・・・(ゼェゼェ)・・・先ほど電話した・・・の・・・の者ですが・・・あれっ??」
「こんにちはぁ」
「S崎さん(仮名)じゃないですか」
「お久しぶりですね~。電話のお声を聴いて、あれもしかして?って思ったんですよ」
ニコニコしながら対応してくれたのは2年前まで県内別の窓口で世話になった方だった。ゼェゼェはスッとんだ。
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群馬県内の私の公用窓口の担当官は女性が多いのですが、異動になってご縁がなくなって、また何年か後に別の窓口で再会するケースをこれまで3度ほど経験しています。
再会はドラマ。相手がお役人でも血が通っています。
ただし窓口に限ります。上の上の方は固いね。
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さらば伊東甲子太郎 [人間ドラマ]

都内の某披露宴会場で、宴たけなわではございますがお開きになり、新郎新婦に挨拶のうえ会場を後にする現場統括責任者だった伊東甲子太郎の後姿。
私が彼と語らったのはこの日が最後になった。
処理済~甲子太郎1.jpg
処理済~甲子太郎2.jpg
この披露宴に私が呼ばれたのが意外だった。
私も伊東甲子太郎も新婦側です。統括責任者の伊が主賓で呼ばれたのはまだしも私なんかが呼ばれたのは、過去に新婦さんとワンシーンだけ接点があったのです。
ヘンな内容じゃないですよ。私が群馬にトバされてた数年前のこと。新婦さんはまだ1年生社員。都内の某現場で急な欠員が出て急遽タッグを組んだことがあるのです。
その現場は過去に登場した某女史(http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-07-19)の現場だった。その女史に何かあって出勤できなくなり、群馬に行く前は女史の現場に入っていた私に白羽の矢が立ったというもの。その相手が新婦の女性だった。
お互いにその日初めて会った。初めての慣れない現場で初めて組んだのが私で緊張しまくりだった彼女を優しく介添えして何とか無事に乗り切ったのだが、私はすぐ群馬に戻ったのでこの件をそれきり忘れた。
その後も全く接点が無かった。だが彼女の中では私と組んだその僅か1日が脳裡に強烈に刻まれたという。いい意味でも悪い意味でもヘンな意味でも「会社にこういう人がいたんだ~」と思ったそうです。
そうです、というのは私が直接聞いたのではなく、披露宴の後に異動した先が山女U、草の者8号がいる現場です。そのラインンで第三者的に聞いたのです。
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2017-04-03
ええっと、この記事の主役は伊東ですので戻します。伊東は冒頭のTALKで、私と新婦のことも取り上げてくれた。
主賓席だったので私は大人しくしてました。社外的な営業TALKも伊東に全て任せたが、話の流れで伊東の過去を知ることになった。詳しくは言えないが、伊東が前にいた世界は私らが通常いる場所とは全く違う世界だったのです。
伊東はいつもそうだがこの日はいつになく饒舌だった。自分の過去を私にも聞かせるように話したのは、自分がこの後で私らの前から去るから聴いて欲しかったのだと思う。

私が静かにしてたのは、たった1回だけの新婦との勤務以外以降は接点が無かったので話すネタがないのと、料理がイマイチ美味くなくて。(涙)
この披露宴会場は2年前にも別の宴で来ているのですが、その頃と雲泥の差なのに愕然。
何だこのやっつけみたいな前菜は。さらの木を意識してガラス皿なのはいいいが、ひとつも美味しくないぞ。
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これは何?豆腐?
写真を大きくするに値しないです。
何これ?.jpg
この煮物?炊き合わせもイマイチ。オレンジ色のは洋風ソースなんです。和風の煮物に何故こんなソースを??
何これ?-2.jpg
黒っぽい赤身、生臭い白身、ホタテを炙ってスダチをつけてるのは鮮度が悪い証拠だよ。
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許せないのがこのスープ。これまだ口つけてないですから。なのに器にスープが飛び散ってるのがわかりますか?
スープ.jpg
これってロブスターですかね?
身が少ない。ザリガニかと思った。ソースもイマイチ。
海老.jpg
肉に期待したのですが、筋筋筋筋・・・
私も伊東も噛み切りました。
肉.jpg
何故かこの後でサラダが出された。
今頃サラダ.jpg
混ぜご飯がちょこっと。しまいに笑っちゃったね。他のテーブルにウチの社員どもも何人かいたのですが、私以外は美味しい美味しいとご満悦。
コイツら日頃は美味しいものを喰ってないんじゃないか?いや、私の口が驕ったのかな。
炊き込みご飯.jpg
そしてデザート2種。これは女性社員にあげちゃった。
デザート1.jpg
デザート2.jpg
まぁお呼ばれしておいて味をどうこう言うのも大人げないですが。では2年か3年前に同じ会場でのものを取り上げます。この時はどれもこれもスバラしく美味しかったのだ。ジャン妻もお呼ばれしたのですが「あれは美味しかったね~。ハズレが無かった・・・」って今でも言っている。
突然写真がデカくなります。
料理1.jpg
料理2.jpg
料理3.jpg
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ヘンですねぇ。同じ披露宴会場なんだけどなぁ。(苦笑)

この披露宴の後、突然伊東は私らの前から去った。
それは役員の退任でもあるのでIR上の理由(投資家に公開する)もあり、私ら一般社員には事前告知はされなかった。以前から決まっていたようだが私らにしてみたらいきなりいなくなったのです。
伊東は大風呂敷なところがあったので、他の人々は「話し難い」「言ってることが難しい」「よくわからない」「ついていけない」人も少なくなかった。細かい実務をする人ではなかったし、合う合わないで言うと合わない人の方が多かったようである。
伊東の後任は華がなく、管理部門の業務を「やって当然」のように些事としか思わない素っ気ない態度で私を怒らせ、ジャン妻を呆れさせ、現場を失望させるところからスタートして今日に至っている。ナンバー2の女性管理職を増長させてもいる。
伊東待望論は出てないけど私らは伊東の方がよかった。100%手が合ったとは言い難いがお互いリスペクトし合っていたし、とりあえず話を聞く姿勢があり、他部署への気配りがあった。
私もジャン妻も「伊東さんが困ってるんならやるしかねぇよなぁ」だったのです。
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伊東は私らの手の届かない第2ステージへ去っていった。
その後、伊東のプライベートに奇禍があり心配している。
私は今でも戻って来いと思っている。
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草の者 [人間ドラマ]

弊社の2017年度が始まりました。一作日、昨日と1日2日過ぎていますが、実質本日3日(月)からのスタートです。
それを記念して?私の陰の部下その後、続編をUp、表題の草の者とは真田家に仕えた隠密のことですが、ここでは組織図に乗らない私の陰の部下という意味です。
者どもは公の組織上は正規ルートによる指示命令系統に沿って動いていますが、私の業務だけは組織の枠や上長を超えて私から直に命令を出して構わないという異例の流れは今も続いています。
簡単に言うと、私が作成した書類を各エリアに点在している現場の所轄行政へ届けるというもので、将来は書類作成もさせます。

8人います。号数で呼んでます。
1号・・・呟きⅠ他で過去に登場した。アタマはいいが時折激することがありやや気分にムラがある。
2号・・・おっとり型で安定している。内に秘める。茫洋としている。
3号・・・地味な容姿と性格。実務に長けるが冒険しないタイプ。
4号・・・ハデでケバい。目立つ。働かなきゃならない事情を背負っている。
5号・・・男勝りな性格でサバサバ。業務上の指示は最低限の会話で通じるが、ちょっと問題が。。。
6号・・・上州人で8人中最も若くて美人。じっくり型。やや臆病で慎重。ドジな面がある。
7号・・・東海担当。東西に長い地域をカバーするので行動力はあるが、私の中では謎だらけの女性。
8号・・・自信無さげにみえるが。大人の女性。もしかしたら私と最も手が合うかもしれない。

1号2号3号はプロパー社員で私と付き合いが長いから遠慮ない物言いができるが、それを逆手に取って面倒くさがったり甘えて来ることがある。
他の号は後から知り会っただけドライな代わりに手早く通じて行動に移ります。
9号が欠員のままになっている。早く誰か後任を推挙して欲しいもの。これが伊東甲子太郎だったら、「すぐ次のリーダーの推薦稟議書け」って言うだろうに。
(10号は地理的な理由で私の委託は消滅した。)
8人の中にまだ、お江(おこう)はいない。
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本社の一画に草の者4号がいた。
現場からの問い合わせに応えたり、間違った記載を訂正させたり、指導にあたっている。
4号は背が高く顔立ちが濃く、普段はメイクも強い子だが、今日は本社内ということでやや落ち着いたメイク、服装してる。
4号の席はゲストの座る仮デスク。背後に富士ゼロックスの複合COPY機があり、COPY、FAX、SCAN、プリンターを兼ねている。
私は自分がPRINTOUTした書類を取りに行ったら4号の背後に立つことになる。そしたら私に気付いた4号と目が合った。
「あ・・・」
今まで俺に気付かなかったのか。相当緊張してないか?
4号が私に向いて畏まって挨拶しようとしたのを手で制し、
「先日話したあれ(書類のこと)今日渡しとこうか」
「いただけますか?」
「うん。今から作るから。何時までいる?」
「定時までは確実にいます」
この日の数日前に4号宛に委託する予定の届出書類を「郵送するから」と言っといてまだ作成すらしていなかったので、4号が来たのを幸い急いで作って手渡しした。
「あ、これですね。期日は・・・ハイわかりました」
「うん」
会話はこれだけである。ひそひそバナシに近い。何せ陰の統領-配下の関係ですから。
周囲は「あの2人は見知った関係なの?」怪訝に思う人もいるかも知れない。
4号は定刻までいて退勤した。
「お先に失礼しまぁす」
各方面から「お疲れ様でした~」の声がとんだ。本社の連中はゲストの社員には気を遣い優しいのである。
私は4号に視線を送って頷くだけ。
草の者たちは私の正式な部下ではないので、皆の前では極力会話少なく、挨拶も必要最小限。会釈か目と目で頷き合うだけ。
「っていうか、アナタがそうしているだけでしょう」(ジャン妻)
「いいんだ。陰なんだから。私が親しげに会話する訳にいかないよ」
「だったら草の者たちが請け負ってくれているのそういう部分も評価してあげないと」
草の者は普段は店舗にいるから店長が正式に評価、査定する。店長は私が委託する陰の業務は査定できないから私が評価を添える時もある。
写真は掃除中の4号。
処理済~4号.jpg

東海は7号。
静岡県内のある店舗で、そこのうるさ型の中堅女性社員が私にこう言ってきた。
「結局〇〇さん(7号)がウチのエリアの事務リーダーなんですか?」
「そうだけど。何か不都合でも?」
「でも〇〇さんって・・・」
・・・は詳しく言えないのですが、リーダーに抜擢される前だから私が東海エリアに関わる前かな。その頃から上層部のヒキがあったらしく、他の現地社員と待遇面で格差があったような噂があった。まぁやっかみですよ。
「彼女は人間性もちょっと。過去にこういうことがあったんですよ」
「え???」
聞いた内容はそれってどうなの?と私も思う内容ではあったが私は初耳だった。
「会社って人を選ぶのにそういう人間性は見ないのかな~と思って」
「そうか。でもさ、私が〇〇(7号)に委託する業務は人間性云々はあまり関係ないんだよな。依頼したことを期日までにやってくれればいいので」
「・・・」
「それに誰か東海全域を廻れる者が他にいるか?」
傍らに別の事務員がいて首を横に振った。アタシは無理ですって。たま~に他へ応援に行くならともかくエリア内全域を廻らなきゃならないとなったら無理だと。県が東西に広くて現場はあっちこっちに点在しているからです。
首都圏と違って高速を走らなきゃならないので、どんなに事務方に優秀でも、遠いから行けないとかタイヘンだとか、高速が苦手だとかめんどくさいとか、行きたくない理由を挙げて尻込みしている人には務まらないのです。
東海エリアは大井川水系で晴れてても、御殿場や裾野では雨ってこともあるから。雨が降ろうが風が強かろうが、廻ろう、ラウンドして指導しようという気概が無いとできないのだ。
私がこれまで人にやらせないで自ら動いてたのは、自分のフットワークの軽さを社員に見せる目的(演技?)もあった。背中を見せるということです。7号は「〇〇さん(私のこと)が東京からわざわざ出張らなくても自分がやります」の気概に溢れている。なので一部の社員のやっかみ、マイナス意見は目を瞑った。
「もし彼女が解かれたら私が代行するしかない。動きかけたプランがまたもとに戻ってしまう」
「そうですね。〇〇さん(私のこと)があっちこっち行かなきゃならないからタイヘンですよね」
「こっちへ来るのは構わないが遠征費もかかるし、それだったら現地・・・ここだよね。この地にいる次世代の社員も育成していかないといけないんだ」
私にブーイング言って来たその女性は不承不承沈黙した。
この件は7号には言っていない。
その後で私は7号の現場に赴き、7号のサブになる職員を面接して採用したのだが、7号は採用予定者の履歴書を見てこう言った。
「この人若いじゃないですか。これからじゃないですか。いつかは結婚しちゃいますよねぇ」
ウチは女性が多い業界なので、
「誰を採用してもそういうリスクは伴うさ」
「ですかねぇ」
いつかは結婚しちゃいますかねぇって、君はどうなんだい?
「採用するから。君が教えるんだぞ」
「ハイ・・・」
8人いる草の者は全員が30代半ばから40代後半の独身女性ばかりです。中には同棲してる者もいるが、誰も入籍しないのは現在の風潮なのでしょうかね。

意外とめんどくさいのが付き合い長い1号。
(連中は自分らが草の者と号数で呼ばれているのを知らない。〇〇(本名)と号数の翻訳がめんどいので、ここからの本文中は号数で統一します。)
誤って8号の管轄書類を1号へ送付してしまったんですよ。
1号エリアのA店舗と8号エリアのB店舗がたまたま同じ行政の窓口だったので、私は「この窓口は1号だな」と思いこんでしまったのです。
普段、1号は1号のエリア、8号は8号のエリアしか請負わせないので、投函した翌日に1号と8号へ連絡した。「8号の分をそっちに送ってしまったよ」って。
8号はおっとりしてる反面レスが遅いのだが。
神経質で気が強い1号からすぐさま返信がきた。
1号は電話口で無遠慮な声を出した。
「えぇ~、それってそっち(8号)の分もアタシに行けってことですかぁ」
そう来ると思ったよ。
アタシは自分とこしかやらないと言っているようなものじゃないか。私の送付ミスだが「いいですよ同じ窓口だから私が行きますから・・・」と何故言えないんだっ。
私は自分のミスを棚に上げ・・・てもいないが、「送付ミスったのは私が悪かったが、出す窓口が同じなんだから2人別々に行くよりどっちか1人が行けば1回で済むだろ」と押し切ろうとした。
「えぇ~、そりゃそうですけどぉ」
グズグズ言っている。

この会話の前に、穏やかな気性の8号が気の強い1号に気を遣ってか、
「それを1号さんから私に転送して下されば。私から1号さんに連絡しましょうか」
「ちょっと待ってくれ。私のミスだが同じ窓口なのに2人別々に行くこたぁない。1号に送っちまったんだから1号に行かせるから」
8号に横合いからの連絡を待機させた。8号の人柄に頼るよりも1号に主旨を理解させないと。
1号に「2人別々で同じ場所に行くより1人で1回で済ませた方が効率的だ」と作業効率化の観点に切り替えて話したらバカじゃない子なので理解納得はした。
そうなる前に「行けと言われれば行きます」「1回で済むんなら今回はアタシが行きます」と居直ったような言い方しやがった。
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結果、1号がまとめて行くことになったので8号へその旨を説明しなきゃならない。
「〇〇さん(私のこと)から8号さんへ言っといてくださいよぉ」(1号)
ホラ、そう来たよ。
「8号と話したことないのか?仲が悪いとか?」
「仲が悪いとかじゃないですっ」
「さては仲悪いんだな」
「違いますっ。会議で話したことはありますっ」
「君はリーダー会議で座長だろーが。8号に言えないのか」
「っていうか、今回は〇〇さんのミス・・・あ、失礼しました上の方なのにゴメンなさい。〇〇さんから8号へ訂正しといてくださいよぉ」
そりゃ私のミスだから私が一括して訂正指示してくださいというのは正論でもあるが。
私は8号に伝えた。「今回は1号が行くから」
8号は大人なので「後で1号さんにお礼の電話しておきます」
私は内心は、そんなんしなくていい、放っときゃいいと思ったし、後で話を聞いたジャン妻も私にこう言った。
「そういうのも直接彼女(1号)にやらせなきゃダメよ」
1号は草の者筆頭で古株。プロパーのようなものだからね。
「アナタが間に入っちゃダメだって」
それもわかる。過去にいちいち私が間に入って調整を請負ったから上州の子供らの成長が遅れたからね。1号は筆頭なので、草の者同士の内部調整もやらせないといけない。

このネタは1号へ管轄外の8号の分を誤送付したのですが、先日その逆をやった。8号のところへ1号のものを渡したのです。
これは送付ミスではなく結果的に意図的にやったのですが、当初1号にやらせるより私が直接出向いた方が時間・距離とも早そうなので私自ら動いたのを、途中のある駅で乗り換えミスをした。
その駅は南北に結ぶ路線と東西に結ぶ路線が十字クロスしている連絡駅だった。例えば西国分寺(中央線と武蔵野線)とか、西船橋(総武線と武蔵野線)、下北沢(小田急線と京王井の頭線)のようなどっちが高架ホームの連絡駅ですよ。そこで上り下りの乗り換えミスをしたのです。
私の目的地は上り方向なのに、間違って下り方向の電車に乗り換えてしまった。乗った電車は特急だか快速だか早い電車なので途中下車して折り返せなくなり、次の停車駅に着いたら8号が普段いる現場近くの最寄駅だった。
リターンするのがバカらしくなった私は、駅の改札前で8号の会社携帯に架けたら、
「モシモォシ。あ、8号さんは今ちょっと手が離せないんですけどぉ」
出たのは8号ではなく、以前に何回か登場したUという山女だった。8号は正式にはUの部下なのです。
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-10-02
この記事で、「Uさん山へ行ってますよ、今度の山は凄いらしいですよ」と私に言ってるのが8号です。
「今、駅にいるんだけど。そっちに寄っていい?」
「いいですよぉ」
Uとも社内での付き合いは10年を超えて遠慮のない物言いだが最近は顔を合わせることが少なくなった。それは私が草の者を使って動かすようになり現場へ出向くことが減ったからである。
Uから「最近来ないですね」とも言われた。そういう風に言うのは別に私に会いたいというのではなく、何かしら会社への鬱憤や不満が蓄積されている時なのです。
行ったらメーカー主催の勉強会を催っていて私は若干待たされたが、ひと段落して8号に事情を説明した。
「(1号エリアの)書類持って直接行こうとしたんだが、●●駅で乗り換えを間違えてこっち方向に来ちゃったんだよ」
「あの駅は確かに初めてだと紛らわしいですよね」
8号はそう庇ってくれたが、傍らにいたUはケラケラ笑いだした。
「エリアが違って悪いけど、君に託してもいいかな」
「いいですよ。前にウチの分も1号さんに受けて貰ったし」
「ああ、私の郵送ミスでね」
そしたら傍らから8号の正規の上司たるUが横合いから口を挟んできた。
「それってウチのエリアじゃないじゃないですか」
「・・・」
「ウチのエリアじゃないのを何でこっちへ持ってきたんですかぁ~!!」
「だから今言っただろうがよ。自分で直接行こうとしたら乗り換えを間違ってこっちへ・・・。また説明させるんかい。ここからだと電車1本で行けるんだよ」
Uもバカじゃないから即、理解してるのですが、久方ぶりに会った私にギャアギャア言いたいだけなんです。
「わかりました8号さんに渡していいです。シフトは何とかします。確かにここから近いですからね。でも何で同じ窓口なのにウチと1号さんのエリアの店舗が被るんですかねぇ。どうやってエリアの線引きをしてるんだかウチの会社は・・・」
久々に会ったUの剣幕や長話に辟易したが途中で遮った。
「あ、あの、先にこっち(8号)に内容の説明を済ませていいかな」
「あ、アタシばっかり喋ってゴメェンナサァイ。口にチャックしますね」
傍らで8号は正規の上司(U君)と裏の統領たる私の遣り取りをじーっと見ている。
このように、エリア(草の者担当)は別だけど提出先は同じというダブり箇所が幾つかあるが、皆、自分トコのエリアしか見ようとしないのである。全体を見るまでいかなくてもせめて隣のエリアや近くの現場は意識させないと。
8号は真ん中。右がUです。
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草の者には草の者のシフトがあるので、月が変わったらなるべく早く送付するようにしているのだが。中にはこっちが急いでいる内容もある。
2号に4通ほど書類を送付し、うち1通がやや急ぎの内容だった。「ひとつだけ早めに頼むワ」って。
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2号は賢いがのんびりしたところがある。茫洋として見える。
だが前はヤンキーだったらしい。。。
喫煙しながら歩いてたら石に躓いて前へつんのめって転び、地面に両手を着いたら自分が落とした火の点いた煙草に触れて掌を火傷したとか、ライターで火を点けたらか勢いよく火が立ち昇り眉毛片方焼いたとかヘンな伝説の持ち主でもある。(今はもう何年も喫煙していません。)
普段はおっとりしているのだが、その2号から慌てた口調で連絡が来て、
「あ、あの、あの、今日は店舗に人数が足りなくて、今日は無理なんですけど・・・明日じゃダメですか?」
「誰が今日行けって言ったよ」(ボソッ)
「・・・」
早めに頼むが何で今日中に化けるのか。
「明日でいいさ。な、る、べ、く、早く、だよ」
「わかりました」
だけど、2号のようなキャラには「なるべく」・・・こういう曖昧な表現はよくないみたい。
急いで行かなきゃいけないんだという不要な緊張をさせるらしい。いついつまでにとハッキリ決めた方がいいですね。

地味な3号からこんな連絡が来た。
「お預かりした書類に記載されている変更年月日が昭和29年2月1日になってますが。これって平成の間違いですよね。私の方で二重線で訂正してよろしいですか?」
これまた私のミスだが、今年の29年は平成に決まってるだろ。
「二重線で修正してくれ」
「ハイ」
「それくらい自分の裁量で修正できんのか」
「勝手に修正したら怒られるかと・・・」
「・・・」
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粉雪が舞う上州で、私を同乗させようとくるまを廻してきた6号。
乗り込む前にバタバタ珍事があった。
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上州の某現場へ1時間に1本しかないバスで出向いたら、そこに6号と、過去に何回か登場したアタマのキレるヤンキーのリーダー格がいた。上州で最も優秀な筈の2人が揃っていたのです。
業務を終えてバスで駅まで戻ろうとした私に6号が言うには、
「この雪ん中を??アタシが駅まで乗っけてってあげますっ」
それは助かる。御好意に甘えることにした。

くるま社会の上州は何処も駐車場がダダっ広い。そこの駐車場も田んぼの広さぐらいあった。その広い駐車場に6号のくるまは遠慮がちに端っこに停めてあった。建屋からかなり歩くんです。
私は傘無しでフードを被っている。6号は傘をさしている。2人して風雪を遮りながら駐車場半分まで小走りして、
「あ、くるま廻せばよかったですね」
もっと早く言えと思ったが。
「もうここまで来ちゃったし」
「あ、そうですね。すぐ(ドア)開けますから」
いざ開かんとしたのだが、風雪の中、6号の絶叫が響いた。
「あぁ~っ!!くるまの鍵忘れたぁ~っ!!」
「何だって?」
「すみませぇん。シマッタ、何処へやったんだろ」
2人して慌てて建屋に戻るハメになった。

バタバタ駆け込んで、血眼になってキーを探す6号だが、
「ええっと、何処に置いたんだっけか」
みつからないのである。
「確か・・・レジの脇に置いたような・・・」
「もしかしてそれじゃない?」(ヤンキー)
「あ、あった!!」
給茶機(水、お茶、ほうじ茶)の上に置いてあったのである。
店内に残っていたヤンキーが呆れたように、「何故そんなとこに置くっかな~」
「さ、さっき、お茶を飲んだ時に・・・」
鍵を持って再び外(駐車場)に出たが、「くるまを廻しますからここで待ってて下さい」のひとことも無く、ダダっ広い駐車場の端っこまで再度走り出し、方法の体で乗りこんだ。

そりゃ送って貰うんだから感謝はするけど、内心では「このおっちょこちょいめ」って思いましたよ。
私は傘がない。駅に着く前に「後部座席にいらない傘があります。ボロい傘で良ければお貸し・・・いえ・・・あげますっ」
親切心か老婆心か。駅に着いて後部座席をゴソゴソやっていたのだが、
「すみませんっ!!傘が見当たらないんですっ、どっかやっちゃいましたっ」
「・・・」

6号はおバカさんなのか賢いのかわからないところがある。
前にも載せましたが、この程度の図面(立体図)を書くのにオロオロしてた。
立体図.jpg
「手書きでいいよ」
「あ、あ、あ・・・」
「あ、がどーしたコラ??」
「あ、アタシ、5段階評価で小・中・高校とずーっと美術が2なんですけどっ」
「上手な絵を期待しちゃいないよ。寸法がわかりゃいいんだ。縦、横、長さ。内系でね」
「たて、よこ、ながさ・・・ですか?・・・ないけい??」
この立体図の容積計算の後で、6号のいる現場でカウンター板が曲線を描いている箇所があったのが発覚した。そこの面積も計算しなきゃならなくなったのだがそれすら自信なさそうだった。円の面積を1/4するだけですよ。
「鍵を忘れたり、ある筈の傘が無かったり。6号とヤンキーを見てるとヤンキーの方が頭の回転早く理解力も上だな。6号ってそそっかしくないか?」
「でしょうね。でも・・・6号の方が年上だしねぇ」(ジャン妻)

電話だと男と喋っているような5号。。。
これまで草の者の中で私と最も会話が少なかったのは、本人の性格がサバサバし過ぎていて、必要最低限のことしか言ってこなかったからです。
報告内容が無味乾燥で、もうちょっと分析力、表現力が欲しいと思っている。
汲み取って上手く表現することができない。読み書きの「書き」力が乏しいのではないか。
結果だけ言ってくるんです。
「完了しました。あ、それと、誰々さん辞めます」
「理由は?」
「さぁ」
「!!!」
さぁでは困るんだがなぁ。辞める理由は何か。兆候は無かったのか。そこが抜けている。知らない人間が納得するような説明が出来ない人なのです。上が納得するだけの説得力、分析力、文章力が必要なのだが。
だが5号は上層部の受けがイマイチよくないのがわかった。前にいた統括者伊東甲子太郎(草の者どもをリーダー格に昇進させてから他へ去ってしまった。)の後任は、5号のネタになると露骨にシブい顔をするんです。何かあったらいしのだ。
5号も上層部に不満があり、最近も直に言いそうになったのを私は制止した。
「直に言うのは止めた方がいい。今の会社は組織で動くから、言うにしても系統を無視しちゃいかん」
「・・・」
「ワンクッション置きなさい。言う相手が私ではだめなのか?」
「・・・わかりました。腹に据えかねたら〇〇さん(私のこと)に言います」
何か腹に据えかねるようなことがあったのだろうか。これまでは関係が薄かったのだが、今後が心配なのです。

月に1度か2月に1度、草の者は会議室の一室に集い、そこでは私の裏業務ではない正式な業務会議が開かれているそうです。
私は陰の上役なので出席しません。会議解散後に懇親会があっても出席しない。
「アナタは草の者たちの親睦会を開催しようとしないの?」(ジャン妻)
「考えたことないな。そういうのは正規の部署がやるべきだよ」
あくまで陰なのです。
夜景.jpg
以上の話とは別に。。。
新たに11号が加わった。
11号は1号~8号とは違って若手です。確か今年の春以降に3年生社員。
だが訳あって新人離れして大人びている。
優秀な子なのでこれまで私の琴線に触れなかったのだが、今年になってから私が関わったちょっとした若手の退職問題がきっかけでラインができた。
それは私が出張った時はもう手遅れだったのだが、憤慨した私は11号を指名して、
「若手で壁にぶつかって泣いてるヤツ、辞めそうなヤツを探って話を聞いてこい。聞くだけでいい」
そしたら既にやっているという。
「わかりました。私にできることなら・・・」請負ってくれたので、アブなそうだった2名の若手社員の慰留に成功した。
業務上の関係ともいえないし、1号~8号はお互いを知っているが11号の存在は知らない。全く別だからです。
「でもそれって・・・ホントの草の者(隠密)じゃないの?」(ジャン妻)
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Generation Gap [人間ドラマ]

タイトルがこの記事の内容に合ってるかどうか自信がないのですが、調べたら世代(時代)による文化、価値観、思想などの相違のことだそうで。
年齢差だけを指すものではないようです。
宴会料理写真は記事の内容に全く関係ありません。
宴会料理1.jpg
長年ソリの合わない中堅女性社員(※)が私に言うには、
「〇〇さん(私のこと)入社式出ます?」
「出ねぇよ」
案内は来たけど私は出ない。入社式式次第には、〇長の挨拶、役員の紹介、新入社員自己紹介、入社辞令の交付、入社祝いの言葉、その他、かた苦しい堅苦しいのが並んでいたが鼻白んだ。
「役員しか紹介されねぇ式なんかに俺が出る訳ねぇだろ」
言い換えれば、出る訳にいかないだろ、でもある。何で役員の紹介なんかするのか私は理解できない。
一昨日が入社式だった。新人どもはしばらくの間、泊まり込みで研修施設で研修している。
また冒頭の女性が言うには、
「新人の歓迎会どうされますか?」
「出ねぇよ」
即座に断った。その案内も来てたけど断った。
「出ないんですか?」
「出るわけねぇだろ」
「昨年はどうされたんでしたっけ?」
「昨年も出てねぇよ」
昨年どころかずっと出てない。
新人歓迎会の翌日、改めて現場への辞令が出るのですが、私が新人の前に現れるのはその辞令直前の1時間枠で昨年は午前中だった。ある大事なテーマ研修で初めて新人の前に立つことになる。
そしたら○長がスッとんできて、
「〇〇さんは歓迎会にどうして出ないんですかぁ」
「どうしてって・・・」
私は詰まった。出なきゃいけないのか。私なんか出なくていいじゃないかと思った。
これでも私は自分がどんなキャラクターかわかっているうもりです。夢と希望と理想で目を輝かせながら、内心では自分が社会に通用するかどうか一抹の不安を抱えたヒヨコたちを相手に、歓迎会の席で、
「お客さん扱いは今日までだぞ」
「同期は友達じゃない。今は横一列だがそのうち差がついていくんだ。追い越し追い越され、抜いて抜かれて」
「会社は友人を作る場所じゃねぇぞ」
「どんな形であれいつかは辞めるのだからキレイな辞め方をしろ」
「1年目で給料が不満なら早く辞めろ、教える手間と経費が無駄になるからすぐ辞めろ」
こんな風に絡んだら新人たちはドン引きになる。
「止めといた方がいいです。新人はまだお客だし、私なんかが出て真実をズケズケ言う訳にいきませんよ」
「自分なんかが出てはいけません」と言いたかったのです。ホントは私の口からいろいろ真実を言っちゃってもいいのかも知れないが、相手は20代の小僧や小娘でここまで年齢差が開くとシンドいです。新人を持ち上げるTALKはできないし、だいたい会話が通じないだろう。何十人もいるんですよ。私ひとり浮くに決まっている。
欠席にしました。当日はどっか他へ飲みに行こうと思ってます。
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(※このオンナはhttp://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-07-05他に登場済してます。今でもソリが合わないし嫌いですが、10年以上一緒の会社にいると何処かお互い尊重し合う部分もできて好き嫌いは関係なくなりますね。)
ソリ合わない女性の手許に1枚の辞表があった。
「〇〇さん(私のこと)、Rさんの退職届け届きました」
「ああ、アイツか」
昨年春に入社した1年生社員です。1年もたなかった。私はその1年生社員をダメもとで説得にいったがフラれています。
それと、あることが閃いたので、
「アイツ退職届ちゃんと書けてるか~?」
「それが・・・」
まず封書を見たら宛先名が違っていた。同姓の別人の名前が書いてあった。
「株式会社何々・・・ウチの会社名は合ってますけど、宛先の代表取締役の名前が伊東さんになっているんですよ」
「伊東に?」
現場統括責任者だった伊東甲子太郎はもういない。別ステージに去ってしまった。伊東は重役だったが代表取締役社長じゃないぞ。
宛先間違えたRという社員は女性です。表題のGENERATION-GAPを痛烈に感じさせられた子です。
昨年の初夏、Rから資格証明するもの(賞状タイプ、B4サイズ)が「部屋に郵送されてきました」という連絡があって、私は「FAXしてくれ」と指示した。
「今日ですか?」
「届いたんだろ?」
「今日は持ってきてません・・・」
語尾が消え入りそうな声だった。
「私は研修の時に、届いたら私宛に連絡、FAXしろと全員に言ったぞ」
「・・・」
ああ、覚えてないんだな。まぁいい。
「明日にでもFAXしといてくれ」
「明日は公休で・・・」
私はイラッとした。でもグッと抑えた。
「じゃぁ次回出社時に送ってくれ」
「ハイ」
ノラリクラリで暖簾に腕押し、糠に釘、馬耳東風、そんな感じの子だったのです。お嬢様らしい。
宴会料理3.jpg
資格証明するもの(賞状タイプ、B4サイズ)のFAX指示ですが、いまどきの子はB4サイズをA4サイズに縮小することができないようですね。
A4は国際規格サイズでB4は日本の美濃紙をベースにした国内だけの規格サイズ。日本の免許証や賞状がB4サイズなのは何故だろう。
明治の頃から縦書きのB5サイズの名残だというのは本当なのだろうか。A4の方がファイリングし易いのですが。
そして中1日おいて、私の会社携帯が鳴ったのです。
携帯に出たらピーッって音がした。
何だ?
誰かの悪戯か?
不審に思いながら切った。
すぐまた着信があって、ピーッて鳴るんです。なんなんだこれは?
また切ったら3回目のコールがあってピーッて鳴ったの。着信番号を見て検索したら都内某所にあるウチの支店だったのです。それはFAX番号だった。私の携帯にFAXしようとしているのは誰だ?
すぐその現場の外線へ架けて、
「そっちの誰か知らんが俺の携帯にFAXしてるバカがいる。すぐ止めさせろっ」
受話器の向こうでは出た事務員が「ええっ!!」仰天してた。「ちょっとRさん何やってんのっ!!どの番号へFAX送ってるのっ!!」
Rだと?アイツか。
例の新人だったのです。送信操作はすぐ停止したようだが、FAXはゼロックスの複合機なので、多種機能搭載のデカい機種のせいかFAXを送信したJOBがなかなか切れないのです。一旦切ったらまた4回目のピーッっが鳴ったのでまた架け直し、「JOBが残ってる。それも削除しろ」と指示するハメになった。
その後で本社事務所にFAXは届いたが、それをもとに書類作ったら現物を預かって窓口に持参しなきゃならないので現場に行ったの。そんなキツくは言わなかったつもりだが、オドオドでてきたRをドヤしつけた。
「携帯にFAX来るヤツあっかよっ」
Rは下を向いているんです。ごめんなさいでもすみませんでもない。俯いてしまった。
怒鳴るんじゃなかったという後悔もあったが、ちゃんと謝らない姿勢に疑問を感じた。私が立ち去った後でリーダーが注意したらしいが、「ハイすみませんでした」・・・
何故、私に謝らないのか。
相手がバカとはいえ若い子をドヤしつけたことはマズかったかなとも思った。今は叱る、怒る、この線引きが難しい時代になったので、相手がどう思うか受け止めるかわからないからである。
だがその後もRの態度は何でもかんでも何処か他人事で、Rと別の現場で会う段取りをつけた時、
「現場に来る時にまた資格証明書を持ってきてくれ」
「・・・」
「どした?」
「あの・・・もう一度お願いします」
あん?私はそんな難しい日本語を使ったか?
「何処何処の現場に行くんだろ。そこで資格証明書預かるから持ってきてくれ」
指示した私が復唱させられたのです。指示を受けたRからの「復唱します」はなかった。
私はRの現場責任者にボヤいた。
「ダメだ。会話が、日本語が通じない。これが年齢差、ギャップというものか。私の言い方が悪いのか」
「大丈夫です〇〇さん(私のこと)、私たちも全員会話が通じないですから」
それで社会人やっていけるのだろうか。
宴会料理4.jpg
その後Rは別の現場に異動したのだが、そこでも深夜残業時に注文したテイクアウト、デリバリーを、自分がオーダーしていない誰かの野菜サラダを食べてしまって激怒されたとか、何かやらかしたらまず何を差し置いても謝る姿勢が皆無なので所属長をキレさせ、「そこにしばらく立ってなさい」と言われて石のように固まってしまい、現場が混雑してもかなり長時間そのまま立っていたとか、僅か1年の在職期間でヘンな伝説を造った。
最後にやらかしたのが辞表の冒頭に書いた代表取締役の誤記入。
「あいつは社長の名前も知らなかったのか。知らないまま辞めるのか」
「社長の名前を知らないまま1年間勤務したんですかねぇ」
「伊東が社長だと思ってたのかな。だから辞めたんじゃねぇか」
悪意のこもった私のジョークには応えず、「誰も書き方教えなかったんですかねぇ」
Rを最後に面倒見た女性管理者に、「Rは深窓のお嬢様かもな。お城の後宮で召使にかしずかれて生活するのがお似合いだ」
「ですねぇ。アタシもかしずかれてみたい~」

私は渦中のその子、Rをダメもとで慰留に行った時、「社員で週5日働くのがキツいんです。週3日のパート時給でいいんです」と言われて口あんぐりになった。
だったらウチに正社員で入社しなきゃいいのにさ。来る者拒まず数多く採用するとこういうバカが少なからずいるのです。今年もいるに違いない。
それでも生活力を心配してあげたんですよ。「時給で週3日で生活できるのか?」って。そしたら、
「だって私、普通の人より時給が高いですから。うふ(笑)」
Rは初めて私に微笑んだ。最初で最後。勝ち誇ったかのように。残り2日をコンビニかマックでバイトするとも言ってましたね。
過去に登場した問題児ほど思い入れは全くないが、FAXを携帯に送信したオンナ、生涯記憶に残るだろう。
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人間ドラマWC [人間ドラマ]

4月になりました。
結局3月の殆どを上州記事に費やしてしまった。
その間に他のネタが滞りヘンに貯金ができてしまった。いつもそう。だからシリーズ化するのは考え物なんだと今更ながら反省しています。その間の他ネタが旬を過ぎてしまうのです。
Blogがもうひとつ欲しいくらいです。
貯まった他ネタとはいえいつも同じようなネタですが。
今日は繋ぎのネタです。

ジャン実家にこんな花が咲いていた。
水仙.jpg
くるまを停めて下りたらすごい匂いが鼻腔に吸い込まれた。
「何だぁこのニオイは」
「水仙はね。においがするからね」(ジャン妻)
「水仙か・・・」
これでも薄い方らしい。私は花に疎く、花の知識は小学生以下です。
ジャン父の仏壇にも水仙が一輪供えてあった。部屋の中だから更にニオう。
「におうな」
「仕方がないわよ。水仙だから」
「だからすいせんトイレっていうのかな」
「ぜんっぜんっ意味違うからっ」
水仙=水洗WCじゃないですが今日はWCのネタ。
下ネタではないです。

京急上大岡駅のWCで。
赤い電車(京急)が横浜駅を出ると、しばらくは路面電車の名残の線形か市街地をカーヴしまくり、車体とレールを軋ませながら左右に揺れて走行してたのが、南太田で各停を追い越し、弘明寺を過ぎた辺りから一気に加速、上大岡駅に滑り込んで停車した。
ホーム向かいには普通電車の浦賀行が停車している。乗り換え客は小走りに乗り込む。私は焼き鳥屋に行くので駅階段を下りて行く。
そうだWCに行っておこう。私はWCが遠い体質なのと、飲み屋でチョイチョイ中座してWCに行くのがあまり好きではない。なので店入りする前に済ませておくのです。
このBlogで登場するいつもの店でもWCに行ったことない店が殆どである。同行した人に「この店、WC何処ですか?」と聞かれて答えられないことも多い。で、上大岡駅のWCにいざ入らんとしったら、女性の清掃員が5人ゾロゾロと男子WCに入っていった。
この時間に清掃中か?と固まったのだが、その女性清掃員たちはひとりひとりが、
「失礼致します」
「失礼致します」
「失礼致します」
「失礼致します」
ひと声言って男性WCに堂々入っていく。
5人めが入ろうとした前に私は割り込んだ。というか5人めの女性が先に譲ってくれた。
目の前に4人めの女性の逞しい背中がある。私は5人め(リーダー格か?)に振り向いて、
「まさか俺、男女間違えてないよな?」
清掃作業員とはいえ女性ばかり4人5人と続いたので、もしかして女性用WCかと一瞬思ったのです。いつかの船山温泉のように暖簾が男湯女湯逆になっているってことはないか。
「いえいえ、大丈夫ですよ」
ニッコリ微笑まれた。何が大丈夫で何が大丈夫じゃないのか。入っていざ用を足さんとしたら、女性清掃員は中の倉庫を開けて道具を格納したり取りだしたりしてました。利用している男性より清掃する女性の方が数多いということはないが、5人もいると異様な感がした。
でもその時にいた女性清掃員は業務である。目の前で男性が用を足そうと気にしないのはプロ意識か。
あ、ちなみにWCには「清掃中」の札はかかっていませんでした。

上大岡駅に限らず何処の駅でも清掃員は女性と決まっているものなのだろうか。
いや、男性もいるにはいる。でも男性が女子WCを清掃するわけにいかないのではないか。でも女性の方が多いのは何故だろう?
それも年配の女性ばかり?
いや、そうでないことがあった。何処の駅かは忘れたが、何処かの郊外のJRのWCで、若くて美人の(多分)清掃員とカチ合ったことが一度だけある。
多分というのは相手は衛生上マスクをされてたのでわからないのだが目鼻立ちは若かった。
正直ギョッとした。何故男子WCに若い女性がいるってね。でもこっちが意識しても向こうは私なんかを凝視してないのでサッサと業務にかかってました。
間違いない。若い女性だったと思う。だって求人広告で基本、年齢設定はできない筈だからね。

10年以上前、冬場に会津湯野上へ行って、往路か復路か忘れたけど乗換駅の鬼怒川温泉駅でのこと。
特急から下りて各停の野岩鉄道へ乗り換える待ち時間、改札にいた係員に「WCに行って来るから」と言って途中下車して入ったWC個室のペーパーが、まぁとてつもなくバカデっカいロールだった。
直径30cmくらいあった。こんなの初めて見た。
下から紙を引っ張り出そうとしても全体の重量が重くて引きだせないのである。あまりのデカさと自重で途中でビリッと切れてしまうのだ。
引いても引いても途中で切れてしまうので困った。再生紙ロールをデカくすることで芯の部分もエコしようとしたに違いない。
こっちもキレそうになった。結果どうしたかというと、片手でロールを持ち上げて引っ張りだしたんです。
いつの日かありきたりサイズのロール紙に替わったようである。取り換える清掃員もタイヘンだったと思う。ペーパーやティッシュなんてのは普通サイズのがイチバンいいのだ。

ジャン妻と大阪~和歌山廻りをした時、真田丸、那智の滝、トルコ軍船遭難地、千里十里他、最終日にヒロさんと昼酒、他、幾つか廻ったのだが、その初日に新大阪駅で下りてジャン妻が「ちょっとWCへ行ってくる・・・」
私はあることに閃いて「あ、ちょっと待て」と言いかけたのだが間に合わず。
絶対にすぐ出て来ると思った。
案の定、泡を喰らった表情で飛び出してきて、
「何で紙がないのよっ」
私は10数年前、大阪神戸和歌山を担当してた時期があり、そっち方面への出張がかなり多かったのだが、東京神奈川と違って新大阪駅のWCで紙を見たことない。
ジャン妻は、知ってるんなら何故言ってくれなかったのかと、私の所為、私が悪いような剣幕だった。
今はどうだろう。置いてあるのだろうか。

もうスキーは引退した私ですが、何処か忘れたけど超混雑したゲレンデのWCで。
男性も女性も行列していた。それでも男性の方が捌ける回転が早かったのは男性がスタンド、女性は個室で、メイクその他が付随するからだと思いますが。
私がWCに入ったらひとつの個室の前に男子が立って仁王立ちしてガードしていた。そしたら個室から若い女性が出てきたのです。
すぐに理解した。女性が大行列なので彼氏に付き添われて男性を借用したという訳です。
それって反則だぁと思わないでもないが、切羽詰まった状況だったに違いないから同情もした。駅の清掃員と違ってカオを隠して出てきたから恥ずかしかったんだと思う。
介添えする男性と併せて周囲の視線を浴びてタイヘンだったと思うがよくまぁ新手を使ったものである。そいうのってゲレンデに限らず珍しくないのかも。
その2人は絆が深まっただろうと推測される。

山城散策で困るのが水分補給とWC。
私は会津鶴ヶ城以外は白亜の建造物がある城には全く興味がない人で大阪城も姫路城も名古屋城も行ったことありません。行きたいとも思わないのですが、そういう公園化されたものと違って山城や草に埋もれた跡にはまず自販機やWCが無いです。
船山史家の呟きⅡで上毛電鉄で武田勝頼が素肌攻めをした膳城を見に行った時のこと。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2014-10-16
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2014-10-17
膳城は山城とはいえないが駅から歩ける距離ギリギリで、止せばいいのにその先にある山上城まで足を伸ばしたら帰りに体調が悪くなった。前夜飲み過ぎたせいらしい。
上毛電鉄の駅は無尽・・・じゃなかった無人駅が多く、駅というよりは殆ど停留所、停車場に近い。先日行った大胡駅にはWCはあったが、膳駅にはWCはなかった。
ジリジリする炎天下で暑く、汗びっしょりで喉が渇き、そのウチ軽い嘔吐も湧き上がり、革靴履いてた足首が痛い。ついに腹痛まできたので膳城に併設された資料館のWCを借りようとしたら、その前にこういう遊具がある公園のWCがあって大いに助かったことがある。
ZEN.jpg
真ん中にある小屋がWCです。向こうに見える森が膳城。
膳城を望む.jpg
その後も同じような目に遭った。神奈川県内のJR相模線下溝駅から歩いて磯部の土塁という陣城を見に行った時も腹具合がオカしくなり、駅まで戻ろうとしたら相模川の遊歩道入口に公園がありそこで助かった。
無事散策も済ませた。UP済みのこのラーメン屋で美味しいラーメンにも出逢えたので自己満足感に浸った。
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2017-02-11
場所と距離を事前に知って行くならともかく、知らない場所へ初めて行く際にはそういう危惧が付いて回るのです。

私の平日の業務外出先は公共機関、役所、行政なのでWCは完備されて当然。
出向く窓口は、食品衛生や環境衛生や障害福祉関連他です。衛生面を謳ってるのでさすがにキレイですね。で、会社のWCのこと。
ウチの会社は高層ビルではないがそれでも10数階はあり各階にいろんな会社が入っている。
フロアに60人ほどいるが関連会社も含めてだいたい顔は知っている。でも顔は知ってても名前を知らない人が多い。
向こうは私を知ってるようだが。
WCにこんな貼り紙がある。
「各社様はご入居されてるフロアのWC利用をお願い致します」というもの。
こんなのを貼ってあるのは別の階の住民が違う階のWCを利用しているのが見られるからだという。居住区(住んでるのではなくOffice)とそれに伴うWCの部分も賃料が発生し、そこで使用する水道光熱費や清掃、備品も管理費に含まれるからである。賃料は固定だが、管理費は変動するのだろうか。
総務の女性いわく、「明らかに他の階の人、ウチのフロアじゃない人が使ってるんですよ」
「来客じゃないのか?」
「違うんです。そういうのはその人が醸し出す雰囲気や挙動でわかるものなんですよ」
特に女性は限られてるので目立つらしい。メイクとか香水とか服装とかもそう。
誰か見知らぬ人がいて「オカシイぞ」と気付いても誰も誰何したわけではない。管理会社もあってそこから派遣される警備員が巡回しているのだが、そこで勤務している社員が職質し合っても波風が立つし。
だが一度、私はやったことがある。
WCに行ったら入口にソワソワしながら「入ろうかどうしようか」と迷ってるかのような挙動不審なヤツが立っていた。
オフィシャルな恰好ではない。Gパン履いてカジュアルな服装。ウチの者じゃないな。
やっちゃったんですよ私。
「おめぇ何処のモンだぁ?」
「あ、あの・・・」
そヤツ、・・・の後は固まった。
「〇〇〇社で、今週だけのバイトです・・・」
最後は消え入りそうな声だった。
「ああ、〇〇〇社さんか。それは失礼した」
同じフロアにいる介護関係の関連会社だったのです。私はそれ以上相手にせずWCに入ったら何のことはない。個室が全て使用中だったのである。空くのを待ってたのか。だからソワソワ落ち着かなかったんだね。
私の余計な誰何が後で問題になるといけないので、WCから戻ったら〇〇〇社で知ってる人のとこに行き「こんなヤツがいたのでこれこれこういう風に誰何しちゃったですよ」と報告するハメになった。「だって服装もカジュアルだしさ」って。
「あ、すみませんそうなんですよ。今週いっぱいだけなので大目に見てください」
事前に「こういう者がバイトで来ます」とでも触れて欲しいよね。

最後に大船駅WCでのこと。
店1.jpg
この店に行こうとして改札を出る前、WCに行ったの。私は最初に書いたように酒場に入る前に必ず他でWCを済ませます。
WCはやや混雑していた。床の濡れ具合も相当なものだったがまぁそこは気にしないようにしている。
小用を足す私の隣に立った男性を見て驚いたのは、その男性、小用を足しながら缶ビールを飲んでいたのです。グビリ飲んでいた。
え?って思った。小用を足しながらフォローする手、イコール、缶ビールを掴む手なんですよ。そりゃ私には何の悪影響はないし、その人自身の手だからいいけどさ。
この話をジャン妻にしたら、
「ええっ!!嘘!!」
「ホントだよ」
「それって飲みながら出して・・・」
「止めなさい」
その日の最初の一杯はあまり美味くなかったような気がする。

自己弁護。
WCの記事と最初に銘打ったので、クリック閉じちゃった読者の方もいるかと思いますが。自慢じゃないけど私は日頃、毒舌で暴言が多い人ですが、猥談と下ネタだけはしないのです。(しかめっ面しながら艶めいた表現をする時はあるかもです。)
「そういえばしないですね」
「しないよ」
「何でしないんですか?」
「嫌いだからだ。そういうのってしなきゃいけないものなのか?」
それだけです。
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草の者 [人間ドラマ]

まだ1月前半で飲食店や居酒屋ネタが少ないので、食べ物主体じゃないネタを。
私に部下ができた話です。
平成25年に1年いた群馬から戻ってから、全社的な根幹の部分の業務(それがないと運営できない)を全部自分ひとりで担ってきたのですが、現場の数が激増してしまい、昨年の春頃だったか、今は他ステージへ去った前の現場統括責任者、伊東甲子太郎(仮名)が私にこう言った。
「今後、〇〇さん(私のこと)ひとりでは無理です。倍に増えたらどうします?徐々に人にやらせないと・・・」
懸念しながら伊東は他へ去ってしまったのだが彼の置き土産があった。社員が増え現場が広範囲に広がったことでそれらがエリア毎に分けられ、各エリア別に選りすぐった社員を1名ずつ抜擢し、リーダー(主任)クラスに押し上げたのです。
このリーダーたちは通常は所属店舗に配属されてそこにいるのだが、それがワンランク上がってエリア内の各店を指導する立場になるという。
それには事務方、数字(縦計か横計)、Excel、SYSTEMの初級、無線LUN他に強いのが必須条件で、指導イコール、ラウンドもあり、所属現場から外出する。そこに伊東は付け込んだ。
「〇〇さんは本社で作成して、リーダーたちに届けさせたらどうですか?」
なるほど。その手があったか。
実際自分ひとりでは無理になってきた。群馬から戻って3年、ジャン妻が羨むくらいマイペースでひとりでやってきたのですが、伊東の提言も尤もなのである。

でも私の内心、本音の部分では、
「それだと出張が減る」
「外出が減る」
「本社にいる窮屈な時間が増える」
「外食が面倒になり、その辺の弁当を喰う毎日になってしまうかも」
「各方面のネタ拾いが減る」
「出張先で合法的に夜飲みに行けなくなる」
その他、邪(ヨコシマ)なことばかり考えて儚い抵抗をしたのだが夏に正式にOKが出ちゃったのですよ。10人のリーダー会議で伊東の右腕が議長として私の業務代行を各メンバーに提議した。私はその会議は伊豆八幡野温泉さらの木に行ってたので出席していませんが、会議席上で抵抗や意義異論は全く出なかったそうで。
「あ、そうなんだ、そういうことになるんだ」、の空気でサラッと決まったそうである。
会議席上で意義が出なかったのなら、連中は受けたということ。やらせることにした。

10人の中には私を知らない者、これまで会話が無かった者が若干いて、「〇〇さん(私のこと)ってもしかしてあの人?」程度の私語はあったらしい。
(もしかして?とは何だ?)
ただ、10人はあくまで陰というか裏の部下なのです。私の正式な部下じゃない。
私は管理部門。その10人は現場部門。各人とも普段はそれぞれの現場に属しているので、本来ならその現場の長を通して依頼するべきだが、それは省略して直に指示して可という極めて異例な流れになった。正式な指示命令系統を度外視して非公式だけど公式ライン。私が抱えている業務だけ各部門長や現場の長を超え、その10人に指示してOKになったというもの。
10人はALL女性です。30歳~40歳前半。しかも既婚者ゼロ。会社の為に尽くすとまで言わないが、仕事重視の独身女性ばかりよく抜擢したなと呆れもした。

私は長年ひとりで自分の範疇でやってたのであまり教えるのに慣れていないのだが、大雑把にザックリと教えることはできる。でも自分のペースではなく、その10人個々に合わさなくてはならないので最初はめんどくさかった。
「教える、やらせるのってめんどくさい部分もあるよな。自分でやった方が楽な時がある。」とジャン妻にこぼしたりした。私はこれまで自分の直属の部下を持つことがあまりなかったのである。
でも選抜された選りすぐりの社員なので、
「アナタは選ばれた子たちに直に指示していいんだから新人に教えるよりぜんぜん楽な筈よ。いいわねぇ」(ジャン妻)
最初は指示というか依頼口調だった。現場の長たちが内心で、「ウチの子なのに〇〇さん(私のこと)は直に命令出したりして・・・」と思ってる人もいるかも知れないのでそこを慮ったのだが、私もさすがに社内でイチバン古株になり強面が売れているので、現場の長たちは内心はともかく誰も断れないのである。すぐに依頼口調が命令系になった。
あ、ひとり、難色を示したのがいた。
会社の決定とはいえ、「それだとあの子がパンクするかも」と言って来たのがZ女史というダイナソーみたいな女性店長。
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-07-19
女史の部下にO美人というのがいて、呟きⅠでちょっとだけ登場したことがある。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-01-09-1
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-01-23
2012年だからもう4年も経ったのか。この子(記事中のO美人)は長年Z女史の片腕だが、エリアのリーダーになるということは女史の手を離れることでもある。女史自身はリーダーになったことは喜んだが、やはり自分の目の届くところにいて欲しいのだろうな。
でも女史の持ち物じゃない。女史が反対したら彼女の業務の裾が広がらないじゃないか。

選ばれた10人を私は草の者と呼んでいる。
真田太平記ではない。陰だから。裏の部下だから。組織図に載せられない非公式な部下だからです。
御庭番にしようかとも思ったが隠密じゃないし。乱波?透破?流言撒いて敵を攪乱するんじゃないんだし。
本人たちは草の者の意味を知らない。知ったところで、「草の者って何ですか?」と聞かれるし、そんなの説明がめんどくさい。

草の者10人に業務携帯が配布された。
私は業務携帯にそれら10人を、草の者1号(本名)~草の者10号(本名)、そう登録した。前述のZ女史の部下は草の者1号、筆頭です。
「1号2号3号?・・・そんな設定で誰が何号かわかるの?」(ジャン妻)
サンダーバード号(国際救助隊)じゃあるまいしと言いたそうである。私も最初は誰が何号なのかわからなかったので、1号(〇〇)、本名を()の中に入れた。
「ABCDEにすればよかったのに」(ジャン妻)
「私がわかればいいんだ」

10人を1人1人面談して業務上の打ち合わせをした際、草の者には草の者也の掟があるので?私も皆に掟を課しました。
①その場ですぐに出なくてもいいが、業務携帯はこまめにチェックすること。
②私が預けた書類には個人情報が含まれている。慎重に取り扱い、不要になった過去の書類は必ず裁断するか溶解すること。
③社員から預かった資格証明書を杜撰に扱わないこと。
④ラウンドしてるとそのうち異動情報や人事情報、辞めたい・・・なんてのが耳に入ってくるが、その情報をエリア長以外に口外しないこと。個人から質問されても「知りません」と言いなさい。
⑤動いた分の経費は自店舗ではなく届け先の現場負担に振り換えなさい。
⑥体調悪くても対応する時はマスクを外しなさい。顔を覚えて貰え。すると次からスムーズに進むから。
特に④が大事。正式に決まってないのにそれが草の者の口から洩れると正式な異動に支障を来たすからである。情報は得てもいがエリア長以外に口外するなと。
10人全員の面談に10日かかった。私と初めて会話する者も若干いた。
10人10様で、マジメな堅物、サバサバしたキャラ、臆病というか慎重な子、ケバい子、神経質で蒼白い子、返事がいいけど取り敢えず返事すりゃいいやと見えなくもない子、いろいろ。

1号.jpg
上の写真は1号。10人のうち1号・2号・3号は10年社員で昔から私やジャン妻も知っている。他の7人は私らが群馬に赴任してる間やそれ以降、近年になって加わったひとたち。
長い付き合いの1号・2号・3号と、上州人の6号は気安い。だがそれが逆に弊害にもなり、私の指示を履行する前に何だか腰が引けたりする時がある。
私の顔色を窺いながら、
「これっていつまでですか?」
「急ぎですか?」
「自分なんかにできますかね」
難色を示すというか、ややグズるんです。長くいて私とも長い付き合いだけに甘えるというか。
それを聞いたジャン妻はやや呆れた。
「あの子たちは何年会社にいるっ。各店から抜擢された人、選ばれたメンバーでしょうが」
私もそう言いたいがそこまで強くは言っていない。
「大丈夫だよ。お前らができない訳ない。俺みたいなのがやってきたんだから」と持ち上げることはある。今までやったことがない業務なのでビクビクオドオド身構えるんです。これはもうやらせて慣れさせるしかない。
私とそれほど馴染がなくて新たに加わった他6人の方が、事務的に、ドライに、「ワカリマシタ」、最敬礼状態で即座に反応する。

この件で、4号、5号と初めて会って会話した。
2人とも私のことは見知っていたらしい。
4号は顔の造作とメイクが派手な女で、私はひと目見てコイツはキャバクラで働いた方が似合うのではないかと思った。だがこう言ったものである。
「私何でもやります。ヒマなんです」
ヒマ?
「ああそう。頼むワ。でもあまりヒマヒマ言ってるとどっかに飛ばされるかもよ」
ビクッ!!
そしたら案の定、先日は本社に助っ人で呼ばれて緊張しまくりしながら事務やってましたね。実は4号はシングルマザーなのが最近わかったのだが、そういう女性は頑張るものなのだ。
あくまで陰の部下なので、私は4号にその場で、「次はこれ・・・」と言って書類を渡した。
「ハイ。いついつまでですね」
「うん」
後でジャン妻に、「あの子は誰?誰と喋ってたの?」
「4号」
「だから誰っ??何処の現場の子っ??」

5号は男みたいなキャラで、何かを指示、依頼して難色を示されたことが一度もない。
「できます」、「大丈夫ですよ」、「何とかなっかな~」
サバサバしている。
東海エリアの7号は自家用車か社用車で移動するのだが、広範囲に点在しているので移動時間が長くタイヘンだという。東海エリアは難しい問題があって年を越したので、私と連携を取りながら動いている。

稼動して半年経っていますが、最初の頃の1号との会話例。
「〇〇区ですよね?〇〇区のこの窓口って県庁ですか?」
「区政を敷いているところは県庁に直じゃない。○○区役所の分庁舎の南番窓口」
「あ、では〇〇駅ですね」
「地図を入れといた筈だが・・・」
「あ、まだ見てません」
「見なさい」
「あ、ハイ。あ、これですね」
「そこの〇〇区役所はヤ●ザが多いぞ」
「えぇ~っ。そういうところは〇〇さん(私のこと)が行ってくださいよぉ」
こうやって甘えてくる。指示した側に返すんじゃないコラ。
「警備員が2人いるから大丈夫」
「あ、そうですか・・・。行ってきます。・・・済んだらご報告します」
遂行したら報告も来ます。

この写真は昨年末に急遽開催された上州の忘年会。
私もお財布で呼ばれたのですが、私の前に6号がいた。右が6号です。
6号は大酒飲み.jpg
6号は大酒飲みで、他の子たちはイロのついたノンアルドリンクばかりオーダーするのに、6号だけ私と呼吸を合わせるようにハイボールをガブ飲みしておった。
頬を赤らめた6号が私に絡むように言うには、
「私も含めた各エリアのリーダーたちって、何で皆、独身なんですかねっ?」(6号)
「そういえばそうだな。でも家庭に入ってたらどっかしらそっちの方にしわ寄せが行くからじゃないか。遠方にも行けないしな」
「だけどアタシも含めて見事に独身女ばかりですよねっ?」
「それも30~40歳ばかりな」
会社はホントにそういうのばかり集めたのだろうか。
「その中でアタシいちばん若いんですけどっ」
「そ、そうだったな」
6号の右隣に笑ふ女がいたのだが、過去に登場した笑ふ女、聖なる酔っ払い女、ヤンキーのリーダー格、彼女たちは自分の現場だけならリーダーになれるが、他の現場を指導する器量は無いのがわかったので候補にすら挙がらなかった。
上州の6号と東海の7号はくるま社会なので、自家用車か社用車で移動している。だが自動車で移動、運転、これは見えないところで身体に負担、疲労が蓄積されるものなのだ。定刻までに行かなきゃ済ませなきゃと焦らせて事故られてもマズいので、なるべく余裕を持って動かすようにしている。

これは2号と弁当を喰いながら打ち合わせ中。右が2号です。
右が2号.jpg
2号と8号はおっとりしていて、私の指示メール(携帯チェック)を怠る時があるので本人たちに注意したことがある。前述の①を遵守していないというか、忘れる。
「午前と午後、1回ずつでいいから必ずチェックしろよ」
「えぇ~気が付かないんですぅ」
「私はその場ですぐ出ろとは言ってない。出れない時もあるなら折り返せばいい。こっちはプライベートな携帯にプライベートな内容を送信してんじゃないんだぞ。業務用の携帯なんだからさ」
「店舗の電話じゃダメなのですか?」
「ダメだよ。店舗の外線は外部や顧客からの問い合わせの為のもの。だから業務携帯が配られたんだ」

その際8号に聞いた話。8号は正式にはhttp://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-10-02に登場した山女の部下でもある。その8号が言うには、数ある中から、「私は抜擢されたのではなく、最初は別の候補者が2人いて、その2人が連続して辞退したことで繰り上がったんですよ」
消去法で決めるのもひとつのやり方だけど、その内訳を何故8号本人が知っているのか。
そんな理由を本人の耳に入れたヤツもどうかと思う。他2人が辞退したので仕方なく引き受けたになってしまうじゃないか。
「誰か辞退したんだ?誰だろ。もしかして・・・」
私には心当たりがある。
「T子だな」
「そうです。ひとりはT子さんで、もうひとりは・・・」
もうひとりは私の知らない子だったんだが。やはりそうだったのか。辞退したT子は過去に登場したことのあるT子。肉ばっかり喰てる子で、船山史家の呟きⅠでは肉子という。確か今年40になる筈だがどう見ても20代後半にしか見えない。肉ばっかり喰ってると若返るのだろうか。
草の者1号の同期なのでキャリア的には抜擢されてもおかしくない。
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2015-11-01
8号は自信無さそうに、
「T子さんって仕事できるじゃないですか。そういう人を差し置いて私なんかでいいんですかねぇ」
何とか持ち上げなきゃ、火を点けなきゃと思ったので、
「気にしなくていい。確かに入社番付でいったらT子が筆頭だが、辞退した以上、T子は君(5号)の指示に従わなきゃならないんだ」
「ハイ」
「それにT子は断ったりグズったりするから扱い難い部分がある。君で充分さ。受けてくれるね?」
「ハ・・・ハイ」
後でジャン妻は、「T子さん断ったんだって?」
「断るというか、辞退したんだってさ。」
「ったくあの子は。変化を嫌うからね」
自分トコの現場で慣れた作業だけやるお局様じゃリーダーになれないのである。

既に数ヶ月経った。年が明けたし。
「10人の草の者の中にオコウはいるの?」
「オコウ?」
お江と幸村.jpg
オコウ・・・お江(こう)です。
真田太平記で宝塚出身の遥くららさん(引退?)が演じたスゴ腕の草の者、女忍びのこと。
「お江はいないな~」
「いないんだ・・・」
そこまでの凄腕はいない。私だって壺谷又五郎じゃない。じゃないが、私は草の者10人を育成する、そういう目標も立案させられた。それは会社が今以上に社員数や現場数が増えたら、あるいは私が引退した後を視野に入れているのだと思う。
「直の部下じゃないぞ」
「直の上司から指示できない内容だからいいのよ」
将来10人のうち誰かが頭(カシラ)、元締めになるかどうかはわからないが、これまで自分ひとりで都道府県、市町村別に全部廻ってたのを、「これ、いついつまでに行ってきなさい」と指示する側になった。
私は50歳過ぎて初めて司令塔になったのです。
妙義サンセット2.jpg
だから上州の出張が減ったんだよ!!
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下磯部で飲む [人間ドラマ]

腹はクチたが飲み足りない。
現地に詳しい女性が教えてくれた情報は、
「いいお店があるよ~。その店はホテルから道路を渡って、坂を下りて、川を渡って信号を左に曲がるとすぐみつかるよ~」
ホテルを出て下って、川を渡って信号を左?
その川は碓氷川だな。碓氷川の対岸の道といえば、右に行ったらNaSuBiに向かう道に違いない。住んでた頃は日中に何回も走った。
その女性、教えてくれたはいいが、歩いてみたらすぐみつかるよ~どころではなかった。碓氷川を渡って左方向へ夜道を延々と歩くハメになったのです。
道行く先は真っ暗で足元すら見えない。辛うじてガードレールの無い歩道が続いているが街燈は殆ど無く、右手に散らばる家々の灯や、すれすれに走り過ぎるくるまのヘッドライトだけが頼りである。
左手は畑。人なんか誰も歩いていない。
そこにある筈の店になかなか辿りつかない。
昼間ならともかく、夜に知らない土地、それも郊外でフラフラするものじゃないですね。踵を返そうとしたら・・・
アヤしい灯.jpg
店構え.jpg
店の戸は開けたら自然に閉まる造りになっていた。
開けるに重たく、引く(閉める)力が強く、開けたら手が滑って外れ、引戸が勢いよく閉まり、入りかけてた自分の額を挟んじまった。
ゴトッと音が響いた。ちょっと痛かった。
「だ、大丈夫ですか?」と声掛けてくれたのはお店の女の子。ママは一瞬目を合わせたがバツ悪そういすぐ目を逸らしてしまった。
カウンターに2人いた先客さんも私を見て、「ヤバそうな客が来た」って目をしてこれまたすぐ視線を逸らしちゃったのです。
店内に緊張が走ったのが自分でもわかった。
私だってバカじゃないので、こりゃ歓迎されてないなって。
お店の女の子がおそろおそる、「お一人様?」
「うん。カウンターの端っこでいい」
見りゃわかるだろう。ひとりだよ。
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小上がりには2組のグループ客。ワイワイやっとったですよ。そこしかない店で地元の人のたまり場ですね。そういう店に私みたいな一見客が入ったもんだから浮いちゃって。
ママは私に目を合せないし、カウンターにいた先客も私に目を合せないし。
カウンターの端っこでひとりつまらなく飲んでたら空気が重たくなり、この店を紹介してくれた女性に連絡したのです。
「アナタも今から来てよ」
「えぇ~っ。アタシだってそこまでは歩いて行けない距離だよ~」
「って言いながら私をここまで歩かせたじゃないか。俺ひとりだと店の空気が重くて気まずいんだよ。助けてくれないか」
「う~ん。ワカッタ。駅まで子供を迎えにいってからタクシーで行くよ」
「今からだと何分くらい?」
「遅くとも21時かな」
その女性、タクシーですぐ来てくれた。自分で言うのも何ですが私の大シンパでして。過去に何回か登場していますが。
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カウンター端で男女2人。これで多少は店の空気が和らいだ気がする
「この店によく来るの?」
「来ないよ。ましてやひとりでなんて。飲み行くなら高崎まで行くわよ。前の道を昼間に走ることはあるけど。くるまで走ってる時はそんなに距離ない感じだったけど」
「結構な距離だったぜ」
そして社内のネタになり・・・。
「伊東さん(甲子太郎)いなくなっちゃたね」
「いなくなったね。アイツはきれいごとしか言わないヤツだったよな。体制変わってこっちはどう?」
「こっちはねぇ・・・」
・・・の後は幾つも情報を得たが、数だけ多くてひとうひとつは些末な内容ばかり。私がいちいち出しゃばるほど深刻なのはなかった。
「表面上は落ち着いているけどいろいろくすぶってはいるわよ」
「小さい不満は誰だって持ってるしな」
「最近こっちによく来てるの?」
「月イチかな。前より来る回数は減ったね。前よりは落ち着いたからかな。H子、T恵が辞めたし、以前ほど思い入れは薄れたかも・・・」
「A子がいるじゃん」
「A子か・・・」(聖なる酔っ払い女)
「Mさんもいるし・・・」(笑ふ女)
「Mにはもういい男性(ヒト)がいるから以前ほど連絡取り難くなった」
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自分が赴任した平成24年から2年は誰も辞めなかったのだが。あれから4年(5年?)経って新体制に馴染めず何人か去っていった。
それは仕方がない。どんな理由であれ誰でもいつかは辞めるのだから。誰も辞めない会社なんてないと思う。
「アタシが辞めたらもっとツマンなくなるんじゃない?」
「あん?そういう予定があるのか?」
「アタシは辞めないよ~。辞めてどっか他へ行ったって一緒だよ~」
「そうか。そうだよな・・・」
「あと10年はいるよ~。10年経ったら辞めるよ~」
「あと10年ね」
「でもまだ10年あるよ~(ニヤニヤ)」
「10年か。俺だって10年先のことなんかわからん」」
「その頃は〇〇さん(私のこと)定年じゃない?アハハハ(笑)」
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イセザキ・・・ [人間ドラマ]

東京~埼玉2箇所立ち寄り~宇都宮線で移動して時刻は13:30のJR小山駅。
ここから東口に下りて、1時間に1本しかないコミュニティバスで県の合同庁舎へ向かわなきゃならん。
ここまで電車移動が長く、昼を諦めての心境だったが、小山駅ホーム12番13番線(大宮方面)に最後の切り札、「きそば」があります。
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JR東日本の駅そば、名前変えただけで何処でも同じものしか出さない駅そばとは違う昔っからの独自路線。
濃いい汁、すぐに伸びるそば、揚げ置きでフニャフニャのかき揚げ、そこがユルくて美味しい昔ながらの味。
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-08-07-2
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-03-25
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-02-06-1
今年になって4回目。券売機に並ぼうとしたら。。。
「チョットイイデスカ?」
振り向いたら肌の色が黒い国人さんの男に声掛けされた。
ブラジル人かペルー人かな。間近に相手のカオが迫ったように見えたのは、黒い地肌に目が大きく歯が白かったからだと思う。
何だい?何か用か?
俺はこれから立ち食いそばを喰ってから、急いで駅東口のバスに乗るんだけど。
「イセザキ・・・?イセザキ・・・?」
「イセザキ?」
後方を見たら女性もいた。ツレらしい。
デカいキャスターを転がしてる。夫婦者だろうか。
イセザキ?伊勢崎?伊勢崎に向かうのか。そこに居住するか、滞在する新規外国人労働者らしい。
群馬県内で外国人登録している4人に1人は伊勢崎市に居住している。日系ブラジル、ペルー、アルゼンチン、フィリピン、中国他である。
伊勢崎、太田、昼は何回も歩いたが、駅の中心は空洞化していてシャッター商店街が多い。営ってるのか営ってないのかわからないのである。
夜は遊んだことない。場所によっては昼間の寂れ方とは打って変わってアヤしい街に変貌するとも。
伊勢崎に外国人が多いのは隣接の太田市や大泉町に富士重工(スバル)の工場があり、伊勢崎は下請け工場があるから。
二世さんもいる。地元の学校に通っている。西毛の上信電鉄や信越線の車内と、東武伊勢崎線の車内は学生さんの層が全く違います。西毛は田舎(失礼)くさく、東武伊勢崎線の車内は制服を着た外国人学生がいたりする。
辞めたウチのヤンキー娘社員に、「お前は伊勢崎が似合う」とからかったら目を剥いて、「何か言った?アタシ日本人だよ。伊勢崎や太田は外人の街だよ」と返されたことがある。
現地の諸問題については敢えて触れませんが。小山駅で声掛けされた私は、こいつら伊勢崎へ行きたいんだが、乗り換えホームがわからないんだなと。日本語が喋れても読めないんだと思う。
私は12番13番線ホームにいる。両毛線の小山駅ホームはここから遠く、宇都宮寄りの6番線8番線にある。何で2番3番7番が無いのかわからないが、端っこに追いやられているんです。
12番線13番線からだと6番線8番線は見えない。しょーがない。まず、そっちの方向を指差して、「イセザキ」と声に出し、「リョウモウライン、シックス&エイ・ホーム」とか何とか言ったつもりだが、心もとないのでそっち方面へ自ら歩きだした。目線で「ついて来いよ」って。
階段を上る。
階段を上がる.jpg
男性は点いて来る。目と目が合う。案内してやるよと伝わったようである。
その後から女性がデカいキャスターを持ってゆっくりついて来る。
真っ直ぐ歩く.jpg
階段を上がりきって前方斜め左を指差す。新幹線改札の更に向こう側を指したつjもりだが、ここで見捨てたら新幹線改札口に吸い込まれかねない。
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直進する。両毛線6番線8番線の表示がその先に続いている。新幹線用改札の右の柱の間を通ってまだ真っ直ぐ行くのである。
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歩いてみて思った。両毛線への道のりは宇都宮線 水戸線とかなり離れていると。
幸い、表示されている電車の行き先は本数少ないとはいえ高崎行なので、途中、伊勢崎は何とかなるだろう。
こっちも用事がある。柱と柱の間を指差して立ち止まった。
サンキューともアリガトとも言われなかったが、ニッコリ笑って去っていった。
国際親善に関与した気分である。(それほどのものでもないが。)
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だけど以前も小山駅の「きそば」の前にいたら若い男性の外国人さんに、「コレッテドレデスカネ?」って聞かれた。店に掲示してあった季節メニュー(生そうめん)を券売機で購入しようにもどれなのかわからず私に聞いてきたのです。日本語は話せても読み書きができないのだろうね。
小山駅構内で外人さんに話しかけられた(尋ねられた)のはこれで2回目。3回目もあるかもしれない。
私は外人に話しかけられやすいのか、京浜東北線で、「アキハバラ?アキハバラ?コレ?」(この電車でOK?)と聞かれて、手の指で数えるように、「ネクストワンツースリー」、と答えて目的地に着いてドアが開く前に、「ここだよ」と再度念押ししたり。
日本人は基本は親切だからね。私もマナーさえよければ外人さんにそれほど偏見は無い方なので。
道を尋ねられるくらいならいいんだが、海老名駅のロータリーで若い外人女性に、「ワタシセイカツクルシイ」と訴えられたこおがある。
私は苦虫噛み潰しながらも、「しょーがねぇな」と千円札1枚突っ込んでやった。そしたら、
「アリガト。キョウリョクシテクレタカラゴショメイヲ・・・」
署名はさすがに辞退した。「名乗るつもりはない」って。
横浜市中区の尾上町というところを白昼歩いてたらすり寄って来た外人女性に、「アナタヒサシブリネ」と話しかけられ、「間違いではないか?私はアナタを知らない」と返したら不機嫌になり、「ソウイウイミジャナイワヨ」と返されて訳わかんなかったり。

ホームに戻る。「きそば」で昼にありついた。
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おばちゃんがひとりで獅子奮迅の活躍ぶりを見せてくれる。
丼を洗って、
そばを茹でて、
水切りをして、
丼に移して、
おつゆをかけて、
天ぷらを載せて、
ネギを散らして。。。
獅子奮迅のオバちゃん1.jpg
獅子奮迅のオバちゃん2.jpg
獅子奮迅のオバちゃん3.jpg
天ぷらを取りに行って、パレットに山のような天ぷらを抱えて戻ってっきた。
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ガラにもなく親切に?案内したせいで10分ほどロス。結局は1時間に1本のコミュニティバスに乗り遅れ、タクシーを利用するハメになった。
この後で小山駅郊外とは別にもう1件行ったのだがそこも往復タクシーになった。2往復で総額6000円を超過した。
ウチの〇長は地方都市で駅から離れた現場に赴く時、「タクシーは高いのでどなたか迎えに来て下さい」とやらかす人なので、清算時にタクシー使用理由を明記するのだが、そこに何て書こうかと。
「外国人に道を聞かれた為・・・」
「何でそんなことを。バスが1時間に1本の為でいいのよ」
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これは公用を終えて15:30頃に小山駅に戻ってきたとこ。
まだ盛況のようである。オバちゃんはいつも頑張る。
彼らは無事、イセザキに着いただろうか。
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山女 [人間ドラマ]

船山2.jpg
船山温泉に向かいます。
昼前、11時に熱海から函南街道を下ってKIYAに来た。船山行お決まりのランチでございます。
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メニュー1.jpg
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別にKIYAでなくてもいいのですが。
何か安心感があるんですよ。
「この店、来る度にメニュー違くない?」(ジャン妻)
「そうかなぁ」
「前は何食べたっけ?」
「いつもと同じようなものだよ」
船山温泉が料金値上げしたことでそれまで四半期毎に1度行ってたのがここ最近は年に3回になった。1回分減った。なのでこの店、KIYAに来る回数も減ったという訳です。
ランチ1.jpg
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今宵、船山で肉中心の山の御馳走をいただくのに昼がこれである。バーグにカニコロッケ。
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ジャン妻は雑穀米、私はこの店で作ってるパン。
このパンが意外と美味なのにオドロキ。
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「珍しいねアナタがパンなんて」
「わずかに塩加減が効いて美味いよ・・・モグモグモグ・・・さらの木の菓子みてぇなパンよりこっちの方が美味いぜ」
その比較にジャン妻は眉をしかめてる。この店で初めて食べたから美味しく感じるだけでしょうと。
パンをかじりながら思い出したのは、
「今頃、例のランチ会、開催されてるのかな」
「さぁ。そうじゃない?」(ジャン妻)
昨日書いたネタ。会社から1人辺り3000円計上できる(計上であって支給ではない)会議費(懇親会費用)を利用したフレンチのランチ会が今頃、女性陣中心で開催されている筈である。
女性幹事(http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-07-05他に登場した私と不仲の女)は、社に数名いる役員に電話当番を押し付けて、役員クラス抜きの開催を目論んだ。
それでいながら呼んだメンバー全員に、「8%の消費税分どなたかカンパお願いします」
3000円の会議費に消費税分が加わると3240円になる。240円オーバーを誰が負担したのだろうか。仮に20人だと240円×20人=4800円だから一般社員の財布だと小さい額ではないよね。
「どなたかカンパ・・・」のお願い対象者で役員クラスを抜いた上の者というと、社内の番付からして私も辛うじて含まれるのだが、こうして開催当日、私らは前から船山温泉行きが入ってたので早々に不参加を表明した。
幹事にしてみりゃ私というカンパ要員、お財布がアテにできなくなったのである。ザマミロ。
「アタシも多少は出してもいいかな・・・とは思ったんだけどさぁ・・・止めたワ」
あたりまえだ。出す必要ない。俺らは3000円の恩恵を受けてないんだから。では消費税分は誰が出したのか?今日まで聞いていない。
裏の手がある。精算時に参加していない者の名前を借りて接待交際費を申請するというもの。
「アタシたちの名前使ったんじゃないの?」
「だとしたら図々しいヤツだ」
後で、「お名前をお借りしました」という報告もなかったけど。
会社の金なんかで飲み食いするより自分の財布っから出して飲み食いする方が美味しいものだよ。

ガツガツ喰い終えてくるまに戻る。
KIYAって安中の104に比べるとCPは良くないな。
街道に出て、「本屋さんへ行きたい」
「いいけど15分だぞ」
船山温泉の客室で読むんだって。大場(ダイバ)の戸田書店で購入したものは、
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「山のミステリー 異界としての山」
第1章 山の幽霊ばなし
第2章 人智を超えるもの
第3章 自然の不思議
第4章 ひとの不思議
怪談バナシではない。怪異譚である。人間ドラマの第4章が興味深かった。
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船山温泉入りして内湯の有様に唖然となり、やや茫然としながらも気を取り直して部屋で寝ころび、「山のミステリー」を読み始めた。
私は読書のスピードは人より遅い方なのだが、その日のうちに一気に呼んでしまった。
ジャン妻にも2遍ほど拾い読みさせたら、「オモシロいねこれ」
何でこういう本を買ったのか。実は読んで「山はおそろしい場所」という内容だったらウチの女性社員に貸してやろうと思ったの。
その女性社員はUといって山が大好き女。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2012-12-19
呟きⅠにも時々登場した。

Uは私と知り合ってから今年で10年過ぎた。
私と手が合う女性だが現在はもう第一線を引いている。業務ストレスから体調を崩した。身体が丈夫じゃないのです。
異動させて現場の中枢から一線を引かせた。それでもそこのナンバー2にはなっている。
このUという女性は山に登らないとストレスが昂じてイライラする女で、30半ば過ぎてから山に魅入られ山に登ってばかりいるうちにレベルが上がり、現在は上級登山者の域に達した。
真田丸の岩櫃山の話になって、その話の延長でUは、「妙義に登りましたよぉ」
「何?妙義に登った?」
「〇〇さんは妙義に登ったことは・・・」
「あるわけないっ。山ってのは遠くから見るだけでいいんだっ」
「山っていいですよぉ」
「山に限らず大自然なんていいものに決まってんじゃないか」

私はUに対して、山に登ってばかりいないでさっさと結婚しろよと思っていた。10年近くも会社の為につくしたんだからこれから先は自分の人生考えろって。
そしたら一昨年、突然、「入籍しました」と言ってきた。相手は山仲間だって。そうかその手があったかと。その時はUの為に喜んだよ。
「さては山小屋で雑魚寝してるうちに情を通じたか」と言って横っツラを張られそうになったけど。
家庭を得たことと、やや体調を崩したのでUは第一線から引いた。
そしたらUは、私からの質問事項や業務連絡の返信、レスが遅くなった。こっちが今日の昼に依頼してもUからの返信は翌々日の午後という体たらく。
ある時、返信が来ないUにジレた私は自らUのいる現場に向かった。U本人に用事があるのではなく、そこにいる新人のことで相談があったのだが。
そこへ向かう途中の電車内でようやくUからレスが来た。私が昨日送信した内容のレスで、今頃になってレスが来てもこっちは別ルートで把握済みなのと、「いいよもうそっちに向かってるから直接話すさ」
でも業腹なのもあって、「レスが遅ぇよ」って返した。そしたらUから、「時差 時差」というフザけたレスが返ってきた。
ムッとした私はUの現場に入って挨拶もそこそこに、
「何が時差だコラっ」
「だぁってぇ・・・だぁっえぇ・・・気が付かなかったんですよぉ。前と違ってぇ、家のこともしなきゃいけないしぃ」
「家のことったって・・・それは自分で選んだんじゃないか。別に会社都合で結婚した訳じゃあるまい」
乱暴な会話になってしまったが、周囲は私とUの関係、会話を知らないのでキョトンとしていた。

その時はギリギリ間に合って済んだのだが、今年の夏になってUにある件で業務連絡を送信したら例によってレスが来ない。
いつもの事かと諦めて直接対処しようとUの現場に行ったら当人がいない。3日ほど休みだという。
留守を守る新人が、「Uさん、山へ行ってますよ」という。
「また山かよ」
「今度行く山は凄いらしいですよ」
「何がどう凄いんだ?」
「さぁ。後で写メでも来ると思いますけど」
「もう家庭を持ったんだからあまりアブない山に行くんじゃないと言ったんだが・・・」
Uは休み中に留守を守ってた連中から、「お休みの間に〇〇さんが来ましたよ」、「アブない山に登るなどうこうって言ってましたね」と伝わり、3日後、Uから写真が送られてきた。
山4.jpg
瓦礫だらけじゃねぇか。
登山道ではない。岩だらけ。
これって落石の危険もあるのではないか?
いったい何処の山に登ったんだ?と送信したらこの時はレスが早く、登った山の写真が数枚レスされてきた。
岩壁を垂直に伝って登ってる写真もあった。よく見たら安全帯もない。
頂上は狭く、そこも岩だらけ。

で、前述の書籍が、山を畏怖する、山を怖れさせる内容だったら、Uに貸し出して多少の戒めになろうかと思ったのだがそういう内容ではなかった。中には遭難者の話も含めて怖い内容もあるが、どちらかというとハートフルなハナシが多いのである。
これはUに見せても抑制にはならないと思った。

JR南武線に乗っててたら車内ニュースが流れ、今年の7月~8月にかけて全国で発生した山岳遭難事故件数は660件に達し、統計上は最多。そのうち7割以上が中高年(40歳以上)だった。
その旨、Uにメールしたが返事が来なかったので、また別の日に本人にねじ込んだ。
「あの垂直に登ってる写真は何だ?岩壁か?」
「みたいなものです」
「アブねぇじゃねぇか」
「三点支持してますよぅ」
さ、さんてんしじだと・・・!!
「まさかロッククライミングじゃないだろうな」
「いえいえそうじゃないです。鎖もあるところはあるし」
「安全帯も無さそうだし」
「身体をロープで巻くこともあるんですけどぉ」
高いところがイマイチ苦手な私は背筋が寒くなってきた。
「尖がった山に登ったらしいが頂上は狭いんだろ?」
「これくらいはあります」
今、会話している狭い部屋を指示して、およその広さがわかった。
「そんなとこにいて天候が急変したらどーすんだっ」
「大丈夫です。ガイドさんいるもん。それに普通のひとたちもたくさん登ってますよ~」
「普通の人?だから中高年の遭難が増えてるんだろ」
「ちゅ・・・中高年??ア、アタシたちももう中高年?アハハハハ(笑)。そうですねもうその域ですね。だから〇〇さん(私のこと)も是非、山へ・・・」

Uは周囲から、「身体が丈夫でないのによくあんな険しい山に登れるね」と訝しがられている。
ただ、山に登ることで体力が少しずつ戻ってきてるみたい。
でも心配の種なので、私は拝み倒すように、「あまり険しい山に行くんじゃないっ」と釘をさすものの聞きゃぁしないんだ。
「大丈夫です。危険だったらその場で撤退しますから」
10月の祭日、Uはまた何処かの山に登るという。
書籍に記されたように、山は人を魅入らせ、人智を超越した不思議な力を現すところなのかも知れない。

で、船山温泉、問題の内湯についてですが。。。
静山の湯1.jpg
渓流の湯1.jpg
!!!
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BBQ [人間ドラマ]

駐車場でヤンキー娘っ子数人の迎えを受けた第一声は。
「服買ったんですかぁ?」
いきなりそれかい。
「見てのとおりだよ」
「あまり普段と変わらないけど」
「路線を外さないようにしたの」
ガッカリさせて悪いね。
「もう全員来てるのか?」
「〇〇〇さんのグループと、△△△さんのグループがまだです。買い出しに行ってるんで」
「なに?今から買い出し??」
今日の当日に?昨日までに調達してなかったのか?
時間を見たら10時前。大型スーパーがOPENする時間帯だが今から買い出しとは。
イヤな予感がした。
会場では連中が、パラソル、天幕、折り畳み式のテーブル等をセッティングし始めている。
私は事前に、「自分は何もできない」と宣言しているので100%お客さん状態である。

バーベキュー広場はキャンプ場のように区画がキッチキチでなく、かなりのスペースがあった。ゆったりしている。
炉があるのが22区画で、無いのが4区画。利用料は無料だそうです。
完全予約制で、食材、道具類、着火剤、炭は持参です。
もちろん終了時には清掃してゴミ持ち帰り。
TBS噂の東京マガジン噂の現場で、どっかの河川敷でBBQの騒音、ニオイ、後始末、ゴミ不法投棄、違法駐車等が問題になったのを見た。
場所取りから資材貸与、ゴミ片付けまで請け負う業者があるそうですよ。

見たらクーラーボックスが数個、転がすように置いてあった。
蓋をあけたら中身カラッポなんです。ドリンクはおろか氷も水も入っていないのだ。
マジかよ。買い出し部隊は氷の調達も兼ねているという。ってことはこれから買って来たのを冷やすのかい?
急速冷蔵になるわけないじゃないか。事前に冷やして置こうという手法を誰も思いつかなかったようである。
私は呼ばれたゲスト待遇なので興を削がないよう余計なことは言わないでおいたが、イヤな予感しまくり、敵中しまくりだった。私から言わせれば段取りが悪いのである。

腹が減ったが。まだ何も食材が無いのだ。誰も戻って来ない。
何もすることがない。暑いだけ。
フラッと出歩いた。
すぐにスタートできそうにないので寺尾城を再訪してしまった。
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堀切1.jpg
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平成24年以来です。まさか再訪するとは。それもBBQの段取りの悪さのお蔭で。
寺尾城は古い時代のもので、山の峰や狭い尾根をチョン、チョン、チョンと断ち切って、そこに小さい郭を断続的に設けただけのもの。あまり技巧的な縄張りではない。
一の郭から五個ぐらいの郭があって、全部を廻るには時間と体力を要するので、本郭まで行って戻った。。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-07-08-1
本城へ.jpg
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戻った私を目ざとくヤンキー娘が見つけて、
「何処か行ってたんですかぁ?」
「いや、公園ってどんなのがあるのかな~と思って」
前に来たことがあるとか、何々を見に散策したとか、いちいち説明するのも煩わしいからね。
「ポケモンいました?」
「私はそういうのはやらないよ」←これは憮然として言った。BBQに来てそういうのを追いかけていつの間にかどっか行っちゃった子がいましたよ。
だけど遅いな。まだ買い出し部隊が戻って来ない。
取り敢えずすることがないので、火を起こすジャン妻。
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11時近くなってようやく2隊に分れた買い出し部隊が1隊戻って来た。
台車に乗せられて運ばれた缶ビールは箱買いしたもので冷えてない。
誰も冷えたのを買ってこない。こういう時は箱で買うのとは別に、冷えてるのを幾つか買って、氷と水を入れたクーラーボックスに入れて持ち帰ればいいのに。センスねぇなぁ。
空のクーラーボックスに急遽、水と氷を入れて缶ビールを投入したってすぐに冷えるわけないじゃん。コイツら外でビール飲んだことないんじゃないか?

生水、いや、ぬるま湯に浸した缶ビールで乾杯です。
このトシまでこんな温くてマズい缶ビールを飲んだことない。アフリカのマサイ族じゃあるまいし常温で飲んだ。
ビール以外に、ワインが数本、日本酒の四合瓶も4本くらいあった。
「余ったら持って帰ってくださいね」
昼間の炎天下に日本酒なんか飲んだら重く酔うに決まってる。酔態を曝さないよう少しずつ飲んだ。
ニクはニクですが.jpg
肉は牛タンからスタートしたが肉がイマイチだね。
見て思った。これは外国産の肉ではないかと。
しかも厚切り。ブ厚けりゃいいってもんじゃないぞ。
次にロース肉かステーキ肉のような塊。ナイフを用意し忘れた体たらく。仕方が無く前歯で噛み切ったが、筋っぽく脂っぽくて、しかも固いの。
肉なんて高い方が美味しいんだからさ。上州はいい肉のブランド王国でしょうよ。そういうのに慣れた私が贅沢なのかな。こうなるともう悲劇ですね。いい肉を喰ってしまったら安い肉を受け付けなくなってしまった訳でさ。
結局、私は肉類を殆ど喰わなかったのです。他は赤エビ、ホッケの干物、二枚貝、野菜類、あまり期待できそうにない食材ばかり。若い子は肉はともかく魚を焼いたことがないみたいで焼き加減にムラがある。皮の部分は焦げても身が生焼けのような。
お客に海産物を焼かせる居酒屋チェーンがありますよね。私は焼肉屋以外の店で、「客に調理させるんじゃないよ」という考えなのでそういうのを否定する派ですが、そういうところに行って肉でも魚貝を焼かないと焼き加減、焼け具合、といいうのが今の子らはわからないのかもね。
小1時間経ったらさすがにクーラーボックスに入れた缶ビールも冷えてきた。2本目をプシッと開けながら、ぬるいビールの残りは公園の台地に吸い込まれて(捨てられて)いましたね。
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火が盛んになり、BBQ特有のニオイのする煙が辺りに広がっていく。
消し炭のように焦げた干物、野菜、網に無造作に載せられた可哀そうな食材の数々が散乱しだしたぞ。あまりのヒドい美しさに写真を撮る気にもならない。
それでも奥の手がある。焼きそばです。
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焼きそば2.jpg
焼きそばに備えて別腹を空けといた私は締めに近い焼きそばでようやく満足した。スタートから肉をガッツいた子らは後半の焼きそばが殆どお腹に入らないようで。
私はしっかりいただきましたよ。

陽は中天に高い。WCに行かなくても汗でアルコールが抜けて行く。

ひとりでワインを空けたジャン妻は轟沈してしまった。
爆睡1.jpg
爆睡2.jpg
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これは帰りのバス車内。
連中はこの後、カラオケでも行ったみたい。
意識はあるもののアタマが重い。昼酒は効くなぁ。
「もう1泊するか?」
「帰る・・・」
フラつくジャン妻を介抱しながら湘南新宿ライン特別快速で帰京(帰浜)しました。
ダメですね私は。BBQに向いてないのがよくわかった。でも私に仕切らせてくれれば、キンキンに冷えたビール、量が少なくても美味い肉、それと豚汁とか、用意できる自信はあります。
最後に日本バーベキュー境界がまとめたバーベ九則を載せてオシマイにします。
バーベ九則.jpg
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UNIQLO [人間ドラマ]

ユニクロ1.jpg
ユニーク・クロージング・ウエアハウス(UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE)
略してユニクロ(UNIQLO)ですね。
普段、別にバカにしちゃいないのだが、私が行って買う店じゃないな~と思ってた。私はカジュアル服を持ってないし興味もないので、チラシを見ても私が着たい服が無いのです。
だが、UNIQLOに行ってカジュアル服を購入しなきゃならない必要に迫られた。
「別にユニクロでなくてもいいのに」(ジャン妻)
「シマムラとか?」
「違うわよ。その辺のカジュアルジーンズショップに行けば?」
ジーンズもチノパンも、20数年来着用していてない。
「もうあまり当日まで日が無いわよ」
上州で野外イベントが開催されるのです。BBQ。
ユニクロ2.jpg
上州ヤンキー娘のリーダー格が、「BBQ、〇〇さん(私のこと)来ます?」
「う~ん・・・まぁ参加するけど」
「ヤッター!!」
「でもさぁ・・・」
「???」
「BBQというかアウトドアが苦手でさ。私は何もできないよ」
「こっちの皆も〇〇さんのアウトドアって想像できないよね~って言ってます」
「自分でもそう思うよ。で、何処で催るのさ?河原とか?」
「ファミリーパークですよ」
ああ、あの観音様の山の峰に連なる丘陵か。
平成24年に住んでた頃、一度行ったことがある。公園の端っこに直結した山の峰に南北朝時代の城塞があってそれを見に行ったの。
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-07-08-1
激しくないスポーツができる芝生の「憩いのエリア」、森林散策を中心とした「癒しのエリア」があって、森林散策がある側にその南北朝は繋がっていた筈。
立ち入り禁止の札があったのを無視して踏み込んだんだよな。峰から峰に小さい郭が点在して、そのひとつひとつの間は堀切で断ち切ってあった。
その途中にBBQ会場らしき石積みの炉が確かにあった。人工的な公園で、管理棟や水道、WCも完備されていたはず。
平成24年のオアーク.jpg
その公園から観音様(白衣大観音)は見えなかったような。昭和37年(1962年)公開の「キングコング対ゴジラ」で、ゴジラが高崎観音と対峙するシーンが撮影されているが、本編ではカットされたそうである。
ゴジラと観音様.jpg
で、服装のハナシに戻りますが。
「マジ困った。そういうイベントで着る服が無いのだ。カジュアル持ってないんだよ」
「アタシたちも〇〇さんの普段着って見たころないし想像できないです。どんな服装で来るのかね~って(笑)。まさかいつものカッコ、黒のスーツで来ないよね~って(笑)」
私は笑いものになっているようだな。
「当日までに買いに行かないとな。で、そういうのってどういう店に行けばいいんだ?」
親と子ほどに年齢差がある娘に聞く体たらくである。
「ご近所にユニクロとかないんですか?」
「あるけどさ」
「買えばいいじゃないですか」
「一度、行ったんだが・・・」
地元にありますよ。一度見に行ったのかな。買いたい服、着たい服が無いから何も買わずに帰ってきちゃったんだよな。ジャン妻のオヤっさん(私の義父ですね)が入院する際に肌着、寝間着とかを買いにいったぐらいかな。
「高崎駅ビルにありますよ」
知ってるけど何でわざわざ高崎まで来て買わなきゃならないんだ。地元にあるって。
「ピンクのポロシャツなんて似合うんじゃないですか?」
ぴ、ぴんくのぽろしゃつだと?
「私はポロシャツも嫌いなの。首から臍までボタンが付いてるシャツでなきゃヤダ」
「じゃぁアロハシャツ着てください」
「アロハァ?そういう路線はちょっと・・・」
「もうっ。だいたい普段、家ではどんな服着てるんですか?まさかスーパーへ買い物に行くのにもスーツじゃないですよねっ」
「家では作務衣・・・」
「サムエって何ですか?あのジンベエみたいなヤツ?」
「似てるけど違うんだな~」
作務衣と甚平の違いは下です。作務衣は足首まであるけど甚平は膝下まで。上も半袖かいいとこ肘まででしょう。
甚平は風通しをよくする為に脇に隙間があって、糸(タコ糸?)で編んであるんだな。
作務衣はALLシーズン。甚平は夏服ですよ。
幸い靴はつま先に金物すら入ってないが、全体的に固くてゴワゴワした安全靴のようなものがある。
ユニクロ3.jpg
で、買いにでかけたのですよ仕方なく。ジャン妻のオヤジさん(私の義父)が入院した時、どっかのユニクロか無印商品に入って以来です。
ユニクロ4.jpg
ユニクロ5.jpg
ユニクロ6.jpg
ユニクロって安いんですね。
高くても3000円もすればいいくらい。
でもどういうのを買ったらいいのかわからない。思い切って普段の路線から逸脱しようと手に取ってもジャン妻が「そういうのは止めなさい」と制止された。
あまりハデなデザインもないようである。着心地、素材優先なのだろうか。
「アタシ今日はカード持ってこなかったからね」(ジャン妻)
「持ってこなかったの?」
「これくらいの金額なんだからアナタ現金で支払いなさいよ」
カードで買うなんてと言わんばかりであった。
なるべく普段の路線を外さないよう、上下紺色にしました。グレーに見えますけど紺です。
グレーではなく紺です.jpg
開催日前夜に高崎入りしてジャン妻を群馬八幡へ初めて同伴して、銀座アーケードへ流れてそこでも再会して、翌日の朝、ドーミインに迎えが来てくれた。
「服、買ったんですか?」
「買った。買うしかなかった」
「甚平で来るんじゃないかって言ってましたよ」
「甚平?」
「アハハハ(笑)」
「東京から電車で来るのにそんなん着て来れるかよっ」
脇にヒモがついて風が通るヤツか。
甚平は夏用だろ。半袖だし。膝までだし。
作務衣はALLシーズンだからね。作務衣を知らなくても甚平は知ってるみたいだね。
ピンクのポロシャツ着ろだのアロハシャツ着てくれだの、甚平だの、着せ替え人形じゃないんだ俺は。

くるまは市街を抜け、城南大橋を渡って寺尾の山へ。
斎場がある辺りを右折して山中に分け入る。観音山~寺尾一帯はゴルフ場で開発された以外は殆どが未開の山で、クマはいないがイノシシはいる。現在は無人カメラで哺乳類生息調査が行われている。
緑に覆われた山中の1本道を走ると、ホントにここは高崎市郊外か?と言いたくなる。
向かっているファミリーパークでも、イノシシが土を掘り返したりするそうである。
寺尾の山々.jpg
上の写真は平成24年に撮影した寺尾山の一部ですがミドリミドリした山々なのです。これで高崎市のすぐ郊外なんですけどね。
市街地を望む.jpg
現地に着いたら。。。
満車.jpg
満車!!!
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偏食Girlその他 [人間ドラマ]

昨日、七の記事でカツ丼を食べました。
私の概念では、カツ丼といえば溶き玉子をマブしたものという先入観がありますが、上州のカツ丼は他にソースカツ丼、ソースではなく甘いタレをかけたカツ丼などがあります。タレはその店のオリジナルなタレだったりします。
メニューにその旨を書いてあったり書いてなかったり。「こちらのカツ丼はソースですか玉子ですか?」と聞けば教えてくれます。
玉子がなくてもカツはカツだから。カツが載ってりゃカツ丼なんですよ。
で、下写真のカツ丼ですが。
カツ丼.jpg
生野菜が載ってるのはお皿じゃないです。カツ丼の蓋を引っくり返して生野菜を載せました。
これは店で食べたのではなく、上州の某現場の拡張工事修了後、明日から通常営業できるようにスタッフを集め、参加者全員にデリバリーを取り寄せたのです。日曜出勤だったので、上役のOK貰って会社経費で支払ったんですよね。
そこはファミレスがあまりない地域なので、近隣で個人で営ってる食堂の出前を取ったの。
参加メンバーに野菜がダメな子がいたんです。生野菜も温野菜も炒め野菜も天ぷらもダメ。野菜そのものを全く受け付けない子です。
その子は何かの洋食をデリバリーしていたが、付け合せの生野菜を私が貰ったんですよ。
強奪したんじゃないですよ。
「生野菜、喰わないよね?」
「ハイ・・・」
「じゃぁ私にくれないか」
「ホントですか?(嬉)」
何を感謝しとるか。私が貰わなきゃ捨てるつもりだったのか?いや、その子はマジメで食べ物を粗末に扱うような子じゃないのだ。
で、お皿じゃなくて私のカツ丼の蓋によそってくれたの。
「ありがとうございます」とまで言われたからね。生野菜の施しを受けたのは私だから、貰った礼を言うのは私ですよ。
その子と私はお互いの信頼関係ではBの上クラス。過去に一度だけ登場したけど脇役だったような。
平成24年に知り得てからもう5年になりますが、その間、その子のお昼を何度か覗き見したら、いつも野菜類が全く入ってない。お母さん手作りのお弁当で肉と卵料理だけだった。
今はもう若手の中堅社員で、今年になってとうとう東京の本社に研修で現れた。
「あの子、来るぞ」
「アタシにも挨拶来るように言って」(ジャン妻)
当人は東京本社というロケーションに緊張しまくり。群馬の現場と違って東京本社は近代的なオフィスなので、気圧されてガチガチに固まってた。
仕方が無く、私がその子を2年振り再会のジャン妻他、本社連中に引き合わせるハメになった。私が若い女性をエスコートして各部署に引き合せるなど前代未聞である。
その日の研修の昼は出前、いや、料理屋の仕出弁当だったのだが、そういう弁当ってその子が喰えないものばかりではないかと懸念した。
でもそれを本社で言うとネタにされるので私は黙ってた。
「本社で出された昼の仕出、喰えるものあった?」
「大丈夫ですよ。コンビニで買いましたから」
「ああそう」
案ずるほどのこともなかった。
野菜がNGだと、彼氏を探す枠がかなり狭まるのではないかと私は危惧しているのだが。まぁそこは将来に向けて何とかなるだろう。

社用車で東毛を廻ってたらその偏食Girlから連絡があって。
「お昼食べましたか?」
「ちょっと待ってくれ・・・」
くるまを路肩に寄せる。群馬は交通取り締まりの警察が多いのです。
「あ、もしもし?昼はまだだよ。そろそろどっかで喰おうかと思ってるけど」
「戻って来られます?お弁当があるんですけど・・・」
お弁当?
出入り業者(メーカー?)協賛の勉強会で、従業員の数だけ仕出し弁当があるという。
仕出し弁当ねぇ。
今日の私は田所商店の味噌ラーメンの気分だったのだが。
そういう仕出弁当は冷えてるし、たいてい美味しくないと相場が決まっている。
好意を無にして傷つけないよう、やんわりと交わそうとしたんだが。
「私が食べることで誰かの分が足りなくなるってことないか?」
「大丈夫です。急に休んだ人がいてむしろ余ってるんですよ」
余りものかい?
どうしても食べて欲しいと言わんばかりであった。
それがこの弁当です。
弁当1.jpg
何処の店かは伏せます。
案の定、あまり美味しくなかったのだ。
洋食と和食と一部中華がゴッチャ混ぜで何がウリなのかわからず。味がボヤけてしまったのとバカ美味が一品も無し。
でもさすがに「美味くねぇ」とも言えず。完食しましたが。
でもくだんの偏食ガールはこの弁当を完食するのは無理。何を食べたのだろう?はローストビーフ以外は食べたかどうか。
弁当2.jpg
弁当3.jpg
弁当4.jpg
弁当5.jpg
野菜がNGって子は他にもいましたが。もう辞めて今はいないけど、上州某所で白米がNGな子がいましたよ。炊飯器でも釜でも炊いた白いご飯がダメで、ご飯に味がついてないと喰えない子だった。
炒飯、オムライス、釜飯、混ぜご飯はOKらしい。具が入ってればいいと。
お握り、焼きお握りはOK。茶漬けや雑炊もOK。味が付いてればいいんだと。
過去に、豆腐が苦手、御新香が嫌い、おでん類の練り物が喰えないって子はいましたがね。でも茶碗に盛った白米がダメなんて、「お前はホントに日本人か」ってなもんですよ。
家族だってその子だけ別なご飯を用意しなきゃならないじゃないか。
現場のデリバリーで寿司を取った時、私はその子に向かってからかい半分に、
「この寿司ネタを外したら喰えないだろ?」
そしたら、
「外したネタをまた載っければ食べれますよ」
と返された。

まだいる。タマネギが嫌いだという子がいる。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-03-18に登場した懐妊騒動の子です。その子はデリバリーでピザを取って、そのピザからタマネギだけチマチマ除けているんですよ。
めんどくさそう。
「カレーとか喰うよな?」
「カレー?食べますよ」
「カレーってタマネギは必須だろう?タマネギ無しのカレーってマズイぞ」
「原型を留めてなければいいんです」
その子はマジメな子なので、マジメに応えてくれた。タマネギがNGだと料理の範囲がかなり狭まると思うのだが。

タケノコ.jpg
また別の子のネタ。
巨大なタケノコが籠にギュウギュウ詰め。
「ウチの山で獲れたんです」
「や、やま!!!」
土地持ちどころか山を持ってるらしい。さすが上州っ娘である。
「そのデカいタケノコ、どうするのさ?」
「皆さんにおすそ分けしようと。〇〇さんも如何ですか?」
「!!!」
私は絶句した。東京までこんなん持って帰れるかよ。アク抜きなんかできないし。
丁重にお断りしました。
「地方の子は都会の子より美味しいもの食べてると思ったんだけどねぇ」(ジャン妻)
「いいものを食べてる」、「いい食材が手に入る」、それらと、「舌が肥えてる」、は違うらしい。でもそれ以前に偏食の内容が私らの想像の域を超えている。
登場した連中は皆、若いので、これはもう最近の子どもらは・・・としか括りようがないのかも知れない。

オマケ。これも上州の若手リーダーから貰ったもの。
「気持ちです」と言って渡された。
山廃.jpg貰ったお酒.jpg
「このお酒知ってますか?」
「知ってる。店にあれば飲むよ」
ホテルの前にある日本酒BAR、横浜でよく行く店で置いてあるモン。
「銘柄に群馬が付いてる方がいいかと思って」
「あ、うん、そうだね。ありがと」
一晩で全部飲んじゃいましたけどね。次回からは一升瓶で頼むぜ。
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ぶらり途中下車の旅 [人間ドラマ]

今日は両毛線で下野へ向かうのだが、高崎発8:36の小山行に乗り遅れてしまった。
前夜の深酒がたたって?
そうでもないのだが。前夜は2軒しか行ってないし。
昨夜はあまり食べなかった。腹が減った。次の小山行は9:42なので、高崎駅東口1階のフードコートで軽いのツユヌキで済ませました。
あさめし1.jpg
フードコート内は飲み物持ち込み禁止ですが、牛丼の隣に置いてある水はフードコートに閉設されたコンビニで買ったからいいよね。
フードコートの冷水は紙コップなんですよ。嫌いなのそういうの。
フードコート.jpg
さて次の9:42発小山行に乗車。小山行は1時間に1本程度しかない。殆どは途中の伊勢崎や桐生止まりなのです。
車両は107系だった。ドアは手動で開閉で、ロングシートに座るとケツがめりこむタイプです。座り心地の悪さは天下一品で、安中や群馬八幡くらいまでならともかく、小山まで2時間近く座ってるとケツが(腰が)痛くなってくる。
前から思ってたのですが、上州JR車内は信越線も両毛線もマナーがいいとはいえないね。
足は組む、投げ出す、1人で1.5人分の席を占拠する、荷物をドカッと置く(網棚があったかな。網棚という文化を知らないのかも)、携帯で喋る、そんなカッコで電車乗るのかよ、ってのもいるし。
首都圏の満員な在来線の方がマナーいいと思う。座席に座って足を投げ出すのは107系のロングシートのせいではないかな。
伊勢崎方面は車内の学生さんの人種が八幡、磯部、渋川とは違う。太田もそうだが外人さんが多い地域だからだろうか。ヤンキー女子学生が多いように思う。
小山行.jpg
私は最後部にいる。
簡易荷物室になっている。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2014-06-20
ひとつひとつ律儀に停まる駅毎に職員さんが乗り込んで来て、自分とこの駅荷物を引きずり出しておろしていく。
何が入ってるんだろう。
桐生駅辺りで荷物が無くなった。間違って自分のとこじゃない荷物を下ろしちゃったりしないのかな。
簡易荷物室.jpg
ウチのはどれかな?.jpg
小山駅に着いたのが11:25です。腰をさすりながらタクシーで公用先へ。事前に電話してあったのでタクシーを待たせたままで手早く終了シマシタ。
今から帰京しなきゃならないのだが、小山から東京まで新幹線で行くのは本数が少ないしあまりお得感がないので上野東京ライン宇都宮線上り電車で行くことにしました。
となると昼は、小山駅の駅そば、「きそば」である。
きそば1.jpg
バカ美味ではないが、何処へ行っても同じ味、個性の無いJR東日本系列の駅そばとは一線を画している。
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-02-06-1
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-03-25
かき揚げは揚げ置きなので大抵すぐにベチャッとしちゃうのだが、今日は奇跡的に2箇所ほどカリッ感が残ってたぞ。
天ぷらそば1.jpg
天ぷらそば2.jpg
急いでにかっこんでたら、
「アノ・・・」
若い外人さん、男性に話しかけられた。
何処の国の人だろう?海外旅行経験ゼロの私は外人さんの系列がまったくわからない。メキシコか東南アジア系か。若い男性だった。
「コレッテドレデスカネ?」
その外人さん、私の隣にある券売機で購入しようにもどれなのかわからないらしい。日本語は話せても読めないのだろうな。
「どれ?」
「コレ」
外人さんはラミネートされて貼ってあった季節商品を指した。
そうめん.jpg
生そうめんの冷やし麺とある。
あ、いいですねこれ。迂闊にも気付かなかった私はこっちにすればよかったと思ったくらい。こんなのあったんだ。
紹介コピーにはこうある。
「今年は北海道産小麦粉春よ恋100% そうめんは乾麺が普通ですが当店のそうめんは生麺です。乾麺のそうめんよりももちもち感が強く生麺らしい美味しさがあります。暑い夏にさっぱり食べられる夏限定メニューです。」
私だってそうめんなんて乾麺しか喰ったことない。
ジャン妻がそうめんが好きで、休日の昼になるとl、「お昼はそうめんでいい?」ってのが多い。
このスタンドのそうめんは生麺だそうである。
券売機2.jpg
では券売機の何処にあるか。探したらいちばん左の列、上から4番めにあった。天ぷらそば、月見そば、山菜そばの下である。350円。
「これじゃないかな~」
「・・・」
外人さんは券売機に記された日本語と商品写真の日本語とを見比べて納得したようである。
私は自分のそばに戻った。僅かな国際TALK中に結構な伸び具合がタマラない。
天ぷらそば3.jpg
私のいる場所からは壁で仕切られている。(強風防止の為か)隙間からそうめんらしき白い麺がちょっとだけ伺い見えた。オヤジさんに「この人そうめんだってよ」とでも言えばよかったが。
そうめんにしては茹でるのに時間がかかってた。忙しない私は昨日載せた本庄市の女子高生さんのようにゆっくり喰ったりしない。ガツガツ喰らって残ったネギを手前に寄せ、汁と一緒にすすった頃になってもまだそうめんが茹であがらないのだ。
茹であがったら水に浸して、大勝軒のつけめんのごとく揉んでいる。
外人さんは私から見て右のコーナーにいる。さて、私が教えたのは100%間違いない筈だが、結果は合ってるだろうか。
私の示したのが間違ってたら「日本人に意地悪された」と思うだろう。国際問題になったりして。
ゴトッと置かれたようである。私は外人さんを見た。
ニッコリ笑った白い歯が見えた。合ってたね。アタリマエか。外人さんが日本語を間違えるならともかく、聞かれた私は日本人なんだからね。
きそば2.jpg
その外人さん、右に立ってる男性です。
この後すぐ上野東京ラインが来て飛び乗った私とは一期一会に終わったが、その瞬間、最後に振り返った私に外人さんは微笑んだ。
国際親善に協力したヘンな自己満足感である。
???
昨日の本庄市に続いて、2日連続で天ぷらそばをたべてるのか私。
しかもスタンドで。
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ぶらり途中下車の旅 [人間ドラマ]

私の公用先には武州埼玉もあります。
高崎に泊まりたいが為に?上州の公用先とセットで行くことが多いです。
今日は本庄市。社内では殆ど群馬県だと思ってる人が多い。炎天下を駅から歩き、汗だくで本庄市の行政所内に入ったら、2階から下りてきた女性職員さんとバッタリ。
「アラ?」
私の担当官さんだった。もうカオ馴染みである。
「変更の届けですか?」
「そうです」
と言った私はすぐに事務所内に入らず、フロアに置いてあったデカい扇風機にカオを曝して涼んだ。真夏日だが、公共機関の所内は節電をアピールのが好きで?あまりクーラーが効いていないのです。
担当官は笑いながら、「涼んで落ち着いたら中へお入りください」
時刻は12時45分だったので、
「まだお昼休みでしょう?」
「大丈夫ですよ」
相手は私が東京からわ・ざ・わ・ざ・来庁したのを知っているので、昼休憩時間でも手早く受け付けて貰えた。
書類をカバンに片付けながら、
「あの・・・」
「???」
「タクシーの番号ってわかります?」
「あ、何処かにありますよ。え?今日はくるまじゃないんですか?」
「いつもは社用車ですが、今日は東京本社から直行したので。ここへは駅からテクテク歩いて来ました」
「ええっ!!」
「往路は歩きましたが、帰りにまた歩く気力はないです」
歩いて来ようが何で来ようが相手の方には関係ないのだが、フロアの扇風機にあたってからここまでの私は暑いなかで演技をしています。役所の人もやはり生身の人間なので、遠くから炎天下に来てカオを出し、そのカオ(私のカオ)が疲れ切ってるか汗だくか、息をきらしてゼェゼェしてると対応が柔らかくなる時があるのです。わざとらしいけどホントです。
「あ、歩いて来られたんですか。ええっと、どなたかタクシーの番号知りません?」
同僚の職員さんに声高に呼びかけたもんだから、所長さんまでデスクから腰を上げて、どっかにあったぞ、と探すハメになった。
タクシー.jpg
この日私がJR本庄駅から歩いた距離は1.2km程度で、距離だけならたいしたことないが、後で本社で言われたよ。無理せずタクシー使いなさいって。
だがここで終わりではないのだ。この後の私は本庄駅に戻って、駅北口からバスで伊勢崎市まで行き、その後で前橋、安中と廻るのだよ。
タクシーの運ちゃんは、「こんな暑い日に伊勢崎まで行かれるのですか?」やや呆れたような口調だった。伊勢崎も前橋も館林も「今日の最高気温は」を競い合う市である。そこに熊谷市が割り込んできたりする。
後で知ったのだが、この日は伊勢崎市で37℃までいったそうである。

本庄駅北口からバスで伊勢崎市へ向かうのだがまだ時間がある。
1軒のスタンド蕎麦がある。駅ホーム側と、駅の外、バス停側と、2箇所に窓口があった。
汗をかいたので何だかしょっぱいものが欲しくなってきたぞ。おそらくJRが統一しているスタンドそばの味だと思うが、もう何でもよくなってしまった。
ケバくない清楚な雰囲気の女子高生が2人で券売機に小銭を投入していた。
えっ?制服で買い食いかい?
しかもスタンドで立ち食い蕎麦ですかい?
同じ時間帯で下校した同級生、同窓生たちから、「何食べてるの~?美味しい~?」
冷やかされても気にせずズルズルうどんをすすっている。窓口を通して駅ホームにいる同級生に手を振ったりしてましたね。
ズルズル.jpg
2人で小さいカウンターを占拠しちゃってたが、私が小銭を券売機に入れたら、「あ、すみませぇ~ん」と退いてくれた。
私は女子高生に応える言葉を知らない。ムスッとしてた。結局、私と女子高校生と、もう1人の男性と4人で炎天下の立ち喰いになったのである。
退いた女子高生は片手で器を持っている。
熱くないのかなと思ったら湯気がでていないところをみると冷やしうどんらしい。
ゆ~っくりゆ~くりすすっている。すうどんのようである。
後から注文した私の天ぷらそばの方が先に喰い終わってしまった。
天ぷらそば.jpg
券売機.jpg
バス.jpg
伊勢崎行のバスが来た。
発車まで5分ある。エンジン切った運ちゃんが出て来て本庄駅のWCへ。
運転席に鎮座したぐんまちゃんも暑そう。。。
暑そうなぐんまちゃん.jpg
運ちゃんが戻ってきて行き先表示が変わり、ドアが開いて乗りこんだ。
最後部座席に座って冷房吹き出し口を自分のアタマに向ける。ふと気付いたら、まだ喰ってやがるのか。
長閑なものだな。都内の立ち食いスタンドなどは、時間に追われて昼を喰いそびれそうになった会社員が、手早く腹ごしらえして次の目的地へダッシュする中継基地なのに。
前に載せた.jpg
坂東大橋を渡って、「また会えたね伊勢崎へ」、である。
伊勢崎駅からディープな街並みを歩いて某役所の分庁舎へ。またしても歩いたら莫大な距離だった。湿気が無いのが幸いだったが。
伊勢崎の街はオモシロいものが散見されるけど、暑いので写真撮る気力もなかった。そのまま某行政分庁舎へ。
本庄市と同じくそこでも係の人に同じ質問をしている。「タクシーの番号ないですか?」
ところが無かったのだ。伊勢崎駅から延々歩いた話をしたら驚かれて、地元をぐるぐる巡回するコミュニティバスの停留所を紹介してくれた。
もっとも「運がよければ乗れますよ」とは言われたが。
運不運を試された私はこの時は運がよかった。指定されたバス停に着いたと殆ど同時にコミュニティバスが来た。ぐるりんではない。伊勢崎市のバスで「あおぞら」という。
運賃箱がない.jpg
あれ?運賃箱が無いぞ。
車内に料金表もない。もしかして無料かい??
途中下車する客はゼロで、車内にいた全ての乗客が伊勢崎駅で下りたのだが、私は他のお客が運賃を支払うかどうか、様子を見て最後に下りたのだが、カードを見せるお年寄り客と、若い女性客はアタリマエのように無料で下りていた。
無賃乗車じゃないよ。後で調べたらホントに無料だったの。「高齢者など交通弱者の移動手段として平成8年より運行を開始しました。現在全10路線ありどなたでも無料でご利用いただけます」
私は伊勢崎市民じゃないけどいいのかな。
時刻表を見たら1時間に1本程度。運がよかったぜ。
青空の背後.jpg
そして前橋へ。
けやき通り。ようやく涼しくなってきた。
けやき通り.jpg
前橋の担当官とは高崎に赴任した平成24年からずーっと同じ人で、東京に戻ってからも郵送で遣り取りしている。
電話での遣り取りは大概は私の凡ミス。日付が抜けてるとか。区分の丸印が違ってるとか。
今日みたいに来た時は、なるべくカオを出すようにしている。
最後に安中市へ17時前ギリに済ませ、某所にある現場にカオを出したら、東京から別の男性管理者が応援勤務で来ていた。
現場の女性が私に言うには、
「あの人って愛想ないですねぇ」
「彼はそういった誤解を招き易いんだよ。慣れると話するんだけどな」
http://funayama-shika.blog.so-net.ne.jp/2012-04-11-1
彼とは今年になって私と衝突・・・までいかないが、最近はギクシャクした関係。ある件でカチンと来た私は相手を難詰、見放すようなるような物言いに。「そうかよ」って言い放ったの。
そしたら相手は上に訴えたんですよ。「最近の〇〇さん(私のこと)の物言いがキツい。こっちも一生懸命やってるのに」って。向こうの方が職位は上なんですよ。訴えられた伊東甲子太郎という統括責任者が、私とその彼を招いて、「お二人はもっとコミニュケーションを取ってください」と調停に出る始末。
今日も最低限の会話しか交わしていない。相手は社用車で来たそうで、「今から帰京するけど乗って行きますか?」とは言ってくれたが、帰りの道中コイツとずっと一緒なのも気詰まりなので固辞した。
先に彼を帰した後、コミュニティバスの最終が出ちゃったんですよ。
ついにここまで来てバスに見放されたか私?
「タクシー呼んでよ」
そしたらひとりの女性社員が、「アタシが乗せますよっ」
「えぇ~。方向違くないか。悪いよぉ」
「なぁに言ってんですかっ」
「いいのか?」
「全然Okです〇〇さんなら」
「・・・」
全然OK?
私は安全パイか。
聖なる酔っ払い女という。助手席から。
助手席.jpg
行く前は、「暑そうだなぁ。こんな日に出張かよ。公共交通機関で・・・」の心境だったが。来れば癒される武州~上州ブラリ旅。
縁が繋がってから5年目の夏である。
今日は高崎祭りです。
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赤い糸 [人間ドラマ]

何故、私宛にCCでこんなネタが配信されたのか。
そのメールの発信者は、複数の現場を束ねる立場に成り上がった後輩だが
今は伊東甲子太郎という現場統括者の片腕で、現場統括部門のナンバー2から届いた。
伊東と私宛にはCCだった。なので私は返信していない。
ではTOは誰か見たら、M村という監察部門の上役だった。
後輩とM村が2回か3回か遣り取りしていて、時系列で追うには下から上へ読み上げなくてはならない。整理してみたら、後輩からM村へは、

表題のものお送りいたします。ご査収願います。
〇〇店のみ開催していません。申し訳ございません。

M村から最初の返信はというと、
確認いたしました。
〇〇店はどのように対応されるのでしょうか?

それに対して後輩の回答は、
〇〇店に対して改善に取り組みます。開催していない理由としては、
①日々の業務に追われ開催する時間がない
②店長の管理者意識が低い
以上の2点ですが、①より②が大きな原因です。

①②について事情を知らない第三者にわかるよう、具体的に記されてあった。①は省略するが、②に関しては、各店の長は、従業員の見本であり、牽引していかなくてはならない立場であり、会社側の人間であること認識して貰う事を目的の一つとしておりますが、彼女の場合は、「本社はどう考えてるのか?」、「指示がないと動けない」、など受け身の発言が多く、口に出るのは不満ばかりです。まずはその認識から改善して貰おうと・・・

ここで、管理者意識の低い店長、彼女の場合、とあるが、実は私とも因縁浅からぬベテラン女性なのです。
その女性、仮に名前をZ女史としておく。大阪難波出身のこの女性は10年前・・・いや、そんなに経ってないかな。ひょんなことから私が関わり合い、往時の女史の上役が彼女に対して腫物に触るような扱いだったので、どういう因果か私が担当するようになったのだ。
年齢も近いので相談窓口のようになっちゃったんです。女史の〇〇店でも勤務していました。私も女史に若干手を焼いた部分はあるが、何か憎めないというかウマが合うところもあったのです。
10年も経てば女史とその間いろいろありましたよ。公私混同を含めて最後の相談は、私が彼女の為に会社側へ超法規的措置を取ったことで終わる。短くなかったそれまでのヘンな信頼関係は、私が上州に転勤する平成24年で途切れた。上州から帰還してからの私は部署が変わり、冒頭の後輩他が女史を担当するようになった。
私にCCで送って来た後輩も、上役とはいえ女史より遥かに若年なので、年齢差もあってか女史を扱い難く苦慮しているのは知っている。手を焼いてるのが洩れ聞こえてくる。
今はもう私の出る幕じゃない。当時から長く在職している社員や幹部は、私と女史とのヘンな信頼関係を薄々覚えてはいるようだが、苦手でも扱い難くても、次世代の後輩が接するしかないのだ。

(過去のⅠとⅡで最も回数多く登場したんじゃないかな。
現在のⅢでは殆ど登場しないのは、私と疎遠になったというか、立場が変わり、会社も変わり、若い衆が台頭してきたからですな。)

最後のとどめのメールだけ私に送信して来たのはどういうことなのか。何か含みでもあるのだろうか。
「そりゃアナタが彼女をいちばん知ってるからっていう含みじゃないの」(ジャン妻)
女史をよく思っていないジャン妻ですら、私にそう言った。
しばし沈黙の後。。。
「私が彼女の何を知ってるってか?彼女の性格?」
「うん」
「そうかも知れないが・・・。もう昔のことだよ。私にどうしろと??」
「フォローを求めてるんじゃないの?」
だが公の依頼でも無さそうである。

後輩が報告した相手が悪い。そのM村という上役は、社内の規律や、本社からの指示の不履行、改革の不作為、そういうのにウルサい男なのだ。数多い現場の中で女史だけが「開催していない」のは許せないのだろう。
M村が服装やら髪型にウルサく言うもんだから私の上州でお気に入りだったヤンキー娘が辞めるハメに・・・。その他にも幾つかあって私とはソリが合わない。
察するに、何かの指示が配信されたのだが、女史だけ、女史の現場だけ履行していないらしいのだ。私はかつてその現場にいた時期があるので気にはなる。

だけど女史も困ったものである。
もともと難しい女性で、キャリアが長いベテランだけにプライドが高く、それでいて受け身の発言が多く未だに誰かに依存するタイプでもある。
エキセントリックな性格と物言い、半面、私しか知らない彼女の素顔は、薄いガラスのように脆いお嬢様でもある。何回も泣かれたからね。
若手が抜擢され押し上げられ、自分らで率先して行動しているのに、ベテランの彼女が付いていけていない。現場総数100に対して彼女1人だけ取り残されようとしている。
以前は私が感情的な女史に感情的な対応をしてきたが、今の若手幹部は冷ややかというか冷静で客観的なんだな。合わないのだ。
もうそろそろ交替の時期だろうか。
この裏情報は間違って私に配信されたのではなさそう。何か含みがあるのかも。

私は動かなかったが、この情報が届いてしばらく経ったら、女史と会うイベントが開催された。年に一度の合同会議~懇親会です。
会社側はホスト役なので、私は会の進行責任者(これもまた女史が苦手な女性管理職)にもちかけた。
「私は何処の席だい?」
「誰の隣がいいですかぁ?」
誰の隣でもいいのか?でも私は若手美人の隣は好まない。
「会社が押している若手や、上昇気流に乗っている連中は任せるからさ。キャリアだけ積んでプライド高くてちょっと拗ねて、フンってキタ向いてるのがいるだろ。ストライクゾーン高めのテーブルがいい」
難しい注文を出したら、アッサリ、「じゃぁ△△さんと同じテーブルでもいい?」
何でそこで女史の名前が出るかな~。
アタマっから難しいオンナと決めてかかってるじゃないか。考えもしないですぐにポッと名前が出ましたよ。要は皆で持て余しているんだね。
「いいよ任せろ」
「もう和解したの?」
いっとき私を怒らせてこっちから疎遠にしたんだけどね。
「大丈夫。とっくに和解してるさ」
「よかった。お願いします」
席を見たら、女史以外にも、ストライクゾーン外角高めの連中ばかりだった。

開催当日、ジャン妻と2人で最寄駅ホームで、上り電車を待ってた。
やがてやって来た〇〇時〇〇分発、上野東京ライン〇〇〇行は・・・
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本日に限りまして10両編成で運転いたしますぅ~
ホーム横浜寄りには停まりませ~ん
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バーロー!!
ブツクサブツクサ。。。

10両編成のせいで次の電車にしたが為にギリギリに着いた合同会議&懇親会は、今年で4年連続で開催され、昨年と一昨年は予算をケチって大不評だった。
だが今年はいい意味で上から圧力がかかり、都内某所のホテル一室を借り切って盛大に?開催された。新郎新婦が現れそうな会場だったよ。
宴たけなわ.jpg
渦中の女史は指定されたテーブルにトコトコ歩いて来て、私の隣の席だけ空いてるのに一瞬ギョッとした表情で固まったが、知らない人の隣よりは勝手知ったる私の隣の方がと安堵したようである。
その他、上州、武州、遠州他、近いけど遠方から来た連中ばかりで、私以外は誰とも話す馴染の相手がいない者ばかり。私以外はそれぞれ全員が初対面らしい。
私ですか?不肖、私めはほぼ全員の顔を知ってます。自分は皆に知られてもいると自負してますし周囲にもそう言われます。だからといって自分の席でふんぞり返っちゃぁいないよ。いろんな席を廻って声かけしてホスト役に徹しなくてはならない。水割り片手に廻ったので、女史だけと会話してる訳にはいかないよ。
悪酔いしないよう軽く食べましたが、料理もほどほどにした。
これがその料理。私はこれしか食べてません。
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肉はともかく、焼きそばはイマイチだったな~。
同じテーブルにいた上州リーダーのひとりに、
「この焼きそば喰った?」
「食べました・・・」
「味が薄いよなこれ。高崎や太田の焼きそばの方が美味い。具が少なくってソースだけドロッドロの方が美味しいよ」
その人も私と同じく思ったみたいだね。で、傍らを見たら、女史もしっかり料理を取ってきて貪るように喰ってやがる。
「早ぇな。もう二皿めを取ってきたの?」
「三皿めよ。次はデザートいくんだから」
「もうデザート?早くない?」
「だって混むじゃない」
なるほど料理バイキングの前は長蛇の列になっていて、たまりかねた進行役の女性が、「並ばなくてもいいからどんどん取ってくださ~い」とモラル不要のアナウンス。
女史は自分ひとりだけ早くサッサと皿に盛って来る。そういうところは要領がいい。早くも三皿めに突入。私も頼めばよかった。しばらく席を外して戻ったら、デザートをしっかりGETしてた。
女史はスーパーの時間指定激安なんかでもしっかりGETするタイプに違いない。

女史とも二~三話したのだが、冒頭から前半に述べた何かのお咎めについては触れなかった。この場で話すのも無粋だからね。女史以外に私も限られた時間内でできるだけ数多く現場長たちのホスト役をしなくてはならないので、水割り片手に各テーブルを廻ったので。
その間、若手リーダーたちが次々と表彰されていく。
表彰された中に、平成24年に知り得た上州のヤンキー娘4人のリーダー格が、何かの上位賞を堂々GETしたのに仰天!!
いや、実は前もって知らされてました。その女性は、http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2014-12-08で、高崎の連雀町交差点で私に殆どタメ口を効いてきた子で、ジャン妻が育てた部分も大きい子なのだ。私もジャン妻も駆け寄って祝福した。
でも相変わらずその娘っ子は、日頃のくるま通勤そのままのラフなカッコで上京してこの会場にいる。もうちょっと何とかならんものか。
そして若手だけでなく、女史とそう変りないキャリアの女性3人が、デカい社内賞を獲得して次々と壇上に呼ばれて行く。
見てると会社も年齢バランスを考えており、役職者は表彰ノミネートから外し、キャリア、年齢、地域等、バランスよく振っていた。
もっとも私は、ジャン妻が統括責任者の伊東甲子太郎に、「役職者は会社から評価されているのだから表彰の対象外にして、何も役が付いてないけれどこの1年間で光った人を対象にすべきだわ」とねじこんだのを知っているけど。
私が、「上州の焼きそばの方が美味いぜ」と話しかけた女性もしっかり何かをGETした。その人は春先に何か不満、問題があって辞めそうになり、伊東甲子太郎がトンでって慰留したのだが、今回の表彰GETで今も踏みとどまっている。
あちこち廻って会の後半で私も席に戻ったが、傍らにいる女史は進行していくテーマに我関せずといった感である。
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斜めに構えやがって。人の気も知らないでコイツ。
散会前、女史んところに人事部門の上層部が2名来た。何か研修生の受け入れ実習とかで、女史の現場に1人入り、女史は姐さんぶって教育したそうである。
でもそんなのは何処の現場でもやっているので、別に女史だけどうこう持ち上げられるものでもないのだ。
人事部の人は私とも旧知なので二言三言会話したが、女史と会うのは初めてなんだと。これまでは業務電話と業務メールだけで遣り取りしてたそうである。
「〇〇さん(私のこと)は、●●さん(女史のこと)と長いおつきあいで?」
ホロ酔いの私は、うるせぇ好きでつきあってんじゃえぇと斜めに構えかけたが相手は別に悪気はない。
「短くないですねいろいろあったし。義理の姐みたいなもので」
「!!!」
女史の眦は一瞬だけ釣り上がり目を引ん剥いた。でも諦めたように頷いた。

結局、私は女史に何も言わなかったのだが、これは春先のネタなので、これをUPした時点で未だ女史は社の宿題をクリアしていないようである。
もうこれからは受け身ではダメなのだ。会社がフォローしてくれないと、ではなく、フォローがなくてもまずは自分で考えてやってみないと。若いモンに取り残される。
冒頭の若手リーダーに聞いたの。
「あのメールで、M村さんと遣り取りの最後の結論だけ私に送って来たのは何か含みでもあるのか?」
「ええっと・・・特にそういうのは無いんですが・・・」
「では私はスルーするよ」
「ハイ・・・」
・・・の後は何だ?
私は冷たいかな。腫物構わず女史と正面から対処したあの頃が懐かしい。

何故、Z女史かって?
宇宙恐竜から来てるんですよ。強いけど弱いからね。ハハハ(笑)
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カードが割れちゃったの [人間ドラマ]

3連休如何お過ごしですか。何処かにお出かけですか。
私は何処にも遠出していません。野菜を買い出しに行った以外は家にいます。家でチビタランチュラ3匹と同居しています。
今年のチビタラ1.jpg今年のチビタラ2.jpg
暑いので行儀悪く素足を投げ出していたら、膝から脛の辺りにチビタラが跳ね上がって2本の前足で私の脛毛をコソコソやっていた。
跳ね飛ばしましたよ。暑いのに元気だねチビタラは。
今年のチビタラ3.jpg今年のチビタラ4.jpg

公用先が行政の私は(土)(日)はともかく(月)祭日がジャマでしょーがない。祭日が多いと必然、平日が少なくなるから私は業務のうえでキツいのです。7月は31日も(日)だし、また平日にクビを締めることになりそう。
私のデスクや壁をピョンピョンつたっているチビタラを遠目に見ながらこの書き下ろし記事にとりかかっているのですが、もしかしたら今日の夕方にジャン妻のクレジットカードを借用して買いものにでかけるかもですが。
「そしたら夜はお外ね」
「・・・」
祭日だから何処の店も営ってないんじゃないか。
「アタシが先に自分の服を買いに出るから、アナタのも見つくろっておくよ。後から来なさい」
「私の服も?」
「だから夜はお外ね」
「・・・」
昨年に比べて9Kg近く減量したらズボンがユルくなって。ジャン母にも「スラッとしたのに買い換えなさい」と言われる始末だが、あと1kgちょっと・・・10kg減までいったら買い換えようと思ってるのだが、その壁がなかなか破れないのです。
でもベルトがユルユルになり、小用を足しているとズボンのホックが外れる始末である。
「自分ひとりだと買いに行かないじゃない」
それはジャン妻殿、アナタが私にカードを持たせてくれないからだよ。で、今日はカードはカードでもクレジットではなく、キャッシュカードのお話。
今週平日の朝9時10分前に、みずほ銀行某支店に行った。
別に私はみずほの回し者ではないが。途中、CM写真を入れます。玉山鉄二さん他、イマイチ目つきがよくないね。
みずほ1.jpg

未だ開店前でATM奥の窓口フォロアはシャッターが閉まってる。私以外に待ち客が6人ほどいた。
8:50を過ぎたら行員さんが4名ほど出てきて開店準備を始めた。
「9時開店ですのでもう少々お待ちください」、「今日はどうなさいましたか?」と待ち客に声をかけている。「あ、それでしたら2階ですね。恐れ入りますが9時までお待ちください」を繰り返す。
私以外の5人は2階に案内されるようだった。2階の窓口は私は知らない。何があるのかな。貯める、借りる、増やす、の世界だろうか。
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私も声を男性に掛けられた。
「本日はどうなさいましたか?」
「キャッシュカードが割れちゃったの」
「それでしたらこちらへ・・・」
未だ開かない1階シャッターを示され、そこへ誘導された。割れたキャッシュカードの再発行なんてのは銭にならないと思っただろうな。
みずほ6.jpg
誘われたそこにも男性行員が立っていて、「本日はどうされましたか?」
そうやって聞いてくれる辺りはさすがに銀行さんである。単にカネをおろすだけなら開店前に待機したりせず、サッサとATMを利用すればいいだけでさ。こうして待ってるからには何がしかの難しい(私はそうでもないが)用事・目的がある訳でさ。
で、「本日はどうされましたか?」に私はこう応えている。
「キャッシュカードが割れちゃったの」
割れた、というか、割れかかっている。2cmほどクラックが入った。他にも2箇所、カードのヘリにクラックが入りかけ、折れそうになっているのだ。
「ではご案内致しますのでもう少しお待ちを」
しばらくしたらシャッターが開いた。そこにも男性行員がいて、私は外にいた男性行員に「こちら様(私のこと)お願いします」と誘導された。バトンリレーのように渡された私は?入口にある用紙記入棚近くに誘われ、
「本日はどうされましたか?」
「キャッシュカードが割れちゃったの」
この台詞は3回めだぞ。私は口先が尖がってきた。だからさっきから言ってんじゃんか。
「では再発行の手続きをいたします。本日は通帳とご印鑑、ご本人なのを証明するものをお持ちでしょうか?」
私は通帳と印鑑を見せた。ジャン妻が私に印鑑渡した時に、「契約した時の印鑑だよ」と言っていたが、どうもアヤしい。
「本人確認は免許証か保険証でいいかい?」
「はい大丈夫です。ではこちらにご記入をお願いします・・・」
・・・の後は、ここに口座番号のご記入を、3桁の支店コードだったかな。普通に○印して・・・。こういうのに不慣れなのを見抜いたのか懇切丁寧に教えてくれた。
「ご住所は〇〇区からで結構です」
同じような内容を用紙2枚か3枚に記入せにゃならない。住所・名前・電話番号を書いて、受付番号を持たされて記入した用紙、通帳、印鑑、運転免許証をクリアファイルに入れて番号札を引き抜いた。
みずほ4.jpg
私はクレジットカードは持たないが、それでも財布にSuica、保険証、運転免許証、診察券が3枚財布に入っていて膨らんでいる。
診察券は①かかりつけの内科エロ女医と、②インプラント手術後もメンテンナンスやら歯垢ポットやらなかなか無罪放免してくれない強欲歯科のもの、③内視鏡検査~手術でお世話になってる大病院のもの。
それと会社のセキュリティカード、最近発行された高崎日本酒BAR「克」のスタンプカード???プラス現金です。クレジットカードを持たない(持たせてくれない)私は現金、札をやや多く所持していて。自分の金や会社からの仮払い金(公用外出や出張が多いから)を所持していて、小銭と併せて財布が膨らむ。やや痩せて細くなったとはいえ、背広の胸ポケットではなくズボンのケツのポケットに突っ込んで立ったり座ったりしてたら歳月とともにカードが劣化してくる。
キャッシュカードは古く、曜日と時間外によっては他社の銀行やコンビニのATMで「お取扱いできません」になったりする。私と私のカードを置き去りにして、時代と周囲が進歩していってるらしいのだ。私は取り残されている。
「早く替えた方がいいよ」(ジャン妻)
そしたらとうとうキャッシュカードにクラックが入ってしまった。まだ何とか使用できるが、いずれクラックが酷くなってバリバリと割れるにだろう。
クラック.jpg
朝早いので待つまでも無く窓口女性に番号を呼ばれた。
オバちゃんだった。
お若い頃は美人だったのを偲ばせる。
「本日はどうされましたか?」
「キャッシュカードが割れちゃったの」
これで4回めの台詞だぞ。この頃になると、口先尖って眉間に縦皺が立ち、眦が釣り上がり目つきが悪くなったのが自分でもわかった。
「では再発行の・・・」
・・・の後、もう聞いてなかったですね。
記入した用紙、通帳、印鑑、運転免許証、クラックが入ったキャッシュカードを入れたクリアファイルを渡した。

しばらく待ってたら女性行員に呼ばれて、
「ご印鑑が違います」
やはりそう来たか。
そうなるんじゃないかなと思ったよ。こっちも自信が無かったのだ。
窓口が示した登録印は、私の苗字二文字の一文字めに、単純だが模様っぽいひっかけがあったのである。たいしたデザインではないが戦国時代の花押の一部分のようなもの。
「本日は別のご印鑑をお持ちですか?」
「いや、それだけだな」
「ではお持ちいただいたこのご印鑑で、紛失ならびに再発行のお手続きをされますか?」
「そうする」
「では恐れ入りますがこの用紙にご記入をお願いできますか」
ま~たかい。名前住所、同じものばかりこれで何枚書かせるんだよ。飽きてきた。右手がくたびれてきて筆跡が雑になった。
みずほ3.jpg
物言いが続いた。
「横浜市からご記入をお願いできますか?」
「え、さっきの職員さんは区からでいいって言ったんだぜ」
「あ・・・申し訳ございません・・・郵便番号も・・・」
自分の家の郵便番号が何番だか咄嗟に思い出せないので教えてくれた。お役所もそうだが、銀行さんも絶対に窓口で係の人は代筆してくれないの。顧客に書かせるんです。さすがに、「同じものを何回も書いていただいて申し訳ございません」とは言われたな。
あれ書けこれ書け言われたもんだからこっちも一矢報いてやったよ。
「定期と普通とあるが、普通んトコにマルしなくていいのか?」
「あ!!お願いしますすみません」
同じ内容ばかりいろいろ書いたがこれでよしと。そのうえでこちらの言い分を。持参した印鑑にはシールが巻いてあって、「富士」と書いてあるのだが、
「これさぁ、富士ってなってるぜ。みずほさんの合併前だから相当古いぜこれ。前から使ってたんだけどな」
「で、ですね。申し訳ございません。どうしても印鑑が違うので」
おそらくこのオバちゃんは古参で、平成12年(2000年)9月に第一勧業銀行と富士銀行と日本興業銀行が株式移転して、現在の株式会社みずほホールディングス設立になる前から在職してたに違いない。

そこからしばし待った。
これがラーメン屋なんかだとくだらないワイドショーが流れてたりするが、銀行さんだけにさすがにそういうのは流さず、テロップ付きのドキュメンタリー番組(NHK?)に映ってたのは、2011年に27歳で急逝したエイミーワインハウスって誰?
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女性行員に呼ばれた。これで最後になる。
「ご印鑑の登録を変更いたしました。旧いカードはまだご使用できます。新しいカードのご登録に○日ほどかかります。新しいカードは郵便書留で届きますので、新しいカードをご使用になった時点で、これまでのカードは使えなくなりますので、ハサミで切るかして捨ててください」
ハサミで切るまでもなく、かなり割れかかってるけど。、
「郵便屋が来るのか。こっちがそん時に不在だったら・・・」
「お呼びすれば再配達できますよ」
しばらくポストの中をチェックしなきゃならないな。

手続きを終えて外に出たら9:30じゃないか。一番で入ったのに案外時間がかかったな。出社が遅れる旨は連絡してあったので11:00に出社してジャン妻に、
「印鑑が違ってたぞ」
「あ、違ってた?」
やっぱりと言わんばかりであった。
「持ってった印鑑で再登録したよね?」
「したさ」
したに決まってる。印鑑探しに家に戻ってガサガサ家探しする気なんてないよ。その場で紛失届→再発行、最近の連中はこの程度の即断即決ができないヤツばかりでね。勝手にやったら怒られると、そっちの防御意識が先に立つんだよな。

そして3連休最終日。
チビタラがピョンピョン跳ねまわる自室で、「そういえば新しいカードってどうなったの?」
「新しいのは後日送られてくるって」
「後で?」
「そう。数日かかるって言ってた」
「三井住友は即日発行だったけどな~。で、マイレージの説明あった?」
「なかったな」
とはいうものの、マイレージが何なのかそれすら私はわからないのだ。
「幾ら以上預金があると手数料が無しになるとか。夜間でも手数料が無しになるとかだよ」
「だったらもう1回行った方がいいか?」
「その必要ない。アナタは手数料のことなんか考えたことないだろうし。時間外でも夜間でもコンビニでも平気で数万とかおろすじゃない」
「私に通帳預けてくれればいいんだ」
「は??」
「通帳でオロすから」
「意味がないっ!!」
「俺の金だろうがよ」
「家計費でもあるのよ」
「・・・」
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ノミホの功罪 [人間ドラマ]

下の記事は有志だけで開催された内緒の歓迎会で、有志だけで開催したのだが。
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-06-06
だが、幹事がイモで内容が最悪。海鮮居酒屋と謳っていたが、マズいコース料理のおしつけ、何を飲まされてるのかわからないノミホ(飲み放題)、気が利かない店員たちに閉口したのと、私自身が風邪こじらせて咳ゴホゴホで体調最悪、2時間きっかりで早々に席を立って帰ったのだ。
その宴たけなわで、その場にいた連中にメールが配信された。PCから携帯に転送され一斉にビービー鳴っていたのである。
誰からのメールかと訝しんだら、社の上層部、〇長からだった。その内容は後日、今日の主賓格の正式な歓迎会開催が配信されるというもの。
メールを受けた連中は顔を見合わせた。配信した〇長自身が今宵、呼ばれていないからである。
「我々だけで密かに開催したのがバレたかな?」
「誰か後を尾けられたんじゃない?」
いつも幹事役のK子という女性は(昨日の記事で登場)〇長が嫌いで、「〇長は誰も自分を誘ってくれないから、とうとう自分で幹事せざるを得なくなったのでは?」
まぁ散々な言われようであった。

後でジャン妻は私に、「アタシは〇長をそうやって笑うネタは好きじゃない」と言っていたが、とは言うものの、〇長は4500円の参加会費で、「500円お釣りください」と手を出す人なのだ。私は笑われる本人、嫌われる当人が悪いと思っている。
「確かにそれもあるけど自分たちの上司だよ。それを貶めてどうするの」
「言われる本人のせいだよ」
「アタシは嫌いなの」
「飲んでる席での話だろうが。その為に赤提灯(死語?)があるんだぜ。そういう場で言うのは構わないんだ」
「アタシは建設的なハナシに持っていきたいの。愚痴はイヤ」
「でも赤提灯やそういう愚痴る社員を否定するもんじゃない。それは必要なんだから」
必要というか必要悪というか。でもジャン妻はそういうネタを肴にするのが嫌いで、他の社員とは一線を画している。

私の考えは、上役は普通の社員以上に権限、決定権を持ってるし報酬も得ているんだから、下の者が同情する必要はないというもの。
だから上役自らノミホばかり行ったり、ランパスを持ち歩いてランチに行ったり、そういうのを社員に見せないで欲しいのだ。上役になればこういうものだよと、若い者が憧憬のマナザシを送るくらいになって欲しい。

私とジャン妻は誰よりも最初に、「参加します」と〇長へ返信しています。
そしたら自ら幹事の〇長は、私を見て嬉々としてこう言ったものである。
「当日、ノミホですから」
私は「ああそうですか」と返したが、内心では憮然とした。
私がノミホで喜ぶと思ってるのか。心外極まりない。一緒にすんなよ。ノミホなんてのはどんな酒を飲まされてるかわからないし、銘柄指定はできないし、店によってはWCが混むし、汚れるし。
安い金で酔っ払えばいいや、でしかないのだ。

伊豆高原八幡野、さらの木へ行く途中の車中で、その話題になったのだ。その宴会はさらの木の翌週だったのである。
「〇長自ら幹事とはな」
「・・・」
「誰も呼んでくれないからだろうな」
「またそういうことを言う」
「だけどよ。まさか当日、会計まで〇長自らがやるんじゃないだろうな」
「え??」
「まさか〇長に会計させる訳にもいくまい、アナタやったら?」
「えぇ~」
「会費は幾らだっけ。4500円?500円お釣り~なんてやるんかい。アハハハ(笑)。500円玉たくさん用意しなきゃな。アハハハ(笑)」
この時のジャン妻は「アタシがやる」、とは言わなかったが、後日、「アタシが会計係をやることになりました」という。
「会計、K子じゃないんだ」
「K子さん、来ないんだって」
「え??」
「予定があるみたい」
いつも幹事役を買って出るK子が不参加だという。私はK子を軽く問い詰めた。
「まさか来ないのかよ?」
「ハイ」(K子)
「マジかよ!!」
「その日はちょっと・・・・」
・・・の後は、取って付けたような不要不急の理由ではないか。
「君が来なきゃ始まらないじゃないか」と私は心に無いことを言った。K子は〇長が嫌いだが、私もK子と長年ソリが合わないのである。来なきゃ来ないでいいけどね。

「そういう理由か。だけどそうまでして参加したくないかねぇ」
そしたらK子のヤツ、ややムキになって私にこう言ったものである。
「アタシ別に〇長が嫌いだから参加しないんじゃありませんっ」
バカだな~このオンナは。
語るに落ちたというもの。そのクセこのオンナ、自分が不参加のクセに〇長の幹事っぷりをあげつらった。
「聞きました〇〇さん(私のこと)、会費が4000円なんですよ」
「よんせんえん?」
「取締役クラスが8000円なんですって」
「その差が1000円と2000円?」
これは5千円、1万円との差額という意味です。
「それって何か意味あんのか?」
「コースが4000円で、取締役クラスのその差4000円は主賓クラスの埋め合わせでしょうね」
細かい設定をしたものだな。となると千円札を多く用意しなきゃならないじゃないか。だったらキリよく5000円、10000円にすればいいのに。
さすがに4500円で5千円札出して、「500円釣りください」と言うだけのことはある。
私は8000円出そうとしたが会計係のジャン妻に止められた。「取締役が数人いるんだからアナタが多く出す必要はないわよ」というもの。

平成24年群馬転勤以来、パーティー形式以外で上層部を交えた会社の飲み会に、5年振りに参加した。
そんなに長いこと参加してなかったんですよ。
美味しくなかったね。
サイテー.jpg
会津の有名な居酒屋、店主のBlogだと、業界の裏話的にノミホはすごく儲かるそうである。
その店主は言う。
『お金だけが経営の目的なら自分もそうしたかもしれない。飲み放題で人気の店に行った事があるが、そこのお店の様子を見て、自分はこんな事はどうしてもやれそうにないと思った。
トイレは汚物で汚れ、店を充満する下世話な笑い声、食器を灰皿代わりにする泥酔した客。
これだけお店があるんだから、飲み放題でなければだめだと言う人はそういう店に行けばいいだけの話だ。「ああ、又この店に来られてよかった」・・・そう思っていただける店を店を目指したい』
ウチの上層部は、そういう店にお金を払ってまで行かないのである。

会津の居酒屋店主は続ける。
『安ければ良いと言う人とはおそらくどこまで行っても合わないと思う。合わないお客様と付き合うほど疲れるものはない』
全く同感である。5年ぶりに出席した社の宴会は誰とも会話がかみ合わなかった。向かい合った〇長とも会話が合わず、当たり障りない話題でその場を持たせるのがタイヘン。
もっとも私は普段はひとりで飲んでいる時が多いので、私はサラリーマン失格かも知れない。
炙った肉.jpg
私のよく知る煙たい上役がある人物を掴まえ、「お前は俺の前だ」と言い放ち、延々説教が始まってたよ。時代遅れの酒癖といっていい。
そういう説教を飲みの席でまくしたてたって、今の時代、言われた側は右から左か、根に持つかですよ。明日になれば忘れてるかもね。
女性陣は自分の席を立ってアチコチにお酌して廻ってる。それはまぁエライとも思うが、コンパニオンじゃあるまいし、今の時代、そこまでせんでもいいのにって思う。
私は入口側の末席にいて一度も席を立たなかった。そしたらこの日に初めて会う別の上役さんが、私とジャン妻にビールを注ぎに来たものである。
最近入った有望な?若手男性も私にお酌しに来た。私はブッチョウ面して仕方なく受けたが、内心では、「そんな男芸者みたいなことするな」という気分である。
私はそういう会社にしたくない気もある。
これがいつもの飲み会の光景なんだな。
タタキ.jpg
例によって料理もイマイチ、酒も何を呑まされてるのかワカラン。
日本酒飲んでるバカは私だけだが、何て銘柄の日本酒を飲まされてたのだろうか。
ボリューム的にもコストカットされてるのが一目瞭然で会津酒場の店主のBlogを裏付ける。こりゃガッポリ儲けたに違いない。
会津の居酒屋店主が最後に言うには、
『人によってお金を使う際の価値基準が違う。価格に価値がある時代、安ければ良いと思うと、物も人もサービスにも感謝がなくなる。
感謝がない世界に幸福はないような気がする。それは何て寂しいんだろう。』
全くその通りだと思った。
そう主張する店主の店です。
籠太2.jpg
散会前、〇長に聞かれたのだが。
「〇〇さん(私のこと)はいつもはどういうお店で呑まれるんですか?」
何て答えていいか戸惑った。
「アナタの行かない店ですよ」、と言いかけてさすがに止めたよ。
「小さい店ですかねぇ」
「今度、日本酒の美味しいお店、行きましょうよ」
バカだなコイツ。この店の日本酒は美味しくないと言ってるようなもの。アナタがこの店選んだんでしょう。
別の若手男性に聞かれたのは、
「いつもはひとりで呑まれるんですか?」
「そうだよ。ひとりの方が自分の好きなものをマイペースで飲み喰いできるからだよ」

「ノミホは幹事が楽なのよ」(ジャン妻)
それはわかる。だが私に言わせるとノミホは幹事とはいえないのではないか。店を決めてお金を丸投げ、後は店の言いなりになるだけじゃないか。
店側との交渉も無いし計算も楽でアタマも殆ど使わない。取り敢えず安い会費で酔っ払えればいいものでしかないと思うのです。
だから上役も平社員と同じ金額しか出さない。役持ちでも一般社員と均等割りである。お財布から多めに出すのを社員に見られない上役は社員からもお誘いがかからないんだよ。
今宵、会費を集めて店に支払ったジャン妻は私にこう言った。
「おごって貰って当然、割勘が当然、それもやり難いけど、1人平均4~5千円の店で1万円出してくれる人が2~3人いればいいんだけどね。そういうのが無くなって来たんだよね」
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間違い懺悔の女 [人間ドラマ]

夜遅い時間、今日あったことを振り返りながらひとりで飲んでいます。
「あのバカ女め」
心中で罵りながら口に含む酒は苦いぜ。
10時前.jpg
サガリ.jpg
巻物.jpg
ナメロウ.jpg
ある女性に話しかけられた。
「〇〇さん・・・」
私のことです。
「うん??」
「Yさん、泣いちゃったんですよ」
「泣いたぁ?」
「ちょっと強く言ったら涙ぐんじゃって」
「いいトシをして泣いたのか。何か強く言ったのか?」
「上手く進んでない作業があって、やり方が私が説明したのと違っていて、『それって前も説明したよね』って強く言ったら泣いちゃったんです・・・」
「ふぅ~ん」
私に愚痴っているのは同部署の中堅女性です。ふと気付いたら、私のシマ(部署)は私とその女性以外、誰もいなかった。話題の渦中になっているYさんも先に帰っていない。
私は今こうして会話している女性を顔を見たくないくらい大嫌いだった時期があった。今でも好きではないが、10数年同じ社にいるとあまり好き嫌いは関係なくなってくるんだな。
お互い尊重するようにはなっている。で、その女性が泣かせた相手、Yさんは私のシマにいてもういいご高齢。新しい会計ソフトやOSとかに対応できない。もうすぐ1000人に達する従業員のイレギュラーな情報入力で洩れか遅延があったらしいんだな。

私は自分の作業の手を休ませないで応えた。
「でもYさん、実際できちゃいないんだろ?」
「年齢的にも体力手にも、もう新しいことは無理なんですよね」
「言った内容は別に構わんのじゃないか業務上のことなんだから。人間的な部分で全否定した訳じゃあるまい」
「もちろんそうですけど。」
「入力にミスがあったのなら庶務を任せたらどうよ?庶務ってツマんない作業でも絶対誰かがやらなきゃならないんだからさ」
「そうです。例えば給与明細を各店に同封するのだって誰かがやらなきゃならない訳だし」
でも入れ忘れたり、厳重に封をした後で、あっしまった、というケースがよくあるんだと。

私は他人事のように受け応えしていますが、客観的に意見を言ってるつもり。
私はシマ(部署内)でひとり浮いている。何年も皆でワイワイやる作業ではなく、全社のある業務分掌の責任を私ひとりで背負って期限までに完結する業務を請け負っているからです。職制上で仕方なく今のシマに席があるだけで他の連中と業務が重ならないのです。
だから私に愚痴っている女性と、話題になっているYさんという女性とも作業したことがない。部署の会議にすら出たことないのです。
今日は話が長かった。だいたいこの女性と私は会話がない日の方が多い。ウチのシマには私を含めて5人いるのだが、女性の他には上長、渦中のYさん、若手がひとりいて、女性は他の3人が誰もいなくて私だけいる時だけ仕方なく肚を割って話しかけてくるのである。

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女性の愚痴はまだ続いた。
「この間も私が大阪へ出張に行く前日に、『Kさん今週の予定は?』って聞いたら、『これとこれとあれとあれがあるからこれ以上は無理です』ってムキになって言われたんですよ。私は業務内容を確認しようとしただけなのに・・・」
「ああ、その場面では私もいたな。それは不在時のYさんの仕事のボリュームを確認しただけだろ。部下の作業進捗状況を把握する為だから別に問題ないのではないか?」
「Yさんがどれだけ抱えてるかなんてその時々に本人に聞かなきゃわからないじゃないですか。でもYさんから、これ以上仕事を増やされたらたまらないわよって口調で言われました」
今日はいつになくよう喋るなこのオンナは。
「それはYさん自身に余裕が無いからさ。あるいは君の物言いがキツかったてことはないか」
最後の質問には答えず、
「・・・Yさん、少女っぽいところがあるんですよ」
「そうかもな。傷つき易いんだよ」
「だから・・・」
「???」
次のオチに私は絶句した。
「〇〇さんも言い方に気を付けてくださいね」
オイオイッ!!それがオチかよっ!!
〇〇さんとは私のことです。私はYさんに何もしてないぞっ。一緒に作業すらしたことないのに、会話なんてそうそうないし。
さっきからの一連の愚痴はお前さん個人の問題だろうがよ。
私への注意喚起かい。
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それから数時間後。
この店のカウンターで私は飲んでいる。
あのバカ女め。自分の反省や懺悔、慙愧の念かと思って聞いてやったのに。こっちのせいにするなよっ。だから日頃っからあのオンナは嫌いなんだ。
な~んて口に出したりしないけどさ。嫌いな相手に合わせたのがバカらしい。
心中でブツクサ憤懣を込めながらグイグイとひとり酒をかっこんだ。

帰宅してジャン妻から、「今日は珍しく仲良かったわね」と冷やかされたが、話のオチを聞いてゲラゲラ大笑いされた。
「彼女らしいわね」
「どっちの味方だ?」
「アハハハハ(笑)」
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風邪でもプロミス [人間ドラマ]

5月の後半に風邪をひいてしまったのです。
初日月曜から高熱が出て喉咳鼻水が止まらず、しまいに両目に腫れものが出来る始末。
「珍しいわね目が腫れるなんて」(ジャン妻)
「疲れてるんだよ」
「・・・」
「仕事のし過ぎだな」
「普段、目が腫れるほど仕事してないからじゃない?」
39度は出なかったが36.8度まで行った。でも休まなかった。(月)(火)(水)(木)(金)、毎日のように大事で落とせないアポが入ってたのだ。面接やら、いずれ仲間になる他社への初めての単独訪問やら、現場のスタッフを日にち時間指定で呼び出して私の業務を嫌々代行させたり、関東圏内の日帰り出張で担当官とアポを取ってたり。
最近入ったウチの若い者が、お追従のようにわざとらしい心配顔でスリ寄ってきた。
「風邪、大丈夫なんスか?」
「大丈夫じゃねぇよ。だが風邪ひいたのはこっちの勝手。約束は約束なんだ」
「・・・」
「男が一度した約束は重いんだよ」
「ハイ・・・」
とは言うものの私も有言実行100%ではない。有言半行程度である。
「こっちが約束を守れば、相手が約束を反故にした時に強く言えるだろ」
「・・・」
若いお追従野郎は黙ってしまったが私はそういう魂胆である。そヤツ、「〇〇さん(私のこと)はこう言ってました」と言いふらしたらしく、あちこちの部署員から、「風邪大丈夫ですか?」と心配された。
大丈夫な訳ないさ。フラフラするのでさすがにかかりつけのエロい女医さんとこに行きましたよ。そしたら風邪とは別に、半年間の減量が功を奏して、先月採血した血液検査の数値が全てクリアするという結果に相成ってた。
「いいわねぇ。皆に心配して貰って」(ジャン妻)
「・・・」
「ほ・ん・に・う・ら・や・ま・し・ぃ・の・う・・・」(ジャン妻)
何だいその言い草は。約束事項の中に有志の呑み会&上役の歓迎会があったのでそれも出席。風邪が治り切らないままね。
その呑み会、マズくて気の利かない居酒屋だった。もちろんノミホですよ。ノミホが好きだね。まぁ幹事としては楽なのはわかるけどね。私なんか前にノミホじゃない設定で幹事したら次から指名されなくなった。
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如何にも気の利かなさそうな若い店員ばかりだったので、最初の時点で生ジョッキ2杯である。
パンカ~イ!!
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海藻はおろか、ツマも紫蘇の葉も、飾り付け一切を排除した鯛の造り。鯛が寝そべっているように見える。
桶盛り。乾いたマグロの赤身、ベッタリした生臭いサーモン、エビは美味かった。
「〇〇さん(私のこと)はスーパーなんかで刺身を買わないんでしょう?」な~んて言われたりした。そうだよなんて言うとマズいので、そんなこともないぞ、と流しました。
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その他、焼き魚、アジフライ、他、数品が出されたが満足度にほど遠い内容である。普段、行き付けの飲み屋でひとり呑みで、ある程度のランクに慣れるとこういう時に不幸ですね。
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ビール飲んでも熱燗飲んでも咳が出る。焼き魚の小骨が喉に2~3本刺さったりしたが、もともと喉が腫れあがっているのでどっちのせいで痛むのか皆目わからない。
風邪薬、安酒、美味いとは言えない料理、私は2時間きっかりで腰を上げた。他の連中は2次会へ行ったようだ。
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クラクラしながらJR東海道線のホームへ。
やって来た下り電車は確か沼津行か伊東行だったと思うが来てビックリ、21:20分の電車で10両編成だったのである。
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この時間帯に10両編成はないだろうがよ。それも、「本日に限りまして10両で・・・」のアナウンスは事前ではなく電車がホームに滑り込んだと同時ですよ。ホーム後ろ、11両~15両辺りに並んでた上客が慌てたようにホームを走って行く。すし詰めである。
何でこの時間帯に10両編成を走らせるかな~。
上野東京ラインになってから10両編成が増えたよね。15両編成に対応できない駅ホームがまだまだ郊外にあるのだろうか。
ただ、アナウンスは、「本日に限りまして」と言ったので、何かの事故か遅延のせいで5両の車両回送が上手くいかなかったのかも知れない。
このラッシュ時間帯の10両編成の車掌さんは、乗客たちのシロい視線を浴びまくり、目を合せないよう合せないようにして前方の安全確認をしていた。
で、その次は常磐線から来た上野東京ライン、品川止まりである。
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私はバカヤロウって罵ったよ。
見てると憎らしい電車である。品川止まりだから当然のようにガラ空きな訳でさ。
私は風邪と悪酔いでアタマがクラクラ、ズキズキしてきた。次にようやくにして15両編成が来た。
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「そういえば・・・」
「???」
「飲んでる最中に〇長から皆にメール来ただろ?」
今日の呑み会は有志だけで開催したので上役どもは呼ばれなかったのだが、今日の主賓の歓迎会をもう少し枠を広げて大々的に開催しようと、〇長が本社全員に開催メールを配信したのである。PCから転送設定された人の会社携帯がビービー鳴ってた。
〇長は今宵は呼ばれていない。連中は、「バレたかな?」、「後を尾けられたんじゃない?」、「誰も誘ってくれないからとうとう自分で幹事せざるを得なくなったのかな」、とまぁ散々な言われようであった。
「アタシは〇長をそうやって笑うネタは好きじゃない」(ジャン妻)
「言われる本人が悪い」
「確かにそれもあるけど、自分たちの上司だよ。それを貶めてどうするの」
「言われる当人のせいだよ」
「アタシは嫌いなのっ」
ツマんないオンナだな~。飲んでる席での話だろうが。その為に赤提灯(死語か?)があるんだぜ。
〇長が直々に幹事をされる呑み会の顛末は、UPできたらUPします。。。。(続くかも??)
会社員生活で風邪で休まなかったのは初めてかもです。
この記事をアップした現在の時点で、ジャン妻に風邪をウツしてしまい、私より咳がヒドいです。かわいそうに。
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笑ふ女に春来たる? [人間ドラマ]

「転居するんだ?」
「ぶふふっ(笑)」(笑ふ女)
まさか転居を機に辞めるのかと心配したのだが。
「辞める訳じゃないよな?」
「そんなっ。辞めないですよっ」
「転居してからでいいから移動の届出を出してくれ。くるま通勤費を修正しなきゃならないからさ」
「住民票とか要るんですか?」
「本来はそうだけど。移さなくても上長の承認があればそれで通るから。その辺りは会社と従業員の信頼関係でパスするよ」
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「・・・そうか。〇〇市に転居か。ではもうこれまで住んでた△△市に、アタシは会社で働いてますの証明書を出さなくてもいいんだね?」
「ハイ。終わりました・・・証明書、毎年書いていただいて・・・」
「自分は印鑑押して郵送しただけだよ。今回の件は皆、知ってるのか?」
「ええ。今までずっと黙ってたんですが。転居の兼ね合いで異動をお願いしたのもあって、話さざるを得なかったというか・・・」
「私は知ってたけど。喋らないで黙ってたぞ」
2年前にいい男性(ひと)がいることは聞いてはいた。でも黙ってたんです。
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「息子さんは何か言ってる?」
「あれ?言いませんでしたっけ?昨年から大学なので都内でひとり暮らしですよ」
「そうだったな。医学部?」
「ぶふふっ(笑)、IT関連とかそっちの方ですよっ」
「へぇ。でもその学部って都内とはいえ郊外にあるんじゃないの?」
「ハイ。周辺にあまり遊ぶとこないって」
「そっか。でもって、これを機に?」
「ハイ。これを機に第二の人生を歩もうかと。同居することにしました」
ハッキリ言い切りやがったな。今まで気にかけてたので私もウレシい気持ちはあるが、何か毒舌を吐かないと収まらない気もする。
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「入籍しないのか?」
「そうですねぇ。取り敢えず同居するだけでぇ。」
「ふぅ~ん。相手の気が変わらないウチに入籍しちゃった方がいいぜ」
「ぶふふっ(笑)」
「相手は何歳さ?」
気心知れた相手だから私も根掘り葉掘りズケズケ聞いてますが、相手もそのうちノッて来て、「ねぇねぇ聞いて聞いて。喋らせて喋らせて」になるものですよ。
「ええっと・・・年下です・・・」
「ぬわにぃ?」
「な、なんですか?ぶふふっ(笑)」
「年下ぁ?」
「・・ハイ・・・」
そしたら笑いながらも私をじとーっとした目で見てる。相手が年下ということはアタシは年上ですよ。それの何処か悪いのさという風でもある。
だがここまで突っ込んだら肝心要なところまで聞かないと。
「幾つ下なのさ?」
「ぶふふっ(笑)5歳・・・だったかな?4歳かも。ぶふふっ(笑)」
「へぇ~。年下かぁ。上手くやりたがったな。どんな手ぇ使ってGETしたんだ?」
何だかだんだん私の言いグサも下世話になってきた。
どんな手練手管で落としたんだ?とは言わなかったよさすがに。
「ぶふふっ(笑)。普通に知り合っただけですよっ。私は相手の気を惹くような演技ができないので」
それはわかっている。
いつもズケズケ言いやがってからに。本人の言うとおりそういう可愛子ブリっ子できるキャラじゃないし、そーいうトシでもなかろうがよ。
「入籍しないと会社から祝い金が出ないぞ」
「その時は言いますよっ」
「トシの差10歳くらい下にしておこうか。どうせなら5歳も10歳も一緒だ。15歳くらいの年の差結婚に・・・」
「まだ結婚してないしっ。失礼なっ。〇〇さん(私のこと)だって〇〇さん(ジャン妻)に拾って貰ったんでしょっ」
「拾われたぁ?俺は落し物か!!」
「ぶふふっ(笑)」
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笑ふ女。。。
出逢って最初~2年くらいはいろいろ訴えられた。
その後、私も相手を見込んで、こっちからいろいろ相談して、「こうしてくれ」、「わかりました」、「こうできないかな」、「やってみます」、の関係になった。軍師みたいなもの。
5年経ったら入籍・・・ではないけど、第二の人生を歩み始めたからには傍らにいい人がいる訳で。これまでのように時間外に相談事をするのも憚れれるな。
たいしてオモシロくないネタでも「ぶふふふ(笑)」笑ってばかりいるのは相変わらずだが、やはり笑った方が福が訪れるのだろうか。
キレイなお花の写真は、その道に長けた旅人の惑星さんからいただきました。
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誰でも最初は。。。 [人間ドラマ]

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霧雨に濡れるキッチン104。。。
近所にある行政に出向いて、11時過ぎを見計らって入ったらガラ空き。
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日替わりランチが前と同じだったので。リブステーキ!!
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和牛じゃないな。舌の上でトロケる肉でもないですよ。
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最近は、「ライス大盛りになさいますか?」と聞かれなくなった。
さて、ステーキを腹中に収めて満足度は店の名前の通り104%!!くるまを安中市から高崎市郊外に走らせて現場へ向かう。
その現場には、3人のウルサ型の女性社員がいる。
聖なる酔っ払いオンナ
笑ふ女
お喋りE子(http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2013-03-18他に登場)といふ。
こヤツら、私が赴任した当初は3人別々の現場だったのだが、その後どこでどうなったのか3人が同じ現場になってしまったのである。
3本の矢とも違う。
1プラス1プラス1イコール3どころではない。二乗に比例して9倍やかましくなった。
控室に入ったら、そこのテーブルにこんなのがあった。
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「何だこれは?」
「ポテチですよ」(E子)
見りゃわかるさ。
「食べていいですよ」
「いや止めとく。昼喰ったし。喰い出したら止まらなくなる・・・」
「でも小さいサイズだしぃ。今日、お見えになるってわかってたしぃ」
どーいうことだ?私が来るのを事前にわかったから買い置きしてくれたのか。
だったら遠慮なくいただくことにした。食後のデザートというか、アイス缶コーヒーを飲みながらポテチを摘まむハメになってしまった。
だが馳走になった代償は当然のように求められた。
こういう時はお菓子代をワンコイン程度カンパすることにしているのだが。それには及ばず、「話があります」、何か嫌な予感がしたのだが、そのレギュラーメンバー3人から呼ばれたのよ。
「まだここにいます?」
「いるけど。バスの本数が少ないからね」
「何して待ってます?」
「置いてあったポテチ喰ってた」
「あっ。やっぱりっ!!」
「やっぱりって何さ?喰っていいって言ったじゃんか」
「でも、置いといたら絶対食べるよね~って言ってたんだよ」
「そりゃ置いといたら喰うさ」
「写真撮って〇〇さん(ジャン妻)に写メしますよっ。ぶふふふっ(笑)」(笑ふ女)
「そんなことして何になるんだっ」
上役を脅すつもりかコイツらは。
「後で3人休憩時間一緒なんで、控室に行きます」(聖なる酔っ払い・・・)
3人一緒だと?
この現場のシフトはどーなってんだ?
しばし間が空いて3人揃って入って来た。この3人だって普段、仲がいい訳でもない。共通の敵には共闘する関係だと思う。
「あ、全部食べちゃったのねっ」(E子)
「もしかしてお昼これですか?ぶふふふっ(笑)」(笑ふ女)
「んな訳ねーだろ」
もちろん歯は磨いたさ。口中に歯に歯茎に青海苔が残ってたらみっともないからね。
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ポテチを喰ってしまった代償か。その3名から愚痴、不満、憤懣を浴びるハメになったのである。だが、その内容は、職権、職掌として今の私が対応できる内容ではなかったのだ。平成24年の頃ならともかく今は縦割りで細分化されているから。
私のホンネは、「もう俺はおめーらの親じゃないんだぜ」、と言いたい。前に言ったよな。何でもかんでも私に言えばいいやっていうのは改めろって。
突っぱねた。
「悪いけど。その解決は私の仕事じゃない」
「えぇ~っ!!」(聖なる・・・)
「誰に言えばいいのかなぁ~?」(E子)
「伊東(甲子太郎)さんだよ」
「アタシ伊東さんと喋ったことないよ~」(E子)
「喋ったことないぃ?」
「うん」
「最初は俺たちだって他人だ!!」
これは強い口調で言った。そう言ったら大人しくはなったのだが、
「でもアタシたちが直接言ったら、伊東さんビックリしますよね?」(聖なる・・・)
「確かにそうだな。今まで私が受けてたのを直に受けたらビックリはするだろうな。では君らから話が行くって伊東に言っておくが、内容は直に言って構わんよ」
私は3女の話を聞いててアタマが痛くなってきた。聴き取った内容は論評批評を避けてそのまんま上層部に回すつもりだが、足止めを喰らったせいで結局は泊まりになってしまったのである。
「ホントは泊まる為にわざとそう仕向けたんでしょ?」(ジャン妻)
その晩の呑み写真を数枚。これは2軒めで、1軒めはUP済み群馬八幡の5周年だったと思う。
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「お忙しいですねぇ」(うさこ)
「忙しかったら群馬には来ないよ」
「うふふふぅ(笑)」
笑ふ女みてぇな笑い方すんなよ。
私のホンネは、「ついに突き放してやったぜ」が半分、「今の自分の立場では何もしてやれないなぁ」が半分、折半になっているのである。
「最初は俺たちだって他人だ」
締めのセリフはワイルドスピードから拝借した。
最初は誰だって他人だ、ではなく、最初はお前とも他人だ、です。
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飲み会ぎらい [人間ドラマ]

私は社内では大人数の飲み会が嫌いな男でとおっています。
一人で自分のペースで飲みたいだけです。
でもジャン妻が昇進してから、「アナタも昇進したのだから部署の飲み会には極力出なさい」と自分を棚に上げて言うハメになり、自身も昨年からポイントポイントでは出るようにしているんです。
でも、大抵、後悔します。だって自分が普段行く、行きたい路線の店、料理ではないからですよ。それに社の呑み会ってのは大抵がノミホなんですな。何千円のコース、プラス、ノミホです。2時間制とか。
幹事にしてみりゃ楽ですからね。込み込みだし。
私はノミホも嫌いです。メニューリストを見ても銘柄はまずわからないし、どんな日本酒を飲まされてるかわかったもんじゃない。薄かったり濃かったりするからね。
昨年に一度だけ自分も幹事をやったことがあるが、ノミホじゃない店で開催したもんだから、いつも幹事慣れしている女性から危ぶまれた。
「お金大丈夫ですか?」
自分の財布を心配してるのだが、「大丈夫ですか」の物言いはなかろう。私に対して失礼ではないか。
どうも周囲と価値観が合わないのである。
一度、〇長に、「〇〇さん(私のこと)はどういうお店で飲まれるのですか?」と聞かれて返事に困った。
〇長や上役連中は飲み会の質よりも飲む回数を重視する。それは打ち合わせ、打ち上げ、懇親も兼ねてるのでタイヘンなのはわかりますが。あまりいい店に行ってないみたいである。会社経費使う接待はいいとこに行ってるみたいだけど。
「〇長の行かない店ですよ」と言いかけたがさすがに止めた。
「何て返事したらいいんだろ」
「そういう時はね。アタシと2人でカウンターだけの店に行くんですよとでも言えばいいのよ。そしたら、ああ、ジャマしたら悪いわねって引くでしょ」(ジャン妻)
やんわりしてるようだが、それはそれでまたイヤミではないか?
でも集団社会なのでたまには周囲に合せなくてはならない。最近、付き合った呑み会は殆ど美味しくない店だったんだよ。
前菜は撮る価値無し。
サラダはニワトリのエサみたいだった。
肉がメインの店なのだが、刺身はこんな感じ。
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肉を塊で焼いて切り分けたもの。
刺身でもトンカツでもいつもは真ん中を取って喰う私だが、鶏の端っこを摘まんだだけ。
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マズっ!!
固いし!!
同行した男性に言わせると、「この店、前に3人か4人で来た時はもっと美味しかったのですが」
その時はアラカルトチョイスだったんだろうが、宴会コースってのは何処かでコストカットするんだよ。酒もヒドかった。ノミホってのは何でもいいからとにかく飲めればいい、酔っぱらえればいい、なんです。
それでいて前述の女性幹事が来ないのだ。
私は参加前に幹事女性に金を渡しているんです。歓迎会も兼ねていたのでその主役の分も併せて先に支払った。ええカッコしいの私はその場でバラバラ財布から金を出すのがカッコ悪いと思ってるんですな。
金を預けた当人が来ないもんだから、「何やってんだ早く来い?」とメールしたのだが、「上に捕まってまだ行けそうにないんです」
限られた時間がどんどん過ぎていく。上も有志の歓迎会があるのを知っているんです。知ってて何を引きとめてるのか。少しは気を遣えって。
引き留められた原因を後で聞いたらなるほど私も納得できる理由だった。極めて重要事項、案件で、この日に呑み会を開催したのが間違いだったのである。
ノミホのラストオーダーを過ぎとうとう2時間過ぎてお開きになってしまった。私はクソ狭いテーブル席の端にいたので、店のオバちゃんが伝票を私に渡したもんだから私は全額建て替えましたよ。
プイッとして表に出たら、M村という上役がさすがに皆から徴収して私に金を手渡した。
金を受け取った私はその場を離れ、後は皆で2次会に行ったが私はそこまで付き合う気はしない。くだんの女性もそこで合流したようだが、女性は私の先払いを預かっているので蒼くなったそうです。
普段ひとり呑みに慣れてるともうダメですね。周囲のペースに合わせられないし受け入れられない。

このノミホ、ジャン妻は不参加。忙しかったのもある。昼が遅かったジャン妻はそれほど「腹へった~」モードではなかったようだが、私も出された料理に憮然としたので、ジャン家の最寄駅近くにある最後の砦で合流した。
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その店はママ1人で営っている。
普段は何の変哲もなく誰でもできそうなアテだが、何と優しく温かいことか。
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「結局来なかったんだよ」
「ああそう。確かに捕まってたね。で、2回支払ったの?」
「俺がその場で取りまとめた分はM村がその場で回収して私に渡したよ。今頃その金で二次会でも行ってるんじゃねぇか?」
翌週明け、くだんの女性幹事は私の隣に直立し、「申し訳ございません」とアタマを下げ、先払いした金額全額を返してきた。
捕まって来れなかった彼女だって被害者でもあるので、私は苦笑いして受け取った。「タイヘンだったな」とも言ったね。
アホらし。。。
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Ⅰ don‘t cry [人間ドラマ]

東京駅構内をダッシュ!!
上越新幹線MAXに飛び乗る。
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発車1分前、自由席2階へドスドス上がり、いざ着座しようと身体を座席に入れたら、
ゴツッ!!
鈍い音がした。
「痛ッ!!」
荷物棚に思いっきりブツケた。
MAXは2階車輌だから天井がやや低くなっている。荷物を置く棚も低くなっている。
よくぶつけるんです。一度や二度じゃすまない。学習しないもので。
痛って声を挙げたのに他の乗客は無反応である。こっちも照れ隠しながら車窓に目をやった。
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上州玄関口に着いた。レンタカーで行政廻り。
安中市の某行政窓口で手続きを終えて、キッチンへダ~ッシュ!!
「あれぇ?今日も出張ですかぁ?」(マスター)
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カウンター席に着いたらジャン妻から着信が。
メールも。「電話できる状態になったら電話ください」とある。
「ちょっと外で電話してくる」と言い置いて駐車場で折り返した。
「〇〇さん、亡くなったんだって」(ジャン妻)
もと従業員の訃報だったのです。身内とかではない。当人。
私はその亡くなった方の送別会にも出ている。一瞬茫然自失。アタマん中まっ白。
信じ難い。信じたくない。嘘だろうと叫びたい。
キッチンのカウンターに戻った私は社員の前では涙しないと決めた。敢えて冷めた視点で見るように自己訓練を始めた。
上州にいたのが冷静に戻るのに幸いしたのかも知れない。
でも衝撃は消えない。バーグの味がわからなかった。私の好みの和風ソースなのに。
マスターごめんなさい。
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厚切りハム.jpg
現場統括責任者の伊東甲子太郎から電話があり、
「〇〇さんの件、聞きましたか?」
「聞いたです・・・」
私は敢えて感情を避けてサラリと応対した。伊東は怪訝そうだった。いつもは直情径行な私にしてはと思ったのだろう。
伊東の電話の後、2市の窓口を廻って帰京した。誰かと語らいたい気分。悲しみを共有したい気分もある。
でもジャン妻は今夜は遅いのだ。
「こういう日に悪いけど。先に(夕食)済ませて」
では上州から上大岡に直行。
何故に上大岡か?
癒しが欲しかったんだろうな。
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店では敢えてクールに振る舞う私。
だがこういう時の酒は下手すると深酔いするものなのだ。感情をセーヴしたつもりでもね。
群馬泉は2本で止めといた。
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出たら小雨が。涙雨かもしれない。
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途中で着信だけ入れておいた某Z女史から電話が来た。
「彼女、死んだよ・・・」
「えっ??」
感情ウーマンの女史は号泣していた。「なんでぇ?どうしてぇ?」って。
女史の電話を切ってから部屋を暗くしてすこしだけ涙した。でも絶対に社員の前では泣かない。私が職場で耐えらなくなって泣くとしたら便所の個室の中だけだ。
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Bad Delivery [人間ドラマ]

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「桜はいい」(ジャン妻)
「・・・」
「潔く散るから・・・」(ジャン妻)
「・・・」
桜の嫌いな日本人っていないと思うけど、それって俺に潔く散れってことか。もう散りかけてるけど桜の季節、また期末決算棚卸の日がやってきた。
私は上州に転勤する前年までシフトで勤務していた大型販売店へ応援勤務に行く。営業時間終了してからスタートするので夜遅くなる。人数多けりゃそれだけ早く帰れるから。
夜食は会社経費で出される。まとめてデリバリーして領収書をきればいい。だいたい1人辺り1000円が目安。
現地の社員、T子から連絡メールが来た。(呟きⅠに登場した肉ばっかり喰ってる女性。)
「今回も棚卸応援ありがとうございます。で、夜食なんですけど、めんどいのでまた○○○○のデリバリーになりました」
またかよ。
芸のないヤツだな。
前回もそうだった。回を追う毎にグレードが下がってる某ファミレステイクアウトである。
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2015-11-01
マズいからね。気が載らない。他の連中も決して美味しいとは思ってないが、T子はお局様になっちゃったので、周囲も反対し難いらしい。
最近、T子の物言いがキツくて、女性事務員が泣いちゃった事件があったそうである。人って変わるんだね。採用した時は可憐でカワイイ子だたのが、10年経ったらお局様だもんね。で、T子のメール、最後の方にはこうあった。
「バーグか豚か鳥か選んでください」
バーグか豚か鳥?
バーグはハンバーグだろう。豚は・・・生姜焼きかな。鳥はチキンソテーか唐揚げだな。
気が乗らないので、「無難にハンバーグでいいよ」
「じゃぁソースを選んでください。おろし和風かトマトケ系かチーズトマトケ系か」
トマトケ系?
チーズトマトケ系?
「もういいトシだから和風でいいよ。トマトソースやチーズトマトは若い子向きだろ」
「アタシ、チーズトマトケだよ。じゃぁアタシはまだまだ若いんですね」
「ハイハイ。若い若いよまだまだ」
自分で言って自分で納得してやがるか。突っ込むとウルサいので放っといた。
結局前回と同じとこへ注文したのだが。届いたのが夕方、まだ陽の明るい頃合いだった。
早過ぎる。
こりゃぁ夜食の休憩時間帯には冷えてしまうだろうな。冷えるイコール固まる、である。電子レンジでチンすればいいんだけどさ。
山積み.jpg
販売部門の棚卸は早く終わった。20:30にはカウント終了。集計は現地のリーダーに任せて私は夜食を喰って引き上げる。
自分のを開封してみたら、「何だこれは??」
バーグ1.jpg
確かにバーグである。
だが周囲スカスカ。ニワトリのエサのような菜っ葉を散らしてあるだけじゃないか。
バーグ2.jpg
相方の女性はチキン竜田揚げ弁当だったが、そのチキンがすごかった。カッティングされていない鶏肉が1枚まるごと揚げてあった。切ってないから歯で喰い切るしかない。
もも肉1枚?.jpg
「切って揚げてないの?」
「うん。まるまる1枚」
「それじゃぁライオンのエサみてぇじゃねぇか。動物園じゃあるめぇし」
「ちょっとっ!!これからアタシ、食べるんですけどっ!!」
そう言いながら野獣の形相で喰い切ろうとしている。
そしたら隣に別の若手女性が座って、チンして温めなおしたチキンソテー弁当を喰い出した。その若手はひとり暮らしでこう言ったものである。
「普段食べてるホットモットの方が美味しいです」
「じゃぁT子に言え」
「言えないですぅ」

「終わった?」(ジャン妻)
「テイクアイト最低!!不味っ!!」
「ああそう。で、終わったの?」
「終わった。いつもより早く終わった」
23時過ぎにジャン妻と最寄駅で待ち合わせ。スタンド酒場で飲みなおしである。
飲み直し2.jpg
ホタテバター.jpg
茄子味噌ピーマン.jpg
納豆.jpg
マグロ.jpg
納豆に浸ける.jpg
「もうあのファミレステイクアウト止めさせる!!」
「皆、T子さんに言い難いんじゃないの?」
「俺が言うから。店と品を変えないともう手伝いに行かねぇぞって言うから」
「それは大人げないのでは?」
「じゃぁ、あんな不味いテイクアウトだとスタッフのモチベーションが低下するって言う」
「それもどうかと・・・」
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群馬の電車伝説 [人間ドラマ]

上り電車.jpg
上州に住んだ最初の頃、公共交通機関(電車、バス)の本数の少なさに驚いた。
高崎駅、前橋駅までの運行本数はともかく、高崎から枝分かれする電車(信越線、吾妻線)や、前橋から先の両毛線のダイヤは少ないね。ましてや八高線なんか・・・。
少ない本数の電車に乗って次に驚いたのが、押しボタンによるドア開閉。15両編成の高崎線(上野東京ライン&湘南新宿ライン)は籠原駅で5両を切り離して10両編成になるのだが、そこから先はボタンを押してドアを開閉します。
妙義、榛名、赤城から強風が吹き付けるので、OPEN時間を短くしているのです。
最初、ドアが開かないので怪訝に立ってたら、私の背後から後ろの客が腕を伸ばしてボタンを押したからね。
ドアを開けて乗降する時は車内に残ったお客さんの為にボタンを押してドア閉めするのもマナーのようです。
「ドアを閉める時、後ろのお客さまへのご配慮をお願いします」なんてアナウンスを聞いたことがあるよ。JRは客に開閉させておいてるクセにさ。
1年住んでて、ホームに下りながら閉めるボタンを押す技も会得しましたよ。
高崎線は籠原から押しボタン式になる。押しボタンならまだいい方で、信越線の旧型車両(107系、115系)などは重たい扉を手で左右にこじ開けるんですよ。
横川行.jpg
ドア1.jpgドア2.jpg
重たいのだ.jpg
車輌によっては結構重いのだ。私は最近、50肩なので痛むのだが、傍らにか弱い女子中学生やお年寄りがいると自分が開けざるを得ない。「アナタ男なんだから開けて下さいよ」の視線を感じるしね。
マニュアルが貼ってあったりする。
マニュアル.jpg
(神奈川の相模線もドアはボタン開閉です。単線なので上下線行き違い駅で停車する時は車掌がドアを閉めます。丹沢おろしが吹き付けるからです。)
実家が上州で今は都内に住んでる女性社員に、
「群馬って電車のドア手で開けるんか?」
八つ当たりのようにメールしたら、「アタシ(群馬で)電車に乗ったことないのでわかりません」という無愛想な返信が返って来た。
乗ったことない?
乗車経験無くて成人したヤツなんているのか。ところが以下、実話です。今年2月のハナシ。太田市に向かった時のこと。
高崎から両毛線で伊勢崎まで出て、東武伊勢崎線に乗り換えるべく改札を一旦出たのだが・・・(・・・この辺りが、JRが未だに旧国鉄時代の官の気風を引き摺っていると言われる。私鉄との乗り換え改札が少ない。乗り換え改札があるのは大手私鉄の本線に限られるのではないか・・・)・・・
伊勢崎駅JR側.jpg
伊勢崎駅乗り換え東武線改札.jpg
JR改札みどりの窓口前で、1人の老婦人にこう聞かれたものである。
「あの・・・新伊勢崎ってどこで(キップ)買えばいいのですか?」
「???」
東武伊勢崎線の改札はJR改札に並んですぐ左側にある。
その老婦人、SUICAをお持ちでないらしい。
私は東武伊勢崎線の券売機を指した。「そっち」って。素っ気ない仕草でね。
「ああ、JRじゃないんですね」
「JRじゃない。東武」
これで終わると思いきや、今度はこう言われた。
「いくらでしょ?新伊勢崎まで行くんですけど」
いくら?ったって、私だって新伊勢崎までの運賃なんか知らない。
「券売機の上にある路線図見りゃいいじゃねぇかよ」・・・とは言わなかったけど。SUICAを持ってりゃ残高さえあればスルーで改札入れる訳で、路線図はともかく運賃なんて見ないからね。そういえば見なくなって久しいけどね。で、何だって?新伊勢崎だって?
新伊勢崎は伊勢崎から1つめの駅だから距離的に歩けなくもない。私は新伊勢崎駅最寄(でもないけど)の行政に歩いて行ったことがある。(最寄駅を間違えた)
その辺りは近年、高架になった。「高架橋に沿って歩いても行けるよ」・・・そう喉元まで出かかったが、私はその初老の婆さん・・・いや失礼・・・老婦人と連れだって路線図を見上げた。
路線と運賃.jpg
まず自分が今いる伊勢崎駅を探す。新伊勢崎駅は1つめの駅だからすぐ隣に表示されている筈である。
すぐには見つからなかった。その路線図は東武伊勢崎線、日光線、鬼怒川線、亀戸線、大師線、野田線、佐野線、桐生線、小泉線、宇都宮線・・・東武東上線エリアを除く全線が網羅されていた。
新伊勢崎は何処だ?.jpg
終着駅でもあり起点でもある伊勢崎駅は右端にあった。
「これだよ」
「あ、ありますね。ひとつめなんですね」
「そう。ひと駅め」
SUICAをお持ちでないようで100円玉2枚を券売機に入れてた。
私の役目は終わったと思いその場を去ろうと、自分が先に改札に入ろうとしたらまた呼び止められ、
「これ(キップ)どこに入れればいいんですか?」
「???」
私はこの婆さん・・・失礼・・・老婦人は軽い認知症か、私をからかってんのかと。再三の質問にウルサくなったのもあってやや眉間に縦皺が立ったかもしれない。
SUICAをタッチする改札にキップを当てたって反応しないよ。
苦笑しながら、「ここに入れるんだよ」、キップを入れる改札口を指した。
「ああ、入れるんですね」
次にこう言われた。
「私、電車に乗るの初めてなんですよ」
???
なんだって?
電車に乗るの初めてだって?
前述の女性社員からの返信、「アタシ(群馬で)電車に乗ったことないのでわかりません」を思い出した。
そういう人っているんだ。いくらくるま社会とはいえホントかなぁ。
優しい駅員.jpg
しばし立ちすくんだ私の前を、東武の職員さんが別のお婆さんを介添えしながらJR改札に案内しているところ。
それを見て私の心中に化学変化が起きた。さっきは私もゾンザイな口調だったが、乗ったら乗ったで今度はあの婆さん・・・失礼・・・老婦人が新伊勢崎駅でちゃんと下りるかどうか気になってしょうがなくなったのである。
ホームに上がった。
館林行.jpg
先頭車両を撮影してから4両編成の電車に乗り込み、その婆さん・・・じゃなかった老婦人を探した。せめてその老婦人と同じ車両に乗って顛末を見届けてやろうと。どうせ同じ電車に乗る訳だしね。
ガラガラ.jpg
始発でもあり、通勤通学時間を過ぎているので車内閑散、ガラガラである。伊勢崎や太田は外人さんが多い街なので、朝夕は外国っぽいイントネーションが飛び交うのです。製糸場への観光鉄道のカオを持つ上信電鉄車内とは全く違いますね。
老婦人は後方車輌にいた。私に気付いた筈だが別のお年寄りと談笑している。
電車が動き出した。単線の高架橋をゆっくりカーヴしている。
ものの1分足らずで新伊勢崎駅に到着、私は「ここだよ」と指してやろうと身構えたが、老婦人は私を散々手こずらせたのを忘れたように黙って下りていった。「あら1駅めなのね。これだったら歩いてもよかったわ」とでも言いやがるかと思ったが。
その老婦人、「JRじゃないんですね」と言ってたから、JRが何かは知ってるのだろう。だいたいここ伊勢崎までどうやって来たんだい?地元の人なら伊勢崎、新伊勢崎、東武伊勢崎線、JR両毛線、それらの位置関係はご存じだろうにさ。
電車に乗るのが初めてではなく、東武伊勢崎線に乗るのが初めてなんだろう、そう思い直した。
でも見届けたんだからいいや。
太田駅.jpg
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ByeBye Yankee Girl [人間ドラマ]

今日の主人公はもういません。
お蔵入りしかけてた記事ですが改訂してUPします。
どこで服を買ってんだ?http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2014-12-17-1
続・何処で服を買ってんだ?http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2015-05-21
の続編だったのですが、オチが変わりました。
今度は髪色の話です。

上州にヤンキー娘が4人いて、昨年の冬まで好き放題な服装だったのが前述の記事で社内規定が改訂され、全員がブラウス着用を義務付けられた。イロモノの服でなくなった。
だが、全員が同じような服装になったら今度は個人個人の髪色が目立つようになってしまったのである。
今回の主役は仮名でH子としておきます。この子が会社のターゲットになってしまった。
H子はもとヤンキーで髪のイロがうすい茶髪なのだ。後で知ったのだが、実は染めたのではなく自然脱色だったのだが・・・。
(H子は呟きⅠⅡⅢを通して何回か登場しています。)

M村というウルサい上役が以前からH子に目をつけている。
このM村という野郎は前に私を上州某重大プロジェクトの打ち上げ会からハズした張本人・・・。まぁ過ぎたことだからいいや。私はM村に聞いた。
「M村さん、アナタの言う群馬の問題児って具体的に誰のことです?」
M村は固まった。私に対して妙に構えるというか警戒するんです。
「はっきり仰ってください。H子ですよね?」
「う~ん・・・彼女だけじゃないですけどね」
「H子だけじゃない?」
「ほぼ全員ですよ」
「ぜ、全員ですか・・・」
漠然としか言わないんですよ。名指ししないの。
私はM村の言う全員の中から特に目立つ連中の名前を挙げた。
「アイツとアイツとアイツですね」
そうだと頷いた。言い出した手前、「自分が注意します」と請け負った。
1ヶ月後に社内マナー研修、接客接遇研修が開催され、その中には服装、髪型、メイク、そういうのも入ってるんです。それまでに改めさせないと。
私はH子を擁護する側だが擁護するだけでは本人の為にならない。言うべきことは言わなきゃならない。
普段関わらないM村なんかに注意させたくない。

研修会は現地社員全員参加が義務付けられ、本社からもM村他、何人か立ち会うことになる。私はせめてそれまでに何とかしようと、「アイツとアイツとアイツとアイツ・・・」を対象に個別に口頭注意した。
ヤンキーのリーダー格がいてH子と不仲なのだが、まずはそヤツに言ったの。傍らに子分が1人いたね。「2人とも研修会までに髪色を落とせ黒くしろ」って。
リーダーは口を尖らせた。
「服装の次は髪型と髪色ですかぁ?」
「そうだよ。研修までに段階を踏んで少しずつおとしてくれ」
「そんなん言われるんなら辞めようかな・・・」
「バカ、そんなツマラない理由で辞めるヤツがあるかっ」
ふくれっツラしやがって。「辞めようかな」は私に対してのブラフ(脅し)です。内心では髪の無いアナタに言われたくないよとでも思ったに違いない。
「じゃぁH子はどうなんですか?」
不仲な第三者の名前を挙げて矛先を逸らそうとしやがったな。
「H子にも言ってるよ」
「でもあのまんまじゃないですか」
「それは言っても効かないんだ」
私は髪色の注意なんて引き出しがない。こういう注意は女性から言った方がいいのかなとも思った。年長者の笑ふ女・・・(たいしてオモシろくないネタでもすぐぶふふふっって笑ふキャラ)に援護を頼んだ。H子は何故か笑ふ女を尊敬していて彼女の言うことは素直に聞く方なのである。
「俺の名前出していいからさ、H子に君から注意してくれないか」
「いいですよ」
笑ふ女は私の指示には従順なので請負ってくれた。数日経って、「どうだった?」って聞いたら、
「せめて短くするか、すこしでも黒に近づけた方がいいよって言いました」
「どうだった?ヤツの反応は?るせーなって?」
「ぶふふっ(笑)、彼女あれで、う~んどうしようかなぁって考えてたし、次に美容院行くのっていつだったかなぁなんて言ってましたよ」
「その気にはなったのかな?」
「多少は。あの子は口とお行儀が悪いけど根はマジメな子なんじゃないですかね」
実はこの時、笑ふ女は重大なポイントを私に報告していないんです。(※)

H子は私にこうボヤいた。
「本社のM村さん、何だかアタシに目を付けてるんだよね」
「そりゃそーだ」
「アタシのことをじーっと見るんだよね」
「別にM村はお前に気があるからじーっと見てるんじゃない。その髪色だよ」
「髪だけかな?」
「メイクも雑だし。眉も無いし。行儀は悪いし口の利き方はなってないし。俺とだって殆どタメ口に近いじゃないか」まで言ったら私の言い分を遮り、「アタシ軽いアトピーなんだよ。眉はあるよ。薄いだけだよ。ホラ見て見て」
よ~く見ると薄い眉があるにはあるが剃ったようにも見えるぞ。
「描けばいいじゃないかっ。接客業なんだから最低限のメイクはしなさい。お母さんにやり方を聞いてごらん?」
それには応えず、「アタシ顔が濃いからさぁ。濃いでしょアタシ?」
濃い薄いの問題ではないぞ。濃淡は関係ないんだ。
「まぁ薄くはないわな」
美人は美人なんだけどね。
「濃いよね。アタシ顔が濃いモン。でもどーしてアタシだけ?」
「皆に言ってるよ」
「・・・」
「今度の研修までに髪の色を黒くするか少し短くするか、接客業に相応しい髪に変えなさい」
「ええぇぇぇ」
「だいたいお前の履歴書を見たら髪黒かったぞ」
「あ、あれは・・・黒くして写真を撮ったんですよ」
「ウチに応募したその時だけか?」
「そう。すぐ戻りましたよ」
戻った?
どういうことだ?(※に繋がります。)

M村がH子に目を付けたのには伏線があるのだ。
確か昨年の春頃、私とH子、その他数名が某所現場で作業していた時、何故か本社からM村も含めてお偉いさんが数人来てた。
お偉いさんたって私より年下ばかりなんだけどね。
昼に皆の出前を取ることになったのだが、普段はトッポい立ち振る舞いと物言いのH子が、そういう時は世話焼きのようにいそいそと皆から注文を取ってた。
「〇〇さんは?」
〇〇さんとは私のことね。
「カツ丼」
「カツ丼?好きだねそういうの」
「自分だってソースカツ丼とか好きだろーが」
それには応えず、「ガチにする?」
「ガチとは何だ?」
「大盛りの更に上、メガサイズのことだよ」
「フツーでいいよ」
H子は私の次にM村に聞いたの。「何にしますか?」って。私に大しては「何にする?」、M村には「何にしますか?」この差はなんだ。
M村はH子にこう応えている。「僕、東京に帰るから弁当要らない」
「あっそ。ボク要らないのね」(H子)
H子に「ボク」呼ばわりされたM村はムッとした。
傍らにいた私はやや慌てた。M村は私より上役なんだよ。私は眦を吊り上げ「コラッ!!」とたしなめたがH子は意に介さず、すぐ次の誰かに「何にします?」注文聞いている。
M村の同輩というか別の上役が苦々しげに、「相手は役職者なんだから・・・」
その注意も上の空であった。今、思えばM村がH子に目を付けたのはこの時からだったような気がする。
たまに東京から現場に来ると目立つので気になるんだろうな。いつも一緒にいたら目が慣れちゃって気にならないかも知れない。

笑ふ女の援護、教育もあって、研修会当日にH子は黒髪で現れたそうです。
「ちゃんと黒くして来ましたよ。メガネもかけてきたしぶふふっ(笑)、知的なOLみたいでしたね」(笑ふ女)
当のH子はややプンプンだった。
「黒くして行きましたよっ」
「当然だっ」
「でもせっかく頑張って黒くしてったのに本社からあまり人が来てないしさっ」
「M村は?」
「来てなかったですよ。それと何でか知らないけど皆アタシを見て笑うんですけどっ。誰々なんか私に気付かなかったんですけどっ」
私はM村他の上役に、「H子が髪色を改めた」と報告したのだが、しばらくしてから笑ふ女からメールが来て、
「また元に戻っちゃったんですよ。ぶふふっ(笑)」
「元に戻ったぁ?」
「ハイ。元のイロに。ぶふふっ(笑)」
「笑ってる場合じゃねぇ。じゃぁアイツは研修会の為だけに黒くしたんか?」
「それもあると思いますけど。あれは染めたんじゃないです」
「染めたんじゃない?」
「彼女、学生時代に水泳部だったんですよ」
笑ふ女が肝心要のポイント(※)を報告し忘れたのがこのポイントです。
「水泳やってたのは知ってたよ。足は太いし行儀悪いし、脚クセも悪いし」
「ぶははは~っ(笑)・・・彼女、水泳やってたから髪の毛の色が抜けちゃったんですよ。だから染めてあのイロじゃないんです。ぶふふっ(笑)」
私はなかなか理解できなかったが、要は水泳を長くやってると塩素のせいで髪色が抜けてしまい、染めてもいないのに茶髪、金髪になるのですか?
現役を引退しても黒髪に戻らない人もいて、髪が弱い人ほど金髪に近い色になり、特に夏場の屋外プールだと塩素プラス日焼け紫外線で髪が焼け、脱色して傷むんだと。
それは私みたいな素人の目には金髪に見えるが、自然な脱色なので下手に自分で染めるよりはきれいと言えばキレイになるんだな。
ファイルされてる履歴書の写真は真っ黒髪だったのは、自分の髪がそういう質の為に就職活動の時だけ染めたということである。
処理済~長い黒髪.jpg
ジャン妻が単身で上州に出張した時、H子が運転する助手席でいろいろ話したそうで。
「H子から聞いたんだけど、あの子、高校の時に生徒指導の先生に職員室に連れて行かれて、メンズビゲンの白髪染で無理矢理黒髪にさせられたことがあるんだって」(ジャン妻)
「ひでぇな。それって今の時代だったら親が怒鳴り込んでもオカシくないじゃないか」
「そこまでしなかったらしいよ。H子はアタシの髪色が自然なのを証明してやるって黙って従ったらしいけど」
「で、結果は」
「抜けたんでしょうね。教師も諦めたっていうから」
「そうだったのか。それをM村に説明したことで信じてくれるかな」
「さぁねぇ。日ごろっからああいう態度、口の利き方だし。M村さん向かって、あっ、ボク要らないのね、なんてやらかしてた子だしね。疑われても仕方がないよ」
「・・・」
「あの子は素直でマジメでカワイイとこもあるけど何しろ日頃の態度が悪いからねぇ」
「・・・」
「そういえばこんなことを言ってたよ。〇〇さん(私のこと)って前は店舗に出てたんだよね、あのアタマで、あの風貌で、店舗に出てたんだよねって」
「何て答えたんだ?」
「前からあんなアタマじゃなかったわよ、今は管理部門だけど以前は現場でバリバリだったのよって言ったわよ。そしたら、でもさ、でもさ、あのアタマでさ、あの風貌でさ、フツーありえないよ~って。ア~ッハッハハハ(爆笑)」
私はムッとした。
その場に私がいたら、るせーっほっとけっ、俺のネタじゃないだろう。会社にガンつけられてりのはお前だぞってくらわしたけど。
「もういい加減、会社も諦めてくれないかなぁって言ってたわよ」
「・・・」
私はM村に、「H子の髪色は高校時代に水泳部員で脱色したもので・・・」
でもM村は納得しなかった。そういう証明になるものがないとダメだって。そこでちょっと頓挫したのだが、夏になってH子は突如として黒髪になった。
「〇〇さん見て見て」
嬉々としてやがる。
正直似合わないったらありゃしない。でもそうは言えない。私はH子が心を入れ替えたかと早とちりしてしまったのだが、黒くした真意は転職の為だったのである。
「辞める前に一度、〇〇さんにアタシの黒髪を見せてあげたかったんだよ~(笑)」
(-”-;)
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デリバリー1000円リミット [人間ドラマ]

決算月は全店で営業終了後に棚卸が行われます。
在庫が多い大型店舗になると日付が変わることもザラです。
当日、本社スタッフも総務と経理以外の現場統括部署員は各店の応援に駆り出されます。私も上州にトバされてた1年以外は、毎回ある決まった現場に駆り出されていて、今もそのお付き合いが続いている。
当日は夜遅くなるので会社経費で夜食が出ます。目安は1000円前後。あくまで目安です。1000円ぽっきりでなくてもいい。1500円までなっちゃうとNGだけど1100円か1200円程度なら構わないと思う。
このネタは過去に何回か掲載しました。一番最近のだと、Ⅱのこれかな。
http://funayama-shika-2.blog.so-net.ne.jp/2014-11-12
この記事やそれ以前のBlog呟きⅠのキャラで私がいつも応援に呼ばれる現場に3人の女性キャラがいた。
アタマのネジが外れたYoko
クールビューティー雪子
肉ばっか喰らって野菜を全く喰わないキャラT子(呟きⅠでは肉子)
3人は私が面接して採用した。私が上州に転勤している間にYokoは退職、雪子は本社に抜擢されて現在は産休中、残されたT子だけが今でもそこで孤塁を死守している。
孤塁を死守しているというのは、何処の現場も若い世代が増え、ただひとり残されたT子はベテラン最年長者になってしまい、若い連中から畏怖され遠巻きに見られて若干浮いているんです。

そのT子は相変わらず肉ばっかり喰ってる。
この間、そこの現場に用事があって行ったらT子がいて退勤前、控室でこれから買い物に行くスーパーのチラシを嬉しそうに眺めてる。
「セール?」
「(横に首を振る)〇〇さん(私のこと)今日は何の日か知ってます?」
「??」
「29日ですよ」
「??」
「知らないの?肉(29)の日ぃ~笑」[わーい(嬉しい顔)]
29日はお肉の日なんだって。2月9日もそう。
「ああ、そういうことか。アナタの家では毎日が29日じゃんか」
「エヘヘヘ(笑)毎日食べてますよ。(それまでニコニコ幸せそうだったのがテンション落ちて)でも健康診断でねぇ。ちょっとまた数値がねぇ」
「数値が上がった原因はわかってんだからさ。下げようと思えば下げれるじゃん」
「まぁそうですけど。せめて今日くらいはさぁ」
「今日に限らずいつも肉ばっか喰ってるし」
「結局そうなんですけどねぇ。止められないんですよぉ」
帰りにいいお肉を買って帰ったらしいです。で、また別の日、T子がお昼を食べていたのを見たら如何にもマズそうに野菜サラダをムシャムシャ喰っている。もう若くなくなって来たので、健康診断の数値が気になってはいるらしい。
だが主食がよくない。お湯をブッかけるソース焼きそば。ペヤングだったかな。具が全く無く麺だけのヤツですよ。
私は眉をひそめたが敢えて黙ってたのね。そしたら喰いながらボヤくんです。
「アタシの周囲、若い子ばっかりになっちゃったよ」
「そりゃそーだろ」
T子は一瞬ムッとしたが実際そうなのである。長年いりゃそうなる。
「アタシ以外、人の入れ替わりも頻繁にあるしさ~」
「それはお前が辞めないでずーっと長くここにいるからだ。もう40になったのか?」って言ったら更にムッとした。
「まだ40になってないよっ!!」
「誰でも公平にトシをとるんだ。私のせいでも会社のせいでもないぞ」
「でも・・・お局になっちゃったよ」
「そうだね・・・(またムッとした)あっゴメン、ええっと、長年いる方がキツイよ。変化に対応しなきゃならないから。後から入って来る若い者なんかそれをアタリマエのようにこなして給料貰ってるんだから」って話題を変えた。
話してて思ったのは、T子は以前、お金が無いの、高いもの買い食いし過ぎただの、仕事内容が変化してめんどいの、目先の愚痴ばっかりだったのだが、最近は「アタシもトシをとった・・・」オバさん愚痴を言うようになった。もう若くないからさぁという類のもの。下手にアイズチを打ったらキレかねない。小顔で美人で30台前半で通じるんですけどね。
もともと若干神経質なところがあり、例えば納品伝票の合計と請求書の数値が僅かでもズレるとタイヘン。誤差の範疇と割り切れずに気になってしょうがないところがある。そんなんでイライラされて周囲の若手が近づかないらしい。
それと変化、改革、改編を嫌うんです。病的に嫌う。加えて頑迷固陋なところがある。今回の棚卸夜食弁当の上限について私が「夜食は1000円を目安だが、若干超えてもいいぞ」って言ったらこの程度のことで混乱が起きた。
まず現場から私に応援の依頼が来て受けたんだけど、そこで夜食の話になった。
「今回も棚卸来るの?依頼がいったでしょ?」
「依頼受けたよ。俺の弁当も頼んどいてくれ」
「もちろん頼みますよ。で、どれにします?あっその前に今回も応援ありがとうございます。(キレやすいが臆病なところもあって、キレるとタメ口だが普段は丁寧口調なんです)・・・お弁当なんですが多数決の結果またまた●●●●になりました」(T子)
「また●●●●かよ」
私はイヤそうな声を出した。
多数決は多数決なんだろうけど、若手はT子に逆らえないからすんなり決まったんだろうよ。芸の無い選択だな。●●●●はファミレスでそこのデリバリーですよ。近くにデリバリー対応の店があるらしいね。
「いいの●●●●で。〇〇さんがグルメなのは皆知ってるけどガマンしてくださいっ。注文が簡単なんですっ。で、何にします?ハンバーグが無難ですが、ハンバーグの味は和風が間違いないけどトマトケ系もありますよ」
どうせハンバーグだろうと決めかかってるようなところがある。
「君は何にするのさ?」
「私は相変わらずガッツリですよ。若鳥のグリル弁当」
これです。
処理済~チキングリル.jpg
「これって切ってあるのかな?」
「さぁ」
「ライオンみたいに歯で食いちぎるんじゃないの?」
「アタシはライオンじゃないっ」
冷えたら固そうだなと思ったのだよ。やはりファミレスのデリバリーはハンバーグが無難で、T子は何だって?若鳥のグリル弁当?いざ喰う時になったら私の弁当を見て、他人の弁当も見て、自分の唇に人差し指を当てながら「そっちも美味しそう~。そっちにすればよかった~」とか言い出す子でもある。
例年同じファミレスのデリバリーだと野菜が足りないのが気になる。
「肉野菜炒めなんてないかな?」
「???」
T子は一瞬めんどくさそうな表情を顔に出したが、根は親切っちゃぁ親切なので調べてくれた。
「それそのものは無いですけど、近いのはポークバランス弁当ですかねぇ」
これです。
ポークバランス.jpg
「〇〇さんも栄養バランスなんか気になるようになったんだ。(お前に言われたかないよ)でもこれって肉しか炒めてないみたいですよ。画像が鮮明じゃないけど」
確かに美味そうに見えないが、T子は私に対して自分の価値観で「美味しくなさそう」って言ってるわけですよ。
T子は肉野菜炒めなんか食べない。理由は簡単。「野菜が入ってるから」というもの。チンジャオロースなんかでも「ピーマンと竹の子が入ってるじゃん」という理由で喰わない。ホイコーロもそう。家で鍋ん時も肉ばっかりで野菜は殆ど入れないとか。
「これって税込800円なのでが少なめですよ。ご飯大盛りにします?」
「いや、普通でいい。それにしてくれ」
「ミニトマトサラダも付けます?」(こういうところはよく気付くんです。)
「そういうものがあるのか。君も付けるの?」
「アタシは野菜は付けない」
そういうデリバリーのサラダってマズそうだが付けてもらった。それでも1000円以内に収まるそうである。
私とT子の会話は10年の付き合いで成立している。傍らに若手もいるが私らの呼吸、会話に割り込んで来ないんです。下手に口を出すと怒られるからだろう。

前回もファミレスのデリバリーだったが、別に寿司でもピザでもいいんですよ。ラーメンや丼ものでもいいの。
でも麺は伸びるし、寿司はナマモノで固くなると冷えるし。前に寿司にした時、私が間違って他のスタッフのワサビ無しの寿司を喰らってしまってから寿司は取らなくなった。
冷えたピザなんか最悪です。中華も油っ濃いし飽きて来るし、夜だから胃にもたれて女性陣に大不評だった。
最寄駅にCoCo壱があって、カレーのデリバリーを頼んだら配達区域の制限があって、僅かでもエリア外だと頑として配達されない。やはりファミレスのデリバリーの方が無難なんです。

●●●●のデリバリーは1000円を超過するとグレードが上がるようで、例えばハンバーグ弁当なんかでも、1000円を超えたらエビフライがプラスされてるとかね。
私は現場の別の若手リーダーに「また●●●●だそうだね。●●●●でもいいけどさ。今回は弁当をグレードUPしようぜ。多少は1000円を超過しても構わんよ」って送ったのだがその返信は、
「T子さんが、1000円以下でないとダメだって言うんです」
「また頑固だなアイツは。1000円ってのはあくまで目安だよ。経理の〇〇(ジャン妻のこと)も多少はオーバーしてもいいって」
「その多少ってのが許せないようで。どれくらいならOKなの?そういうハッキリした正式なお達しが無いからダメだって」
固いんです。マジメ。臆病といってもいい。1000円を僅かでも超過して、後で経理や監査で言われるのがイヤなんだろうね。
若手はT子に私の言い分を楯に交渉したそうだが逆ギレされた。
「ダメだって。そんなに1000円以上オーバーしたいんなら〇〇さん(私のこと)のポケットマネーから出して貰え!!」とキレたそうである。キレなくたっていいのにさ。
「1000円超えてもいいったって、それって税込みなのか税抜きなのかもわかんないじゃん!!」とも突っ込まれたとか。
足りない分を私が出せばいいってか?
私もそれを考えたんですが、それだと経理上処理できないんです。領収書は総額だからね。仕方がない。現場のルールに従うよ。私は持論を引っ込めた。
でりばりーたち.jpg
そして当日。行ったらT子がPCに向かってデリバリーをネット注文してる。User登録済ですが1個1個入力してカートに入れる。このめんどい作業は以前は雪子が担当だったのだが今はT子自らやっている。若い者に任せる気は今のところないらしい。注文してる時のT子は「これ全部アタシのもの」と言わんばかりにニコニコしている。
作業がスタートして数時間、夜食のデリバリーが届きます。喰うタイミングは現場の長がOKを出さないとスタッフは喰えない。でも本社から応援に入る私は誰よりも先にイチバンに喰らいます。誰かが最初に箸をつけないと他の連中が喰い難いだろうという大義名分ですが。
で、私の喰ったもの。
ポークバランス.jpg
スカスカだね。何てショボい弁当かと。
右下に唐揚げが申し訳程度に1個だけあるのはまだしも、何でエビが入ってるんだか。無くてもいいのにね。青菜もちょこっとだし。
バラ肉の下に気持ちばかりの薄いキャベツ層があって水切が甘くベチャベチャしてやがる。
「どーですか?」(T子)
「まぁこんなもんだろ」
正直言いましてイマイチでした。キャベツの水切が甘すぎる。肉のタレまで薄くなってるじゃないか。ハンバーグにすりゃよかったよ。
写真を載せるほどのものじゃないプチサラダが付いてたが、レタスがパリパリに乾いていてトマトも潰れてた。コンビニの方がマシだよ。
作業は無事に終わったが腹がクチてない。会社経費だから文句言う筋合いじゃないが、これだけでは足りないし不満である。帰宅途中の口直しに上大岡の焼鳥屋へ22時半に駆け込んでしまったんですよ。閉店まで30分しかないので、生とぬる燗を同時ダブル注文して駆けつけ2杯をガブガブと飲んだ。
駆けこむ.jpgダブルオーダー.jpg
しっかり飲み直し.jpg
「ビールとお燗、同時にですか?笑」
「時間が無いからな」
「今日は遅いですね」
「今まで棚卸だったんだよ」
23時5分前に「お勘定!!」サッと出た。2杯だけど急いでかっこんだので帰りの市営地下鉄で酔いがまわったね。
ジャン妻は期末決算準備で本社にいたんですが、22時半頃・・・私が店に駆け込んですぐにメールが来たんです。
「終わったの?今から出るから」とあった。
「何故か上大岡にいる」と返信。
「何故に上大岡にいるっ!!」[むかっ(怒り)][パンチ][爆弾]
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定年の足音 [人間ドラマ]

最近になって定年というものを多少は意識するようになってきた。
40台の頃はあまり意識しなかった。でも公平に齢を重ねてたらいつかはその域に入る。私もだんだんそっちに近づいてきたのもある。
「アタシの方が早いんだからね」(ジャン妻)
そう。ジャン妻は4か月ほど私よりトシウエなのです。
現行では60歳です。それ以降は再雇用というカタチになり何割かはダウンする。おそらくダウンしても業務内容と負担はそう変わらないような気がする。「河より低いBAR」でラビットドラゴンさん(兎と竜さん)と会話して、現実そういうものなのだということがわかった。
再雇用は65歳までらしい。らしいというのは最近、ちょっとある事件が起きて、私が調停役・・・というか、宥め役として巻き込まれたのですよ。

現状で60歳近い社員も少なくない。その人らは近年になってウチの傘下に吸収された会社のひとです。そのひとたちは現行制度を知っているのだろうか。会社側はそういう説明をちゃんとしているのか。
ひとりの60代半ばの社員で、某現場のキーマンでもある人が、ある日突然、本社から来た役職者に、「アナタは65歳だから、来年の春で契約満了します」とバッサリやられ、その場で言い返せばいいものを、後になって腸が煮えくり返ったのか、私に不満を言ってきた。
私だってそういう説明を受けていないんです。自分で聞くか、調べるか、就業規則を見るしかない。就業規則が配布されているのだから見て当然、見ない方が、知らない方がいけないという論法である。
実はその60代男性は私の呑みトモなんですよ。今思えば言い渡す前に私が間に入ればよかったのだが後の祭り。ブーイングを浴びた私は言い渡しに行った役職者に「私んとこにブーイングが来ましたよ」と言ったら、
「仕方がないよ。伊東さんトコの方針だから」という。
えっ??と思った私は今度はその伊東甲子太郎という現場統括責任者に話した。
「私んトコに電話がきて、最初にそういう説明はなかったじゃないかとオカンムリでしたよ。言いに行った彼は伊東さんの方針で言いに行ったんだって。そうなの?アナタの方針なの?」
「いや・・・」
伊東はウンザリした顔をした。そこまで頼んだつもりは無かったという。私にブゥブゥ言ってきたその方だけではなく他にも対象者が幾人かいるので、手分けして当たったんだと。
「他にも対象者はいますよね?」
「います。自分も1人話をしに行った人がいるんですが、その人には、もう体力的に厳しい部分もあるとは思いますが、あとどれくらいまで大丈夫ですか?とそういう言い方をしたんです」
「相手に判断させる訳ね」
「まぁそうです。そのうえで1年ないし2年くらいの猶予期間を提示するんですよ」
なるほど。ズルイようだが穏当ではあるな。
「大丈夫ですか?他にもいるんでしょ。今からでも止めた方がよくない?」
「ですよね。他にもいるんです。お願いした私の責任です」
伊東は大きく嘆息した。私もそれ以上は責めなかった。

それからしばらくして、幾分、気持ちが整理できたのか、その人から「来春を待たずに退職するよ」と連絡が来たよ。ホ~ラ、そうなったじゃんか。
「これが最後になるかも知れないから飲もうよ」みたいに言って来たんです。
「行って来るワ」
「うん。いいわよ。行ってきたら?」(ジャン妻)

1対1だとキツいので、現地の人で、その人を尊敬している若手が間に入ってくれた。計3人です。まぁ今回の件でその人を宥めても後の祭りなんですが、まぁそれに近いものですよ。キレイに別れたいからね。
まる飛.jpg
行ったのは通町のこの店です。週末なので事前に予約電話を入れた。
この店はいいものを出すが、店のキャパが満席にならないウチに貸切の紙を貼りだしたりする。満席になる前にそれ以上入れないスタイルを取る店なのです。敢えてその日のお客の為に、遅延や慌ただしさを減らそうとしているんだね。満室にしない宿ってあるでしょう。4部屋あっても3部屋までしか受け入れない温泉宿とか。それと一緒なんです。
「週末なので。ちょっとお時間かかるかもですが」
「同行者は60半ばなのでそんなに大食いしないです。刺盛と、いつも私がオーダーしているコロッケ、ポテサラなんかでいいですよ」
「ああ、そう言っていただけると。大丈夫です」
でも料理の遅延は全くなかった。
最初の膳.jpg

盛り合わせ.jpg
燻製コロッケ.jpg
燻製ポテサラ.jpg
席上、多少の憤懣は出たが、わざわざ出向いた私にそれ以上アタリ散らしはしなかったね。言われてもこっちは「スミマセンでしたねぇ」ってコウベを垂れるしかないじゃないですか。
五目やきそば1.jpg
五目やきそば2.jpg
2軒めはBARに行った。キレイに呑みましたよ。
アヤしい灯り1.jpg
経費ですか?自腹に決まってんでしょ。
帰社して伊東に「当人と飲んで来た。かなり軟化してたよ」と報告したけど、伊東も私のプライベートな飲みとしか思わなかたようです。その人の前で領収書を切るのもちょっとイヤだし、請求するなんて私のプライドが許さなかった。
ところが後日になって〇長ともうひとり、その方と送別の宴が開催されたそうなんだな。相手が軟化してから出て来るなんて会社もズルいよね。遅ぇよって。
私は露払いしたようなものだが、それでいて例によって会社側から私には声がかからないのだ。そういう連中はしっかり会社の経費で飲み食いしてるんだよ。
くだんのその方は私にも「同席してよ」と言われたが・・・。
「アナタが同席したら、本社から行ったメンバーを喰っちゃうよ」(ジャン妻)
確かにそうだと思う。肚の付き合い方が違うモン。
私は辞退した。雇用体系を変更して取り敢えずは円満に収まったようである。

現在、徐々にではあるが、定年を60歳から65歳に引き上げつつある。前は55歳だった。今後は60歳が65歳になることはあるかも知れない。
ウチの所内でも60で雇用形態になった方がいて訊いてみたの。
「あの・・・ブシツケなこと訊いていいですか?」
「いいですよ。何?」
「60過ぎて再雇用だとどれだけダウンするんですか?」
「う~ん。前の〇割かな」
「それって高い方なんですか?相場なのかな?」
「面談した時に高い方だと思いますとは言われたね」
そりゃ「低い方だと思います」とは言わないよね。
誰が決めるのかも聞いた。「えっ、アイツかよ」って思ったよ。
「でも年棒下がってもやることは変わらないんでしょ?」
実際その人は60前と同じ場所にいて同じ業務をしているのである。
「むしろやることは増えたよ」
「・・・」
私は前職で、花束持って全社員に拍手で見送られる光景を幾度か見たことがある。その頃はまsだ20代だったので遠い世界のようにしか思えなかったがなぁ。
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