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我が家の隠居所 [呟き独り言]

桜の時期もそろそろ終わりか。儚いものです。
「桜は潔く散るからいいのよ」(ジャン妻)
何かひっかかる言い方だな。
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桜咲いて散る日曜日、私はジャン妻との共同自室・作業部屋の一画にいます
そこから窓を見た目線の光景です。
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冬寒かったので、部屋の片隅に炬燵を置いてデスク上にあったPCを移設した。移設してくれたのはジャン妻です。
デスクと炬燵は私が25年以上前、鎌倉市に1年ひとり暮らしていた時のもので今でも大事に長持ちしています。
炬燵に入ってPCに向かうとそのまま腰が上がらなくなった。今年の冬場、家にいる時はそういう暮らしをしてました。飯時(家飲み)と風呂とWCに行く時以外はずーっとここで暮らしていたのです。ここが作業場でもともとのデスクの上は乱雑な物置状態になっている。
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ここを私の隠居所と呼んでいる。
3月末
「春になったら撤去するわよ」(ジャン妻)
もうとっくに春になっていますが。
「4月になったら片づけるわよ。デスクに戻りなさい」
「ヤダ」
「!!!」
「ここがいい」
「ダメっ!!」
「私の隠居所だ」
「何が隠居所よ。アナタはまだまだ現役・・・」
「殿に作って貰った隠居所・・・」
遮って「何が殿よ・・・」
・・・説明が必要です。三屋清左衛門残日録の世界。先代藩主が世子を定めるにあたって嫡男にするか次男にするか迷いが出た時、お側用人だった三屋清左衛門が「長幼の序を乱しては藩内に争いを生じかねません」と進言したことで現藩主が清左衛門に好意を持ち「国元に戻っても今の屋敷を出るにはおよばない。隠居部屋が欲しければ申し出るとよい。普請組に手配させよう」というもの。そこからスタートする。
だがジャン妻はそういうつもりでこの場を用意したのではないわよと。あくまで底冷えるす冬場だけの処遇で、暖かくなったらもとのデスクに戻りなさいというのである。
「清左は50代で隠居したんだぞ」
それには応えず「4月には撤去するからね」
「せめて5月のGWまで待ってくれ」
4月になってもまだ寒い日ってあるから。ったくせっかく殿に作って貰った隠居所を。この冬場は外回りをしてても身が入らず、早く隠居所の炬燵場に還りたい気持ちが強かったのだ。それだけこの冬は寒かったのもある。
室内のエアコンは極力使用せず暖房はカーペットだけ。その状態でトレーナーもセーターもカーディガンも持っていない私は厚手のOPENシャツに作務衣を重ね着して、その上にドテラ?ちゃんちゃんこ?を羽織ってこの部屋にずーっと縮こまっていた。傍から見たら殆ど老人に見えたのではないか。
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ジャン妻は3月から4月第2週まで毎晩遅く、休日も潰れ、家に殆どいない始末。
「晩御飯は先に済ませて」が続き、私が上大岡や子安でぼっち酒を喰らい、帰ってきてこの部屋、隠居所に潜り込んでそのまま寝てしまったりした。

雨の日曜日、ジャン妻は休日出で不在になった。
仕事が好きだねえ。
出勤前にジャン妻がこの隠居所にズカズカやってきて、
「雨戸開けるわよ」
「・・・」
「開けなさい」
「このままにしといてくれ」
「何で?暗いじゃない」
「蟄居閉門になったみたいで寛げるんだ」
「!!!」
結局は無情にも雨戸を開けられてしまったのだがジャン妻はコーヒーその他をここへ持って来てくれた。
コーヒーだけです。ここでの飲食は許されない。私が図にのって、
「飯もここへ持って来てくれない?」
そう言ったら怒髪天を突き唇が裂けて眦が釣り上がり夜叉の形相になったものである。
でも今はいないので、ひとりでここで飲食してもバレないぞ。
ところがそれは甘い。ジャン妻は留守中に私が何を食べ散らかしたか痕跡をチェックする時があるのですよ。このクラカーのゴミは何?とか、ポテチの破片を拾ったりとか。
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ここ隠居所の暮らしが心地よい。なるほど静岡市のコンクリート打ちっぱなしの無機質ホテル・オークが意外と寛げるのが改めてよくわかった。あのホテルは窓が殆どないので慣れない最初は息苦しい感があるが、こっちが無気力・怠惰な気分だと妙に寛げるのです。
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さっきまで寝てた。私は朝が早いので朝だけ強いのですが。移動中に10分でも15分でも寝るようにしている。
この隠居所でもそう。仮眠します。炬燵なのでそこで寝るにしても床に肩や背中つけて寝ないです。座ったまま首だけ前にガクンと倒して寝てしまう。
爆睡はしません。いいとこ30分程度。首が痛くなって目が覚めるのです。
僅か30分でも夢を見たりする。夢に過去の人が出てきたりする。
起きたら暗い。雨だから余計に暗い。
こういう時に家に小さい犬猫でも飼ってれば膝上に乗っかったりしてくるのかね。
でも私はペットを飼わない人生を送って来た。生き物は死ぬから。責任もって飼えないのもある。

外は鉛色の空模様で雨が降っていた。灰色の風景を見てるとこっちまでグレーな気分になってくる。ブルーな気分ではなくてグレーです。
この雨では桜も散ってしまうな。
そう考えると儚い気分になる。外へ出ようという気にならない。外に出たら桜散る風景を目の当たりにしてしまうから。
私は春が嫌いなのかもしれない。
いつかは多少の寂寥感とともにこうして俗世から離れて逼塞するのだろう。隠居したらこの一画で終日過ごすのかな。
その心の準備というかリハーサル?早いって?確かに早い。だが私も会社勤めの盛りは過ぎつつある。この冬はそういう気持ちが強くなった。若手の執行部と益々合わなくなってきたし。

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不思議とここにいると飽きないのですが。
18時過ぎにジャン妻からメールが来た。
「21時に終わりそうにないので、先に済ませてください。申し訳ないです」
「順調に進んではいるの?」
「はい大丈夫です(^O^)」
さて、どうしようか。
外は雨。日曜だし。何処へ晩酌しに行こうか。
日曜に営っている店は選択肢が限定されますからね。
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この店に行ったのですが(2度め)、サイドストーリーがあるので詳細は後日に。
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