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 [居酒屋]

平成24年以来上州と縁あって6年めで渋川市に1泊することになりました。
出立前、東京本社でひとりの取締役が私を冷やかした。
「渋川温泉?いいですねぇ」
「渋川温泉?」
「温泉入って、地酒飲んで・・・」
「・・・」
私はややムッとした。カオに出たかも知れない。バカヤロウ遊びに行くんじゃねぇやって言いたいけど相手は上役だから抑えたんですよ。
そんなん言われて知らない連中が聞いたら誤解するじゃねぇか。こっちは上役に宿泊許可を得ているのになんなんだいその言い草は。イヤミか。
「渋川に泊まるのは初めてですよ」
「いつもは高崎でしたっけ?」
「いつもはね。今回はそっち(渋川)の方が近いんで」
「・・・」
「道が凍らなけりゃいいのですが」
私にしてはムキにならずサラッと受け流しました。
温泉入って地酒飲んで~ってか?
そういうイロめがねで見られてるのがよくわかったよ。
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現場他で公用終えて日が暮れたら吹雪いちゃったんですよ。こりゃぁルートイン渋川へチェックインする前に夕食済ませた方がいいと判断。チェックインしてからだと外へ出たくなくなる。
ホテルの中にも居酒屋があるのですが、ルートインって渋川も泊まったことある安中も藤枝もメニューが殆ど同じで、その土地柄の郷土色はゼロといっていい。
この日は草の者6号が渋川駅まで送ってくれた。ホテルまで送りますと言われたのを固辞したんだけど、駅に着いたら雪が氷雨混じりになった。
駅の待合で、明るいうちに目ぼしをつけといた店に電話してみた。
若そうな男性が出てボソボソ淡々と応対してくれた。こちらはひとりである旨を伝えたら「営業しております」「カウンターでよければ」「ハイ」それだけ。あまり歓迎TALKではなかったのです。
バイトかコイツ?大丈夫かなこの店と思った。渋川駅前界隈をよく知らないし他に選択肢も無さそうなので、渋川市役所の東にあるこの店へ行ったのです。
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橙(ダイダイ?)
どこにもそういう色はないぞ。モノクロームか薄いベージュ色。
周囲真っ暗です。ここで営業成り立つのだろうか。
覗いてみたらグループ客が小上がりにいて快気炎。昼間の定食屋が夜になると創作料理ぽい肴をお出ししていますの趣がある。
若者向きのカジュアル酒場かと思って躊躇したのだが意を決して入りましたよ。引き戸を開けたら店の人がいなくて、引き戸を締める時に扉にくっついていた鈴がチャリチャリ鳴った。
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奥から若いママさんが出てきた。奥がサッシ扉で仕切られていてそこに厨房があるらしい。料理場とカウンター&客席が完全分離されているのである。
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おとおし3品。
両端の2品はたいしたことないが、真ん中の牛タタキは、ラのロや酒悦七で出されるような高級な牛肉、部分ではないけど。えっ!!と唸らせるものがあった。
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ポテサラが加わったところ。
ポテサラはやや甘く、ソースが添えられた。
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メニューはこんな感じ。
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刺身や海産物は全くないです。潔いくらいです。
ホウ、昼も営ってるのか。
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「ええっと、和牛肉豆腐とベーコンとキノコのサラダ」
「サラダは量が多いので、ハーフになさいますか?」
丸顔の美人ママがそうススメてくれた。
ひとりだと食べられる量も限られてるのでハーフに。
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小上がりには若いグループ客が8人いて、年配の男性やスーツ&ネクタイのしっかりした人が2人いた。そっちには鶏の唐揚げ、大盛りのサラダ、パスタなんぞがバンバン出ている。やはりカジュアルの居酒屋でグループ向きかもしれない。
私はひとりでブスッとして飲んでいる。しばらく飲みながら携帯で草の者たちにメール指示を出していたら、時代遅れのブ厚いダウンを来た若い男性が私の前にいつの間にか立っていて、
「お待たせしましたベーコンとキノコのサラダです」
ボソボソと言った。ああ、この人がさっき電話で愛想がイマイチTALKの男性か。実はオーナーシェフだったのね。
愛想が無いのは奥で料理に徹底してドリンクと接客はママに任せているんだね。若夫婦で営っているのか。
ダウンを着ていたのは厨房が寒いのか寒がりなのか。シェフのカッコじゃなかったですけど。全くの普段着。
で、このサラダですが。
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単なるキノコ&野菜サラダではなかったのだ。キノコと一緒に炒めたベーコンとナッツがいい風味、味、アクセントになっている。これは美味いな~。
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自分の好きな具(ベーコン&ナッツ)だけ取り置きしてるのがわかりますか?
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生卵が添えられた和牛肉豆腐。
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出汁は和風。牛肉もこの手の料理としてはまぁまぁですが、私がこのトシで、シラタキって美味いんだな~と初めて思わせたのがこれ。
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ジャン妻はしらたきが大好きで、おでんにもすき焼き(滅多に出ない)にも必ずしらたきを入れたがるのだが、私はしらたきなんて牛肉やさつま揚げのボリュームを下げる邪魔者と思っていた。まず食べない。ジャマ、要らないと思ってた。だけどこれで概念が変わった。
後でジャン妻に「しらたきが結んであるんだよ」とこの店の仕事っぷりを誉めたつもりが「しらたきは普通そうよ」とあっさり返されてしまった。
「味が浸みてるし」
「普通そうなの」
「・・・」
「普段アタシがしらたき入れるとジャマだこんなの入れんなって言うから」
「次から入れていいよ」
いつ牛すきやきが出るかわからないけど。
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美味しいしらたきは都合3つ入っていた。
下から豆腐が出てきた。
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卵に溶いてみる。
ご飯が欲しいところだが。。。
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竹輪の磯辺揚げ。
揚げ加減は群馬八幡にやや軍配が挙がるけど。竹輪にやや下味が付いていた。
群馬八幡は1本の竹輪を真ん中で斜め切りにして揚げてるがこの店は4分割、小さく切って揚げてある。
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注文がひと段落して、ワイングラスを拭き拭きしてたママが手持無沙汰になったのか、伝票整理を始めた。
そのウチ、ガッチャン、ガッチャンと音が鳴り、こっち側のカウンターまで振動した。何事かと思ったらママが伝票に閉じ穴を開けているのです。
腕力が弱いのか上半身で全体重かけて上から押すように穴開けしている。
トントントン(伝票を揃える)、ガッチャン(穴を開ける)、パッチン(伝票を閉じる)、トントントン、ガッチヤン、パッチン。。。が数回繰り返されたのは、確定申告の時期だからだろうか。
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なるほど贅沢な素材じゃないけどいいものを出す店ですな。
調理場と完全分離しているので、雑然とした生活感が皆無なこと。
距離感があるようで、ママが客席にしっかり目を光らせていること。
BGMがAORでリラクゼーションできること。
「お休みは?」
「月曜です、あ、日曜も不定期で・・・」
「私は出張だから日曜には来れないな」
「あ、そうだったんですか」
「またいずれ・・・」
「ありがとうございました」
お若いのに秀逸な店ではある。
夜が21:00まで。若干早いのが呑兵衛の使い勝手としてはちと物足りない感がする。
http://daidai-web.net/
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これが高崎だったら2軒目3軒目とハシゴするのですが、何せ初めて泊まる町だし外は氷雨で風も吹いてるし、ホテルに入って何するわけでもなく早寝してしまったのです。
グガ~ッ!!
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