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草の者 [人間ドラマ]

弊社の2017年度が始まりました。一作日、昨日と1日2日過ぎていますが、実質本日3日(月)からのスタートです。
それを記念して?私の陰の部下その後、続編をUp、表題の草の者とは真田家に仕えた隠密のことですが、ここでは組織図に乗らない私の陰の部下という意味です。
者どもは公の組織上は正規ルートによる指示命令系統に沿って動いていますが、私の業務だけは組織の枠や上長を超えて私から直に命令を出して構わないという異例の流れは今も続いています。
簡単に言うと、私が作成した書類を各エリアに点在している現場の所轄行政へ届けるというもので、将来は書類作成もさせます。

8人います。号数で呼んでます。
1号・・・呟きⅠ他で過去に登場した。アタマはいいが時折激することがありやや気分にムラがある。
2号・・・おっとり型で安定している。内に秘める。茫洋としている。
3号・・・地味な容姿と性格。実務に長けるが冒険しないタイプ。
4号・・・ハデでケバい。目立つ。働かなきゃならない事情を背負っている。
5号・・・男勝りな性格でサバサバ。業務上の指示は最低限の会話で通じるが、ちょっと問題が。。。
6号・・・上州人で8人中最も若くて美人。じっくり型。やや臆病で慎重。ドジな面がある。
7号・・・東海担当。東西に長い地域をカバーするので行動力はあるが、私の中では謎だらけの女性。
8号・・・自信無さげにみえるが。大人の女性。もしかしたら私と最も手が合うかもしれない。

1号2号3号はプロパー社員で私と付き合いが長いから遠慮ない物言いができるが、それを逆手に取って面倒くさがったり甘えて来ることがある。
他の号は後から知り会っただけドライな代わりに手早く通じて行動に移ります。
9号が欠員のままになっている。早く誰か後任を推挙して欲しいもの。これが伊東甲子太郎だったら、「すぐ次のリーダーの推薦稟議書け」って言うだろうに。
(10号は地理的な理由で私の委託は消滅した。)
8人の中にまだ、お江(おこう)はいない。
草の者1.jpg
草の者2.jpg
草の者3.jpg

本社の一画に草の者4号がいた。
現場からの問い合わせに応えたり、間違った記載を訂正させたり、指導にあたっている。
4号は背が高く顔立ちが濃く、普段はメイクも強い子だが、今日は本社内ということでやや落ち着いたメイク、服装してる。
4号の席はゲストの座る仮デスク。背後に富士ゼロックスの複合COPY機があり、COPY、FAX、SCAN、プリンターを兼ねている。
私は自分がPRINTOUTした書類を取りに行ったら4号の背後に立つことになる。そしたら私に気付いた4号と目が合った。
「あ・・・」
今まで俺に気付かなかったのか。相当緊張してないか?
4号が私に向いて畏まって挨拶しようとしたのを手で制し、
「先日話したあれ(書類のこと)今日渡しとこうか」
「いただけますか?」
「うん。今から作るから。何時までいる?」
「定時までは確実にいます」
この日の数日前に4号宛に委託する予定の届出書類を「郵送するから」と言っといてまだ作成すらしていなかったので、4号が来たのを幸い急いで作って手渡しした。
「あ、これですね。期日は・・・ハイわかりました」
「うん」
会話はこれだけである。ひそひそバナシに近い。何せ陰の統領-配下の関係ですから。
周囲は「あの2人は見知った関係なの?」怪訝に思う人もいるかも知れない。
4号は定刻までいて退勤した。
「お先に失礼しまぁす」
各方面から「お疲れ様でした~」の声がとんだ。本社の連中はゲストの社員には気を遣い優しいのである。
私は4号に視線を送って頷くだけ。
草の者たちは私の正式な部下ではないので、皆の前では極力会話少なく、挨拶も必要最小限。会釈か目と目で頷き合うだけ。
「っていうか、アナタがそうしているだけでしょう」(ジャン妻)
「いいんだ。陰なんだから。私が親しげに会話する訳にいかないよ」
「だったら草の者たちが請け負ってくれているのそういう部分も評価してあげないと」
草の者は普段は店舗にいるから店長が正式に評価、査定する。店長は私が委託する陰の業務は査定できないから私が評価を添える時もある。
写真は掃除中の4号。
処理済~4号.jpg

東海は7号。
静岡県内のある店舗で、そこのうるさ型の中堅女性社員が私にこう言ってきた。
「結局〇〇さん(7号)がウチのエリアの事務リーダーなんですか?」
「そうだけど。何か不都合でも?」
「でも〇〇さんって・・・」
・・・は詳しく言えないのですが、リーダーに抜擢される前だから私が東海エリアに関わる前かな。その頃から上層部のヒキがあったらしく、他の現地社員と待遇面で格差があったような噂があった。まぁやっかみですよ。
「彼女は人間性もちょっと。過去にこういうことがあったんですよ」
「え???」
聞いた内容はそれってどうなの?と私も思う内容ではあったが私は初耳だった。
「会社って人を選ぶのにそういう人間性は見ないのかな~と思って」
「そうか。でもさ、私が〇〇(7号)に委託する業務は人間性云々はあまり関係ないんだよな。依頼したことを期日までにやってくれればいだけなので」
「・・・」
「それに誰か東海全域を廻れる者が他にいるか?」
傍らに別の事務員がいて首を横に振った。アタシは無理ですって。たま~に他へ応援に行くならともかくエリア内全域を廻らなきゃならないとなったら無理だと。県が東西に広くて現場はあっちこっちに点在しているからです。
首都圏と違って高速を走らなきゃならないので、どんなに事務方に優秀でも、遠いから行けないとかタイヘンだとか、高速が苦手だとかめんどくさいとか、行きたくない理由を挙げて尻込みしている人には務まらないのです。
東海エリアは大井川水系で晴れてても、御殿場や裾野では雨ってこともあるから。遠くても、廻ろう、ラウンドして指導しようという気概が無いとできないのだ。
私がこれまで人にやらせないで自ら動いてたのは、自分のフットワークの軽さを社員に見せる目的(演技?)もあった。背中を見せるということです。7号は「〇〇さん(私のこと)が東京からわざわざ出張らなくても自分がやります」の気概に溢れている。なので一部の社員のやっかみ、マイナス意見は目を瞑った。
「もし彼女が解かれたら私が代行するしかない。動きかけたプランがまたもとに戻ってしまう」
「そうですね。〇〇さん(私のこと)があっちこっち行かなきゃならないからタイヘンですよね」
「こっちへ来るのは構わないが遠征費もかかるし、それだったら現地・・・ここだよね。この地にいる次世代の社員も育成していかないといけないんだ」
私にブーイング言って来たその女性は不承不承沈黙した。
この件は7号には言っていない。
その後で私は7号の現場に赴き、7号のサブになる職員を面接して採用したのだが、7号は採用予定者の履歴書を見てこう言った。
「この人若いじゃないですか。これからじゃないですか。いつかは結婚しちゃいますよねぇ」
ウチは女性が多い業界なので、
「誰を採用してもそういうリスクは伴うさ」
「ですかねぇ」
いつかは結婚しちゃいますかねぇって、君はどうなんだい?
「採用するから。君が教えるんだぞ」
「ハイ・・・」
8人いる草の者は全員が30代半ばから40代後半の独身女性ばかりです。中には同棲してる者もいるが、誰も入籍しないのは現在の風潮なのでしょうかね。

意外とめんどくさいのが付き合い長い1号。
(連中は自分らが草の者と号数で呼ばれているのを知らない。〇〇(本名)と号数の翻訳がめんどいので、ここからの本文中は号数で統一します。)
誤って8号の管轄書類を1号へ送付してしまったんですよ。
1号エリアのA店舗と8号エリアのB店舗がたまたま同じ行政の窓口だったので、私は「この窓口は1号だな」と思いこんでしまったのです。
普段、1号は1号のエリア、8号は8号のエリアしか請負わせないので、投函した翌日に1号と8号へ連絡した。「8号の分をそっちに送ってしまったよ」って。
8号はおっとりしてる反面レスが遅いのだが、神経質で気が強く、すぐさま返信がきた。
1号は電話口で無遠慮な声を出した。
「えぇ~、それってそっち(8号)の分もアタシに行けってことですかぁ」
そう来ると思ったよ。
アタシは自分とこしかやらないと言っているようなものじゃないか。私の送付ミスだが「いいですよ同じ窓口だから私が行きますから・・・」と何故言えないんだっ。
私は自分のミスを棚に上げ・・・てもいないが、「送付ミスったのは私が悪かったが、出す窓口が同じなんだから2人別々に行くよりどっちか1人が行けば1回で済むだろ」と押し切ろうとした。
「えぇ~、そりゃそうですけどぉ」
グズグズ言っている。

この会話の前に、穏やかな気性の8号が気の強い1号に気を遣ってか、
「それを1号さんから私に転送して下されば。私から1号さんに連絡しましょうか」
「ちょっと待ってくれ。私のミスだが同じ窓口なのに2人別々に行くこたぁない。1号に送っちまったんだから1号に行かせるから」
8号に横合いからの連絡を待機させた。8号の人柄に頼るよりも1号に主旨を理解させないと。
1号に「2人別々で同じ場所に行くより1人で1回で済ませた方が効率的だ」と作業効率化の観点に切り替えて話したらバカじゃない子なので理解納得はした。
そうなる前に「行けと言われれば行きます」「1回で済むんなら今回はアタシが行きます」と居直ったような言い方しやがった。
処理済~O美人→1号2.jpg
結果、1号がまとめて行くことになったので8号へその旨を説明しなきゃならない。
「〇〇さん(私のこと)から8号さんへ言っといてくださいよぉ」(1号)
ホラ、そう来たよ。
「8号と話したことないのか?仲が悪いとか?」
「仲が悪いとかじゃないですっ」
「さては仲悪いんだな」
「違いますっ。会議で話したことはありますっ」
「君はリーダー会議で座長だろーが。8号に言えないのか」
「っていうか、今回は〇〇さんのミス・・・あ、失礼しました上の方なのにゴメンなさい。〇〇さんから8号へ訂正しといてくださいよぉ」
そりゃ私のミスだから私が一括して訂正指示してくださいというのは正論でもあるが。
私は8号に伝えた。「今回は1号が行くから」
8号は大人なので「後で1号さんにお礼の電話しておきます」
私は内心は、そんなんしなくていい、放っときゃいいと思ったし、後で話を聞いたジャン妻も私にこう言った。
「そういうのも直接彼女(1号)にやらせなきゃダメよ」
1号は草の者筆頭で古株。プロパーのようなものだからね。
「アナタが間に入っちゃダメだって」
それもわかる。過去にいちいち私が間に入って調整を請負ったから上州の子供らの成長が遅れたからね。1号は筆頭なので、草の者同士の内部調整もやらせないといけない。

このネタは1号へ管轄外の8号の分を誤送付したのですが、先日その逆をやった。8号のところへ1号のものを渡したのです。
これは送付ミスではなく結果的に意図的にやったのですが、当初1号にやらせるより私が直接出向いた方が時間・距離とも早そうなので私自ら動いたのを、途中のある駅で乗り換えミスをした。
その駅は南北に結ぶ路線と東西に結ぶ路線が十字クロスしている連絡駅だった。例えば西国分寺(中央線と武蔵野線)とか、西船橋(総武線と武蔵野線)、下北沢(小田急線と京王井の頭線)のようなどっちが高架ホームの連絡駅ですよ。そこで上り下りの乗り換えミスをしたのです。
私の目的地は上り方向なのに、間違って下り方向の電車に乗り換えてしまった。乗った電車は特急だか快速だか早い電車なので途中下車して折り返せなくなり、次の停車駅に着いたら8号が普段いる現場近くの最寄駅だった。
リターンするのがバカらしくなった私は、駅の改札前で8号の会社携帯に架けたら、
「モシモォシ。あ、8号さんは今ちょっと手が離せないんですけどぉ」
出たのは8号ではなく、以前に何回か登場したUという山女だった。8号は正式にはUの部下なのです。
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-10-02
この記事で、「Uさん山へ行ってますよ、今度の山は凄いらしいですよ」と私に言ってるのが8号です。
「今、駅にいるんだけど。そっちに寄っていい?」
「いいですよぉ」
Uとも社内での付き合いは10年を超えて遠慮のない物言いだが最近は顔を合わせることが少なくなった。それは私が草の者を使って動かすようになり現場へ出向くことが減ったからである。
Uから「最近来ないですね」とも言われた。そういう風に言うのは別に私に会いたいというのではなく、何かしら会社への鬱憤や不満が蓄積されている時なのです。
行ったらメーカー主催の勉強会を催っていて私は若干待たされたが、ひと段落して8号に事情を説明した。
「(1号エリアの)書類持って直接行こうとしたんだが、●●駅で乗り換えを間違えてこっち方向に来ちゃったんだよ」
「あの駅は確かに初めてだと紛らわしいですよね」
8号はそう庇ってくれたが、傍らにいたUはケラケラ笑いだした。
「エリアが違って悪いけど、君に託してもいいかな」
「いいですよ。前にウチの分も1号さんに受けて貰ったし」
「ああ、私の郵送ミスでね」
そしたら傍らから8号の正規の上司たるUが横合いから口を挟んできた。
「それってウチのエリアじゃないじゃないですか」
「・・・」
「ウチのエリアじゃないのを何でこっちへ持ってきたんですかぁ~!!」
「だから今言っただろうがよ。自分で直接行こうとしたら乗り換えを間違ってこっちへ・・・。また説明させるんかい。ここからだと電車1本で行けるんだよ」
Uもバカじゃないから即、理解してるのですが、久方ぶりに会った私にギャアギャア言いたいだけなんです。
「わかりました8号さんに渡していいです。シフトは何とかします。確かにここから近いですからね。でも何で同じ窓口なのにウチと1号さんのエリアの店舗が被るんですかねぇ。どうやってエリアの線引きをしてるんだかウチの会社は・・・」
久々に会ったUの剣幕や長話に辟易したが途中で遮った。
「あ、あの、先にこっち(8号)に内容の説明を済ませていいかな」
「あ、アタシばっかり喋ってゴメェンナサァイ。口にチャックしますね」
傍らで8号は正規の上司(U君)と裏の統領たる私の遣り取りをじーっと見ている。
このように、エリア(草の者担当)は別だけど提出先は同じというダブり箇所が幾つかあるが、皆、自分トコのエリアしか見ようとしないのである。全体を見るまでいかなくてもせめて隣のエリアや近くの現場は意識させないと。
8号は真ん中。右がUです。
処理済~真ん中が8号.jpg

草の者には草の者のシフトがあるので、月が変わったらなるべく早く送付するようにしているのだが。中にはこっちが急いでいる内容もある。
2号に4通ほど書類を送付し、うち1通がやや急ぎの内容だった。「ひとつだけ早めに頼むワ」って。
処理済~2号.jpg
2号は賢いがのんびりしたところがある。茫洋として見える。
だが前はヤンキーだったらしい。。。
喫煙しながら歩いてたら石に躓いて前へつんのめって転び、地面に両手を着いたら自分が落とした火の点いた煙草に触れて掌を火傷したとか、ライターで火を点けたらか勢いよく火が立ち昇り眉毛片方焼いたとかヘンな伝説の持ち主でもある。(今はもう何年も喫煙していません。)
普段はおっとりしているのだが、その2号から慌てた口調で連絡が来て、
「あ、あの、あの、今日は店舗に人数が足りなくて、今日は無理なんですけど・・・明日じゃダメですか?」
「誰が今日行けって言ったよ」(ボソッ)
「・・・」
早めに頼むが何で今日中に化けるのか。
「明日でいいさ。な、る、べ、く、早く、だよ」
「わかりました」
だけど、2号のようなキャラには「なるべく」・・・こういう曖昧な表現はよくないみたい。
急いで行かなきゃいけないんだという不要な緊張をさせるらしい。いついつまでにとハッキリ決めた方がいいですね。

地味な3号からこんな連絡が来た。
「お預かりした書類に記載されている変更年月日が昭和29年2月1日になってますが。これって平成の間違いですよね。私の方で二重線で訂正してよろしいですか?」
これまた私のミスだが、今年の29年は平成に決まってるだろ。
「二重線で修正してくれ」
「ハイ」
「それくらい自分の裁量で修正できんのか」
「勝手に修正したら怒られるかと・・・」
「・・・」
処理済~2号.jpg

粉雪が舞う上州で、私を同乗させようとくるまを廻してきた6号。
乗り込む前にバタバタ珍事があった。
処理済~6号.jpg
上州の某現場へ1時間に1本しかないバスで出向いたら、そこに6号と、過去に何回か登場したアタマのキレるヤンキーのリーダー格がいた。上州で最も優秀な筈の2人が揃っていたのです。
業務を終えてバスで駅まで戻ろうとした私に6号が言うには、
「この雪ん中を??アタシが駅まで乗っけてってあげますっ」
それは助かる。御好意に甘えることにした。

くるま社会の上州は何処も駐車場がダダっ広い。そこの駐車場も田んぼの広さぐらいあった。その広い駐車場に6号のくるまは遠慮がちに端っこに停めてあった。建屋からかなり歩くんです。
私は傘無しでフードを被っている。6号は傘をさしている。2人して風雪を遮りながら駐車場半分まで小走りして、
「あ、くるま廻せばよかったですね」
もっと早く言えと思ったが。
「もうここまで来ちゃったし」
「あ、そうですね。すぐ(ドア)開けますから」
いざ開かんとしたのだが、風雪の中、6号の絶叫が響いた。
「あぁ~っ!!くるまの鍵忘れたぁ~っ!!」
「何だって?」
「すみませぇん。シマッタ、何処へやったんだろ」
2人して慌てて建屋に戻るハメになった。

バタバタ駆け込んで、血眼になってキーを探す6号だが、
「ええっと、何処に置いたんだっけか」
みつからないのである。
「確か・・・レジの脇に置いたような・・・」
「もしかしてそれじゃない?」(ヤンキー)
「あ、あった!!」
給茶機(水、お茶、ほうじ茶)の上に置いてあったのである。
店内に残っていたヤンキーが呆れたように、「何故そんなとこに置くっかな~」
「さ、さっき、お茶を飲んだ時に・・・」
鍵を持って再び外(駐車場)に出たが、「くるまを廻しますからここで待ってて下さい」のひとことも無く、ダダっ広い駐車場の端っこまで再度走り出し、方法の体で乗りこんだ。

そりゃ送って貰うんだから感謝はするけど、内心では「このおっちょこちょいめ」って思いましたよ。
私は傘がない。駅に着く前に「後部座席にいらない傘があります。ボロい傘で良ければお貸し・・・いえ・・・あげますっ」
親切心か老婆心か。駅に着いて後部座席をゴソゴソやっていたのだが、
「すみませんっ!!傘が見当たらないんですっ、どっかやっちゃいましたっ」
「・・・」

6号はおバカさんなのか賢いのかわからないところがある。
前にも載せましたが、この程度の図面(立体図)を書くのにオロオロしてた。
立体図.jpg
「手書きでいいよ」
「あ、あ、あ・・・」
「あ、がどーしたコラ??」
「あ、アタシ、5段階評価で小・中・高校とずーっと美術が2なんですけどっ」
「上手な絵を期待しちゃいないよ。寸法がわかりゃいいんだ。縦、横、長さ。内系でね」
「たて、よこ、ながさ・・・ですか?・・・ないけい??」
この立体図の容積計算の後で、6号のいる現場でカウンター板が曲線を描いている箇所があったのが発覚した。そこの面積も計算しなきゃならなくなったのだがそれすら自信なさそうだった。円の面積を1/4するだけですよ。
「鍵を忘れたり、ある筈の傘が無かったり。6号とヤンキーを見てるとヤンキーの方が頭の回転早く理解力も上だな。6号ってそそっかしくないか?」
「でしょうね。でも・・・6号の方が年上だしねぇ」(ジャン妻)

電話だと男と喋っているような5号。。。
これまで草の者の中で私と最も会話が少なかったのは、本人の性格がサバサバし過ぎていて、必要最低限のことしか言ってこなかったからです。
報告内容が無味乾燥で、もうちょっと分析力、表現力が欲しいと思っている。
汲み取って上手く表現することができない。読み書きの「書き」力が乏しいのではないか。
結果だけ言ってくるんです。
「完了しました。あ、それと、誰々さん辞めます」
「理由は?」
「さぁ」
「!!!」
さぁでは困るんだがなぁ。辞める理由は何か。兆候は無かったのか。そこが抜けている。知らない人間が納得するような説明が出来ない人なのです。上が納得するだけの説得力、分析力、文章力が必要なのだが。
だが5号は上層部の受けがイマイチよくないのがわかった。前にいた統括者伊東甲子太郎(草の者どもをリーダー格に昇進させてから他へ去ってしまった。)の後任は、5号のネタになると露骨にシブい顔をするんです。何かあったらいしのだ。
5号も上層部に不満があり、最近も直に言いそうになったのを私は制止した。
「直に言うのは止めた方がいい。今の会社は組織で動くから、言うにしても系統を無視しちゃいかん」
「・・・」
「ワンクッション置きなさい。言う相手が私ではだめなのか?」
「・・・わかりました。腹に据えかねたら〇〇さん(私のこと)に言います」
何か腹に据えかねるようなことがあったのだろうか。これまでは関係が薄かったのだが、今後が心配なのです。

月に1度か2月に1度、草の者は会議室の一室に集い、そこでは私の裏業務ではない正式な業務会議が開かれているそうです。
私は陰の上役なので出席しません。会議解散後に懇親会があっても出席しない。
「アナタは草の者たちの親睦会を開催しようとしないの?」(ジャン妻)
「考えたことないな。そういうのは正規の部署がやるべきだよ」
あくまで陰なのです。
夜景.jpg
以上の話とは別に。。。
新たに11号が加わった。
11号は1号~8号とは違って若手です。確か今年の春以降に3年生社員。
だが訳あって新人離れして大人びている。
優秀な子なのでこれまで私の琴線に触れなかったのだが、今年になってから私が関わったちょっとした若手の退職問題がきっかけでラインができた。
それは私が出張った時はもう手遅れだったのだが、憤慨した私は11号を指名して、
「若手で壁にぶつかって泣いてるヤツ、辞めそうなヤツを探って話を聞いてこい。聞くだけでいい」
そしたら既にやっているという。
「わかりました。私にできることなら・・・」請負ってくれたので、アブなそうだった2名の若手社員の慰留に成功した。
業務上の関係ともいえないし、1号~8号はお互いを知っているが11号の存在は知らない。全く別だからです。
「でもそれって・・・ホントの草の者(隠密)じゃないの?」(ジャン妻)
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スコッチ

ジャンさん、こんばんは。
新年度になり業務は忙しいでしょうか?
上州も徐々に気温も高くなり、来週辺りには桜も見頃になりそうです!
話しは変わりますが、昼食で例の黄色い食堂に行って来ました!
11時過ぎに1番乗りで入店しましたが、店内で救急車の騒ぎをしていました…
何があったのか?
カツ丼を食しましたが、ゆっくり食べたので火傷はしませんでした(笑)
by スコッチ (2017-04-03 17:09) 

船山史家

スコッチさんこんばんは。
新年度の今朝いきなり電車が遅延しました。急病人介護だって。新年新期の朝礼に遅刻です。
でも今はそう忙しくないのです。草の者が8人いますので。
黄色い食堂で救急車!!
お客さんかご近所さんが倒れたのでしょう。あの店はそういう場面に慣れてそうですよね。
火傷したカツ丼はトラウマになったかも。あれからカツ丼は何処でも食してません。次回は揚げ物だったら鶏の唐揚げカレー風味、炭水化物だったらモツ煮ラーメンか食堂のナポリタン!!
by 船山史家 (2017-04-03 20:14) 

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