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文字の羅列 [居酒屋]

仮にKさんとしておく。
Kさんは私のBlogに度々登場する都内のお店にいた。その日のおススメが黒板に白いチョークで殴り書きされた店です。
いつもの角度.jpg
今年の夏前にお辞めになり、神奈川県内の某有名居酒屋に修行に出ている。最初は新妻とお客で入り、その場か後日か、履歴書を持って見習い?で雇用された。
私はその情報をKさんが去った後に聞いた。その店は小さい店でママひとりで仕込、調理、接客をこなしていた。
もともと席数が少なく予約がトテモ難しかったうえに食の情報誌dancyuに掲載されちゃったから大ブレイク、その日に思いたってフラッと入れる店ではなくなったという。
店構え1.jpg
ジャン妻は私に遅れること1ヶ月、Kさんと半年ぶりの再会。
カウンター奥の2席、Kさんの真ん前に着座。
「ええっと・・・いきなり早速だが、来月空いてる日はあるかな」
マジメなKさんは後ろから予約台帳を引っ張り出して頁をパラパラめくりだした。私はKさんのツテで何とか店とご縁ができたが、部屋数少ない人気旅館と同じで、行ったその日にすぐさま次の予約を入れるようにしている。
最初の膳.jpg
おとおしは大根と青菜を煮たもの。薄からずしょっぱくもなく。
おとおしは大根.jpg
そして新聞の切り抜きを拡大したような縦のお品書きに見入る。
お品書き1.jpg
お品書き3.jpg
向こうの壁にノートPCがあって、そこにメニューが写し出されていた。
「EXCELの縦書きだね」(ジャン妻)
お品書き2.jpg
目が疲れて来るので、「★小鉢を左から9つ」
「左からですね」
「うん」
「右からってお客様はいますけど」
「じゃぁ順不同で行きますね」(ママ)
最初の3品は。
カボチャとお揚げの甘辛煮
ほうれん草と焼き舞茸の胡麻和え
薩摩芋の五目キンピラ
「かぼちゃなんて普段は食べないクセに」
「・・・」
小鉢1.jpg
小鉢2.jpg
小鉢3.jpg
小鉢4.jpg
次の6品は。。。
揚げ蓮根の南蛮漬け生姜風味
小松菜と桜海老とお揚げの煮びたし
長芋とエリンギのジャコ炒め
アスパラ芽と竹輪の辛子和え
蒟蒻の旨煮
ふきと油揚げの煮物
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小鉢6.jpg
小鉢7.jpg
小鉢8.jpg
小鉢9.jpg
小鉢10.jpg
その間に◆を入れておくのです。後は店のペースに任せます。
小鉢15-熱燗.jpg
「〇〇〇〇(前の都内の店)行かれてます?」
「それがさぁ。彼女の部署の飲み会で、こういうことがあって・・・」
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-11-20の話をしたのだよ。この件のオチ、顛末は明日掲載しますが、私がきちんと話をつけて関係修復。昨夜年内最後の訪問を済ませました。明日か明後日にUPします。
「確かにそう強く言ってる時ってありますね。でも自分は言えないですし。〇〇さんだから言えるんであって」
「もう出入り禁止かな。アハハハ(笑)」(ジャン妻)
「いやいやいや。行って下さるだけありがたいと思いますよ」
「それきり来ない客の方が遥かに多い訳だからね」
コロッケ1.jpg
帆立のクリームコロッケが出される前に、カウンター上にブルドックウスターソースが2種類置かれた。
「あ、ソース要らないかも。そのまま食べるから」
私はコロッケに味付いてると思ったのだ。いきなりソースをベチャベチャかけたら気分悪いだろうがよ。
そしたらKさんは私にこう振ってきた。
「最近タルタルソース食べてます?」
「タルタルソースぅ?あの店では食べてない。普段は控えてるよ」
この店ではアジフライにタルタルソースが添えてあるのは事前にチェック済みですが。
他の店(紀尾井さんとか)でタルタル出されたらいただいてますけど。
この会話がママのアンテナに引っかかり、出された帆立クリームコロッケにはタルタルソースがベッチョリ付いて来た。
コロッケ2.jpg
コロッケのタルタル1.jpg
「タルタルソースがお好きなんですって?笑」(ママ)
聞えたわよと言わんばかりであった。それだけ言い置いて颯爽と他の調理に戻っていく。
聞えてたのか。おそるべしアンテナである。
コロッケのタルタル2.jpg
タルタル舐めきった.jpg
ママはよほど頭脳明晰でアタマの回転が早いに違いない。同時に手を駆使して、切る、盛る、沿える、背後に向かって焼く、揚げる、蒸す。
複数のKeyboardを積み上げて縦横無尽に弾きまくるプログレッシブロックのKeyboard Playerのようである。
キツさを表に出さず。淡々と手早く遂行していく明晰な頭脳、料理センスと才能、熱意っと強靭な意志、要領と容量、献身的な姿勢も。
シウマイは他のお客さん分と一緒に複数の個数が同時に蒸されて供された。
ちょっとヤワかったですね。箸先でボロボロ崩れちゃって。
シウマイ.jpg
シラスと大葉のおつまみピザ
おつまみピザ.jpg
豚肉生姜焼きサラダ仕立て。
生姜焼きサラダ1.jpg
生姜焼きサラダ2.jpg
こりゃぁビールですな。そしたらKさんがヌケヌケと、「ビールですよねこれ。前もよく後でビールお飲みになったりされてましたよね」
そりゃ前の店でKさんの調理スピードと提供センスがズレてるか遅いからだよ。これはビールだろうってアテを日本酒に移行した後半に出してきたりするからさ。
生.jpg
クリームチーズ.jpg
締めの小鉢3品
さっぱりコールスロー
きたあかりのポテトサラダ
肉ジャガ
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小鉢12.jpg
小鉢13.jpg
小鉢14.jpg
「彼(Kさん)は履歴書書いたんですか?」
「ハイ。写真入りで。家のどっかにあると思いますけど。笑」(ママ)
「経歴詐称してないだろうな」とまたまた暴言を吐いてしまった。でもKさんはドリンク、オーダー、洗い場担当で、まだ料理には触らせてくれてないようでもある。
会計時にKさんは電卓を叩くが、ママに見せてGOサインが出てからお支払になる。
「彼は仕込を手伝ってるんじゃないのかな」(ジャン妻)
そうだろうか。私はママの傍らでサポートする代わりに、「見て覚えなさい」、だと思う。だってまるっきり素人じゃないんだから。
教えたってレシピを早く盗まれたりするだけだろう。
ママは最後にこう言っていた。
「よかったね。ファンの方が付いて来てくれて」
まるで姉と弟のようである。あ、兄に見えるかも。(失礼)
店構え2.jpg
夜.jpg
年末なのでもう1譚追加します。
この店を辞めて。。。
いつもの角度.jpg
この店で修業中の彼、K君が言うには。
店構え2.jpg
最初の膳.jpg
おとおし.jpg
燗.jpg
「すみませんが・・・」
「???」
「あと15分ぐらいしたら席を移動して貰っていいですか?」
「いいけど」
はて?何が起きた?
何処に移動しろと?席は埋まってるぞ。
19時半までの2名のお客がいて、入れ替わりに入る19時半から4名の予約客が遅れてるらしい。
私らは入口側のカウンター席にいるのだが、奥に1つだけあるテーブル席も埋まっているので、19時半までの2名様の後に私らを動かして、カウンターの角を含めた4名席に案内するのだろうな。
19時半過ぎてる。遅れてる4名様が来たら出るんだろうけど。私だったら来ようが遅れようが、定刻が来たらサッと引き上げるけどね。
先に小鉢を6品入れて、「定番は席を移ってからにしようよ」(ジャン妻)
それでは店側が困るのである。ママ1人で調理しているこの店は後から追加するよりは先にオーダー入れいた方がいいんだよ。席が動こうがそれはあまり関係ないのである。
鴨肉ボイルウインナー、サンガ焼き、シウマイを2個入れといた。
若い者が4人でLの字型にカウンターに並んだタイミングでその2名様は御帰りになり、私らは真ん中に移動した。
「すみません動いて貰って」(その4人客のリーダー)
「先に聞いてたから。いつ動くのかなって思ってたけどな・・・」
「すみませぇん。私が席の差配をミスりまして・・・」(ママ)
いや、ママじゃないな。おそらくミスったのはK君だろと私は疑った。ママはK君を庇ってるな。
小鉢その他は、私に疑われたK君が持ってきてくれた。お絞りも取り換えてくれた。
お品書き1.jpg
お品書き2.jpg
お品書き3.jpg
お品書き4.jpg
小鉢1.jpg
卵入り油揚げ巾着煮
きたあかりのポテサラ
揚げ蓮根南蛮浸生姜風味
小松菜と桜海老と揚げのお浸し
焼き豆腐と九条ネギのすき焼き風
柿と胡桃のクリームチーズ和え
小鉢2.jpg
小鉢3.jpg
小鉢4.jpg
小鉢5.jpg
小鉢6.jpg
小鉢7.jpg
後から来た4人の若い者、リーダー格が言うには、
「ママぁ。メニュー見難いんだけどぉ」
私も同意見。文字の羅列だからね。私の場合は老眼がきてるからである。
「ええ?これでも見やすくしたのよぉ・・・」
「何処がさぁ?」
「下の左に書いてあったの(定番)を次の頁に移したんだけど」
それでも見難い。
私は新手を考えた。メニューをⅰ―Phoneで撮って、2本の指で写真を広げて拡大すればいいのである。そうすると、おう見える見える、しっかり読めるぜ。
冷や3.jpg
「先にご主人のお酒・・・・・・これは奥様のお酒・・・」
「お、奥様?」
「え?奥様ですよね。まさか愛人とか?」
「愛人かぁ。だったらもっと若いのを・・・」
・・・まで言ったらジャン妻に張られそうになった。
どう見ても兄と弟である。(失礼)
姉と弟か?.jpg女性の背中.jpg
ママがお客さん全員に聞こえるように?言うには、
「今からシウマイいきますけど・・・」
そしたらあちこちから、「こっちも4個」、「こっちも」、「俺も2個」と声が挙がったものである。最初に頼んだのは俺らだぞ。皆さん便乗した。なるほどそういう信頼関係が構築されているわけか。皆でママを助けてるんですね。
シウマイ&ソーセージ.jpg
シウマイ.jpg
ママが天ぷらを揚げている。
ソーセージ.jpg
時刻は20:30を過ぎた。隣の男性が、「今、揚げ物のチャンス」
「何で?」と女性。
20:30過ぎたら料理が出切ったのか、天ぷら、アジフライ他、次から次へと揚がっていく。
私らが小鉢3種追加。
小鉢8.jpg
さっぱりコールスロー
ニンジンとリンゴのラベ●風味 (●は判読不能)
しめじと高菜のクリームチーズ和え
小鉢9.jpg
小鉢10.jpg
小鉢11.jpg
ひとりの常連さんで初老の男性が来た。
ママが私らに済まなそうに、「また左にお席ずれてもらっていいですか?」
「ああ、いいけど」
初老の男性も、「すみません動いて貰って」
でもこれで2回目の移動、席は3席目なのでつい言ってしまった。
「今日は江戸時代の大名なみに国替え(席替え)が多くて・・・」
店内は爆笑に包まれた。
再びママが、「すぅみませぇんねぇ」
席替え=国替え?戦国コメディ真田丸と並行して録画鑑賞していた真田太平記を観終ったのですが、ラストが上田から松代へ転封(国替え)される場面で終わったのが脳裏にあって。
でも何だかオカシイぞ。ママはその初老の男性をお客扱いしていない。明らかに客あしらいに差がある。
常連さんが話しているのを小耳に聞いたらママのお身内、しかも旦那さんだそうである。
サンガ焼.jpg
すかさず次回を予約。この店はどっかの2室しかない宿と一緒で、来たその日に次回を予約しないと。それも複数の日を範囲指定してその中から「何処か空いてないか?」と言わないと。一旦この店から離れてしまったらその後は自分の運不運を試されてるハメになる。
それって居酒屋としてどうなの?と思わないでもないが、小さい人気店なんだから仕方がない。
「あの・・・」(K君)
「???」
「この店で、自分の料理がメインの日をやったんですよ」
「Kさんの料理メニューだけで?」
「そうですそうです。いつもとメニュー変えて自分のだけで」
そういうイベントをするのは前の店のマスターから聞いてたけど。
「まさか前の店の料理が出るのかここで?栃尾揚げのツナマヨとか?挽肉ゴルゴンゾーラのコロッケとか?焼きそばとか?」
「いやいやそういうのではなく・・・(・・・の先は忘れた)・・・そういうのをやる日は完全予約制なんです。次回がいついつの日曜なんですけど。よろしかったらどうですか?」
その日は確か、前日がさらの木だったような。あ、そうか。帰って来て夜に来ればいいんだし。
「じゃぁ俺ら来ますよ」
はたしてどのような料理が出されるのか。Kさん、港区で振った腕をまた見せてください。
店構え1.jpg
ジャン妻の後姿.jpg
コメント(2) 

コメント 2

ちまき

お店がどこなのか皆目見当もつかないのですが
ものすごく魅力的なお店ですね。
メニュー数がすごい!!すごい!!
こんなにあったらメニュー眺めるのも楽しくて仕方ないです。
お料理もとてもおいしそうですね!!
by ちまき (2016-12-29 17:50) 

船山史家

ちまきさんこんにちは。
最後の駅の写真で何処だかおわかりになりません?
本文中のKさんのツテでご縁ができましたが、フラッと入れる店じゃないようです。お馴染さんの店というかママのファンクラブの様相もあるので、大衆酒場とも違います。
こっちも老眼来てるので、小さいフォントでギッシリ書かれたメニューに泣かされます。
by 船山史家 (2016-12-30 08:42) 

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