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子安の諸星 [居酒屋]

11月半ば、ジャン妻が4晩連続して不在だった。歓迎会&出張でね。
4晩も独身になってしまった。
ウチの部署(シマ)のバカ女が、「そういう時はどうされるんですか?」
「ひとりで飲みに行くに決まってるだろ」
「ウチの子(新人の男性)を飲みに連れてってあげてくださいよ」
「えぇ~」
その男性とは既に飲みに行ったのだが、マジメなヤツで面白味がないのだ。私の本音は「イヤなこった」である。若い者に気ぃ遣いながら飲めるかよ。
4夜4軒のスケジュールを立てた。ハシゴはしないと己に課した。
1軒は上大岡に行くとして他は・・・。
諸星1.jpg
初めて下車した京浜工業地帯の玄関口。新子安。
京浜東北根岸線とそれに対抗した京急新子安駅が並ぶ。踏切警報機の音。湾岸貨物線もゴトゴト行く。
頭上には高速羽田線。近くには運河も。
その袂にある有名な店。
外観が酒蔵の雰囲気です。
創業時は酒屋だったらしい。
諸星3.jpg
横浜の大衆酒場には必ず取り上げられます。最近だと「横浜名酒場100」の表紙を堂々飾ってました。その書籍には丸大ホール、上大岡の鳥佳、石川町元町の久佑、浅間下のととや元も載ってましたね。
横濱名酒場100.jpg
鰻の寝床の店で細長く、5mはあるロングカウンターに向かい合わせて30席程度とテーブルが16席(テーブル席×4卓)だったかな。補助席出して詰め込めば50人は入れるでしょう。
店は脱サラ?の店主(三代目らしい)とねーさんが2人。厨房は見えない。
混んでたけど辛うじてカウンターの合間に着座した。
両左右の先客に「失礼します」・・・このひと声が大事。
テーブルも椅子も木製で、私の椅子はギシギシ鳴った。
昭和の酒場ですね。年季の入ったカウンターは今日までの長い歳月、数えきれない酒飲みの肘でこすられ手で撫でられ、こぼれた酒を拭かれただろうか。
まずはビールとマグロ。蓮根挟み揚げ。
マグロのネタで、店の良し悪しがまずわかる。
挟んだ蓮根の具(練り物)でも店の仕事ぶりがだいたいわかる。
最初の膳.jpg
マグロ1.jpg
マグロ2.jpg
レンコン.jpg
しばらくTVの大相撲中継を見上げながら肩を狭くして遠慮遠慮して飲む。喰う。
狭いので卓上にメニューは無いです。短冊や垂幕のように壁側一面にずらりと下がっているが、見上げたり、周囲を見回したりしてるとクビが凝って来る。席から遠いところは見えないかも。
見上げると1.jpg
見上げると2.jpg
吉田類さん.jpg
音の無いTVには大相撲中継が流れている。
横綱白鵬関が通算1000勝を勝ち取った。
音を消したTV.jpg
マカロニサラダはマヨの主張が強く、ポテサラは湿っぽいマッシュ感が強い。
マカロニ.jpg
ポテサラ.jpg
煮込みは八丁味噌かな。
煮込み.jpg
白菜浸1.jpg
白菜浸2~ヒゲを除ける.jpg
店内1.jpg
18時半になると満席になった。
長さ約5m、幅が40cmのカウンターが凄い。これはカウンターですが細長いロングテーブルともいえる。ここでは敢えてカウンターと呼びますが対面式のカウンター席で、これが他所では見掛ない独特な雰囲気を醸し出している。
ただ、対面の方との距離が近過ぎるきらいはある。親しい者同士にはいいが、一期一会見ず知らずのオヤジ酔客同士のカオが近過ぎ。これ、向いの旦那ですが。この距離ですよ。
何しろこの距離1.jpg
何しろこの距離2.jpg
川エビの唐揚げ、私のじゃなくてお向いさんのです。
間違えて相手の料理を自分の箸で摘まんじゃいそうな距離です。知らん顔して摘まんじゃってもわからないんじゃないか。
これはお向かいさんの川エビ.jpg
最初は違和感があるが、そのウチこの近さ、狭さが味だとわかってくる。カウンターの狭さが逆にお客のマナーを良くしているのです。
相手の領分に自分の皿がハミ出さない様に気を遣い合う。
醬油を取るのも声かけが必要だが、「前失礼します」って言えばいい。
隣客の煙草の煙が気になれば、「失礼、ちょっと煙が・・・」って言えばいいのです。
お向かい1.jpg
お向かい2.jpg
ねーさんが酒や料理を運んでくるのだが。私は通路側だからいい。お向いさんの背後は狭い。カニ歩きしてギリギリの幅しかない。
酒や料理を運んで向いに渡す時はどうするか。運んできた店のねーさんから、「あいだ失礼しまぁす」と声がかかる。自分の肩と隣客の肩の間に女性スタッフが入って来ないと向こう側に手渡せないので私は自然と肩を除けることになる。すると私が肩を除けることでお向かいさんには私が気遣ってるのが自然に伝わる。お皿を下げる時もそう。
肩を除けてもギリギリで、女性スタッフの肩や胸が私の肩に触れたりぶつかったり。これは何かのサービスか?言ってることがオヤジだが女性に触れられて悪い気がする訳がないでしょう。
馬刺.jpg
お向かいさんが、「馬刺いくか?」、「いきます?」
そしたら私に声がかかった。
「さきほど馬刺食べられてましたね?どうでしたか?」
私は正直に言った。「ちょっとスジっぽかったですな~」
それでもお向かいさんは馬刺をオーダーされた。しばらくしたら馬刺が運ばれて来たのだが、私の食べた馬刺と違ってテラテラ光る赤身だった。
私は「いい赤身ですねぇ」とガラにもなく世辞を言ったが、どうも違うようである。
男性がスッ頓狂な声を上げた。
「これ鯨じゃないのぉ?」
「!!!」
ねーさんが馬刺と鯨をミスったんです。
「すみません間違えました」
「鯨は食べたしさ。同じものだったので」(向いの男性)
「で、馬刺どーされます?・・・」(ねーさん)
私はスジっぽかったと正直な感想を言ってしまった後なのだが、ミスった店のねーさんは私が馬刺を喰ったのを覚えていて(だったら馬刺と鯨を間違えるなよ~)、私に向かって「馬刺美味しいですよね~」と振ってきた。
私は「う・・・うん」と頷くしかない。すぐ下げられ馬刺に訂正されたが、「さっき馬刺はイマイチスジっぽいって言っちゃいましたよね。でもああ言われたら美味しいって言うしかなかった」と言い訳をするハメに。
そのお向かいさんの馬刺です。
お向かいの馬刺.jpg
お向かいさんの鯨です。
お向かいのクジラ.jpg
勉強になった私はしっかりクジラをオーダーした。
クジラ1.jpg
クジラ2.jpg
自分の料理以外に、お向いの料理もカ写真に収められる店です。いや、自分のを撮っても向いのが写ってしまうのです。
お向かいさんが帰られた後の残骸ですが、この距離だと知らない人が見たら私が食べた残り皿に見える。狭くてすぐに下げられないのです。
手前の赤いのは私のクジラです。
お向かいの残骸1.jpg
お向かいの残骸2.jpg
〆に肉野菜炒め。
肉野菜炒めというよりは肉野菜オイスターソース炒めですな。
肉野菜炒め1.jpg
肉野菜炒め2~ソース.jpg
あまりいい比喩じゃないですが、野菜の下に隠れて皿の底に淀む真っ黒な油とソースは高度経済成長期にこの一帯、京浜工業地帯運河に浮かんだヘドロを思わせる。
バラ肉は火が通り過ぎてコゲコゲのカリカリである。
ビールをオーダーしてしまった。
肉野菜炒め3~コゲコゲバラ肉.jpg
肉野菜炒め4~コゲコゲバラ肉を摘まむ.jpg
肉野菜炒め5~ビール追加.jpg
店内2.jpg
意外と空いたりする.jpg
お会計は主人自ら。しっかりレシートがあったから意外と(失礼)明瞭会計です。
レシートを見せながら、「お料理全部ちゃんと来ましたか?」
「来ましたよ」
馬刺で鯨が来たのは私の前のお客だよ。私の食べた種類が多かったので心配されたかな。ミスもあるんだろうね。オーダーはスマホみたいなので入力してたけどね。店内はどっぷり昭和だが、そのスマホ操作が唯一今の時代のものだった。
外から.jpg
諸星2.jpg
この酒場はキャスター転がすのは無理だと思う。近くに東横インもあるので出張族も数人見かけたが、デカい荷物は置いて来た方がいいです。
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