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荒川線沿い煉瓦造りの建物は何? [隠れ郷土史]

荒川区役所が公用先に加わりました。
そこには荒川線で行きます。千代田線か京成の町屋駅で乗り換えます。
荒川線1.jpg
荒川線は路面電車の名残を残しているが、一部の併用軌道を除いて殆どが専用軌道です。幾つもの踏切があって、道路優先でくるまに負けてるように見える荒川線です。
警報機が鳴ってるのに、踏切を渡るくるま、道路が青だとそっちが優先の風景を見かける。道路が赤信号になるまで荒川線は道路と自動車に遠慮して?一時停止してるんです。
荒川線2.jpg
荒川線の駅は、駅は駅なんだけどホームのある停留所、停車場感覚です。荒川区に行くには荒川区役所前という停留所があるのだが、私の赴く先は分庁舎なので、ひとつ手前の荒川二丁目の方が近いことに気付いた。
荒川二丁目停留所ホームに下りたら、何やらレンガの建物が見えるぞ。
???
レンガ造のアヤしい建物.jpg
まさか富岡製糸場?
そんなこたぁない。では何だろう。
正門前1.jpg
土塁でぐるっと廻った先に正門があって警備員さんがいた。立ち入り禁止になっている。
土塁の断面もレンガで固めてあり、敷地内の向こうにもレンガ造りの建物があるぞ。警備員とは別に守衛もいる。
正門前2.jpg
「あの富岡製糸場みたいなレンガ造りの建物は何です?」
こういうのは聞いた方が早いの。警備員さんは日がなそこに立っていて、ヒマそうに見えるし(失礼)、質問したら親切に答えてくれるものなのである。
「軍部の建物か何かですか?」
「ああ、ここは日本で最初の下水処理場なんです」
「下水処理場?軍部の施設じゃないんだ」
「軍のものじゃないですね」
奥に何かあるぞ.jpg
「見学は予約制なんですが、今の時間帯は大丈夫じゃないかな。ご覧になります?1時間半くらいのコースですが」
私は固辞した。公用途中だし。1時間半も潰すわけにはいかないよ。
「ここから写真、撮ってもいい?」
「いいですよ」
「すぐそこにある碑みたいなのも撮っていい?」
「いいですけど。白線の手前まででお願いします。規則なんですよ~」
なるべく奥まで入ろうとズカズカ歩く私を軽く制止した。これ以上入らないよう付いて来るんです。そしてパンフレットをいただきました。
発祥の地.jpg
現在の私設名は「三河島水再生センター」というそうです。
私が遠目で臨むレンガの建物は、軍部の建物でも製糸場でもなく、大正11年3月から稼働した日本で最初の下水処理施設で、「旧三河島汚水処分場喞筒場」という。喞筒はショクトウと読みます。ポンプのことですよ。
三河島水再生センター(みかわしまみずさいせいセンター)は、大正11年(1922年)に稼動を開始した日本で最初の近代的な下水処理場である。旧喞筒(ぽんぷ)場施設が国の重要文化財に指定されている。
望遠してみる.jpg
大正11年(1922年)の完成時の処理方法は散水ろ床法。
昭和9年(1934年)からはパドル式活性汚泥法。
昭和34年(1959年)から現在の標準活性汚泥法を導入。
旧三河島汚水処分場喞筒場施設は平成11年(1999年)に稼働を停止している。現在でも大正時代からの形をそのまま保持しており、耐震補強工事のうえで、「日本で最初の近代下水処理場」の重要文化財に指定されている。
製糸場と見まがうばかりのレンガ造りの施設棟、阻水扉室(ソスイヒと読みます。下水と一緒に流れてくるゴミを除去するところ)、沈砂池(土砂を沈殿させる)、濾格室(混じってるものをかき上げるもの)、濾格室上屋、量水器室、喞筒室暗渠(ポンプ室内の下水溝)、ヴェンチュリーメーター(水の流を調整し、水量を計測する)、土運車引揚装置用電動機室(インクラインのようなもの?残留物を引き上げる)、変圧器冷却水用井戸喞筒小屋、門衛所、敷地内の喞筒室周囲の擁壁、石造階段等。
見学イコール実際に稼働している汚泥や現物を見るのかって?旧施設は引退しているので中に汚泥なんかありません。見学に入っても臭くないそうです。
施設内フラッと入れなくて完全予約制なのは、テロ対策かもしれないですね。
パンフ.jpg
ひとつ思い出したことがある。
私は現在の会社に転職前は某工場地帯のさる施設にいたのだが、その会社には廃棄物処理、汚泥乾燥機、下水処理場といった環境設備のプラント部署があった。例えば何処かのゴミ焼却場や、ここみたいな下水処理場の汚泥処理施設の試験機導入とかに立ち会う部署です。(原発とかもあった。)
下水処理場の施設に派遣されるとキツいそうです。現物が流れて来る訳だからね。
若い者がそこに派遣されて事務所に戻って所長に言った台詞はこういうものだった。
「何で俺が〇〇をかき混ぜなきゃならないんですかぁ」
結局その若い者は辞めましたよ。でもそういう現場、作業、作業員は決してなくならない。隙間産業というものは絶対に必要なんです。誰かがそういう現場に入らなくては市民生活が成り立たない訳でさ。
私はそういう現場に配属されたらどうしようかと内心で心配だった時期があったが、幸いというか、そういうことにはならなかった。
味濃いランチ.jpg豚肉キクラゲ玉子炒め.jpg
その後、この界隈に数回、行ってはいますが未だに見学していません。事前予約というのがやはりめんどいんですよ。フラッと行って気儘に見学するという訳にはいかない施設なのです。
最後の2枚写真はその日に荒川区役所に立ち寄ってからの昼のランチ。味が濃かったねぇ。
荒川区役所周辺はあまりソソる飲食店がみつからない。三ノ輪まで出るとあるのですが。
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