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蜘蛛巣城(富岡市高林城) [隠れ郷土史]

蜘蛛巣城.jpg
この記事、偉大なる故・黒澤明監督の作品ネタではありません。
私が無名の小城にアタックしたが玉砕したという記事です。晩夏の8月末のことです。
関越道の藤岡JCTから上信越自動車道に逸れ、甘楽PAでカツ丼を喰ってから、富岡ICを下りて富岡丘陵を越えて安中市へ向かう途中、黒岩という地に立ち寄った。
黒岩小学校の前に公民館があってくるまはそこに停めた。そこは役所の分室のようです。公民館と隣接する運動場側から道路と川をオーバークロスして向かいの小学校に渡る歩道橋がある。小学校と運動場との共同管理運営をしているようでしたね。職員さんも3人ほど詰めていました。
公民館.jpg
私はこの黒岩一帯の道を平成24年から数えれないくらい走ったものです。一度、東京から来た人を同乗させてこの辺りを走ったら、ナビが無いもんだから、
「何処を走ってるんですか?」
道に迷ったと思ったらしくそう怪訝荘に言われたことがある。この里を抜けると妙義山が西に見えるので、迷うこたぁないんだけどね。
黒岩小学校HPには、「電車で来るには上信電鉄富岡駅下車徒歩40分。(タクシーの場合10分)、くるまで来るには、上信越道富岡ICから約6km、15分。。。」とある。
最寄駅などない。生徒数はおよそ80人程度だったと思います。
「富岡市の北側に広がる富岡丘陵の南西部、里山に囲まれた自然豊かな高台にあります。4階建ての校舎から見える木々の色づきや校庭に響き渡る野鳥のさえずりで四季の変化が手に取るように分かります。校舎の北側には星川が流れてい時季になると水鳥も渡ってきます。。。」
周囲には飲食店もコンビニもない。古い雑貨店らしきものがあったがクローズしたのか、自販機だけあった。HPでの紹介のとおり、里山に囲まれているが、自然豊かな高台=小学校と隣接する小山にコンパクトな城塞があって、マニアの方には、無名だが比高差がそれほどなく訪城が楽チンで、二の郭はヤブだが本郭は見どころがあるので是非おススメ。。。
公民館の駐車場にはこの辺り一帯の地図がある。
その城は高林城といふ。
MAP拡大.jpg
私がそんなのがあるなんて知ったのは今年になてからです。住んでた頃の冬に行っておけばよかった。
公民館にご挨拶し、「この辺りにタカバヤシジョウって何処ですか?」と訊いたの。
「ああ、コウリンジョウ(高林城)ですね」
「コウリンジョウ?」
「そこの歩道橋を渡ると墓地があって、その先を上って行くんですよ。そんなにたいした傾斜ではないんですが、今の時期だと・・・」
言わんとしていることはわかった。確かに懸念がある。8月の晩夏だからヤブか草ぼうぼうなのでしょう。
「高い山、急な山ではないようですが」
「ええ。そこの小学校の子らも登りますからね。ただ昨日の雨で足場がどうか。時期が来ると整備するんですが。行かれるなら無理しないでくださいね。無理せず」
無理せずを2回か3回繰り返し言われたから、ガタイだけで体力の無い年寄りと思ったかな。公民館前の駐車場にくるまを停める旨を告げて、訪城口へ向かった。
ちょうど昼時で3人いた職員さんは手持ちの弁当を開きかけてた。昼を喰いながら、「誰あの人?どこのヒマ人?」とでも会話したに違いない。
歩道橋2.jpg
歩道橋で公道と川を越えて学校側に渡るとなるほど墓地、お墓がある。その間に林道というか、獣道があって訪城路になっている。お墓参りに来るひとは公民館に停めるしかないわけですな。
小学校脇を上がる.jpg
訪城口.jpg
お手製.jpg
イノシシが出るってことか!!
まぁ大丈夫であろう。事前調査では頂上本郭へ20分も歩けば着くらしいが、そこへ至るまでに、いや、まだ攻城前半で大敵が待ち構えていた。
蜘蛛の巣である!!
それも一つふたつではない。ご覧のように訪城路は一本道になっていて、左右から張り出してる木々の間を通っているのだが、そこかしこが蜘蛛の巣だらけなのである。
某山城訪城路.jpg
私は注意深く蜘蛛の巣を避け、迂回し、這いつくばって潜り抜けたりしながら少しずつ登ったが、少なくとも3つ以上の蜘蛛の巣を破壊してしまい、巣の残骸が私のアタマに貼り付いた。
左右に切れてしまった巣(蜘蛛の糸)は左右どちらかに動いてしまう。そこには私に巣を壊されたヌシがいて、恨めし気に私を睨んでたような気がする。
「誰だおまえ?余所者だな?この山城にこの時期に来るなよ」という蜘蛛のお告げを聞いた。
こりゃ無理だワ。攻城にとりかかってから僅か10分足らず。もう断念した。
訪城道.jpg
だが下ろうとしたら今度は蜘蛛の巣が見えない。登ってる時は山城の向こうから刺す光が逆光になり、蜘蛛の巣がキラキラ光って見える場合もあるのだが、下りだと私の図体が光を遮断してよく見えないのです。下りではアタマだけでなく胴体にもひかっかった。
迂回したら小学校側から丸見えだった。
もし生徒らが窓際にいたら私を指して、「アイツ、失敗したんじゃない?」子供らの声が聞こえそうである。
小学校側の切岸.jpg
ほうほうの体で麓の公民館に逃げ帰った。
外の水道水をお借りして額に貼り付いた蜘蛛の巣と汗を洗い流した。顔をアタマを拭いてから撤退のご挨拶。私は両腕を前でクロスしながら、
「無理でした」
「無理でしたか。。。」
「足場よりも、蜘蛛の巣が」
「ああ、蜘蛛の巣ね」
夏場に訪城するそのスジの人は頭の天辺(帽子)からつま先(安全靴)まで、腕は長袖で虫刺されスプレーを吹きかけて準備万端、蜘蛛の巣を蹴散らしながらズンズン進んで行くんでしょうな。
「夏場は無理でしょう。いずれ整備しますので」
整備するたって、草刈り程度だろうけど。
「秋以降、冬場に是非お出でください」
えっ!!ほうほうの体で退散した私に「またお出でください」って言われたのです。さすがは群馬人情。わ・ざ・わ・ざ・来たけど断念したので、リベンジ大願成就してくださいってか。
「ええ、そうします」と言うしかないじゃん。
やれやれと思いながらくるまに戻ったら、まだアタマに蜘蛛糸が残っていたね。ベトベトする。濡れハンカチでゴシゴシ拭いた。
そのまま安中市へ向かう途中で思いだした。巣を張る蜘蛛は風が吹くのを待って巣を張る。巣を張るのにどれだけ時間がかかるのかわからないが。その後も獲物が来るのをじっと待っているんだな。酔狂で訪城してその世界を破壊して悪かったかなと。
私は家にチビタランチュラ数匹と同居しているので日頃から蜘蛛には寛大なのです。外来種の毒蜘蛛でない限りね。
MAP1.jpg
高林城の背景、経緯はわかっていない。黒岩小学校の里山見学コース、ハイキングコースも兼ねています。整備は地元の人です。小学校生かOBのお手製案内板もあってお絵かきに等しいが微笑ましい限りである。地元に大事にされている里山にある。冬場は手軽に登れる筈ですが・・・。
リベンジがあるかどうか。
でもああ言われたら来るしかないだろうね。
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